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LINE-メディア使用アンケート集計【ゲーム編】

先日、お子さんのメディア使用についての LINEアンケートのお願いをしました。
本当にたくさんの方にご回答いただき ありがとうございます。

ご協力頂きました方、本当にありがとうございました。

※アンケートにまだお答えいただいていない方は こちらよりご回答頂けます。


今回は、そのアンケート結果の中から、

質問6:お子さんはゲームやスマホ・動画などどれくらい見ていますか?

こちらのアンケート結果について 掘り下げていきたいと思います。

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質問6:お子さんはゲームやスマホ・動画などどれくらい見ていますか?



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アンケート結果は、上記のグラフのようになります。

「1日10時間」

という子が一番多く、ゲームやスマホ・動画などをかなりしていることが分かります。
その反面、ゲームをしない子・1日1時間くらいの子もいて、平均は

8.6時間でした。

その内訳(平均値)をみていくと、

小学生(7歳~12歳)では、8.7時間
中学生(13歳~15歳)では、8.9時間
高校生(16歳~18歳)では、8.8時間


でした。

では、不登校ではないお子さんの平均のメディア使用時間はどれくらいなのでしょうか?

内閣府が調査した「平成30年度 青少年のインターネット利用環境実態調査調査結果(概要)」
満10歳から満17歳の青少年(5,000人) と 0歳から満9歳の子供と同居する保護者(3,000人)を対象に行った調査結果からみると



上記のような表になります。

小学生では、約2時間
中学生では、約2時間40分
高校生では、約3時間半

になります。

高校生のインターネット使用時間は3時間半と長く思われたかもしれませんが、 上記の調査は、インターネットの利用状況になります。 高校生になると学習やコミュニケーションに使用している割合が増えるので、その分、使用時間も長くなったということでしょうか?

では、実際、どのような事にインターネットを使っているのでしょうか?
実際の用途の調査結果は下記です。



ゲームや動画だけではなく、「検索」や「学習」も含まれています。

とはいえ、すべての学年とも「動画」「ゲーム」「音楽視聴」が7~8割となっていますので、 上記の平均時間に、7~8割かけた時間が実際の平均時間になると思います。
ですので、

小学生では、約1時間30分
中学生では、約2時間
高校生では、約2時間40分

これくらいが各学年の平均でしょうか?

とはいえ、不登校やひきこもりのお子さんのゲームやスマホの使用時間はかなり長いことがわかります。


では、ゲームやスマホの使用時間と不登校やひきこもり期間は関係するのでしょうか?

下記は、当方のアンケート結果です。



「不登校ではない」と答えた方も、平均のメディア使用時間が7.1時間 ととても長いです。
「ある期間だけメディア使用が少ない」あるいは、「ある期間だけメディア使用が多い」 ということはなく、 すべての期間において、平均値 8時間前後で推移しています。
このことから、

ゲームやスマホなどのメディア使用は、不登校やひきこもりの期間に関係ないことがわかります。


では、ご家族との会話時間とゲームやスマホの使用時間は関係するのでしょうか?

下記は、当方のアンケート結果です。



多少誤差はありますが、ゲームやスマホの使用時間が3時間以内の子のご家庭は、

「会話は全くできない」
「あいさつ程度」

という方は一人もいません。

逆に、1日4時間以上ゲームやスマホを使用している子のご家庭は

「会話は全くできない」
「あいさつ程度」
「1日30分程度」

の割合が多くなっています。


参考までに、アンケートに「よく話す」と回答された方の、平均のメディアの使用時間は一番少なく約5時間でした。

今回のアンケートで、不登校やひきこもりのお子さんの平均のメディア使用時間は、8.6時間でしたので、それに比べると4時間弱も少ないです。 このことからも、ご家庭の会話とお子さんのゲームなどのメディア使用が関係ある事がわかります。

「よく話す」という方が、実際にどれくらいお子さんと話しているのかわかりませんが、親御さんが「よく話す」と認識できるというのは、良好な親子関係を表していると思いますので、 メディアの使用時間の短さはそこから生まれるのかもしれません。

前回のアンケートでも紹介しましたが、親子の会話の平均は

中学生で「毎日2時間以上5時間未満」
小学生で「毎日5時間以上」

です。

参考:NTTドコモ モバイル社会研究所2019年9月27日発表「親子間の直接顔を合わせた会話時間」調査結果



できれば、お子さんの年齢に応じての平均値を目指して、会話を増やしてもらえればと思います。 ですが、急には難しいとは思いますので、まずは、弊社のアンケート結果を見るとゲームなどのメディア使用が少ないご家庭は、1日1時間くらい会話をすることが多いようです。


「"1日1時間"くらいお子さんと話す」を目標に、時間を作ったり声掛けを増やしたりしてみませんか?


最後に、ご家族での食事とゲームやスマホの使用時間について調べてみました

下記は、当方のアンケート結果です。



多少誤差はありますが、ゲームやスマホの使用時間が3時間以内の子のご家庭は、

「毎食(朝・昼・晩)」
「平日は 朝・晩のみで、休日は毎食(朝・昼・晩)」
「平日は 1食 で、休日は毎食(朝・昼・晩)」

の割合が高く、家族で食事をとる回数が多いことが分かります。

平日はお仕事の関係で、朝食・昼食をお子さんと一緒に摂ることができないご家庭やお仕事で帰りが遅く、昼食や晩御飯はお子さんと一緒に摂ることができない ご家庭は多いと思います。ですので、毎食ではなくとも、上記、3項目が多いというのは、 家族と食事がきちんと摂れていると考えていいと思います。

逆に、ゲームなどの時間が1日4時間を超えるあたりから、ご家族で食事を一緒に摂ることが難しいようになっています。

「平日も休日もほとんど一緒に食事をしない」
「平日も休日も1食くらい」

の割合が多くなっています。


逆に、 このことからも、ご家庭で一緒に食事をすることとお子さんのゲームなどのメディア使用が関係ある事がわかります。


前回の「メディア使用アンケート集計【食事編】」でもお伝えましたが
家族で食事を一緒に取っていただくだけで、

子どもが体調不良になる割合も
やる気がなくなる割合も
イライラする割合

も減ります。


家族で一緒に食事をとる事は、お子さんの体調を良くし、イライラを軽減したりやる気にさせたりするだけでなく、ゲーム時間などの抑制にもなります。

「ゲームをやめなさい」

と注意する事だけが、お子さんにゲームをやめさせる方法ではありません。

親御さんができる事から始めてみませんか?