【伊藤幸弘の子育てアドバイス】#10 拒絶する子に愛情を伝えるには

2015-03-12

おはようございます。
伊藤 幸弘です。

今日も子育ての悩みから、
ひきこもりや非行など、子供の問題行動に
悩んでいる親御さんに役立つ情報を
お伝えしたいと思います。

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前回のおさらい
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前回は2つの実話を紹介しました。

拒食症になっていた女の子
髪を金髪にして不登校になっていた女の子、
2人とも親の愛情不足を常に感じていました。

どちらの問題も、解決したのは
子どもが親の愛情を実感したときでした。

子どもの心は、親の愛情を感じて初めて安定するのです。

「ぜひあなたも、子どもに対して
愛情を注ぐことを意識してみてください」

ということを前回の最後にお話させてもらいましたがいかがでしょうか。

その後、親子関係に何か変化は生まれましたか?

「一朝一夕にはいかない」

というのが、もしかしたらあなたの本音かもしれません。

信頼関係の回復はそれほど簡単なことではありません。

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今日のテーマ:拒絶する子に愛情を伝えるには
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そこで本日は、また別の事例を紹介しながら、

「子どもに愛情を伝えたいのに
拒絶されてばかりで全然うまくいかない」

というお悩みに答えるようなお話をさせてもらいます。

どんな瞬間に子どもは愛情を実感するのか?

具体的なお話を通じてぜひ理解を深めていただければと思います。

それでは本日も前回に引き続き、
佐々木先生との対談をお送りします。

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■伊藤:

結論から言えば、思春期の子もそうだけれど、
子どもが望んでいるものはやっぱり愛情なんですよね。
とくに荒れている子どもは。

じゃ、荒れて問題行動を起こしている子を
立ち直らせていくには、具体的にどういう愛情を
与えたらいいんでしょうか。

●佐々木:

30年余り前にカナダに留学したとき、
あるグループホームを訪ねたことがあるんです。

グループペアレンツがいてね、
数人の子どもを絶えず
自分の家に住まわせてケアしているわけ。

単純に親がいない子、
非行少年や拒食症の少女など
いろいろな子どもたちを
ケアしているんだけれど、

そこのグループペアレンツ、
とくにお母さんが素晴らしかった。

とにかく、よく子どもたちを抱っこしていました。

大きな少年や少女を暇さえあれば抱っこしていた。

グループペアレンツですから
実の親ではないのですが、
そうやって親として、荒れている子どもたちを
立ち直らせていましたよ。

こうしたことを本当は実のお母さんがしてあげると
いいんですね。

けれど、どうしてもできないという時でも
誰かが代行して、ある程度の成果をあげることはできるんです。

不十分ではあるけれども。

■伊藤:

日本では、よくおんぶをするけれど・・・

●佐々木:

抱っこもおんぶも同じですよ。
おんぶという発想は、我々日本人のほうが豊かにもっているけれどね。

■伊藤:

逆に、
こっちからおんぶを要求するっていうのがいいんでしょうね。
そうすると子どもは喜ぶ。

●佐々木:

そのグループマザーはね、
イスに寄りかかって、自分の膝の間に子どもを
後ろ向きに座らせて、
後ろから抱っこをしてあげていました。

これって、
ちょうど大人が子どもに
おぶさっているような格好になるでしょう?

大人がおんぶしてもらっているのと同じ。
その姿勢がいちばんいいんだって。
目が合わないから子どもが恥ずかしがらない。

照れが消えて、素直に抱っこされるのだそうですよ。

■伊藤:

確かに荒れた子ほど照れが強くなってくるような気がする。
だから面と向かって
「抱っこ」なんて言わないでしょ?

そういう場合はどうすればいいんでしょうね。

●佐々木:

後ろから抱きしめてあげる。

■伊藤:

身体に触れる。

●佐々木:

そう、スキンシップ、
愛撫をしてあげるということです。
これをセラピストがやる時の難しさはね、
第三者からは時としてセクハラのように
見えることがあるってことなんです。

なかには
そういう不埒(ふらち)な奴が
いるかもしれないけれど、
でもスキンシップをしてあげるというのは
本当に大事なんだよね。

これも30年前のことですが、
カナダのバンクーバーでやっていた
ブラウンキャンプというものによく参加したんです。

ここは非行少年のためのキャンプで、
チャイルド・ケアワーカーとか
ユース・ケアワーカーの人たちが
少年、少女を抱っこして
哺乳瓶でミルクを飲ませてあげるんです。

スキンシップですよ。

最初は、
どの子もみんな照れちゃうんだけれど、
そのうちしがみつくようにして抱っこを求めてくる。

みんながそうしているから、照れが消えるんですね。

■伊藤:

照れという言葉でちょっと思い出したんですが、
高校生を相手に講演をするでしょ?

みんな無表情なんだよね。
笑っていいところで誰も笑わないの。

ところがアンケートを読むと

「すごく感動した」

なんて書いてあるわけですよ。

●佐々木:

安心して表情に出せないんだね。

■伊藤:

そう。
僕は、これは照れじゃないかなと思うんですよ。
みんなが笑わないのに
自分が笑ったらおかしいんじゃないか、と照れちゃう。

でも、それが無表情、無気力、無感動に
つながっていくのではないかという気もしています。

●佐々木:

うんうん。

それからね、
もうひとつはうれしい時にうれしいと、
伝えられなかったり、
笑っていい時に笑えないというのは、
生活の中で自由に感情を表現する練習を
していないからなんですね。

小さい頃から家族の対話とか
コミュニケーションとかが
少なかったことは間違いないんです。

生い立ちの中で、笑ったり悲しんだり、
怒ったりがすくなかった。

特に喜んだり、悲しんだりする経験が少ないんだよね。

■伊藤:

だから自分の感情を上手に伝えることができないと。
“超”荒れているような子どもって、
とくにそうかもしれませんね。

そういう子たちを立ち直らせていこうとしたら、
やっぱり・・・

●佐々木:

抱きしめてあげるのがいちばん。

■伊藤:

抱きしめることもできないような
雰囲気がある時は、どうしたらいいかな。

●佐々木:

「本当なら、あなたを思いきり
抱きしめてあげたいんだ」って
雰囲気で、どう接するかでしょうね。

■伊藤:

僕の場合、
たとえば子どもたちが夜遊びして
明け方なんかに帰ってくるでしょ、

そういう時はまず

「何やってたんだ!」

って怒ります。

夜遊びに限らず、悪いことをして
警察から戻ってきたり、
何か悪さをやらかした時もそうだけれど、真っ先に怒る。

そのあと、フォローをするんですよ。

●佐々木:

うん、なるほど。

■伊藤:

こちらがなんで怒っているのかを説明する。
説明しながら怒る。

ただし、相手のことも認めてあげながら
という部分が大事だと思うから、

「夜中の時間帯がどういうものか、
お父さんは分からない。
けれど経験しているおまえなら
どんなに危険かお父さんよりもよくわかるだろう?
だから本当に心配なんだ。」

と伝えます。

そうやって子どもの自尊心を尊重しながらね、
どれだけ自分が心配しているかを訴える。

互いに涙が出てくるんだけれど
そこでもう子どもを抱きしめちゃうんです。

●佐々木:

うん。

■伊藤:

こんなふうに、スキンシップをとりながら、
真剣に保護しながら
干渉しながら接してあげれば、
どんなに荒れた子も
必ず立ち直っていけると思うんですよ。

———————————
本日の対談はここまでです。

本日は、
どうしたら子どもが愛情を実感できるのか?
ということをお伝えしました。

キーワードは
“スキンシップ”です。

いかがでしょう?

あなたは普段、子どもとスキンシップをしていますか?

子どもが大きくなればなるほど
スキンシップをとることが
無くなってしまうかもしれませんね。

特に中学生、高校生など思春期の子どもは

親に抱きしめられることを
嫌がることが多いと思います。

“照れ”があるからです。

そんな時は無理に抱きしめようとしても
逆効果ですよね。

ですから対談の最後にあったように
お互いが涙を流し合っているような、
特別なときに抱きしめる、
というコミュニケーションもあります。

心の底から子どもに愛情を伝えようとするとき、
向き合おうとするとき、子どもだって愛情を感じて、
ときには感極まって涙を流すこともあるはずです。

今まで

「自分のことなんか愛してくれていない」

と思っていた子どもが
親の愛を感じた瞬間に涙腺が崩壊してしまう瞬間を
私も何度も見てきています。

そんなときスッと抱きしめてあげてください。
心の距離もグッと縮まるはずです。

次回は、

スキンシップに加えてもう1つ。
ある重要なことをお伝えします。

実は、本当は親が子供に言わなければいけないのに
言えていない、ある一言があります。

これを言えるだけで親子の関係は必ず変わる、
そう言っても過言ではない一言です。

何か分かりますか?

言えて当たり前なのに
そして、もしかしたら他の人に対しては普段言えているのに
なぜか多くの親が子どもには言えてない一言です。

ぜひ考えて頂き、次回のメルマガで
答え合わせをして頂ければと思います。

それでは本日も最後まで
お付き合い頂きましてありがとうございます。

1日も早く
親子関係が良好なものに改善することを
心から願っています。



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