【伊藤幸弘の子育てアドバイス】#117 子どものためにプライドを捨てませんか?
こんにちは、伊藤です。
本日も子育ての悩みから、
ひきこもりや非行など、子どもの問題行動に
悩む親御さんに役立つ情報をお伝えします。
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前回のおさらい
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家庭内暴力を振るう少年・静也が
大学病院の精神科から退院後、
再び暴力事件を起こしました。
私は両親から静也を
引き離すことを提案しました。
そして静也は一人暮らしを始めます。
私は、
一人暮らしを始めた静也の元に通い、
生活費を置いたり、様子を見たりと
必死に向き合いました。
その結果、
静也は徐々に変わり
働き始めました。
そして、
最終的には親子が再会し、
崩壊していた関係が
修復されることとなりました。
静也のケースは、
第三者である私の介入があったから解決した
とも言えます。
家庭内暴力という
難易度の高い問題であっても必ず解決する、
と感じていただけたかと思います。
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子どもに負けるのが怖いお父さん
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本日は、
当時中学3年生だった吉夫(仮名)
という少年のお話を紹介します。
吉夫は、
一見すると普通の少年でしたが、
夜遊びばかりしていました。
まだあどけなさが残る
笑顔がかわいい非行少年でした。
近所に住んでいた母親は
私の家に来ては愚痴をこぼしていました。
母親は息子が心配で仕方ない様子でしたが、
父親はというと、
「あれだけあいつに言っても聞かないんだから
言うだけ無駄だ。」
と言って諦めていました。
決して頑固というわけではありませんが、
「いくら話しても無駄だ」
と決め込んでいました。
ある日、私は、そんな父親に対して
「そんなことを言っていますが、
もし吉夫君が
取り返しのつかないことをしてしまったら
お父さんはどうしますか?」
とたずねました。
すると、吉夫の父親は、
「そんな時は諦める」
と言いました。
私は開いた口がふさがりませんでした。
そんな父親でも
吉夫と一緒にいるときは
よく話をしていたようですが、
夜遊びについての小言は
一切言わなかったそうです。
その後、
吉夫は高校に合格しましたが
高校生になってもいっこうに
夜遊びをやめません。
そんな吉夫を見かねた私は、
彼を誘って焼き肉を食べに行きました。
その時、彼は
「先輩にもたまに焼き鳥をご馳走になる」
と嬉しそうに話していました。
それを聞いた時、
「吉夫は自分の理想とする父親像を
先輩に求めているのではないか」
と感じました。
そこで、
私は吉夫の父親にもう一度会い、
「なぜあなたは息子さんから
逃げてばかりいるんですか?
息子さんに真正面から
ぶつかっていけば良いじゃないですか?
必ず良い答えが返ってくると思いますよ!」
とアドバイスしましたが
父親は無言のままでした。
私のところに相談に来るのは
8割以上が母親です。
両親が揃って相談に来る
というケースは稀です。
父親は相談に来ないだけでなく
「子どもがこうなったのは
おまえのしつけが悪いからだ」
と一方的に母親を非難したり、
ひどいケースになると、
「あんな悪いガキはおれの子じゃない」
などと訳の分からないことを
平気で言う父親もいます。
なぜ、こんなことを言うのか?
なぜ、こんな態度をとるのか?
%%NAMESei%%さんはわかりますか?
同じようなことをご主人から
言われた経験がある方もいるでしょう。
同じようにお子さんの教育やしつけに
無関心・非協力的なご主人も
いるかと思います。
それは、なぜでしょうか?
実は、
「お父さんは子どもが怖い」のです。
もし、
体力的に力をつけた
子ども(息子)に負けたら、
自分の男として、
一家の主人としての
プライドが傷つく。
そんな思いから、
子どもと向き合うのを
ためらうお父さんが多いのです。
そんなプライド、何の役にも立ちません。
子どもを余計に悪くするだけです。
体力的に子どもに負けて
何が恥ずかしいのでしょうか?
真剣に子どもと向き合う姿勢をもった親に対して
暴力を振るう子どもはいません。
子どもは親が思う以上に
親の子どもに対する姿勢を
しっかり見ているのです。
つづく
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編集後記
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問題行動を起こす子どもに
責任をなすりつけている親御さんが
あまりに多すぎます。
「悪いのは問題行動を起こしている子どもだ」
と決め付けて、ご自分を省みていません。
その傾向は、父親により多く見られます。
ご自身のプライドを大事にし過ぎて、
子どもと向き合うことから
逃げてしまうのです。
心当たりのある方は、
親のこのような行動によって
子どもがどれだけ傷ついているか、
この機会に考えてみてください。
いつもお伝えしている通り、
好きで問題行動を起こす子どもなどいません。
子育ての中の
ちょっとしたすれ違いから
子どもの心が傷つき、
問題行動に発展してゆきます。
親が変わることで、
お子さんの問題行動をも
直すことができます。
「親が変われば、子が変わる」です。
解決できない問題はありません。
恐れることなく
お子さんとしっかり向き合い、
根気良く、諦めずに
お子さんに愛情を伝えてください。
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読者の方から頂いた喜びの声
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では、読者の方からいただいた
喜びの声をご紹介します。
本日紹介させていただくのは
TMさんという方からのメッセージです。
息子さんが登校できるようになった
と、ご報告くださいました。
解決の鍵は、DVDで学ばれた
「正しい叱り方」だったそうです。
ぜひご覧ください。
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私は、自分が子どものころ、
なぜ親に叱られているか理解できなかったので、
いざ自分が母親になっても、
子どもを上手く叱ることができませんでした。
伊藤先生のDVDで、
「子どもがこんな行為をしたときは
こんな風に叱る」
など、具体的な叱り方を
教えていただいたおかげで、
息子を叱ることができるようになりました。
いつも頂くメルマガでも
具体的に対応法を教えていただき、
日々、子どもに実践できるようになりました。
不登校だった子どもは
無事登校できるようになりました。
高校生になった今も、
度々くじけそうになりながらも、
短期間で気持ちの切り替えができるようになり、
今では大学進学を目指しています。
いつも本当にありがとうございます。
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TMさん、
素敵なメッセージをありがとうございました。
>なぜ親に叱られているか理解できなかったので、
>いざ自分が母親になっても、
>子どもを上手く叱ることができませんでした。
そのお気持ち、とてもよくわかります。
問題行動を起こすお子さんを前に
どうしてあげれば良いのか分からず
もどかしい思いをされてきたことと思います。
親になったからといって、
誰かが子どもの叱り方や愛情のかけ方を
教えてくれるわけではありません。
自分が親や周りの大人から
言われたこと、されたことを
自分の解釈で、そのまま
子どもにしてしまう人が多いでしょう。
それが正しければ良いのですが
そうとも限りません。
ましてや、お子さんが
問題行動を起こしている時には
特別な配慮も必要となります。
TMさんは、
正しい叱り方、正しい接し方を
DVDでしっかり学ばれた結果、
息子さんが登校できるようになったんですね。
本当に嬉しく思います。
息子さんは
大きい自信を手に入れられたことと思います。
長い人生には様々な困難がつきものです。
しかし、不登校を乗り越えられた息子さんは
きっとどんな困難も乗り越えられるはずです。
息子さんのことを信じ、
これからも変わらぬ愛を
注ぎ続けてあげてください。
改めまして貴重なメッセージを
ありがとうございました。
引き続き、こちらのメルマガを通じて
応援させていただきます!
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親とは言え、
完璧な人間ではありません。
頭では分かっていても
時には感情任せに
怒ってしまうこともあるでしょう。
しかし、正しい知識を持っていれば
感情をぐっと抑えて
正しい叱り方をすることができます。
ここで理解していただきたいのは
「怒る」と「叱る」
の違いです。
■「怒る」
相手が自分に悪い影響を与えたり、
自分が指示した通りに動かなかった場合に、
自分の怒りの感情を相手にぶつけること。
■「叱る」
相手が自分を含め誰かに悪い影響を与えたり、
自分が指示した通りに動かなかった場合に、
相手をより良くしようとするため
相手に注意やアドバイスを伝えること。
違いをお分かりいただけましたか?
要約すると、
自分の感情をぶつけるのが「怒る」
相手のために注意するのが「叱る」
です。
%%NAMESei%%さんはお子さんに
怒っていませんか?
もし、
お子さんに腹が立つことがあって
怒りたくなったら、
一呼吸ついてみてください。
そして、感情任せに怒ることが
どれだけ子どもを傷つけるのか、
考えてください。
いま、怒りたいことは、
お子さんの将来にとって
それほど大事なことですか?
お子さんがそれほど悪いことをしたんでしょうか?
ただ、あなたが効率よく
家事を済ませたいだけではないですか?
そう考えていただくと
無駄な怒りに
歯止めが効くようになります。
どうか子育てに関する
正しい知識を身につけてください。
こちらのメルマガや『子育てラジオ定期便』、
DVDなどもうまくご活用いただき
正しい子育ての知識を身につけてください。
※TMさんが正しい叱り方を学ばれたDVDは
こちらからご購入いただけます。
→ https://futoukou365.com/dvd/16
※様々な事例別の対応法は
『子育てラジオ定期便』をご覧下さい。
→ https://futoukou365.com/radio/
本日も最後までご覧いただきまして
ありがとうございました。
お子さんの問題が
1日も早く解決することを
心から願っています。
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