【伊藤幸弘の子育てアドバイス】#118 手遅れになる前に、今すべきこと

2017-05-18

こんにちは、伊藤です。

本日も子育ての悩みから、
ひきこもりや非行など、子どもの問題行動に
悩む親御さんに役立つ情報をお伝えします。

*********************************************
前回のおさらい
*********************************************

前回は、夜遊びばかりしていた
吉夫という少年について
お伝えしました。

吉夫の夜遊びをやめさせるため、
私は吉夫の父親に

「真正面からぶつかっていくこと」

を提案しましたが
吉夫の父親はそれができませんでした。

おそらく

「息子に負けたらどうしよう」

というプライドが邪魔をしていたのだと思います。

世の中にはこのようなタイプの
お父さんがたくさんいらっしゃいます。

しかし、そんなプライドは
子どもを余計に悪くするだけです。

体力的に子どもに負けて
何が恥ずかしいのでしょうか?

そもそも
自分に真剣に向き合ってくれる親に対して
暴力を振るう子どもはいません。

子どもは親が思う以上に、
親の子どもに対する姿勢を
しっかり見ているものです。

あなたが母親なら
ぜひこの話をご主人にお伝えください。

あなたが父親なら、
この話をしっかり胸に刻んでおいてください。

************************************************
吉夫が払った、大きすぎる代償
************************************************

吉夫の父親に

「真正面からぶつかっていくように」

と伝えた私の助言は
全く受け入れてもらえませんでした。

私はそのことを母親に伝え、

「もうお父さんの協力は諦めて
お母さん1人で吉夫を育てるくらいの
覚悟を持ってください」

とアドバイスしました。

吉夫は母親の態度から
そのことを察したのか
不思議とだんだん
夜遊びをしなくなっていきました。

さらに、
吉夫が高校2年生のとき
些細なことから他校生とけんかをし、
足を骨折する事件が起きたのですが、
それをきっかけに

「もうおれはお母さんに心配をかけない」

と言うまでになりました。

ところが、ようやく足が治り、

「さあ、明日から学校へ行って頑張るぞ」

というときに、魔が差したのか、
吉夫は友達のバイクで
無免許運転をしてしまいました。

そして、何でもないカーブで塀に激突し、
吉夫は17年という短い人生を終えました。

「すぐ戻るから」

と友達に残した言葉が
吉夫の最期の言葉になってしまったのです。

私は吉夫の事故の話を聞いて
しばらくは頭の中が真っ白になっていました。

葬儀に来ていた吉夫の友人が小声で話していた

「おい、バイクに乗るのやめようぜ」

という言葉が
いまだに耳に残っています。

吉夫は友達に教訓を残したわけですが、
払った代償があまりに大きすぎました。

つづく

*********************************************
編集後記
*********************************************

「親が変われば子が変わる」

ということはこれまでに
幾度となくお伝えしてきましたが、
本当に子どもは親次第で
どうとでも変わってしまいます。

だからこそ
親は気を引き締めて
子どもと向き合わなければいけないのです。

そして、
あなたのお子さんが
問題行動を起こしているのであれば、
父親のせい、母親のせいなどと犯人探しはせずに、
子どものことだけを考え行動してください。

吉夫のように
取り返しのつかないことになってからでは
遅いのです。

*********************************************
読者の方から頂いた喜びの声
*********************************************

では続いて、
読者の方からいただいた
喜びの声を紹介させていただきます。

本日紹介させていただくのは
SSさんという方からのメッセージです。

お子さんとの会話の中で
解決への道筋を見出されたことを
ご報告くださいました。

親の気持ちと子どもの気持ちには
距離があるということを
感じていただけるメッセージです。

ぜひあなたの子育ての参考にしてください。

*******************ここから********************

いつもメール講座の動画の配信を
ありがとうございます。

昨日、自分の子どもの幼児期を振り返ってみました。

「私も信用されていないんだろう」

と思い、子どもに確認しました。

「お母さんはいつから
ガミガミ言うようになったんだろうね?」

と。

すると子どもは

「小さい時から」

と答えました。

私の中では小学高学年と思っていたのに、

「そんな前から思っていたんだ」

ということにビックリしました。

その後、私に怒られて外に出されたことも
嫌だったと教えてくれました。

私はこの子に虐待をしていたのかと
とても反省しています。

子どもに

「ごめんね」

と謝ったけど、返事はありませんでした。

しつけのためと思っていたことが、
私の感情を抑えるために行っていた行動で、
可愛いと思っていた子に
酷いことをしたなと思い知らされました。

でもこのことを知ることができて
本当に良かったです。

これからは親としてできることを
子どもにしてあげます。

信頼関係を取り戻せるよう頑張ります。

*******************ここまで********************

SSさん、
貴重なメッセージをありがとうございました。

お子さんの本心に気づいていただけて
本当に良かったです。

お母さんの感じ方とお子さんの受け止め方に
距離があるのは珍しいことではありません。

その距離が原因となり、
問題行動に発展する場合もたくさんあります。

今回、SSさんが
お子さんの本当の気持ちに気づかれたことは
本当に大きい1歩だと言えます。

親御さんはいつも

「子ども目線で」

物事を見て、考えるよう心がけてください。

これに気をつけるだけで
今後の子育てがうんと楽になると思います。

これからも
お子さんの気持ちに寄り添う
過保護な子育てを続けてください。

改めて貴重なメッセージをありがとうございました。

引き続き、こちらのメルマガを通じて
応援させていただきます。

**********************************************

「親の気持ち子知らず」

という言葉がありますが、
逆もまた然りです。

特に問題行動を起こしている
お子さんがいるご家庭では

「子どもの気持ち親知らず」

というケースの方が
多いと言えるでしょう。

親御さんが

「えっ、たったこれだけのことで?」

と思うような言葉でも
お子さんは傷ついていたりするものです。

そして、その傷ついた気持ちを
口に出せないお子さんはとても多いのです。

この時点で親が気づけていれば
大きな問題に発展せずに済みます。

しかし、親が気づけずに
子どもの心を傷つけ続けてゆくと
大きな問題行動に発展してしまいます。

子どもの問題行動は、
親にとっては突然の出来事に思えますが、
子どもにとっては長年の積み重ねの結果なのです。

そんな悲しいすれ違いが起こらないように、
あなたもSSさんのように
お子さんの心の声に耳を傾けてください。

ただ、お子さんの心の声を聞く際、
ただやみくもに尋ねても
何も答えが返ってこないこともあります。

子どもの心の声を聞くには
どうすれば良いのでしょうか?

お子さんが、ためらわずに
思ったことを何でも口に出せるような雰囲気。

何を言っても大らかに許し
受け入れてくれる家族。

そんな家庭を目指してください。

そんな家庭作りのコツは、
このメルマガをはじめ、子育てラジオや
DVDも活用し、学んでいただければと思います。

DVDの詳細、お申し込みはこちら↓

→ https://futoukou365.com/dvd/16

本日も最後まで
ご覧いただきまして
ありがとうございました。

お子さんの問題が
1日も早く解決することを
心から願っています。



まだメルマガにご登録されていない方は、下記よりお申し込みができます。
この他にも不登校やひきこもり役立つ情報を随時発信しております。
下記フォームよりお申し込みください

メールアドレス【必須】
お名前【必須】

※ご記入頂いた個人情報は、メールマガジン配信やセミナー情報など、その他弊社のからの不登校解決のご案内のみに使用させていただくものです。どんなことがあってもあなたの情報を第三者にはわたしません。詳しくはプライバシーポリシーをご覧下さい。 ※ご登録後も「いならい」「役に立たない」と思ったら、ワンクリックで配信解除ができます。お金は一切かかりません。あなた自身の目で内容をご確認下さい。
guest
1 Comment
newest
oldest
Inline Feedbacks
View all comments
k
k
2017年5月18日 10:50 AM

いつもメルマガをありがとうございます。伊藤先生のDVDやメールを読むたびに、どれだけ自分が子どもの気持ちを踏みにじってしまったのか、自己中心的に振舞ってしまったのか気づかされます。「犯人探しをせずに、子どものことだけを考え行動」していきます。


TOP