【伊藤幸弘の子育てアドバイス】#116 「子どもを変えよう」ではなく「自分が変わりたい」
こんにちは、伊藤です。
本日も子育ての悩みから、
ひきこもりや非行など、子どもの問題行動に
悩む親御さんに役立つ情報をお伝えします。
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前回のおさらい
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家庭内暴力の結果、
大学病院の精神科に入院させられた静也が
退院後、再び両親に対し暴力事件を起こしました。
静也の両親から相談を受けた私は、
静也を家族から引き離すことを提案しました。
その結果、静也は一人暮らしを始めました。
私はその間、1ヶ月に2回ほど彼の家に通い、
生活費を置いたり、様子を見たりと
必死で静也と向き合いました。
本日は、
私が向き合った結果、
静也がどのように変わったのか、
お伝えします。
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涙の対面
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私が静也の家に通い始めて
数ヶ月が経った頃、
静也はかなり落ち着いてきました。
そこで
私は彼に仕事をするように提案しました。
すると、静也は、友人に連絡を取り、
友人の紹介でアルバイトを始めました。
しかし、せっかく始めたアルバイトは
残念ながら長続きしませんでした。
その後も
いくつかのアルバイトを転々としました。
何社かでのアルバイトを経験していくと、
コツがわかってきたのか、静也に
徐々に働く意欲が見られるようになりました。
そこで私は
新潟にいる私の友人の自動車修理工場で
働くことを勧めてみました。
静也もこれを了承し、
新潟で寮に住みながら働き始めました。
幸い、工場で働く先輩たちは
とても面倒見が良く、
静也をかわいがってくれました。
静也はそんな環境の中で
少しずつ変わってゆきました。
そして、1年半後。
私は静也を両親と会わせることにしました。
静也はもちろんですが、
ご両親も以前とは変わられた
と感じたからです。
当日の再会は
私が想定していた通り、
とても感動的なものとなりました。
お互いに、
離れていた間の苦しみや悲しみ、
寂しさがこみ上げ、
対面した親子はただただ泣いていました。
父親は
「私のせいで
おまえはああなってしまった。
本当に申し訳なかった。
もっとおまえの気持ちを
分かってやれたらと今になって気づいた。
許してくれ。」
と静也に謝りました。
親と子が真の親子に戻り、
お互いにしっかりと向き合った瞬間でした。
そしてこの瞬間
私の出番はようやく終わりました。
現在の静也は、きちんと仕事をして、
今では工場の主任になり
部下を持って頑張っているとのことでした。
長い時間かかりましたが、
静也の家族に春が訪れたのでした。
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編集後記
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家庭内暴力は非常に厄介で、
解決までに長い時間を要することがあります。
もちろん、事例によりますが、
一筋縄ではいかないことが少なくありません。
そのため、
時には私が提案したように、
一時的に親子を引き離すような
大胆な対策が必要となることもあります。
中高校生のお子さんに
一人暮らしをさせることに対して
抵抗がある方もいらっしゃるでしょう。
しかし、
静也と彼の家族の場合も
親子が離れることによって、
双方がお互いの大切さに
気づくきっかけになりました。
実際に、
お父さんはすっかり反省し
変わりました。
いつもお伝えしている通り、
「親が変われば子も変わる」
のです。
親が少しずつでも変わる事ができれば
それに伴い
子どもも必ず変わります。
親子の間にどんなに深い溝があって
子どもがどんなにひどい問題行動を
起こしていたとしても、
子どもの問題行動に解決しないものは
この世には存在しません。
頑張りましょう。
※家庭内暴力がひどい場合には、
第三者の力が必要な場合が多々あります。
思わぬ事故を引き起こすこともありますので、
ぜひご相談ください。
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読者の方から頂いた喜びの声
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では、
読者の方からいただいた
喜びの声を紹介させていただきます。
本日紹介させていただくのは
FYさんという方からのメッセージです。
FYさんの娘さんは
不登校を克服した経験がおありだそうです。
また、【子育てラジオ】を
心の支えとしてくださっていると
ご報告をくださいました。
ぜひあなたの子育ての参考にしてください。
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不登校を克服した娘がいます。
いま高校2年の娘は、
小学6年から4年間不登校でした。
本日の【子育てラジオ】の内容、
「昼夜逆転」のお話は、
辛い渦中にいる子ども自身にも
説明できない心の内そのものだと思います。
娘は不登校だった当時を振り返り、
何度も「辛かった」と言います。
不登校児の親はカウンセリングを受けますが、
伊藤先生のように子どもの心を
ストレートに代弁してはくれません。
私の場合
「子どもを変えよう」
としていたことに反省し、
「自分が変わりたい」
と強く思ったところから
娘にも変化が見られるようになりました。
反省なくして今はありません。
ほんの小さな疑問にも答えてくれる伊藤先生は、
親の支えとなり、
それは子どもにダイレクトに伝わると思います。
いつも私の支えともなって下さっている先生に感謝しつつ、
この【子育てラジオ】を応援しています。
悩める親子さんに明るい先があることを祈ります。
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FYさん、
貴重なメッセージをありがとうございます。
また、【子育てラジオ】をご活用いただき、
心から感謝申し上げます。
>私の場合
>「子どもを変えよう」
>としていたことに反省し、
>「自分が変わりたい」
>と強く思ったところから
>娘にも変化が見られるようになりました。
と書かれていますが、
まさにその通りです。
・他人を変えよう
・他人を動かそう
とするのは、本当に大変なことです。
ましてや、
親子の信頼関係が築けていない状態で
お子さんを変えるのは困難でしょう。
ですから、今、
・お子さんを助けたい
・お子さんをどうにかしたい
と願っているなら、
親御さんご自身が変わることが
解決への早道なのです。
そのことに気づき、
ご自分が「変わりたい」と強く願い、
実際に行動を起こされたこと、
本当に良かったです。
また、【子育てラジオ】への応援も
とても嬉しく思います。
これからもFYさんにとって、
そして、子育てに悩まれる全ての親御さんにとって
お役に立てる情報を配信し続けてまいります。
【子育てラジオ定期便】の詳細とお申込みは
こちらからご覧ください。
→ https://futoukou365.com/radio/
改めまして貴重なメッセージをありがとうございました。
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FYさんが身をもって証明されたように
親御さんが自らが
「変わりたい」
と強く望むことこそが
お子さんの問題行動を解決する
第一歩なのです。
この気持ちがなければ
何も変わりません。
ただ、そうは言っても
人が変わるのは
そう簡単なことではありません。
そんな親御さんへの支援として
このメルマガやDVD、
【子育てラジオ定期便】等を通じ、
子育てに関する知識を
惜しみなくお伝えしています。
正しい知識を学び、その方法に納得して
子育てに確信を持てるようになれば
人は変われるのです。
まだお試しでない方は
ぜひ積極的にご活用ください。
DVDと、【子育てラジオ定期便】の詳細について
改めてご紹介いたします。
■子育てラジオ定期便
→ https://futoukou365.com/radio/
■不登校ひきこもり解決DVD
→ https://futoukou365.com/dvd/16/
本日も最後までご覧いただきまして
ありがとうございました。
お子さんの問題が
1日も早く解決することを
心から願っています。
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