【伊藤幸弘の子育てアドバイス】#103 猫を傷つける次郎に足りなかった”ある感情”とは?

2017-02-02

おはようございます。
伊藤幸弘です。

本日も子育ての悩みから、
ひきこもりや非行など、子どもの問題行動に
悩む親御さんに役立つ情報をお伝えします。

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前回のおさらい
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前回は、
動物を傷つける次郎という子の
エピソードを紹介しました。

私は次郎がカッターナイフの手裏剣で、
猫を傷つける様子を目撃しました。

しかも次郎からは
一切の罪悪感が感じられません。

本当にゾッとする光景でした。

本日は
次郎に対して私がどう対応をしたのか?
エピソードの続きをお伝えします。

同じように動物を傷つけるような
お子さんをお持ちの方はもちろん、
そうでない方にも
大いに参考にしていただけます。

お話の続きをご覧ください。

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猫を傷つける次郎に足りなかった”ある感情”とは?
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私は、

「猫の痛みが分からないのなら
おれがおまえの足を切ってやる!」

と彼の横に落ちていたナイフを拾い、
その手を勢い良く振り下ろしました。

もちろん、本当に次郎を
傷つけるつもりなどありませんでした。

ナイフを向けられることの怖さ、
意味もなく他者を傷つけることの理不尽さを、
同じ行動を取ることで
次郎に分からせたかったのです。

ナイフは彼の足すれすれに止まりました。

しかし、
彼の表情は変わりませんでした。

表情から分かるように反省もしていません。

さすがの私も一瞬、ゾッとしました。

一見、普通に見えて、内に異常さ秘めている。

私の経験から言うとこのタイプは
非行に走ったり、
不登校になったりする子どもより
よっぽど怖いのです。

そうこうしているうちに
次郎がついにキレました。

「僕の足を切るなんて・・・
警察に言ってやる!!」

と言うが早いか、
体格の良い体で私に突進してきました。

と思ったら

「殺される!!助けて!!!」

と叫びながら小走りで走っていきました。

私は

「なんだ、まるで幼児そのものじゃないかぁ!」

とつぶやきました。

その時の次郎の態度は、
幼児が親に叱られて行き詰まった時、
泣きながら足をバタバタさせたり、
両手で親の胸をたたいたりして
恐怖から逃れようとする態度
そのものだったのです。

「なぜ逃げるんだ?

傷つけた猫をそのままにするのか?」

と怒鳴ると
次郎の目に光るものが見えました。

大声で泣き出し、体を震わせて
その場にうずくまってしまいました。

それでも私はなお、

「なぜ泣くんだ?

泣いても傷ついた猫は
元通りにならないんだぞ!!!

土下座して謝れ!!」

と怒鳴りつけました。

次郎は仕方なく土下座をしましたが
謝ろうとはしませんでした。

「寝言を言うんじゃない!!

泣いて謝ればそれで済むと思うなよ!!」

と私は続けます。

このときの光景は知らない人が見たら
大人が子どもをいじめているようにしか
見えなかったでしょう。

しかし、私にはある意図がありました。

次郎に恐怖心を叩き込もうとしていたのです。

しばらくすると次郎はようやく

「すみません、僕が悪かったです。」

と言いました。

このとき、
知らない大人に本気で叱られて
次郎は初めて
恐怖を体験することができたのです。

実は、次郎は生まれてからずっと、
欲しいものは全て手に入れて、
したいことをしてきました。

そしてこの時も
自分のワガママを貫き通そうとしていましたが
私に悪事を見つかり叱られたことで
それは叶いませんでした。

逆に今までに味わったことのないような
恐怖を体験することになったのです。

私は少年たちが
悪い意味で自分本位になっている時は
目から火が出るほど叱ります。

すると彼らは
叱られた恐怖から
自分本位のワガママな感情を鎮めて、
ごく普通の人間的な感情に戻るのです。

次郎もこのとき、
人間的な感情を取り戻しました。

こうなればしめたものです。

私は震える次郎に近づき
中腰になって優しくこう言いました。

「こんなことばかりしているおまえは
一生一人ぼっちで
生きていかなければならなくなるぞ!」

「今からでも遅くないから
刃物を持たない、弱いものに危害を加えない
と約束しろ!!」

と厳しく言いました。

次郎は大粒の涙を流していました。

つづく

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編集後記
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私が次郎に与えたのは
“恐怖の感情”です。

それまでの次郎は
ワガママな人生を送ってきており、
自分の思いはなんでも叶えられる
と思っていました。

私があえて
次郎に恐怖を感じさせたは
そのワガママを断ち切ることが
目的だったのです。

「次郎は自分の思いはなんでも叶えられると
思っていた。」

と言うと

「親が過保護に育ててきたということでしょう?
それなら本来は良いことのはずでは?」

と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

ですが、これは”過保護”ではありません。

確かに

「子どもが望むことをしてあげる」

これが”過保護”です

ですが、過保護とは
愛情を与えるものでなくてはなりません。

子どもの物欲を満たしても
それは過保護ではないのです。

例えば子どもが

「ゲームが欲しい!!」

と言って買ってあげたとしても
単に子どもの物欲が満たされるだけです。

愛情が満たされるわけではないので
子どもはその後も何度でも
「ゲームがほしい」とねだります。

この次郎の場合も同じです。

過保護に育てられず、
愛情も満たされず
ただただ物欲が満たされている
という状態でした。

次郎の心の中には寂しさが
充満していたのです。

そしてそのストレス解消の矛先が
動物に向かってしまっていたのです。

単に子どもの物欲を満たすだけの
子育てをしていませんか?

もし思い当たる点があるなら
この機会に見直してみてください。

そして、お子さんに愛情を与えて下さい。

きっと問題に進展が見られるはずです。

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読者の方から頂いた喜びの声
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それでは本日も
読者の方から頂いた
ご報告のメッセージを
紹介させていただきます。

STさんという方からのご報告です。

過干渉に気づき、改めたところ
新たな兆しが見えてきた、
とのご報告をくださいました。

ぜひご参考になさってください。

*******************ここから********************

高校2年生の娘は
水泳部の顧問のパワハラで失声症にいたり、
水泳に関するすべての記憶をなくす
解離性障害を発症しました。

そして、その後 不登校になりました。

伊藤先生のDVDを見て、
私のこれまでの育て方が
過干渉だったことを反省しました。

子どもに寄り添い、
子どもと一緒にテレビを見たり、
バドミントンをしたり、
サイクリングをするようにしたところ、
娘の声が出るようになりました。

学校へはまだ行ける日と、
行けない日がありますが、
本人の中から「変わりたい」
という意思が出てきました。

今は娘のその気持ちが大きくなるのを待ち、
その気持ちがどうか続くようにと、
娘の気持ちに寄り添って
無理強いすることなく
一緒の空間にいるよう努めています。

伊藤先生には色々とアドバイスいただき
ありがとうございました。

*******************ここまで********************

STさん、貴重なメッセージを
送ってくださいまして
本当にありがとうございました。

>水泳に関するすべての記憶をなくす
>解離性障害を発症しました。

とのことですが、
娘さんご本人はもちろん、お母様にとっても
大きな試練となりましたね。

しかし、過干渉だったことに気づき、
今まさに新たな関係性を築かれている
ということで、非常に嬉しく思います。

>本人の中から「変わりたい」
>という意思が出てきました。

と、良い兆候も見えていますので
今後、過保護を続けられれば
必ず娘さんは回復されると思います。

今後もこちらのメルマガや
DVD、子育てラジをなどを通じて
応援させていただきます。

改めまして、
貴重なメッセージを送っていただき
ありがとうございました。

**********************************************

STさんと同じように
大変な苦難に
立ち向かわれている親御さんは
たくさんいらっしゃいます。

あなたご自身も今まさに
そのような困難に
立ち向かわれているかもしれません。

そして、思うような結果がでず
先行きを不安に思われているかもしれません。

でも、諦めないでください。

正しい子育てをすれば、
解決できない子どもの問題などありません。

きちんと過保護を理解し
過保護の本質とは何かがわかれば
親子関係は必ず改善します。

「過保護にしているつもりなのに
子どもとの距離が全く縮まらない」

とお悩みであれば、メルマガに加え
DVDや子育てラジオも活用いただき、
正しい子育てについて
より理解を深めてください。

【DVD】

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【子育てラジオ定期便】

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1日でも早く
あなたがお子さんと信頼に基づいた
良い親子関係を築き、
素晴らしい人生を送られることを
心から願っております。

本日も最後までご覧下さいまして
ありがとうございました。



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