【伊藤幸弘の子育てアドバイス】#62 「母性」こそが「生きる力の源」なのです

2016-03-24

おはようございます。
伊藤幸弘です。

本日も子育ての悩みから、
ひきこもりや非行など、子どもの問題行動に
悩む親御さんに役立つ情報をお伝えします。

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前回のおさらい
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前回は僕自身の話をさせていただきました。

僕と親父との間には確執がありましたが、
親父が息をひきとるその間際に
実は親父が大きな愛情を
持ってくれていたことを知りました。

親父は
グレて非行に走る僕を見て
心を痛めながら、
僕が知らないところで
大きな大きな愛情を持って
僕を保護してくれていたのです。

そのことを知った瞬間、
僕は本当の意味での
「生きる力」を
親父から与えられたのです。

そしてこのエピソードからお伝えしたかったことは
すべての子どもは、
「生きるために親から認められること」
「親から見守られているという安心感」
を必要としているということです。

あなたはどうでしょう?

お子さんのことを認めてあげられていますか?

お子さんを見守り、
安心感を与えることが
できているでしょうか?

このことは親子関係を大きく変える
非常に重要な話なので
ぜひあなたの子育てを
今一度振り返ってみてください。

そして、もしお子さんのことを
認めてあげられていないようでしたら、
まずは意識してお子さんのことを
認めてあげてください。

それが問題解決の第一歩です。

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本日のテーマ:生きる力の源になるもの
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本日は「生きる力」をテーマにお届けします。

僕と佐々木先生が対談を行いましたので
その様子をお届けします。

■伊藤;

「生きる力」

ということを考えた時、
僕がすごく感じているのは、
子どもだけではなくて、
中高年も生きる力を
失っているのではないか?
ということなんです。

今、中高年の自殺が
すごく多いでしょう?

そういう現状を見ると、
僕は自分の体験、紆余曲折があって
波瀾万丈の人生を送ってきたことを振り返って、
とにかくまず声を大にして言いたいんです。

人はいつでも変われる、
絶対に変われるんだということを。

●佐々木先生;

だから死ぬなと、ね。

■伊藤;

ええ。
で、中高年はすごく
疲れていると思うんですよ。

そんな中高年が
何を求めているかというと、

“癒し”、

癒しのあるところを
求めているんだと思います。

癒しのある本とか、
癒しのある歌とかが
爆発的に売れていますしね。

じゃあ癒しとは何でしょうか?

そこを考えた時に、
僕は母性じゃないかと思うんです。

よく佐々木先生が

『母なる大いなる大地』

と言われますが、
そこを我々は求めて、
それを癒しにして生きているのです。

それをなくしてしまった人が、
この世から消えていくような
感じがするんですね。

以前面倒を見たことがある女の子が、
スナックを開いたんです。

お店に招待されて、
僕は酒が飲めないので、
ウーロン茶を飲みながら
周りをちょっとうかがっていたんです。

すると、よれよれになったサラリーマンが
けっこう来るんですよ。

それも会社だと
中核を狙っているような人が、
ネクタイが曲がろうと、
髪の毛が乱れようと、
そんなのお構いなしで
友人と話したり、
女の人と話したりしています。

はたから見るとだらしないんですが、
まるで安らぎを満喫しているような
感じなんですよね。

それでも、
帰る時には『じゃあまたね』
なんて言いながらシャキッとして
店を出ていくわけです。

『ああ、彼らはこういうところで安らぎを得て、
そうやって明日また働くことができるんだ』

と思いましたね。

そういう空間が家庭にあれば、
本当はもっと力が
出てくるんじゃないか・・・

そういう思いで、
中高年の人たちを見ていたんです。

●佐々木先生;

なるほど。

■伊藤;

彼らもどこかで安らぎを得たいんでしょうが、
家に帰っても、
子どもの教育やら何やら、
いろいろなことがあって
家では安らげないんでしょうね。

だから安らぎを感じたいと思って
飲みに行くんでしょう。

ところが飲んで帰ると奥さんに怒られる。

会社では上から締められるし
下のものは言うことを聞かないしで、
上司と部下の板ばさみになって
ストレスが溜まります。

そうやって子育てにもすごく
影響していくのだなと思うんです。

●佐々木先生;

はい。

■伊藤;

子どもの生きる力の源は
母性じゃないですか?

抱きしめられて生きていくわけでしょう?

中高年もそうだと思うんです。

誰かに抱きしめられないと
外で活発に働けないと思います。

ある一流企業の社長が
こういうことを言っていました。

「家に帰ると自分は一から十まで
何でも女房にやってもらう。
もう本当に赤子と一緒だけれど、
それがあるから
外ですごい力が発揮できる」

大人でも時には子どもになる、
そしてまた時には大人になる、
ことを必要としているんですよね。

人は幼児期を経て大人になり、
また幼児期に戻る、
そういう繰り返しで生きている
のかなと思うんです。

ですから『生きる』ということを
総合的に考えると、
やはり母性が常に身近にある人は、
強い心で生きていけるのだと思います。

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編集後記
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本日は「生きる力」についてお伝えしました。

「中高年が生きる力を失っているのではないか?」

という話でした。

原因は「母性の欠如」です。

母性が欠けていることが理由で
生きる力を失っているのです。

ちなみに、
今回は中高年の話がメインではありましたが
「母性」というキーワードは
もちろん子育ての話にもつながります。

いかがでしょう?

あなたはお子さんに対して母性を持って
接することができていますか?

お子さんを可愛いと思っていますか?

お子さんを抱きしめたくなるくらい
愛おしくなることはありますか?

もしかしたら
「可愛い」と思うどころか
時には憎く思うことも
あるのではないでしょうか?

こんなことを言うと

「だって家で暴言を吐きまくり
何も言うことを聞かない子どもを
いったい誰が可愛いと思えるのですか?」

とあなたは反論するかもしれません。

しかし、それでは残念ながら
お子さんの問題行動は解決しません。

なぜなら、順序が逆だからです。

“お子さんがあなたの言うことを聞く良い子になる”

    ↓

その結果、あなたがお子さんを愛せるようになる。

この考え方は順序が逆です。

“あなたがお子さんを愛する/お子さんのいう事を聞く。”

    ↓

その結果、お子さんがあなたの要望も聞くようになる。

これが正しい順序です。

つまり、まずはあなたが
お子さんに対して母性を持って接し、
そして愛することでしか状況は
変わらないということです。

思い出してみてください。

お子さんがまだ幼かった頃のことを。
きっとお子さんは抱きしめたくなるくらい
可愛かったのではないでしょうか?

「あの頃に戻って欲しい」

あなたが心からそう思うのであれば
今すぐにあなた自身が
愛情溢れるお母さんに変わって
お子さんを幼児だと思って
育て直しをすれば良いんです。

もちろん、あなたが変わったからといって
すぐにお子さんも変わるとは限りません。

今まで長い間かけて溜まった
お子さんのストレスは
そう簡単には解消されないからです。

しかし、それでもあなたが変わらなければ
何も始まりません。

手応えが感じられずに
心が折れそうになる時もあるかもしれませんが、
どうか辛抱強く、愛情を持って
お子さんに接し続けてください。

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読者の方から頂いた子育て体験談
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それでは本日も
読者の方から頂いた子育ての
体験談を紹介させていただきます。

本日は、お子さんが
5ヶ月前に不登校になってしまった
NMさんからのメッセージです。

ぜひご覧いただき、
あなたの子育ての参考にして下さい。

*******************ここから********************

いつもメルマガを配信していただき
ありがとうございます。

他の方の良い変化が現れた
というメッセージを見ると、
自分の事のように嬉しくなります。
バワーを頂いております。

私の息子も学校へ行けなくなってから、
もう5ヶ月が経とうとしています。

最初は部屋にひきこもり、
風呂にも入らず、
昼夜逆転で一日中ゲームをし、
私たちとは会話もせず、
という状態でした。

今まで過干渉だった事、
子どもの話をちゃんと聞いてあげなかった事、
親の気分で怒っていた事、
間違った子育てをしてきたと反省しています。

メルマガの内容を参考に、過干渉にせず、
コミュニケーションを取るように心がけて
毎日を過ごしています。

最近はお風呂にも入るようになり、
機嫌の良いときは話をしたり、
変化が見られるようになりました。

つい先日も、夜中に突然コンビニへ
行きたいと言われ、車ででかけました。

4ヶ月ぶりの外出でした。

もう外へ出ることはないと
子どもが言っていただけに、
とても嬉しかったです。

でも、良い感じに変わってきたなと思っていたら、
次の日には、また「うるさい」と反抗的な態度になり、
口も聞いてくれないという不安定な状態です。

そんなときは間違った対応をしていないかと
振り返ったりしています。

まだ時間はかかりそうですが、
息子が笑顔一杯の生活を
送れるよう頑張っていきます。

今後ともよろしくお願いいたします。

*******************ここまで********************

NMさん、貴重なメッセージをいただき
本当にありがとうございます。

まだ少し時間はかかるかもしれませんが
少しずつ確実に光は見えてきている状況ですね。

NMさんが伊藤流子育て法を
実践して頂いた成果だと思います

>でも、いい感じに変わってきたなと思っていたら、
>次の日にはまた「うるさい」と反抗的な態度になり、
>口も聞いてくれないという不安定な状態です。

とありましたが、お子さんも人間ですから、
調子の良い時もあれば悪い時も当然あります。

そんな時は、NMさんご自身も
おっしゃっているように

「間違った対応をしていないかと振り返る」

のは本当に素晴らしいですね。

お子さんはきっとNMさんが思う以上に繊細です。
あなたが発する言葉1つ1つに敏感に反応しています。

必要以上に気を遣いすぎることは
よくありませんが、お子さんの表情や発言から
お子さんが何を求めているのかを
常に感じてあげてください。

そしてできる限り、
その要望に応えてあげてください。

改めまして、貴重なメッセージを
ありがとうございました。

NMさんが他の親御さんのメッセージから
パワーを得られているのと同じように、
NMさんのメッセージをご覧になった
他のお母さんももまた
パワーを得られていることと思います。

これからもこのメルマガを通じて
応援させてください。

**********************************************

言われた通り、
正しい子育てをしているつもりなのに
うまくいかない時、どうしても気持ちが
落ち込むこともあるかもしれません。

でも、みなさん同じです。

これまで長い時間を
かけてこじれてしまった
お子さんとの関係は
一朝一夕には解消しません。

ある程度の期間、
辛抱強く耐えることが必要です。

と言っても
やはり心が折れそうになる時も
ありますよね?

そんなあなたに1つだけ
アドバイスをさせてください。

あなたが不安になるのは
確信がないからです。
ゴールが見えていないからです。

このまま永遠に子どもが
学校に行けないのではないだろうか?

いつまで経っても今の状況は
変わらないのではないだろうか?

という不安から
将来に確信が持てないと、
途中で挫折しがちです。

ですから、
どうか信じてください。

「問題は必ず解決する」

と。

実際に私は何千組ものご家庭が
問題を解決されてきています。

また、
毎週紹介させていただいている
読者の方からのメッセージも
ぜひじっくりご覧いただき、
あなたの勇気に
変えていただければ幸いです。

それでは本日はここまでです。

次回も
佐々木先生と僕・伊藤の
対談をお伝えしますが
テーマは「勉強」です。

「勉強ってどこまで重要なのか?」

次回はそんなお話をさせていただきます。

あなたも強く関心があるテーマかと思いますので
ぜひ次週もご覧いただき子育ての参考にして下さい。

それでは、
本日も最後までご覧下さいまして
ありがとうございました。

PS:
世の中には
頼ることが上手な方と、
そうではない方がいらっしゃいます。

人生がうまくいく方は
総じて誰かに頼ることが上手です。
逆に頼ることがうまくないと、
どうしても行き詰まりがちです。

あなたはいかがでしょう?

今誰かに頼ることができていますか?

お子さんを救えるのはあなたしかいません。
あなたが気丈に立たなければ
問題の本質的な解決はあり得ません。

ですから、あなたが倒れてしまわないように
誰かに頼れるときは
頼ってしまうことをお勧めします。

もちろん僕に頼っていただくのが
一番の解決の近道ではありますが、
あいにく僕の身は一つしかありませんので
あなたにつきっきりで
助けるのは難しい状況です。

その代わりにこのメルマガや
子育てラジオ、
DVDといった媒体で
あなたにとって有益な情報を
提供させていただいております。

「できることは全て試す」

ぜひそんな気持ちで
配信しているコンテンツを
できるだけ多くご覧に
なっていただければと思います。

あなたからの喜びの声をいただけることを
心から楽しみにしております。



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