【伊藤幸弘の子育てアドバイス】#63 ママがボクの側にいてくれるように悪い子になるんだ
おはようございます。
伊藤幸弘です。
本日も子育ての悩みから、
ひきこもりや非行など、子どもの問題行動に
悩む親御さんに役立つ情報をお伝えします。
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前回のおさらい
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前回は
「母性が常に身近にある人は強い」
というお話をしました。
・あなたはお子さんに対して母性を持って
接することができていますか?
・お子さんを可愛いと思っていますか?
・お子さんを抱きしめたくなるくらい
愛おしくなることはありますか?
「可愛い」と思うどころか
時には憎く思うことも
あるかもしれませんね・・・。
そしてもしかしたら
「暴言、暴力の激しい子どもを愛するのは難しい!」
と思っているかもしれません。
が、
それは間違っています。
“お子さんがあなたの言うことを聞く良い子になる”
↓
その結果、あなたがお子さんを愛せるようになる。
だろうという考え方は間違いで、
実際にそういう順序で
問題が解決することはあまりありません。
“あなたがお子さんを愛す。”
↓
その結果、お子さんがあなたのいうことも聞くようになる。
この考え方が正解で、
実際にもこの順序でしか
子育ての問題は解決しないのです。
さらっと書きましたが
非常に重要なことなので、
ぜひ今一度頭の中で
整理しておいて下さい。
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本日のテーマ:
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本日も
「生きる力」というテーマで行った
僕と佐々木先生の対談をご紹介します。
●佐々木先生;
生きる力というのは、
保護されている人にあるんですよね。
誰かに保護されている人が
一番生きる力があるんですよ。
保護が十分に無いと
どこか別のところで癒しを求めます。
十分に保護されていないとくつろげない。
くつろげないと大きな力が持てない。
だから人は癒しを求めて、
ホッとできる1人の時間を作って
ゆっくりと音楽でも聴きながらくつろぐ
ということをしますが
これは言ってみれば小さなくつろぎなんです。
大きなくつろぎを得るには
人との関係の中で
気を許すということが必要なんです。
自分の部屋に戻って
好きな音楽を聴いているよりは
話の合う・気の合う
バーのママさんがいるところで
おしゃべりをして、
好きな音楽を聴きながら
お酒を飲んでという方が
はるかにくつろげるんです。
お店で一緒になった見知らぬお客さんと
意気投合して話がはずんだり
お互いにぼやきあったりできれば
もっとくつろげるでしょ。
部屋へ帰って一人で
いくら癒しの音楽をかけてくつろいでも
そのくつろぎは
より大きなストレスにならないだけであって
心から十分に癒されているということには
なていないんですよ、実は。
ですから大人でも
誰かに保護されている、
あるいは
相互に保護し合っている状況の中で
くつろぐということができないと
生きる力が湧いてこないのです。
相互に保護し合っていると同時に
そこで自分がとっても保護されている
そう思えれば生きる力は
すごく強くなるんですよ。
それは人間の本質だと思うんです。
■伊藤;
少年院の子の手紙を読んだりすると
誰かから何かを認めてもらうような言葉をかけられたり、
自分を認めてくれるような人がいると、
立ち直ろうという力が倍増してくるように
感じるんですよ。
親とか大人が受け止めてくれると
力も強くなるような気がします。
だから「安らぐ」を
別の言葉に言い換えれば
“認めてもらう”
ことではないでしょうか。
それが生きる力になっていると思うんです。
●佐々木先生;
ぼくもそう思います。
■伊藤;
ちなみに、中高年同様
子ども達にも「生きる力」が
薄れているような気がするんです。
子どもの場合、
「勉強」というものが
「生きる力」をつける上で
大きく関係してくると思うんです。
僕も親だから
子どもがどうしても大学へ行きたい
高校へ行きたいと言うと、
「しっかり勉強しろよ」
と言ってしまいます。
子どもの生活と勉強は
やはり切り離すことができないものだと
思うんです。
ただ一方で勉強ができればそれでいいのか、
勉強っていうのはそれほど重要なのか
という疑問もあります。
先生はそこをどう考えますか?
つづく・・・・
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編集後記
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本日も前回に引き続き、
“生きる力”
についてお伝えしました。
「人は、
人との関わりの中で大きなくつろぎを得て
そこから生きる力が湧いてくる」
という話でした。
この対談の続きは次回のメルマガでご紹介します。
次回のテーマは「勉強」に及びます。
佐々木先生は勉強についてどうお考えなのでしょう。
次回の対談もお楽しみに。
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読者の方から頂いた子育て体験談
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それでは本日も
読者の方から頂いた子育ての
体験談を紹介させていただきます。
本日は、学校を休むことのなくなった
中学1年生の息子さんをお持ちの
FYさんからのメッセージです。
とても事細かに
エピソードを紹介いただいておりますので
ぜひご覧いただき、
あなたの子育ての参考にして下さい。
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伊藤先生、高多様、
いつもメルマガをありがとうございます。
毎週欠かさず読ませて頂いています。
伊藤先生の勉強会にも3回出席させて頂きました。
毎回、自分の足りていないところが見つかり
子育てを振り返ることができています。
思い通りにいかないとふてくされる息子の態度に、
ついイラっとすることがあったのですが、
伊藤先生の勉強会に出席してからは、
『心は3歳児!』と思い、
『駄々をこねてるんだな。可愛いな』
と思えるようになりました。
こちらが余裕だとだだっ子は
すぐに治まりますね(^-^;
今まで適当にしか聞いてあげていなかった、
息子の趣味の自転車について私も勉強して、
息子の話を沢山聞いてあげています。
一人でサイクリングにも行ってきたので、
『さすがだね!お母さんには絶対できないよ?』
と褒めました。
現在、中1の息子は6年生の時には
友達に言われた些細な事で傷つき、
学校を休んでいましたが、最近は
『〇〇にうざいって言われた。
そういう事言うやつは勝手に言ってろ!って感じだよね。』
と聞き流せるようになり、
嫌な事があって学校を休むと
いうことは全くなくなりました。
伊藤先生のおかげで自信が
出てきているからだなぁ
と感じています。
先日3歳のお子さんをお持ちの私の知り合いが、
お子さんがお友達に手をあげてしまうということで、
お子さんの乱暴に手を焼いて、
何回もしつこい位、注意していました。
先生の勉強会の直後だったので、
「『ママを試しているんだよ。
こんなボクでも愛してくれるの?』
っていうメッセ-ジだよ!
帰ってからは叱らないで、
お友達と遊んで楽しかったね!って言って
ぎゅうっとしてあげてね。」
と伝えました。
帰宅後、そのママから、
『ママがボクの側にずっといてくれるように、
ボクは悪い子にするんだよ』
と息子さんが言ってきたと
メールをもらいました。
そのお母さんは涙が止まらなかったそうです。
できれば私も息子を3歳に戻したい??ですが、
それはできないので、
今できることを精一杯
やっていきたいと思います(^-^)
これからも学ばせて頂きます。
よろしくお願いします。
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FYさん、
事細かにエピソードを紹介いただき
本当にありがとうございました。
また、勉強会への参加もありがとうございます!
しっかり学んで頂いているようで
非常に嬉しく思います。
>こちらが余裕だとだだっ子は
すぐに治まりますね(^-^;
と書いていただきましたが、
まさにその通りなんです。
お母様がそう思えるということは
本当に素晴らしいですね。
「親が変われば子が変わる」
ということを実感して
頂けたのではないでしょうか?
>今まで適当にしか聞いてあげていなかった、
>息子の趣味の自転車について私も勉強して、
>息子の話を沢山聞いてあげています。
こちらも本当に大切なことを
実行していただいてますね。
息子さんは本当に嬉しかったと思いますよ。
おそらく息子さんは今まで
「お母さんとは趣味の話なんてできない」
と思っていたのではないでしょうか。
お母さんと趣味の話ができるようになったことで
息子さんにとってFYさんの存在は
全く別のものになったはずです。
ぜひ今の関係を維持して
いただければと思います。
またお知り合いのお母さんへの
アドバイスも素敵ですね。
そのお母さんは涙されたとのことですが、
正しい子育てを知るお母さんが
1人でも増えることに
心から喜びを感じます。
もし他にも子育てにお困りの
お母さんがいらっしゃいましたら、
正しい子育てを伝えていただけたら嬉しいです。
これからもぜひこのメルマガを
ご覧になってくださいね。
本当に貴重なご報告をありがとうございました。
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FYさんのメールをご覧になって、
あなたご自身の子育ての
参考にしていただける部分も
多かったのではないでしょうか?
先ほども書きましたが
「親が変われば子も変わる」
これが子育ての本質です。
FYさんのメッセージの中に
『ママがボクの側にずっといてくれるように、
ボクは悪い子にするんだよ』
というお話がありました。
ママと一緒にいたい
ママと一緒に話したい
ママと一緒に遊びたい
でも、ママはそばにいない。
だから、ママが飛んでくるように
悪い子にしているんだよ
小さい子どもだから言える本音です。
あなたのお子さんは
もう大きくなってしまって
こういう自分の気持ちを
素直に言えないかもしれません。
でも、こういった子どもの心情を
推し量れるようになれば
子育てはどんどん面白くなります。
このメルマガでも今後
そういった子どもの心情について
お伝えするつもりではありますが、
ぜひあなた自身も
普段からお子さんの気持ちに
敏感でいてあげてくださいね。
どんな時でも必ず、
子どもが発するサインがありますので
決してそれを見落とさないで下さい。
それでは本日はここまでです。
次回も「勉強」をテーマに
僕と佐々木先生の
対談をお伝えします。
「勉強ってどこまで重要なのか?」
というお話ですね。
ぜひ次週もご覧いただき
あなたの子育ての参考にして下さい。
それでは、本日も最後まで
ご覧下さいましてありがとうございました。
PS:
今回FYさんのメッセージをご覧になって
きっと何かしらの気づきが
あったのではないでしょうか?
やはり今現在子育てをされている
お母さんのリアルな体験談は
非常に参考になりますよね。
もしあなたご自身も
何かうまくいった体験談をお持ちでしたら
FYさんのようにお寄せ頂けましたら幸いです。
ぜひ子育ての輪をあなたと一緒に
広げていきたいと思っています。
どうぞよろしくお願い致します。
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