【伊藤幸弘の子育てアドバイス】#61 親父が最期に語った真実に僕が号泣した話
おはようございます。
伊藤幸弘です。
本日も子育ての悩みから、
ひきこもりや非行など、子どもの問題行動に
悩む親御さんに役立つ情報をお伝えします。
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前回のおさらい
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前回は、
薫という男の子にまつわる
エピソードの3回目をお届けしました。
薫は少年サッカーチームに入っていましたが、
ある時から父親が
そのチームのコーチとして
参加することになりました。
そしてその頃から
親子の関係がこじれ始めます。
父親が薫に対して、
あまりにも厳しく接したからです。
そしてそれを機に
薫は万引きを始めます。
薫のストレスが悪い形で
露呈し始めたのです。
さらに、真冬だというのに
海辺近くの国道で
ランニングと短パン姿で寝そべるなど、
おかしな行動をとることも増えました。
薫のその行動に対して両親は、
親としての責任を果たしていない
自分たちを責めました。
そして何かが切れてしまい、
ついに父親は自ら命を
絶ってしまいました。
家庭は崩壊し、
母親は夜中、寝ている薫を包丁で刺し、
自分も手首を切って心中を図りました。
幸い、刺した傷は致命傷ではなく
2人とも命に別条はありませんでしたが、
母親はそのまま神経科に
入院することになりました。
薫もまた奇行を繰り返していたことから
病院に入院することになりました。
薫の弟は養護施設に
入れられることになりましたが
それから数年後、
川で溺れて命を失います。
僕はこの話を薫本人から聞きましたが、
聞いているだけで本当に胸が痛くなりました。
僕にできることは、
このようなことが二度と起こらないように
正しい子育てを日本全国に
広めることだと思っています。
そのためにこのように
メルマガも配信させて頂いております。
ぜひ本日も1つでも多くの学びと
気づきを得ていただければ幸いです。
ちなみに薫が警察に補導された時、
当時中学生だった薫は担当の警察官に
こんなことを言ったそうです。
「僕は小さい頃から
自分の好きなことが何もできなかった。
やらせてもらえなかった。
だから今、
好きなことをやっているんだ」
薫と父親との関係を思うとき実は
僕は、僕自身と父親との
関係も思い出します。
そこで本日は
僕自身の過去について
お話してみたいと思います。
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本日のテーマ
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小学校6年生で母を亡くした僕は
仕事、仕事で構ってくれない父への反抗から
非行の世界へと足を踏み入れました。
高校1年生で親父が再婚すると
「新しいカミさんをもらうなんて
死んだ母親がかわいそうだ、
おフクロを殺したのは親父だ!」
とまで憎しみを募らせていました。
反感は憎しみに姿を変え、
僕は暴走族に入って暴れ、
挙げ句の果てに刑務所行き。
その間、父親とはずっと
衝突しっぱなしでした。
父親は
顔を合わせれば小言しか言いません。
一方的に恨みの感情を
抱いていたこともあって
親父と僕も
ボタンを掛け違えたまま
何年もの時を過ごしました。
しかし今、僕は
かつての自分とは全く違う
人生を歩んでいます。
人様に迷惑をかけっぱなしの人生から
人の手助けができる人生を歩んでいます。
もちろん周りの人たちの大きな愛情に
支えられたことも大きいのですが、
僕が人生の再出発を果たすことが
できた転機はやはり
親父の存在抜きには語れません。
実は親父はグレて非行に走る
息子に心を痛めながらも
その息子が知らないところで
大きな大きな愛情を持って
僕を保護してくれていました。
それを知ったのは
父親が今にもこの世を
去ろうとしている瞬間でした。
父親の枕元に座りながら、
僕は全く知らなかった
数々の話を聞かされました。
真冬の寒い日、
外で手を真っ赤にしながら
子どもたちの靴を何度も何度も
タワシでこすりながら
洗っていたこと。
自分の会社が倒産し、
子どもたちが親戚のもとに
バラバラに預けられそうになった時には
涙を流しながら
「子どもたちは私の宝だ、
どうか連れて行かないでくれ!」
と必死で訴えていたこと。
こんな話もありました。
以前もこのメルマガでお話しましたが
僕が警察に捕まった時
地元の駅ビルのシャッターに
ペンキで大きく
「伊藤幸弘この街から出て行け!」
と書かれたそうです。
それを親父が1人で消しに行ってくれました。
「このことは幸弘には黙っていてくれ」
と親戚に頭を下げて
親父は
「息子が世間から白い目で
見られないように、
早く消してやるのが親の努めだ。」
と言ったそうです。
会社はつぶれてしまい
妻を病気で亡くし
末っ子の長男である僕は
札つきのワルとなって
世間に迷惑をかけている。
心が休まることなど
無かったのではないでしょうか。
しかしそんな状況でも
親父は子どもたちを思い、
守り抜いてくれたのです。
父親があの世へ旅立とうという時になって
僕は父親の深い愛情を
目の前に突きつけられたのです。
それほどの大きな保護に
これまで気づくことが
できなかった自分を恥じました。
この瞬間、僕は本当の意味での
「生きる力」
を親父から与えられたのです。
生きる力とは何か?
子どもの生きる力とはどこから湧いてきて、
誰によって与えられるものなのでしょうか?
僕は、
「誰かにいつも見守られている」という
安心感が”生きる力”を
生むのだと思います。
親から保護され
安心感を抱きつつ日々を過ごすことが
生きる充実感に繋がっていくのです。
そこから生きる喜び、
自分の生命や人生への
責任感が生まれてきます。
そしてその源は
親から認められることにあります。
認められることによって
子どもは見守られている
安心感を得ることができるのです。
そして子どもが親を認める事、
これによって親もまた
生きる力を得ているのではないでしょうか?
僕は親父が世を去るギリギリのところで
それを得ることができました。
だから今
こうしてここに生きていられるのです。
けれども薫は
それを得ることなく
家族を失ってしまいました。
なんでもいい、
両親がひとつでも薫の何かを
認めてやることができていたなら・・・
そのことに思いをはせるたび、
僕の胸は大きな痛みに襲われます。
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編集後記
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本日あなたにお伝えしたいことは
「手遅れになる前に動いてください」
ということです。
あなたとお子さんとの関係が
今どのような状況にあるのかは分かりません。
しかし、これをご覧になっているということは
少なくとも何かしらの問題を
抱えてらっしゃるということだと思います。
であれば、
どうか手遅れにならないように、
1日でも早く正しい子育てに
切り替えられることを願います。
今回、薫の話をお伝えしましたが、
薫の話以外にも
たくさんの悲しい話があります。
お子さんが生きている限り
どんな状況からでも子育てはやり直せますが、
命が無くなってしまったら
何もかもが手遅れです。
「お子さんの良いところを1つ見つけて褒めてあげる」
それだけでも構いません。
お子さんを認めてあげるようなことを
言ってあげるだけでも
あなたとお子さんの関係に
ちょっとした変化が生まれるはずです。
特に、今まであなたがお子さんのことを
褒めてこなかったとしたら、
そのギャップから何か
大きな変化があるかもしれません。
そして、できれば
「お子さんが褒めて欲しいこと」を
褒めてあげるのが良いですね。
お子さんとのコミュニケーションが
一切無い状態の場合は
分かり難いかもしれませんが、
お子さん接する時間がある場合は
何となく分かるのではないでしょうか?
「あっ、今この子はここを褒めて欲しいんだな」
と。
それが分かれば、
ぜひその通り褒めてあげてください。
きっとお子さんの目の輝きが
少し変わるはずです。
その一言からお子さんの人生が
大きく変わる可能性もあります。
ぜひ実行してみてください。
さて、このメルマガでは
今お伝えした「褒める」こと以外にも
あなたが何をすれば良いのか
いくつもの提案をしてまいりました。
中には
「何から手をつければ良いのか分からず混乱する!」
と思われている方も居るかもしれません。
そんなあなたへ
1つだけアドバイスさせていただきます。
どんな行動であっても
根っこにある考え方は
全て同じだと覚えておいてください。
それはつまり
「過保護であることが正しい」
という考え方です。
「またその話?」
と思われたでしょうか。
繰り返しお話させていただくのは
正しい子育てに「過保護」が
それだけ重要かつ必要不可欠だからです。
「過保護って何??」
と思われたあなたは、
ぜひメルマガをもう一度最初から
読み直してみてください。
お子さんの目線に立ち、
お子さんの要望に応える、
これこそが過保護な子育てです。
先程お伝えした、
「お子さんを褒める」
ということも過保護の1つなのです。
小さい行動の積み重ねが
あなたとお子さんの信頼関係を築きます。
焦らせるつもりはありません。
ですが、あなたが1日も早く
正しい子育てを実行されることを
心から願っています。
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読者の方から頂いた子育て体験談
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それでは本日も
読者の方から頂いた子育ての体験談を
紹介させていただきます。
本日は、お孫さんが不登校になってしまった
KTさんからのメッセージです。
ぜひご覧いただき、
あなたの子育ての参考にして下さい。
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お世話になりましてありがとうございます。
私の孫が高1時に不登校になり
その時に、伊藤先生のDVDを
購入致しました。
参考にさせて戴き大変有難うございました。
DVDを拝見し、
今後、孫にどう対応していくかなどを
娘夫婦と話し合い、
更には孫とも話し合いました。
そのお陰で、少しづつ孫も
改善を始めました。
特に娘夫婦と孫の関係が良くなったことが
改善に役立ったと思います。
幸いにも高校1年の時に不登校は解消し、
登校もできるようになりました。
その後の不登校もなくなり、
この春に高校を卒業できるまでになりました。
また高校卒業後は短大へ行くとの本人希望で、
すでに進学先も決まりました。
まだまだ安心できませんが、
お陰様で平常に戻りました。
心よりお礼申し上げます。
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KTさん、ご丁寧にメッセージを
送ってくださりありがとうございました。
お孫さんの不登校が解消され、
短大への進学も決まったとのこと、
本当におめでとうございます!
すごい進歩ですね。
KTさんと娘さんが
努力をされた成果です。
DVDの内容を信じて実行してくださり
心より嬉しく思います。
>まだまだ安心できませんが、
と書かれていましたが、
今の親子関係を続けていけば
大きな心配はいらないと思います。
ただし、
お子さんが望まないことを
押し付けるようなことをすると
また逆戻りする可能性もあります。
そうならないためには、
娘さんと共に時々DVDをご覧になったり
こちらのメルマガをご覧になって
正しい子育てを思い出して
いただければ幸いです。
これからも
KTさんと娘さんとお孫さんが
素敵な関係を続けられることを
願っております。
貴重なメッセージを頂きまして
本当にありがとうございました。
きっと他の親御さんの励みにも
なることと思います。
心より感謝申し上げます。
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あなたとお子さんとの関係が
どんな状態にあっても
お子さんの問題行動の解決は可能です。
でも解決するためには、
まずはあなたが解決を
信じることが大切です。
「本当に大丈夫かなぁ??」
と思っている状態では
解決することはできません。
もちろん結果が出ないうちは
不安になるお気持ちも分かります。
でも今回紹介させていただいた
KTさんのように
不登校を解決された方は
本当にたくさんいらっしゃいます。
どうかお子さんを信じて、
正しい子育てを実践してください。
さて、次回は
再び佐々木先生と僕 伊藤の
対談をお伝えします。
テーマは本日の本編でも少し触れた
「生きる力」です。
子どもにとって生きる力とはつまり何なのか?
ということを深く掘り下げます。
ぜひ次週もご覧いただき
あなたの子育ての参考にして下さい。
それでは、
本日も最後までお読み下さいまして
ありがとうございました。
PS:
成果をご報告くださる方の傾向を見ていると
やはりDVDをご覧いただいている方が
多いなと最近改めて思います。
もちろんこのメルマガを
ご覧になって
「不登校が解消した」
とご報告をくださる親御さんも
いらっしゃいますが、
DVDをご覧になっている方から
解決のご報告をいただくことの方が
圧倒的に多いのです。
メルマガでも、僕の子育て法や
「過保護・過干渉」についても
説明はしていますが、全てを
お伝えしきれていないのが現状です。
まずはDVDをご覧いただき、
正しい子育て法や、
基本的な考え方をご理解頂いた上で
メルマガをお読みいただくと
おのずと理解度が高まります。
もしあなたが
本当に子育てにお困りでしたら
ぜひDVDもご覧になって
あなたに合う解決方法を
見つけていただければと思います。
よろしければ
こちらからチェックしてみてください。
→ https://futoukou365.com/dvd/16/
あなたから喜びの声をいただけることを
心から楽しみにしております。
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