【伊藤幸弘の子育てアドバイス】#40 家庭内暴力はこうして起こる

2015-10-15

おはようございます。
伊藤 幸弘です。

本日も子育ての悩みから、
ひきこもりや非行など、子供の問題行動に
悩む親御さんに役立つ情報をお伝えします。
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前回のおさらい
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前回は伊藤先生から
スキンシップの大切さをお話しいただきました。

「一緒にお風呂に入る」

というお話にもしかしたら
あなたは衝撃を受けられたかもしれませんが・・・

いかがでしょう?

前回の配信から1週間経ちましたが
あなたはお子さんとスキンシップを
1回でもとりましたか?

そんなに簡単ではないことは
重々承知しています。

でも1度や2度、
何かチャンスはありませんでしたか?

前回のお風呂の話のように
たった1つのスキンシップが、
親子関係の全てを変えた例もあります。

「スキンシップごときで・・・」

そんな声もあるかもしれませんが・・・

誰かに抱きしめられると人は

「自分が誰かにとって大切な存在なんだ」

と感じることができるのです。

それはあなた自身も同じではないでしょうか?

是非、タイミングを見計らってお子さんと
スキンシップをとってみてくださいね。

さて、本日のテーマは家庭内暴力です。

その凄まじい困難を
どうやって解決するのか?

これから数週間にわたってお送りします。

家庭内暴力で悩まれている方はもちろん、
そうでない方も
お子さんの問題行動で悩まれている方は
ぜひお読みください。

あなたの知らないお子さんの内面が
浮き彫りになります。

それではどうぞ。
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本日のテーマ
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人間関係とは実に難しいものです。

好き勝手に生きてきたような僕でさえ、
さまざまな人間関係に悩んできました。

暴走族時代には
先輩に気をつかい、後輩を思いやり、
真面目になればなったで
会社の人間関係に悩まされ、
住んでいるアパートの近くの
ご近所さんたちとの関係に頭を痛め、
所帯をもったあとは夫婦関係に翻弄され・・・

とはいえ、人間関係の中でストレスを感じ、
そのストレスを人間関係のなかで発散していく
こういうことができるのが

「もしかしたら一番良いのかもしれないな」

とも思います。

もちろん、だからといって
人間関係の難しさが減るわけではありません。

とくに親子関係ともなると、親子だけに
難しさは倍化するのかもしれません。

思春期の娘から

「お父さんの下着と
私の下着を一緒に洗わないで」

と言われたり、
近づくと避けるようにして
部屋にこもられたという
経験をもつお父さんも少なくないでしょう。

また、親心で息子の部屋を掃除して

「勝手に部屋に入るな!」

と怒られたお母さんもたくさんいるはずです。

幼児期、少年期を過ぎ思春期に入ってくると
子どもとの関係はとにかく難しさを増します。

ごく普通の子でさえ、
思春期になるとやっかいなのに
これが非行や不登校といった問題行動に
走るようになると
親子関係はますます混迷してきます。

なかでも究極とも言えるほど難しいのが
家庭内暴力の子ども達との関係です。

家庭内暴力の子ども達は、
家の中で自分のストレスを大爆発させます。

その対象となるのは親です。

「金をよこせ!」

「バイクを買ってくれ!」

と、親の困るような要求を出して、
その要求が通らないと暴力をふるいます。

暴力の形もいろいろで、
壁にボコボコの穴を開けたり、
親を殴ったり蹴ったり、
家中のものを壊して回ったり。

自分の飼っている
小鳥を千枚通しで刺し、
その死骸を親に突きつけて

「こうなりたくなかったら、
おれの言うことをきけ!」

と脅迫してきた子もいました。

我が子がこうした暴力をふるうようになると
親はその変身ぶりに驚き、
と同時に恐怖におびえるようになります。

家庭内暴力の恐怖は、
それを味わったものにしか分からないと
言っていいでしょう。

家庭内暴力という形で
壊れてしまった親子関係は実は
もとに戻すのが難しいのです。

いったん関係が崩れると、家庭そのものが
崩壊していく場合も少なくないからです。

僕が会った当時、
15歳の高校1年生だった
敏幸(仮名)も家庭内暴力を
ふるう子どもでした。

敏幸が暴力の兆候を見せはじめたのは
中学3年に進級したころです。

敏幸の両親は、彼が2歳の時に離婚しました。
父親はサラリーマンだったそうです。

母親はフリーのライターをしています。

両親の離婚の理由は父親にありました。

父親は一流企業に勤めており、
エリートの道を歩んでいたということです。

ところが会社の金を横領し、
それが発覚して逮捕されてしまったのです。

父親の逮捕後、母親は離婚を申し出、
立派な自宅も手放すことになりました。

そして母親の実家で、
祖母と母と敏幸の3人暮らしが始まりました。

母親には3つ違いの弟、
つまりは敏幸にとっての叔父がいて、
実家から少し離れたところに住んでいました。

祖母が他界すると、
母と敏幸の2人での生活となりました。

父親こそいなかったが、
小学校までの敏幸はそれなりに
幸せに暮らしていたと言えます。

何不自由なく生活し、
ものもそれなりにそろっていました。

しかし・・・

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編集後記
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父親の不祥事で
人生が一変した家族の話を紹介させていただきました。

次回、母親との2人暮らしが始まったある日
敏幸に突然異変が起こります。

敏幸の場合に限らず
多くの場合、その日は突然訪れます。

突然の不登校
突然のひきこもり
突然の非行
突然の家庭内暴力・・・

「あんなに可愛くて素直だったはずのあの子がなぜ?」

多くのお母さんはこう言います。

本当は突然ではありません。
いろいろなわだかまりが何年もかけて積み重なって
それが表に出てきただけの話なのです。

子どもがいろんなものを溜め込んでいることを
知らずに過ごしているお母さんがなんと多いことか。

子どもが年を重ねれば重ねるほど
問題解決の難易度は高くなります。

もちろん手段はあります。
しかし、早めに手を打つに越したことはありません。

そういう意味も込めて、
僕は日本に正しい子育てを
本当に広めたいと思っています。

正しい子育てとはなんなのか?

子どもはどうしたら本当の意味で自立していくのか?

本物の知識をすべてのお母さんに
当たり前のように知ってもらいたいと思っています。

少しずつでも、
本当に少しずつかもしれませんが
正しい子育てが全国に広まるように
これからもこのメルマガを発信し続けます。

もし、子育てに悩んでいるお友達がいましたら、
是非、このメルマガを紹介してください。

https://www.futoukou365.com/bn

さてここからは、私の呼びかけに応え
メッセージを送って下さった
S・Mさんのお話しをシェアさせていただきます。
見事に息子さんの不登校をなおされた体験談です。

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S・Mさんからのメッセージ
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いつもご支援いただきまして
本当にありがとうございます。

現在高校2年生の息子は、
中学2年の12月から同3年の7月末まで
8か月間不登校でした。

体調を崩したことをきっかけに学校に行かなくなり、
その後は行けなくなってしまいました。

当時は、毎朝息子の枕元で話を聞き、
理由を探り、解決の糸口を探しながらも、
無理矢理登校させることに必死でした。

このまま、引きこもりになって
一生を終えてしまうのではないか・・・
という不安に押しつぶされそうな毎日でした。

学校の先生方や市の教育相談員の方、
知人・友人に相談したり
アドバイスを頂いたりしましたが、
一向に良い方向には向かいませんでした。

そんな折、インターネットで伊藤先生を知り、
メール配信を頂き、それを読ませていただくうちに、
対象の子供たちの性格や家庭状況が不思議なほど似通っていて
共通の落とし穴があることがわかりました。

息子にとってこの14年間がいかに辛い生活だったことか・・・。
良かれと思ってせっせと行ってきたことが、
息子にとっては拷問にも近い試練であり、
親、特に母親に対して
「自分を苦しめる人」という恨みにも似た感情を
抱かせてしまっていたことに気付くことができました。

息子のためを思いやってきたことが、
息子の他人を信じる力を失わせ、
ひいては自分を信じることもできなくなって、

「どうせ何をやってもダメなんだ。クラスのみんなが怖い」

という気持ちにさせてしまっていたのだと。

とにかく、息子が望むこと、したいことについては、
否定せず拒否することなく応えるようにしました。

すると、徐々に自分から話をしてくれるようになり、
頼んだことも二つ返事でやってくれることが増えてきています。

それでも、時々、説教まがいのことを
言ってしまうことがあります。
すると、すかさず「もういい!!」
と言ってストップをかけてくれるので、
「そうだね」と気付くことができます。

過去のメルマガで紹介された
他の体験談を紹介された方々も言っておられたように、
今は自然と息子を信じることができています。

不思議な感情なのですが、
理由もなく「この子は大丈夫だわ」
という安心感を持つことができています。

もしかしたら、息子も親を、
私を信頼してくれつつあるということなのかもしれません。

高校2年になった息子は、
好きな女の子ができてルンルンなようです。

人を好きになれるようになってくれたことは
本当にうれしく思います。

伊藤先生、佐々木先生には本当に感謝しております。

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ここまで
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詳細に状況をご報告いただきまして
本当にありがとうございました!!

相当辛い想いをされたことが伝わってきます。

辛い時は、

「この状況がもう永遠に続くのではないか」

と思えたのではないでしょうか。

それでも
しっかりと過保護な子育てに切り替えられて
本当に良かったです。

>理由もなく「この子は大丈夫だわ」
>という安心感を持つことができています。

この直感は非常に大切です。

S・Mさんがそう思われているということは
きっと息子さんもそのように感じています。

一番身近な存在であるお母さんから
愛情を与えてもらっていると感じることで
「もう大丈夫だ」という自信を
手に入れ始めている頃ではないでしょうか?

時間が経てば息子さんにとって
不登校だった経験も
とても大切な人生の1つの思い出です。

その経験が何かに活かされる日が
訪れるかもしれません。

きっと1つ大きな困難を乗り越えられた
S・Mさんと息子さんの絆は
以前よりも強固なものになっているはずです。

「そんな日もあったね」

と笑顔でお二人が話す、
そんな日が訪れることを願っています。

S・Mさんのメッセージを読み、
気づきを得られたお母さんが必ずいらっしゃることと思います。
お忙しい中メッセージを書いていただき
本当にありがとうございました。

もしまた何かありましたら教えてくださいね。

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8ヶ月で不登校を解消された
S・Mさんからのメッセージを紹介させていただきました。

やはり、親子関係を改善されるお母さんは
みなさん、過保護の大切さに気づき
そして実行されています。

決して難しいことをされているわけではありません。

責めない、
要求を押し付けない、
話をしっかり聞いてあげる

これだけです。

もしよければ

「こんなことをしたら子供との距離が縮まった」

「こんなことをしたら息子が変わった」

些細なことでも構いませんので
あなたからもメッセージを頂けると、
とてもありがたいです。

他のお母さん方のためにも
ぜひこのメルマガでぜひシェアさせてください。

さて次回は敏幸のそれからをお伝えします。

母親と2人で暮らすようになった
敏幸がどのような変貌を遂げるのか、
ということをお話しさせていただきます。

もしかしたら
あなたのお子さんとも共通する部分も
あるかもしれませんのでぜひご期待ください。

それでは本日も
最後までご覧下さいまして
ありがとうございました。



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