【伊藤幸弘の子育てアドバイス】#41 なぜ子供はある日突然豹変するのか?

2015-10-22

おはようございます。
伊藤 幸弘です。

本日も子育ての悩みから、
ひきこもりや非行など、子供の問題行動に
悩む親御さんに役立つ情報をお伝えします。
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前回のおさらい
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前回から家庭内暴力について
お話させて頂いております。

家庭内暴力というのは
本当に辛い状況だと思います。

もちろん解決も不可能ではありませんが
なかなか簡単ではありません。

なぜなら家庭内暴力が起こってしまうと
家庭そのものが崩壊してしまう
可能性があるからです。

前回は敏幸という男の子の実話を
お伝えさせて頂きました。

会社のお金を横領した父親が
逮捕されてしまったことにより、
母親と敏幸の2人暮らしが始まりました。

そして本日、敏幸と母親に
本当の悲劇が訪れます。

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本日のテーマ
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母親の帰りが遅く、
敏幸は寂しい思いをすることが
たびたびあったようです。

友達も少なく、
家で1人テレビゲームをしながら
母親の帰りを待つという日々が続いていました。

また母親は仕事柄、
原稿書きの仕事に夢中になり、
敏幸が話しかけても
返事をしてくれないことが
多くありました。

のちに、思春期になった敏幸に
母親が話しかけても、
漫画やテレビゲームに
夢中になって答えもしないということが
しょっちゅうだったそうですが、
それもこうした母親の態度を
見て育ってきたからでしょう。

そのうち何もしていない時でも
誰が話しかけようと
答えないことが増えていったといいます。

小学校を卒業し、中学にあがった頃までは
敏幸はいわゆる普通の子でした。

友だちともまあまあうまく付き合い、
中学1年生らしい生活を送っていました。

ところが2年生に上がると
様子が変わってきたのです。

髪の毛を茶色に染め、学校から

「染め直すまでは学校に来るな」

と言われてしまいました。

それを機に敏幸は
学校に行かなくなってしまいました。

母親がうるさく言うと
自室にこもり出てこなくなりました。

そして3年生になったある日のこと。

母親のところにやって来た
敏幸が、いつもと
変わらぬ口調でこう言いました。

「これからバイクを盗んでくる」

時刻は夜の10時を回っています。

見ると、敏幸は両手に軍手をはめていました。

驚愕した母親が止めると

「それじゃ、オマエが盗んでこいよ」

と敏幸。

母親が

「バカなことを言うんじゃない」

と言うと、いきなり壁を蹴って穴を開け
タンスを倒し、窓ガラスを割るなど
暴れだしました。

敏幸の目はすわり、
それまでの敏幸とはまるで
別人のようでした。

突然の暴力に驚き、
怯える母親はただ嵐が
過ぎ去るのを待つしかなく
その場で唖然としていました。

ひととおり家中のものを
壊して回った敏幸は
今度は手のひらを返したように

「お母さん、ジュース飲む?」

「肩もんであげようか?」

と母親にこびるような態度を見せ始めました。

そこにいたのは、母親がこれまで
見たこともない思春期の
“荒れる少年”でした。

この日を境に
敏幸はたびたび家庭内暴力を
起こすようになっていました。

お金をせびり、
「漫画を買いに行くから車を出せ」
「友だちの家まで送っていけ」と要求し、
壊れるとキレて暴れるの繰り返し。

たまりかねた母親が叔父に相談し、
驚いた叔父が

「お母さんに暴力をふるってはいけない」

と諭すと

「ごめんなさい」

と謝るものの、その叔父が帰ると

「よくも言いつけたな!
お前なんか死んじまえ!」

とまた暴力を振るいました。

生活も乱れだしました。

昼夜は逆転し、
夜中にブラっと外に出ては
しばらくして家に戻ってきて
ゲームを始めます。

そのうちまたゲームをやめて
外に出て行くような毎日でした。
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編集後記
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「地獄絵図」

そんな言葉が一番しっくりくるような
壮絶な現実がそこにはありました。

なぜ敏幸がこんなことになったのか
あなたは分かりますか?

どうして敏幸は暴れなければ
いけなかったのでしょうか?

なぜ母親を傷つけなければ
いけなかったのでしょうか?

一言で言うと”愛情不足”です。

“誰からも愛されていない”
という不安と悲しみが
敏幸の中にモンスターを生み出したのです。

こういうことが起こった場合、
多くの母親は子どもに原因があると考えます。

しかし、本当の原因は
それまでに親が積み重ねてきた
間違った子育ての中にあるのです。

今回の話の場合、
父親が逮捕されるという不幸がありました。

母親も気持ちが滅入っていた中
一生懸命働いていました。

だから、母親の気持ちを度外視して
単純に母親を責めることはできません。

仕事はもちろん重要です。

しかし子育ての重要性は次元が違います。

子どもに対して愛情を与えることが
どれだけ重要で尊いことか。

大事なのは
「子どもと接する時間」ではありません。
「子どもとの接し方」です。

お仕事が忙しくても、
子どもと接する時間が少なくても
愛情を伝えられるような接し方
これができていれば問題はないのです。

一度崩壊した家庭はもう二度と
再生しない可能性だってあります。

敏幸はある日突然豹変しました。

なんの前触れもなく。
これは多くのお母さんが
経験することでもあります。

しかし、本当は前触れはあります。

お子さんのことを気にかけていたら、
短い時間でもお子さんときちんと接していたら、
その前触れはちゃんと見えてきたはずです。

子どもの問題行動が発生する前に
なんとか予防できないものか、
今回のメルマガを書きながら、
そんなことを改めて思いました。

メルマガやDVDをご覧いただいて
正しい子育てを知っていただくのは
どうしても問題が発生した後になってしまいます。

発生後に問題行動を解決することも可能ですが、
問題行動なんて当然発生しないほうが
いいに決まっています。

なんとか正しい子育てが世の中に広まるように
これからも積極的に情報を
発信していきたいと考えています。

もし、みなさんの周りに、
子育てに悩んでいる方などいましたら、
このメルマガを紹介してあげて下さい。

ご紹介の際はこちらのURLを
教えてもらえれば思います。

https://www.futoukou365.com/bn

そして、メルマガ上でも
お母さん同士の助け合いが
実現できたらと考えています。

あなたもお気づきかと思いますが、今年の春以降、
メルマガで読者の方々から喜びの声を募り、
メルマガ上でシェアさせて頂いております。

もし宜しければあなたもぜひご参加ください。

このメルマガを読み、何か小さなことでも
子育てにおいて嬉しい変化がありましたら
メッセージをお送り頂けたら嬉しいです。

あなたからの喜びの声を頂ける日を
楽しみに待っていますね。

ということで本日も頂いたメッセージを
シェアさせていただきます。

不登校だったお子さんが少しずつ、
学校に行き始めたということで
ご報告を頂きました。

なぜ少しずつ状況が改善されたのか?

ぜひ、あなたの子育ての参考にしてください。

****ここから****

中学1年生の子どもの不登校、
親子のコミュニケーションが取れない、
朝起きれない、
これらの問題について、
どうしたら良いのか悩んでいました。

最初は児童相談所やメンタルクリニックなどに
相談していました。

そんな時、インターネットで伊藤先生のHPを見て
すぐにDVDを購入しました。

メルマガを読んだり動画を見たりして、
事前に、伊藤先生の人柄や、
どのように対応されるのかなどを知り、
これで解決できるのでは
という希望も持てました。

今までの子供への関わりを振り返ることで、
自分が至らなかったことに気づけました。

その結果、最近では五月雨登校ではありますが、
学校へ行き、担任の先生とは会うことができています。

会話も少しずつ、子供の趣味を中心にしています。
私の気持ちも以前より少し楽になりました。

この先のことを考えると不安も抱きます。
しかし、そのような日々でも毎日のメールマガジンが、
心の拠りどころになっていると、感謝しています。

継続することは力だと信じ、
諦めないで向き合っていきます。

****ここまで****

貴重なメッセージを頂きまして
本当にありがとうございました。

そして、DVDとメルマガを参考に
行動いただき、本当に嬉しいです。

おそらく
児童相談所やメンタルクリニックの方からは
ぼくとは違うアドバイスを
受けられたのではないでしょうか?

そんな中、
正しい子育て方法を信じていただき
本当に良かったです。

今までの子育てをやめて
全く新しい子育てをされることは
勇気の要ることですし、
簡単なことではないと思います。

それでも、お子さんの気持ちに寄り添うような
正しい子育てに切り替えられたことは
本当に素晴らしいことです。

お子さんが
完全に学校に通えるようになった際には
また改めてメッセージを頂けましたら幸いです。

改めまして
素敵なご報告をありがとうございました。
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自分が今まで信じていたことを
1度リセットして
また新たな価値観で子育てをされることは
そんなに簡単なことではありません。

しかし、このように信じて行動された方が
続々と子育ての問題を解決されています。

ぜひ”過保護”であることが、そして、
お子さんの気持ちに寄り添うことが正しいんだ、
ということを信じて子育てをして下さいね。

本編でお話した敏幸の話の中では
ついに家庭内暴力が始まってしまいました。

そして残念ながら、これからさらに
問題は深刻化することになります。

そんな状況に
母親がどんな対応をするのか、
次回続きをお伝えします。

あなたの子育てに役立つ内容が
含まれていますのでご期待ください。

それでは、本日も最後までお読みいただきまして
ありがとうございました。



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