【伊藤幸弘の子育てアドバイス】#38 ひきこもりの子が心底求めるものとは?

2015-10-01

おはようございます。
伊藤 幸弘です。

本日も子育ての悩みから、
ひきこもりや非行など、子供の問題行動に
悩む親御さんに役立つ情報をお伝えします。

*********************************************
前回のおさらい
*********************************************

前回は、親子の信頼関係を回復・構築するためには・・・
というテーマでお伝えしました。

そして、1つの方法として

「環境を変えてみる」

ということを提案させて頂きました。

いきなり引っ越すとか、
仕事を辞める、
といったことはなかなか難しいと思いますので
仕事を早く終わらせて少し早く帰宅するとか、
ちょっとしたことでも構わないので
何かしら変えてみるということです。

そして、その環境の変化の中で
もしお子さんが何かを一生懸命話してきたり、
会話をするきっかけができたならばチャンスです。
一生懸命聞いてあげてください、
というお話でしたね。

前回のメルマガを読んでいただき
あなたは何かしら行動を起こしましたか?

今までと同じ生活の延長には、
新しい未来は待っていません。

一歩でも二歩でも
とにかく動いてみてください。
何かを変えてみてください。

何をすれば良いか、
もうあなたはそれをご存知なはずです。

ほんのわずかな変化だとしても
それが積み重なり、
やがてお子さんが学校に通ったり
問題行動が止んだり、
そんな未来に繋がっていきます。

*********************************************
本日のテーマ
*********************************************

■伊藤:

つまるところ、非行も不登校もいじめも
どうにかしようと思ったら
過保護の気持ちでやっていくことが
大事だと思うんです。

親に愛されない寂しさの裏返しが、
その子の性格とか気性によって変化して
いろいろな形で現れてくるのかなと思うんですね。

特に、ひきこもりに関しては、
もう毎日のように
1日中一緒にいてやるぐらいの
気持ちがないとダメじゃないかなと思います。

僕が面倒見た子ですが
3年間母親とべったり
どこへ行くにも母親と一緒で
そうやって自立していきました。

●佐々木先生:

大きな変化が起きたんでしょうね。
親の愛をきっかけにね。

本当に今の子どもは
そういう愛情にとても飢えているよね。

■伊藤:

ひきこもりを減らしていく、直していく、
その根本には、その子1人1人と存分に
つきあってあげる時間、
空間が必要じゃないかと思います。

子ども本位で、子どもの望むことを
1から100、1000までやってやることによって
子どもは直っていくんだと思います。

●佐々木先生:

そう思いますね。

■伊藤:

世間体とか、親の都合とか考えては
全然ダメだということですね。

●佐々木先生:

ひきこもりから再出発した人が本の中で、
こんなことを言っていましたよ。

ひきこもる人間は、

「君じゃなくちゃ、あなたじゃなくちゃダメなんだ」

というふうに言ってくれる人が欲しいのだと。

それがなければ、自分たちは立ち直れない。
だから、ひきこもりの人を見ていると、
多くの人はボランティア活動のようなところから
立ち直っていくと。

「よく来てくれた。
あなたのおかげでこういうことができた」

と言ってもらう、
こういうものを求めているんだと。

あなたの存在があなたのままで
他の人の喜びに繋がるという経験を
彼らは求めているんだとね。

それは本当だと思います。

そういうことを
子育てでもしていかないといけません。

「ようこそ我が家に生まれてきてくれた。
お前は我々の宝なんだ。
お前がいてくれるだけで幸福なんだ、
明るいんだ」と、言われながら

子どもは育てて欲しがっているんですよ。

それを

「おまえがいるから、
お母さんはやりたいこともできなくなった」

とか

「ストレスが多くなった」

とか言う親が少数だとしてもいるわけでしょ。

こんなバカなことを
誰が言い始めたんでしょうね。

僕は、子育てがこんな風潮になって、
どれだけ多くの子供が被害を
受けているかわからないと思います。

■伊藤:

もちろん、
大抵のお母さんは子どもをないがしろに
なんかしていないと思うんです。

もう可愛くて可愛くて
子どもオンリーで
子育てをやっていると思います、多くは。

でもその中で
やっぱり過干渉になっているというのが
実態だと思います。

●佐々木先生:

それはそうですね。

■伊藤:

子どもがずっと赤信号のままの状態になってしまったら
癖がついてしまう分
やはり直るのも遅くなってしまうんだけれど、
まだ赤信号が点滅しているような状態の時なら
直るのもそれだけ早くなりますよね。
点滅状態の時に環境を変えてやるとか、
親が変わってやることによって
立ち直りも早くなるし、
それが予防にも繋がるんじゃないかなと思います。

●佐々木先生:

僕もそう思いますよ。

*********************************************
編集後記
*********************************************

本日お伝えしたかったこと、
それは、やはりいつもの繰り返しになりますが
「愛情」と「過保護」です。

「子どもとずっと一緒にいて
子どもの希望ばかり聞いてあげて
甘やかしていたら子供が成長しないのではないか?」

そう思われるお母さんもいらっしゃいますが、
完全に逆です。

「しっかり希望を聞いてもらって
親から愛情を受けている」

という実感を感じられる子どもこそ
自信をつけて成長し、
そして自立していくのです。

また、

「あなたは本当に大切なんだ。」
「あなたじゃないとダメなんだ。」

ということを伝えることも非常に重要です。

誰かではなく、あなた(息子/娘/孫)が必要なんだ
あなたでなければダメなんだ

という必要性です。

どんな子どもも、
そう言ってもらえることを
心から望んでいます。

「自分が必要とされること」が
子どもにとって非常に重要なのです。

ですから、本文の中でもありましたが

「子どものせいで自分の時間が無くなった」

とか

「子どものせいでやりたいことができなくなった」

とかそういった言葉は言語道断です。

ぜひ他人事だと思わずに
あなたの子育てを今一度見直してみてください。

このメルマガは週に1度配信させていただいてます。

ずっと読んでくださっている方は
さすがに「過保護」の大切さを
認識していただいているのかなと思います。

しかし、人間は忘れる生き物です。

「過保護が大切なんだ」と
このメルマガを通して感じていただいたとしても
しばらくするとまた忘れてしまいます。

子育てにおいて本当は何が大切なのか、
ぜひ今一度振り返っていただくきっかけとして
週一回のメルマガを読んでいただければと思います。

さて、ここからは本日も読者の方に
シェアしていただいたメッセージを
紹介させていただきます。

高校・大学で不登校、ひきこもりを
繰り返す息子さんとの関係が
徐々に縮まっていく様子を
伝えてくださっています。

その方が実行されたことは、
誰にでもできることです。

「こういうことをしたら、こんな結果がでるんだ」

ということの1つの実例として
ぜひ参考にしていただきたく思います。

*********************************************

息子は中2秋より不登校、高校に進学しましたが
高1に再び不登校となり、高2で退学しました。
その後、大学に進学しましたが、
やはり大学2年の秋に中退し、
その後 引きこもりとなりました。

不登校だったころ、別の不登校を解決する資料を
購入したことがありますが、家の子どもには合わず
役に立ちませんでした。

一方、伊藤先生の『不登校ひきこもり解決DVD』は、
メルマガも参考になり、
その都度指導して頂けるので大変役に立ちました。

以前は、親子の会話もスムーズにできず、
何かして欲しいことがないかと尋ねても、
何も答えず、要求もして来ませんでした。

また、怒りっぽく、少し暴力的でした。

DVDを参考に、なるべく無駄なことを話し掛けるのはやめ、
必要最低限のことだけ話し掛けるようにして、
息子からの要求を待つようにしました。

そして、なるべく褒めるようにして
何かしてくれた時は
「ありがとう」と言うようにしました。

その結果、息子がイライラしたり、
暴力的な態度をとることが減ってきたのです。

また、「ご飯を作って欲しい」とか
「あれを買って来て欲しい」などの要求を
言ってくれるようになってきました。

リビングルームに来る頻度はまだあまり変わりませんが、
会話自体はとてもスムーズになってきています。

まだまだ時間は掛かると思いますが、
これからも親子関係のやり直しを
頑張って行こうと思います。
*********************************************

素晴らしいメッセージのシェアを
ありがとうございます!!

息子さんが完全に社会に出ていくまでには
まだ時間が必要かもしれませんが、
今の子育てを続けられていれば
必ず自立される日が訪れます。

きっと身を以て実感されていると思いますが、

「ありがとう」

その一言があるか無いか
本当にそれだけで親子関係の雰囲気は変わりますよね。

また、”待つ”ということも素晴らしいですね。

どうしても、
お子さんから反応が無いと、
無理にでも反応を求めてしまいがちですが
待つこともとても大事です。

過保護を続けられていれば
必ずお子さんからの反応は出て来ます。
焦らず我慢して”待つ”。

すばらしいですよね。

実際に息子さんから
いろいろな要望が出てきているようなので
まさにチャンスですね。

ぜひこれからもそのチャンスを生かして
息子さんの要望を1つ1つ
丁寧に叶えてあげてくださいね。

ゴールはもうすぐです!
まだ多少時間がかかるかもしれませんが
光はしっかり見えています。

また何か進展がありましたら
ぜひエピソードとともにお知らせくださいね。

本日紹介させていただいたメッセージもそうですし、
成功例をシェアしていただくことは
多くのお母さんにとって子育ての糧になります。

改めまして、本当にありがとうございました。

*********************************************

いかがでしたか?

あなたの子育てに活かせる部分が
あったのではないでしょうか?

「ありがとう」と言う。

子どもが何か言ってくるまで辛抱強く「待つ」
たったこれだけのことでも、
確実にあなたとお子さんの関係は変化します。

過干渉の傾向が強いお母さんの場合、
どうしてもお子さんからの発信を待たずに
お母さんからの発信が圧倒的に多くなりがちです。

「ああしなさい、こうしなさい」

口すっぱく言ってしまうシーンがよく見受けられます。

あなたのお子さんを心の底から
信じてあげてください。

子どもは大人が思う以上に
しっかり考えて生きています。

ときには大人が当たり前だと
思って見逃すようなことを
敏感に感じ取ったりもします。

あなたのお子さんが将来自分の足でしっかり立ち、
そして誰かのために何かをしてあげられるような
強い人間に成長されるように、
あなたが本当にしてあげられることを
是非一度考えてみてください

そして、何か新たな変化が見られた際は
ぜひメールで教えていただけましたら幸いです。

他のお母さんにとっても非常に貴重な情報ですから
ぜひこちらのメルマガで紹介させてください。

1組でも多くの親子が素敵な関係を築けるように
正しい子育てを日本全国に広めたいと思っています。

あなたのご協力をよろしくお願いします。

あなたからのメッセージをお待ちしております。
(こちらのメールにそのままご返信ください)

さて、次回のメルマガは
「スキンシップの大切さ」を
テーマにお伝えします。

お子さんが大きくなればなるほど
スキンシップは減っていくものだと思います。

欧米では「ビズ」といって頬と頬を合わせて
挨拶をするような文化がありますので
スキンシップが当たり前のようにありますが、
日本ではなかなかありませんよね。

握手くらいでしょうか?

「ハグ」といって、軽く抱き合うことも
ほとんどしませんよね。

ましてや親子同士だと照れもあって
なんのスキンシップも無いのが普通だと思います。

しかし、スキンシップには
驚くほどの効果があるのです。

次回はスキンシップによって
親子関係が改善した実例を
紹介させていただきます。

少し難易度の高いことかもしれませんが、
親子関係の改善に確実に効果がありますので
ぜひあなたにも参考にしていただければと思います。

それでは次回もご期待ください。

本日も最後までご覧くださいまして
ありがとうございました。



まだメルマガにご登録されていない方は、下記よりお申し込みができます。
この他にも不登校やひきこもり役立つ情報を随時発信しております。
下記フォームよりお申し込みください

メールアドレス【必須】
お名前【必須】

※ご記入頂いた個人情報は、メールマガジン配信やセミナー情報など、その他弊社のからの不登校解決のご案内のみに使用させていただくものです。どんなことがあってもあなたの情報を第三者にはわたしません。詳しくはプライバシーポリシーをご覧下さい。 ※ご登録後も「いならい」「役に立たない」と思ったら、ワンクリックで配信解除ができます。お金は一切かかりません。あなた自身の目で内容をご確認下さい。
guest
0 Comments
Inline Feedbacks
View all comments

TOP