【伊藤幸弘の子育てアドバイス】#37 親子の信頼関係が戻れば、いじめ・非行・不登校などは治ります
おはようございます。
伊藤 幸弘です。
本日も子育ての悩みから、
ひきこもりや非行など、子供の問題行動に
悩む親御さんに役立つ情報をお伝えします。
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前回のおさらい
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前回は、あなたはお子さんから信じられていますか?
ということをテーマにお話させていただきました。
「人を信じること」
「人から信じられること」
を覚えた子どもは、自分を信じることができるし、
自分を好きになれます。
もしあなたのお子さんが
一番身近な存在である母親のあなたを
信じることができていないのであれば
お子さんは、きっと他の誰も
心の底から信じることはできません。
そして、人間に対する不信感のようなものが生まれ
いじめや、ひきこもりを引き起こす原因となるのです。
今からでも遅くありません。
お子さんがあなたのことを信じられるように
できることから始めてみませんか?
ここまでが前回の内容です。
そして本日は、では一体何をすれば
子どもが母親のことを信じられるようになるのか?
ということをお話させていただきます。
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本日のテーマ
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■伊藤:
親のことを信じろ、と言っても
15?16年の積み重ねがあるのに
なかなか信じられませんよね。
●佐々木先生:
そうですね。
■伊藤:
ですから非行にしても、
不登校やひきこもりにしても、
いじめにしても、
子供が赤信号を発した時には
例えば話をよく聞いてやることから始めるとか、
保護から始めないと、
親を信じることができないと思います。
●佐々木先生:
子どもの親への不信感というのは、
長年かかって築かれているわけです。
ですから親は、マイナスのところから
信頼を取り戻していかないといけないんです。
■伊藤:
そういう親はどうしたら良いのかということを
僕なりに考えたんですが、
ひとつは「話を聞いてやること」が
保護になるわけですね。
でもそういう子どもは
親を信じてないから
話などしてきませんよね。
となると、まずは環境を変えることが必要だと思うんです。
例えば、お母さんなら3時までのパートを
お昼までに変えてもらって
家にいる時間を増やすとか、
午前様続きのお父さんなら、
1週間に1日でいいから
夕方の6時に帰ってくるとか
そうやって環境を変えることによって
子どもの方は
「ちょっと親が変わってきた」
と感じるようになってきます。
そう感じるようになってくると、
子どもも変わってくると思うんです。
そうすると
「親にちょっと気を許してみようかな?」
といった気持ちのゆるみが
出てくるのではないでしょうか?
僕は、こういう子たちは
気持ちが張り詰めていると思うんです。
●佐々木先生:
ある意味ではね。
■伊藤:
いつ自分の気持ちを受け止めてくれるのかと、
気持ちがパンパンに張り詰めた状態にあるから、
非行とかひきこもりに繋がっていくような気がするんです。
今まで6時に帰ってきた子が
夜遅くに帰ってくるようになったり、
長電話が頻繁に続いたり、こういう赤信号を
「ああ、赤信号だ!」と
汲み取ってやって保護を始める、
話を聞いてやる、
家庭環境を変えていく、
そうやって親が変わることができれば、
子どもは元に戻るのではないかと僕は思います。
●佐々木先生:
それから、こういうこともありますね。
悪くなるときは一直線に悪くなっていきます。
反対に良くなるときはジグザグの形で
良くなっていくんですね。
病気もそうだすが、
例えば肺炎にかかると熱はビューと上がるわけです。
ところが一気には熱は下がってきません。
下がったなと思うと、
また上がったりして
ジグザグに回復していくんですね。
でも、全体から見ると
確実に熱は下がっているわけです。
子どもの問題も同じなんです。
ああ落ち着いたと思ったら、
またダメかというふうに
見えることがあるわけです。
ところが下手な教育者や親はね
良くなったと思った時に
ちょっと悪くなるとそこで怒るんです。
全体の波がどうなっているかを
ちゃんと見ることができない人は、
悪くなった時に叱っってしまうんですよね。
失望したりね。
そうやって子どもをまたビューっと
元に戻してしまいます。
ですから、良くなっていく過程を
じっと待ってあげるというのも一つの
非常に重要だと僕は思うんですね。
■伊藤:
環境を変える。
そして真剣に話を聞いて、
的確な意見を言ってやって
「あ、親は頼れるな」
という羅針盤を作ってやれば
子どもは絶対に曲がらないと思うんですよね。
●佐々木先生:
そうですね。
それと、伊藤さんの言葉に
“的確な意見を言ってやる”とありましたが、
もし何が的確か分からない時は、
何も言わないでいればいいんですよね。
黙って話を聞いてやれば大抵は大丈夫。
間違ったことを言うよりいいんです。
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編集後記
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子どもが母親を信じるようになるためには・・・
環境を変えてみる、
もし子どもが何かあなたに話をしてくることがあったなら
じっくり聞いてあげる、
ということを提案させていただきました。
環境を変えると言っても
引っ越せとか、さすがにそこまでのことを
言っているわけではありません。
例えば少し早く帰ってきて子どもと接する時間を
ちょっとだけ増やしてみるとか。
少し時間の使い方を変えてみるくらいなら
すぐにでもできるのではないでしょうか?
あなたはきっと時間に追われ
忙しい日々を送っていることと思います。
それでも、愛するお子さんのために、そして
愛するお子さんにあなたの愛情を伝えるために
少しの時間を割いてみませんか?
環境が大切、
そして話を聞いてあげたり、
過保護に接してあげることが
子どもが親を信頼するきっかけになることは
間違いありません。
そして何よりも
あなたがお子さんのことを愛していること、
それがお子さんにきちんと伝わっていること、
これこそが最も大切なことなのです。
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さてここからは、メルマガ読者の方から頂いた喜びの声を
紹介させていただきます。
正しい子育てに気付き、
そして実践されているATさんです。
実践する中で気づかれた
お子さんの変化について報告をいただきました。
どういう子育てをすれば親子関係が変化するのか、
ぜひあなたの子育ての参考にしてください。
****ここから****
現在中学2年生に進級する男の子の母親です
息子は中学1年の3学期から
完全な不登校になりました。
その後、伊藤先生のメールを見て、
小さな事でも「ありがとう」と
家族みんなで感謝の気持ちを口に出しているうちに
中学生の息子もありがとうと返してくれるようになり、
目も合わせてくれるようになりました。
そして、一番変わったのは私です。
以前は日に何度も不安や焦り、後悔など
考えないようにしていても襲ってきていた感情が
今は、全く無くなりました。
息子の事も「この子は大丈夫!」
という根拠のない自信が私の中に出てきました。
過干渉だった以前の私は、
まだ起きてもいない未来に不安を抱き、
息子が苦しまないようにと勝手に手を出すような
最悪な母親でしたので
「この子は大丈夫!」という思いは、
息子が生まれてから初めて思ったかもしれません。
息子は、まだ学校には行きませんが、
「体育祭に行こうかな」
「文化祭は行きたいなぁ」
など、ことあるごとに発言しています。
彼の中でなかで何かが変わってきたようです。
ようやく私は、楽しい子育てをすることができています。
息子の笑顔、家族の笑顔
そして自分の笑顔を無くさないように
これからも過保護に取り組んでいきます!!
****ここまで****
ATさん、貴重なご報告、本当にありがとうございます!!
>「体育祭に行こうかな」「文化祭は行きたいなぁ」など、
>ことあるごとに発言しています。
この部分を拝見した時、心が温まりました。
光が見えてきましたね。
ATさんが、ご自身が変わったとおっしゃっていましたが
それが一番大切なことです。
お子さんを無理に変えようとするのではなく、
親が変わることが子育てで一番大切です。
人はそんなに簡単には変われません。
おそらく過干渉から過保護への変化は
それほど容易ではなかったのではないでしょうか?
それでもご自身を変えられた ATさんは素晴らしいお母さんです。
本日のテーマにもありましたが、
親子関係は2歩進んで、1歩下がる
そんなイメージでだんだん改善されるものです。
少し良い関係を築けたと思ったら
また少し以前の関係に戻って、
そんなことの繰り返しです。
もしかしたら時々、息子さんとの距離を
感じることもあるかもしれませんが、
ぜひ気になさらず
今の子育てをキープしてくださいね。
息子さんが学校に通えるようになる日は
そう遠くないはずです。
その日が来ることを心からお祈りしております。
もしよろしければ、
息子さんが学校に通われた際には
教えていただけましたら幸いです。
他の親御さん方にとっても
とても貴重なお話なので
ぜひまた紹介させていただきたいと思います。
改めまして、お忙しい中メッセージを
いただきましてありがとうございました。
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ATさんのメッセージをご覧になって
「私も解決できるかもしれない」
そう思われた方がたくさん
いらっしゃるのではないかと思います。
そして、そうであって欲しいと心から願っています。
「過保護になる」
と、一言で言っても
それほど簡単なことではありません。
それは私も重々承知しています。
しかし、日々1つでも過保護を意識されると
それだけでお子さんに変化が見られるものです。
例えば、
「何も言わずに黙って話を聞いてあげる」
ということも時には大切です。
何もしない優しさ、というのもあるのです。
その場その場で、お子さんが何を求めているのか、
なかなか判断することは難しいかもしれませんが
注意深く観察していれば
何かしら見えてくることがあります。
いきなり解決しようとは思わないでください。
1歩ずつ、丁寧にお子さんとの距離を
詰めるようにしてみてください。
そして、もし何かお子さんとの関係に変化が見られましたら
ATさんが送ってくださったように、
メッセージをいただけましたら幸いです。
お一人の親御さんの成功体験が
他の親御さんを救うきっかけになることは
とても多いのです。
ぜひこちらのメルマガで共有させてください。
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「日本中に正しい子育てを広めること」
を私たち事務局のスタッフ一同も
続けて行きたいと思っています。
そのため、一人でも多くの親御さんがまずは
問題を解決されることが大切だと考えております。
ぜひご協力のほどよろしくお願いいたします。
次回はひきこもりの子が語った
一つの「印象的な言葉」を紹介させていただきます。
ひきこもりの子どもが何を求めているのか?
それが凝縮された言葉で、
あなたの子育てにも必ず役立つ言葉です。
それでは本日も最後まで
ご覧下さいましてありがとうございました。
次回もご期待ください。
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