【伊藤幸弘の子育てアドバイス】#37 親子の信頼関係が戻れば、いじめ・非行・不登校などは治ります

2015-09-24

おはようございます。
伊藤 幸弘です。

本日も子育ての悩みから、
ひきこもりや非行など、子供の問題行動に
悩む親御さんに役立つ情報をお伝えします。

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前回のおさらい
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前回は、あなたはお子さんから信じられていますか?

ということをテーマにお話させていただきました。

「人を信じること」

「人から信じられること」

を覚えた子どもは、自分を信じることができるし、
自分を好きになれます。

もしあなたのお子さんが
一番身近な存在である母親のあなたを
信じることができていないのであれば
お子さんは、きっと他の誰も
心の底から信じることはできません。

そして、人間に対する不信感のようなものが生まれ
いじめや、ひきこもりを引き起こす原因となるのです。

今からでも遅くありません。
お子さんがあなたのことを信じられるように
できることから始めてみませんか?

ここまでが前回の内容です。

そして本日は、では一体何をすれば
子どもが母親のことを信じられるようになるのか?

ということをお話させていただきます。

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本日のテーマ
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■伊藤:

親のことを信じろ、と言っても
15?16年の積み重ねがあるのに
なかなか信じられませんよね。

●佐々木先生:

そうですね。

■伊藤:

ですから非行にしても、
不登校やひきこもりにしても、
いじめにしても、
子供が赤信号を発した時には
例えば話をよく聞いてやることから始めるとか、
保護から始めないと、
親を信じることができないと思います。

●佐々木先生:

子どもの親への不信感というのは、
長年かかって築かれているわけです。
ですから親は、マイナスのところから
信頼を取り戻していかないといけないんです。

■伊藤:

そういう親はどうしたら良いのかということを
僕なりに考えたんですが、
ひとつは「話を聞いてやること」が
保護になるわけですね。

でもそういう子どもは
親を信じてないから
話などしてきませんよね。

となると、まずは環境を変えることが必要だと思うんです。

例えば、お母さんなら3時までのパートを
お昼までに変えてもらって
家にいる時間を増やすとか、
午前様続きのお父さんなら、
1週間に1日でいいから
夕方の6時に帰ってくるとか
そうやって環境を変えることによって
子どもの方は

「ちょっと親が変わってきた」

と感じるようになってきます。

そう感じるようになってくると、
子どもも変わってくると思うんです。

そうすると
「親にちょっと気を許してみようかな?」
といった気持ちのゆるみが
出てくるのではないでしょうか?

僕は、こういう子たちは
気持ちが張り詰めていると思うんです。

●佐々木先生:

ある意味ではね。

■伊藤:

いつ自分の気持ちを受け止めてくれるのかと、
気持ちがパンパンに張り詰めた状態にあるから、
非行とかひきこもりに繋がっていくような気がするんです。

今まで6時に帰ってきた子が
夜遅くに帰ってくるようになったり、
長電話が頻繁に続いたり、こういう赤信号を

「ああ、赤信号だ!」と
汲み取ってやって保護を始める、
話を聞いてやる、
家庭環境を変えていく、

そうやって親が変わることができれば、
子どもは元に戻るのではないかと僕は思います。

●佐々木先生:

それから、こういうこともありますね。
悪くなるときは一直線に悪くなっていきます。

反対に良くなるときはジグザグの形で
良くなっていくんですね。

病気もそうだすが、
例えば肺炎にかかると熱はビューと上がるわけです。
ところが一気には熱は下がってきません。
下がったなと思うと、
また上がったりして
ジグザグに回復していくんですね。

でも、全体から見ると
確実に熱は下がっているわけです。

子どもの問題も同じなんです。
ああ落ち着いたと思ったら、
またダメかというふうに
見えることがあるわけです。

ところが下手な教育者や親はね
良くなったと思った時に
ちょっと悪くなるとそこで怒るんです。

全体の波がどうなっているかを
ちゃんと見ることができない人は、
悪くなった時に叱っってしまうんですよね。
失望したりね。

そうやって子どもをまたビューっと
元に戻してしまいます。

ですから、良くなっていく過程を
じっと待ってあげるというのも一つの
非常に重要だと僕は思うんですね。

■伊藤:

環境を変える。
そして真剣に話を聞いて、
的確な意見を言ってやって

「あ、親は頼れるな」

という羅針盤を作ってやれば
子どもは絶対に曲がらないと思うんですよね。

●佐々木先生:

そうですね。
それと、伊藤さんの言葉に
“的確な意見を言ってやる”とありましたが、
もし何が的確か分からない時は、
何も言わないでいればいいんですよね。

黙って話を聞いてやれば大抵は大丈夫。
間違ったことを言うよりいいんです。

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編集後記
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子どもが母親を信じるようになるためには・・・

環境を変えてみる、
もし子どもが何かあなたに話をしてくることがあったなら
じっくり聞いてあげる、

ということを提案させていただきました。

環境を変えると言っても
引っ越せとか、さすがにそこまでのことを
言っているわけではありません。

例えば少し早く帰ってきて子どもと接する時間を
ちょっとだけ増やしてみるとか。
少し時間の使い方を変えてみるくらいなら
すぐにでもできるのではないでしょうか?

あなたはきっと時間に追われ
忙しい日々を送っていることと思います。
それでも、愛するお子さんのために、そして
愛するお子さんにあなたの愛情を伝えるために
少しの時間を割いてみませんか?

環境が大切、
そして話を聞いてあげたり、
過保護に接してあげることが
子どもが親を信頼するきっかけになることは
間違いありません。

そして何よりも
あなたがお子さんのことを愛していること、
それがお子さんにきちんと伝わっていること、
これこそが最も大切なことなのです。
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さてここからは、メルマガ読者の方から頂いた喜びの声を
紹介させていただきます。

正しい子育てに気付き、
そして実践されているATさんです。
実践する中で気づかれた
お子さんの変化について報告をいただきました。

どういう子育てをすれば親子関係が変化するのか、
ぜひあなたの子育ての参考にしてください。

****ここから****

現在中学2年生に進級する男の子の母親です

息子は中学1年の3学期から 
完全な不登校になりました。

その後、伊藤先生のメールを見て、
小さな事でも「ありがとう」と
家族みんなで感謝の気持ちを口に出しているうちに
中学生の息子もありがとうと返してくれるようになり、
目も合わせてくれるようになりました。

そして、一番変わったのは私です。
以前は日に何度も不安や焦り、後悔など
考えないようにしていても襲ってきていた感情が
今は、全く無くなりました。

息子の事も「この子は大丈夫!」
という根拠のない自信が私の中に出てきました。

過干渉だった以前の私は、
まだ起きてもいない未来に不安を抱き、
息子が苦しまないようにと勝手に手を出すような
最悪な母親でしたので 
「この子は大丈夫!」という思いは、
息子が生まれてから初めて思ったかもしれません。

息子は、まだ学校には行きませんが、
「体育祭に行こうかな」
「文化祭は行きたいなぁ」

など、ことあるごとに発言しています。
彼の中でなかで何かが変わってきたようです。

ようやく私は、楽しい子育てをすることができています。
息子の笑顔、家族の笑顔
そして自分の笑顔を無くさないように
これからも過保護に取り組んでいきます!!

****ここまで****
ATさん、貴重なご報告、本当にありがとうございます!!

>「体育祭に行こうかな」「文化祭は行きたいなぁ」など、
>ことあるごとに発言しています。

この部分を拝見した時、心が温まりました。
光が見えてきましたね。

ATさんが、ご自身が変わったとおっしゃっていましたが
それが一番大切なことです。

お子さんを無理に変えようとするのではなく、
親が変わることが子育てで一番大切です。

人はそんなに簡単には変われません。
おそらく過干渉から過保護への変化は
それほど容易ではなかったのではないでしょうか?

それでもご自身を変えられた ATさんは素晴らしいお母さんです。

本日のテーマにもありましたが、
親子関係は2歩進んで、1歩下がる
そんなイメージでだんだん改善されるものです。

少し良い関係を築けたと思ったら
また少し以前の関係に戻って、
そんなことの繰り返しです。

もしかしたら時々、息子さんとの距離を
感じることもあるかもしれませんが、
ぜひ気になさらず
今の子育てをキープしてくださいね。

息子さんが学校に通えるようになる日は
そう遠くないはずです。
その日が来ることを心からお祈りしております。

もしよろしければ、
息子さんが学校に通われた際には
教えていただけましたら幸いです。

他の親御さん方にとっても
とても貴重なお話なので
ぜひまた紹介させていただきたいと思います。

改めまして、お忙しい中メッセージを
いただきましてありがとうございました。

***********************

ATさんのメッセージをご覧になって

「私も解決できるかもしれない」

そう思われた方がたくさん
いらっしゃるのではないかと思います。

そして、そうであって欲しいと心から願っています。

「過保護になる」

と、一言で言っても
それほど簡単なことではありません。
それは私も重々承知しています。

しかし、日々1つでも過保護を意識されると
それだけでお子さんに変化が見られるものです。

例えば、

「何も言わずに黙って話を聞いてあげる」

ということも時には大切です。
何もしない優しさ、というのもあるのです。

その場その場で、お子さんが何を求めているのか、
なかなか判断することは難しいかもしれませんが
注意深く観察していれば
何かしら見えてくることがあります。

いきなり解決しようとは思わないでください。

1歩ずつ、丁寧にお子さんとの距離を
詰めるようにしてみてください。

そして、もし何かお子さんとの関係に変化が見られましたら
ATさんが送ってくださったように、
メッセージをいただけましたら幸いです。

お一人の親御さんの成功体験が
他の親御さんを救うきっかけになることは
とても多いのです。
ぜひこちらのメルマガで共有させてください。
(こちらのメルマガにそのまま返信で OKです!)

「日本中に正しい子育てを広めること」

を私たち事務局のスタッフ一同も
続けて行きたいと思っています。
そのため、一人でも多くの親御さんがまずは
問題を解決されることが大切だと考えております。

ぜひご協力のほどよろしくお願いいたします。

次回はひきこもりの子が語った
一つの「印象的な言葉」を紹介させていただきます。

ひきこもりの子どもが何を求めているのか?

それが凝縮された言葉で、
あなたの子育てにも必ず役立つ言葉です。

それでは本日も最後まで
ご覧下さいましてありがとうございました。

次回もご期待ください。



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