【伊藤幸弘の子育てアドバイス】#31 クラスの人気者が突如不登校になる謎

2015-08-06

おはようございます。
伊藤 幸弘です。

本日も子育ての悩みから、
ひきこもりや非行など、子供の問題行動に
悩む親御さんに役立つ情報をお伝えします。

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前回のおさらい
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前回は、3つの不登校のタイプを紹介しました。

1・明るい不登校、

2・純非行型の不登校

3・ひきこもり型の不登校

の3つです。

中でも

3・ひきこもり型の不登校

このタイプの子どもの傷は、特に深いと言えます。

不登校の子どもはこう言います。

「周囲の人とコミュニケーションができなくなった」
「心を通わせることができなくなった」

と。

コミュニケーションへの絶望です。

ではなぜ心が通ったコミュニケーションが
できるように成長できなかったのか?

その子の性格でしょうか?

確かに、”その子の性格が原因では無い”、
とは言い切れませんが、
最も深く関係しているのが幼少期の親子関係です。

多くの場合、親子の間に
信頼関係が育まれてこなかったことが原因にあります。

なので、親子の信頼関係を生み出すことがひとつ、
不登校の解決策になります。

ただ、幼少期に育まれなかった信頼関係を
成長してから生み出すのは簡単なことではありません。

しかし、今あなたがお子さんと信頼関係を
築けていないと感じるのであればやるしかありません。

もしかしたら、今、あなたは
「子どもが考えていることが理解できない、
だから、信頼関係を築くのは難しい」
と迷うかもしれません。

そんなあなたのために
本日は不登校になる子が一体何を考えているのか、
どんな特徴があるのか、そんなお話をさせて頂きます。

ぜひ参考にしてください。

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本編
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■伊藤:

これまで僕も何十人かの不登校の子を
面倒みてきましたが、
その中でひとつのラインが見えてきました。

例えば不登校になる子は、
どの子も友達が少ないかというと
決してそんなことはない。

以外と友達が多いんですよ。

なぜかというと、
こういう子たちは自分をさらけ出すことをしないし、
自分の好き嫌いをはっきり言わないでしょ?

相手に合わすことができるから
相手からするとすごく付き合いやすいし、話しやすいんです。

その代わり、本人たちは
本当の自分を出したいのに
我慢しているわけです。

自分がこういうことを言うと、
相手がこういう顔をするんじゃないか、
こういう目で自分を見るんじゃないかと考えて
怖くなっちゃって我慢してしまう。

だから家に帰ってくると
ものすごく疲れるんです。

要するに、最初は依存したいから依存するんだけど
それが続くとだんだん疲れてくる。

疲れが怖さになって、自分の世界を作らないと
自分自身が保護できなくなる、
防衛できなくなってしまうので
自分のテリトリーの中に納まってしまう、
という感じだと思うんです。

●佐々木先生:

伊藤さん、それは大変、的を射ていると思いますよ。
以前、不登校の生徒が急激に増えている時期に
学校の先生方から
こういうことをよく聞いたんです。

クラスでも人気者で
パフォーマンス上手でアイドル的存在だった子が
不登校になっていると。

担任の先生も

「あの子が不登校になった理由がわからない」

と首をかしげているとか。

でもしばらくして
そういう子も危険なんだということがわかった。

むしろ、そういう子ほどいつも仲間に気に入られよう、
気に入られようとして、自分がやりたいことよりも
どうすればみんなに気に入られるか?

ということばかり考えて疲れてしまう。

だから不登校になってしまう。

こうした生徒が随分いたんです。
これが不登校になるひとつの代表的なパターンですよ。

■伊藤:

全部が全部とは言わないけど
そういう子が引きこもりになってしまうケースも
多いような気がしますね。

●佐々木先生:

結局は自分をさらけだせないんですね。

■伊藤:

その反面、依存したいという気持ちも強い。

●佐々木先生:

強いですね。
だから、依存の相手、信頼できる相手がいなくて苦しんでる
と言ってもいいでしょうね。

■伊藤:

こういう子たちは自分の意思が無いんです。

だから、例えば10種類の食べ物を並べて
「どれを食べる?」と聞くと、
「これが食べたい」と言えないんです。

こっちがいくら

「これにはイチゴが入っていてね」

と説明しても

「いらない」としか言わない。

それこそ順番にひとつひとつ説明してやってようやく

「じゃ4番目がいい」

と言って食べ始めたりする。
指示して、過干渉にしないと方向性がつかめない感じなんです。

●佐々木先生:

自分の意思が出せないというのは、
小さい時に自分の意思を受け止めてくれる人が
いなかったということでしょうね。

自分の意思を出す習慣がないわけです。

しかも自分の意思を受け止めてもらえなかった子どもは
いつも干渉されてきた。

だから指示されないと動けない。

■伊藤:

そうだと思います。
あと、ひきこもりタイプの子は
同世代の子をものすごく苦手に思いがちですよね。

だから僕は、幼児とか年配者とか
同じような世代でもその子にとって
プラスになる人、いい人を
意識して集めてあげるんです。

干渉しない程度に
その子に目を向けてあげられるような子を
周りに集めるんですよ。

そうすると、ゆったりした気分で1日を過ごしているのがわかる。

しゃべらなくても自分の意思が伝わるような雰囲気だから
表情も豊かになってくるのがわかるんです。

●佐々木先生:

なるほど。

■伊藤:

それと幼稚園とかにも連れていくんですよ。
幼児と1日遊ばせると表情がガラッと変わる。

●佐々木先生:

余計な気をつかわなくて済みますからね。
自分が攻撃されることも拒否されることもないし
彼らにとっては、”新しい安心”なわけだ。

だから幼児の他にうんと年上の人もいいんだよね。

いつも保護されたいという気持ちがあるから。

自分が赤ちゃん返りをしてもつきあえる年齢の幼い子か、
自分が依存性を発揮しやすい、
あるいは赤ちゃん返りをしても受け入れてくれる、
保護してくれる世代の人か、
大きくかけ離れた2つの世代のところでしか安心できない。

不登校の子がいちばん苦手なのは同年齢の仲間との交際だからね。
同世代の仲間の中ではいつも自分を殺して、
ある意味では、おどおどしながら
相手の機嫌を損なわないようにしようとしているでしょ。

もしくはクラスの人気者でいようとしたり、
受けを狙って笑いをとったり・・・。

他の子からは付き合いやすく感じるから
一見友達が大勢いるように見えるけど
そういう子が不登校になるのは、
結局周りへのサービスに疲れ果ててしまったんですよね。

■伊藤:

それも、突き詰めていけば
小さい時からの親との関係だろうと思う。
依存がうまくできなかったり、
過干渉されて自立が遅れた結果だと思いますね。

●佐々木先生:

そう。
幼い頃にもっと親に自由にモノが言えなければダメなんです。
親に言えなければ他人にはもっと言えないですから。

****ここまで****

さて、もしあなたのお子さんが不登校だとしたら
あなたのお子さんが今置かれている状況の原因が
なんとなく見えてきましたか?

もしかしたら、少し耳が痛い話もあったかもしれません。

もちろんすべての子どもがこうだ、
とは言い切れませんが、
あなたにも思い当たる節があったのではないでしょうか?

例えば、あなたのお子さんは
自分の意思を家庭内でしっかりと表に出すことができますか?

対談の中にあった通り、
お母さんから色々と指示を受けて、
何をするにも干渉されて育ってきたようなお子さんは、
自分の意思を出すことが出来ません。

自分の意思を出す経験や習慣が無いからです。

対談の中にあった

>親に言えなければ他人にはもっと言えないですから。

という佐々木先生の発言はその通りで、
最も気兼ねなく話せる相手であるはずの親に言えないことを
より多く気をつかう学校の友達に言えるわけがありません。

間違ったことをしないように、
道を外れないように、心配して

「ああしなさい、こうしなさい」

と言いたくなる親心は僕も理解できます。

けれども、それらの過干渉が
お子さんをむしろ間違った道、
不幸な道へ導いていたとなればどうでしょう?

もしあなたがそのような過干渉をお子さんにしているのなら、
どうか今からでもお子さんの意思を尊重するような
過保護な子育てに改めていただければと思います。

また、もし可能なら、お子さんが幼児と一緒に遊べるような環境を
作ってあげてみてください。
もしくは、目上の人と接するような機会を
作ってあげてください。

同年代の子どもと一緒にいると
疲れてしまうお子さんの表情が
きっと目に見えて変わるはずです。

本当です。

さて、本日もここからは
読者の方から頂いた喜びの声を紹介させていただきます。

正しい子育てをすれば
子どもにこんな変化が見られるんだ、
ということを感じていただけるはずです。

****ここから****

いつもお世話になってます。
山田(仮名)です。

うちの子も、少しづつですが
日常生活の中で変わってきています。

ちらかってた自分の部屋が少しかたずいている。
少しづつ行っている学校のしたくを
自分からすることが少しづつ増えている。
晩ご飯の料理を少し手伝ってくれる。
野菜嫌いなのに毎食、野菜を摂るように気をつけている。

これらのことは、親はじっと我慢で
こちらから言うことはありませんでした。

ただ、やってもらってうれしかったことには「ありがとう」、
感心したことは「えらいね」「すごいね」と言ってたと思います。

親が言わない方がいいんだな、
とつくづく思いました。

でも、しばらくたつと親はそれを忘れてしまうんです。
それを思い出させてくれるのは、このメルマガです。

何よりも嬉しいのは、
子供と一緒にいるのが、楽しいです。

ありがとうございます。

これからも、よろしくお願いいたします。

****ここまで****

山田さん、貴重な経験のシェア、
本当にありがとうございます!!

「ありがとう」

「えらいね」

「すごいね」

簡単な一言なのに、これがなかなか言えないんですね。

どうしてもこれらの言葉よりも先に
「◯◯しなさい」や
子供の悪いところを見てしまって注意してしまう
という人の方が多いです。

お子さんの良いところだけを見てあげる。
うまくできないところは、「じっと我慢」(見守る)
その姿勢はとてもすばらしいと思います。

さらに、

>何よりも嬉しいのは、子供と一緒にいるのが、楽しいです。

と書かれていましたが、これこそ何よりも大切なことですね。

過保護であることも、もちろん大切ですが
最終的に子育てがうまくいくかどうかは、
子どもと一緒にいることが楽しいかどうか、
にかかっています。

例えばどれだけ過保護を意識されていても
楽しいと思っていなければ
やはりそれは子どもにも伝わってしまいますからね。

改めまして、素敵なご経験をシェアいただきまして
ありがとうございます。

また今後も何か変化がございましたら
ご報告いただけましたら幸いです。

*****************************

山田さんからのご報告のメッセージを読んでいただき、
あなたのお子さんの未来の変化も、
イメージできたのではないでしょうか?

あなたのお子さんも
山田さんのお子さんのように
お手伝いを自らしてくれたり、
嫌いだった野菜を食べるようになったり
部屋を綺麗に片付けるようになったり・・・
その瞬間を少し想像してみてください。

きっとその瞬間って涙が出るほど嬉しくないですか?

お子さんの成長に絶対感動しますよね。

もしそうなれば、子育ても楽しくなるはずです。

過保護であることが正しい子育てだ、
ということを信じて行動さえしていれば
必ず結果はついてきます。
僕が保証します。

今はとてもツライ思いをされているかもしれませんが、
信じて行動あるのみです。

大丈夫です、
あなたはすでに正しい子育てを知っているので
怖いものなんてありません。

近い将来、
あなたからの嬉しいご報告のメールもいただけることを
心待ちにしていますね。

いつもこのメルマガでお伝えしていることですが、
僕は正しい子育てを日本中に広げたいと
心の底から思っています。
何百、何千という悩める親子の姿を見てきて
それを切に願うようになりました。

ただ、それを達成することを考えると、
僕一人の力だけではどうしても限界があります。
なので、もしよろしければぜひあなたのお力を
貸して頂けましたら幸いです。

子育てに悩んでいる親御さんがいたら、
是非、このメルマガを紹介して下さい。
下記のURLから登録できます
https://www.futoukou365.com/bn/

また、あなたがこのメルマガを読んでいただき、
その結果何かしらの変化がお子さんにみられたとしたら、
その経験が他のお母さんにとって、
とても参考になります。

メルマガの中で、間接的ではありますが
お母さん同士が情報を共有して
みんなでより良い子育てをしていける、
まずはそんな環境が作れたらと思っています。

正しい子育ての輪を広げていければと思っておりますので
メルマガの内容を実践いただき、
何かお子さんに変化が見られましたら
メッセージでご報告いただけましたら幸いです。

どうぞよろしくお願いいたします。

さて次回は、

「子どもはどれだけ親の本心を見抜いているのか?」

という話です。

大人って嘘つきですよね。
子どもを傷つけないため、とか
とにかくいろんな理由を見つけては嘘をつきます。

でも、それって本当に子どもにバレてないと思いますか?
というような話をさせてもらいます。

とても興味深くて
あなたの子育てにも直接関係のあるお話だと思いますので
ぜひご期待ください。

それでは本日も最後までご覧下さいまして
ありがとうございます。



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