【伊藤幸弘の子育てアドバイス】#30 人生に絶望した子への対処法

2015-07-30

おはようございます。
伊藤 幸弘です。

本日も子育ての悩みから、
ひきこもりや非行など、子供の問題行動に
悩む親御さんに役立つ情報をお伝えします。

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前回のおさらい
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前回は和也という子の話をしました。

彼はもともと不登校でしたが人の愛情に触れ
周囲の人への信頼感を取り戻すことで、
不登校を解消しました。

はっきり断言します。
この世に治らない不登校は存在しません。

前回お話した和也の場合は、
中学校の担任の先生が
クラスのみんなに
和也の状況を事細かに伝えてくれてたり、
高校入試のときには
知り合った工場の人達、
老人ホームのスタッフ、
おじいちゃん、おばあちゃんたちから
応援の手紙やメールがいっぱい届いたり、
周りの人々に恵まれていた面もありとても幸運でした。

でも、和也と同じような状況が
訪れなかったとしても大丈夫です。

あなた自身がそのような愛情を
提供してあげれば良いのです。

繰り返し繰り返し
このメルマガでお伝えしていますが、
親であるあなたがお子さんに対して過保護であること、
解決はそこから始まります。

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本日のテーマ:不登校、3つのタイプ
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本日のテーマは不登校です。

不登校について
僕伊藤と、佐々木先生で行った対談を共有していきます。

テーマは

「3つに分類される不登校とは・・・」

です。

それではどうぞ。

■伊藤:

最近、不登校やひきこもり、いじめというのが
大きな問題になっていますね。

まず不登校とひきこもりについて
話を進めていきたいのですが
僕ね、不登校には

1・明るい不登校、

2・純非行型の不登校

3・ひきこもり型の不登校

の3つがあるように感じるんです。

●佐々木先生:

明るい不登校というのは?

■伊藤:

例えば学校が嫌という場合、
学校がというより
クラスに入るのがイヤだっていうケースがあるんです。

だから学校には行かないけれど
友達が学校から帰ってくると一緒に遊ぶ。

クラスにはなじめないけれど人間は好きなんです。

それで、クラスになじめないというのには、
実はいじめが絡んでたりするんだよね。

そのいじめも、からかいのターゲットになっていて
クラスの雰囲気が嫌だ、
だからクラスに入れないという感じ。

でも仲の良い友達はいるから、
その子たちとは個人的に付き合っている。
これが明るい不登校だと思う。

●佐々木先生:

なるほど、よくわかりました。

■伊藤:

そういう意味ではひきこもり型の不登校が
いちばん厄介な気がしますね。

ひきこもりの原因というのは何にあるんでしょう?

●佐々木先生:

ひきこもりをしている人の表現を借りれば

「周囲の人とコミュニケーションが
できなくなった」と。

コミュニケーションというのは
会話ではなくて
心が通い合うこと、交流ということです。

相手は自分を分かってくれないだろう、
こちらも相手のことがなかなか分からない、
このような関係になってしまったということです。

彼らは

「すべての人とのコミュニケーションに絶望した」

と、こういう言い方をする。
その中には親も含まれているんです。
ひきこもる人で
親とのコミュニケーションが良いという人は
本当にマレにしかいない。

親子のコミュニケーションというのは
人間関係の元になる部分です。

そこがよくないというのは
問題だと僕は思うんです。

ある人は自分のひきこもり体験を綴った本の中で
こういうことを言っています。

「1人孤立した状態でいることへの苦痛は
さほど大きくない。
人の中にいながら、
人と交われない苦悩が計り知れないくらい大きい」

1人ぼっちになってしまっているときの
不安や苦痛は、あるけれどそれほど大きくない。

人の中にいて
人と交われなくなってしまっていることへの不安、
苦痛に比べれば小さいんだと。

この状態を

「コミュニケーションができなくなってしまっている状態」だと

言うわけです。

●佐々木先生:

コミュニケーションというのは、
先ほども言ったように
心を通い合わせながら交流するということですね。

ですから、
それができるように育ってこなかったということだと思います。

こうしたものは、人生の早い時期に
人と響き合う感情を自分の第一養育者との間に
つけていくことで育っていくと思んですよ。

第一養育者というのは
ほとんどの場合母親ないし
母親的な人ですね。

その人たちと
どのような交わりをもってきたか
基本的な信頼があるかに関係してくる。

自分が何を母国語にして生きていくかということと同じように
人と響き合う感情というのは
小さい頃から育まれていくもので
後から育てるのは
なかなか難しい点があるだろうと思うんです。

もちろん後からだって
できないわけじゃないですが。

世の中には人と響きあえるという気持ちを
安心してもてる人と、そうでない人がいます。

例えば挨拶にしても自然に気持ちよくできる人と
毎日顔を合わせているのに
すれ違うごとに体がこわばって挨拶一つで
緊張してしまう人もいます。

こんな落差はかつては無かったよね。

ところが今はあるわけです。
結局ひきこもりの感情の中心はね
傷つきやすい心を持っているというべきか
人を信じる力や自尊感情、
自己肯定感が小さく、弱くなってしまったというべきか
そういうことだと思うんです。

だから簡単には、一朝一夕ではどうにもならない。

■伊藤:

簡単にはいきませんよね。
根本には協調性の部分が弱いとか
色々な面があると思うんだけれど
ただ僕としては親と助け合ったり
助けたりする関係が無かった。

つまり依存というものが薄くて
弱い子がひきこもりになりやすいと思うんだよね。

*******対談ここまで*******

もしあなたのお子さんが今、
不登校の状況だとしたら
僕が紹介した3つの不登校のタイプの
どれにあてはまるでしょう?

1・明るい不登校
2・純非行型の不登校
3・ひきこもり型の不登校

もし3・ひきこもり型の不登校

だとしたらお伝えした通り、
ちょっと解決の難易度があがります。

おそらくお子さんは

“周囲の人と心を通わせることができない状態”

ではないでしょうか?

そしてその原因は
実はあなたとお子さんとの関係性にあります。

お子さんが変わることを望むのであれば
このメルマガで何度もお伝えしている通り、
まずはあなた自身が変わる必要があります。

お子さんには、誰か無条件で受け入れてくれて
依存できる相手が必要です。

そしてその役割を果たせるのが他でもないあなたです。

本文の中で、

“例えば挨拶にしても自然に気持ちよくできる人と
毎日顔を合わせているのにすれ違うごとに
体がこわばって挨拶一つで緊張してしまう人もいます。”

ということを書かせていただきました。

この時の子どもの心理状態ですが、
多くの場合、子どもは本当は挨拶をしたいと思い、
しなければいけないと認識しています。
でも、できないのです。

怖いからです。
拒絶されることが怖いのです。

今まで無条件で誰かに受け入れてもらった経験がないから

「自分から挨拶して無視されたらどうしよう」

と考え、自信が持てずに
自然な挨拶ができません。

もしかしたらあなたは、お子さんが
よその人にちゃんと挨拶できなかったとき、

「ちゃんと挨拶しなさい!」

と叱ったことがあるかもしれませんが、
叱ったところで状況は何も変わらないはずです。

挨拶しなければいけないことは分かっているけどできない
ということが子どもにとっての問題だからです。

唯一の解決策はあなたが
お子さんをしっかりと受け入れて
愛情を注いであげることです。
そして自信をもたせてあげることです。

もちろん時間はかかります。

今日実行して
明日変化が見られるようなことではありません。
特に、親子関係の溝が深ければ深いほど
時間はかかります。

でも信じてください。
根気よく続けることで挨拶の件にしても
不登校もひきこもりの問題も必ず解決に向かいます。

さて、話は変わりまして
本日も頂いた喜びの声をお届けします。

OSさんという方から頂いたメッセージです。
OSさんはDVDをご購入いただき実践してくださった方です。

きっとご購入いただいたときは
藁にもすがる思いだったのだろうとお察しします。

でもご覧頂いた内容をしっかり実践いただき
そして問題を解決された方です。

どうぞあなた自身の子育ての参考にされてください。

*****ここから*****

小学5年生の子どもが不登校になりました。
最初は何が良いか分からず、
他の方法を試していました。

結局、他の方法では本当の改善に至らず、
最終的に家庭でもできる方法ということで
完全な不登校になって1年が過ぎた頃、
伊藤先生のDVDを購入しました。

6年生になり、今後の中学入学も危ぶまれると心配し、
何とか状況を変えたかったからです。

DVDを見て過保護を実践してきました。
今日は、初めて月曜日に学校へ行きました。
先生が毎日迎えに来てくれています。
以前は布団から出ずに眠っていたのですが、

最近は着替えて玄関で先生に自分の意思を
伝えられるようになりました。

少しずつ改善してきていることは事実です。
夫が勉強を見るようになってから、
宿題ができたので、自信がついて、
授業に耐えられたのだと思います。

以前は子育てを放任してきた夫も
理解を見せ、協力してくれるようになり、
大変な進歩だと思います。

子どもの好きなカラオケに付き合ったり、
本人が楽しいと思うことをさせ、
食べたいものを食べさせるなど、
子どもが満足するように努力しています。

食欲も出てきて、おかわりして食べるようになりました。

これも、子育てのやり直しを教えて下さった
伊藤先生のお陰だと感謝しています。
本当にありがとうございました。

*****ここまで*****

OSさん、素敵なご報告をありがとうございます!!
そして、初めて学校に登校したとのこと
本当におめでとうございます。

お子さんが望むことをしてあげて、
そしてさらに旦那さんの協力もあったようで
今後さらなる解決に向かうはずです。

まさに理想の子育てですね。

>先生が毎日迎えに来てくれています。

とありましたが
先生にも恵まれ、とても良い状況だと思います。

>子どもの好きなカラオケに付き合ったり、

こちらもとても素晴らしいことです。
子どもにとって親と同じ世界を共有できる喜びは
親が想像する以上のものがあります。

お子さんは、

「お母さんは僕のことを理解してくれているんだ」

そんな気持ちになったと想像できます。

お子さんが好きなものを共有する、
お子さんが好きなものをお母さんも好きになる、
それだけでも心の距離は縮まります。

それも無理に好きになるのではなく
一緒に好きなことについて語り合えれば最高ですね。

ぜひこれからも
今の子育てを続けてくださいね。
そしてさらなる変化が見られた際は
またメッセージいただけましたら幸いです。

改めまして素晴らしいメッセージをありがとうございます。

**********************

いかがでしょう、
参考にしていただけることが
あったのではないでしょうか。

表面上だけではなくて
しっかりと親子の間で心を通わせることがとても大切です。

カラオケに一緒に行く、
というお話がありましたが
親子間で趣味を共有することも
とても素晴らしいことですね。

もちろん建前だけで
子どもの趣味に付き合うのはオススメしません。

本当はカラオケには行きたくないのに
子どもがカラオケ好きだから
仕方なく付き合う、
ということは良くありません。

子どもは大人が思う以上に敏感で繊細です。
あなたが本当は行きたくないことくらい
すぐに分かってしまいます。

リアルな心の交流をぜひ目指してください。

これからもこのように
僕が提唱する子育てを実践されて
成果を出された方のお話を
お子さんの問題で悩んでらっしゃる他のお母さん方に
参考にしていただけるよう、
こちらのメルマガで紹介させて頂きたいと思っています。

ただ、そのためには
これを読んでくださっている
あなたのご協力が不可欠です。

どんな小さなことでも構いません。
子育てをされる中で何か変化が見られた際は
ぜひメッセージいただけましたら幸いです。

あなたの貴重な経験が
他の読者のお子さんの人生を
より良い方向に導くということを信じています。

そして、その先に
正しい子育てが日本全土に広まり、
そして日本から不登校が無くなる世界が訪れることを
心の底から願っていますので
何卒よろしくお願いいたします。

さて、次回は、不登校になる子の特徴について
お伝えします。

不登校になる子は、友達が少ないかといえば
実は必ずしもそうではありません

前回のメルマガに登場した和也もそうでしたね。
彼も決して友達が少なかったわけではありません。

じゃあどういう子が不登校になるのか?

そこを深く追求してみたいと思います。

きっとあなたのお子さんにも
当てはまる部分があるかと思いますので
ぜひ参考にしていただければと思います。

それでは、本日も最後まで
ご覧下さいましてありがとうございました。

次回もご期待ください。



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