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【伊藤幸弘の子育てアドバイス】#148 プライドに縛られている限り心は開かれない

2017-12-14

こんにちは、伊藤です。

本日も子育ての悩みから、
ひきこもりや非行など、子どもの問題行動に
悩む親御さんに役立つ情報をお伝えします。

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前回のおさらい
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前回も元鑑別所所長の奥村晋氏と
私の対談の内容をご紹介しました。

「説教するのではなく
問いかけることが重要だ」

とお伝えしました。

親は子どもに対して
つい説教したくなります。

しかし、説教では
子どもは親に対して
心を開きませんし、
親子の信頼関係も築けません。

説教ではなく、
子どもの意志を尊重する
「問いかけ」が大事なのです。

また、子どもとの約束を軽んじて
守らない大人が多いというお話もしました。

それなのに、
子どもには約束を守らせようとします。

とても矛盾していますよね?

親にそんなことをされたら
子どもは親を信頼できなくなるでしょう。

どんな小さな約束であっても
まずは親からきちんと
約束を守らなければいけません。

親子の信頼関係の第一歩はそこからです。

それでは本日も
前回の続きをお届けします。

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親のプライドは今すぐ捨てる
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◆奥村:

伊藤さんは怒るときは
本気で怒るんだと思うんです。

でも、怒るのは相手に対してではなく
約束事を破られた事実に対してです。

相手の子どもを攻撃するのではなく、
約束事を破られた事実だけを怒るんです。

実は、これはすごく重要なんです。

怒るときに、
親はついつい余計なことも言ってしまいます。

「お前はいつもそうだ」

「なんでお前はこうもダメなんだ」

とかね。

そんなことを言ってしまうと、
子どもの人間性を攻撃することになります。

そのような叱り方では、
親は本気で怒ることはできません。

■伊藤:

怒ることも、約束を守ることも
子どもとの真剣勝負です。

子どもとしっかり向き合わなければ
できないんです。

◆奥村:

でも、伊藤さん。

今は、子どもと真剣に
勝負できない親が増えたように思います。

■伊藤:

私もそう思います。

多くの父親は
自分のプライドを気にして
子どもが問題行動を起こしても

「いつかはまともになるから
ほうっておけ」

「俺が怒鳴ったらおしまいだから」

などと言います。

私に言わせれば、
これらはすべて逃げ口上であり、
子どもと向き合うことから逃げている
自分を正当化する言い訳です。

思春期の子どもに
体力的に勝つことができなくなってしまった
父親は多いでしょう。

また、口下手な人なら、口げんかでも
負けてしまう父親もいるかもしれません。

父親はその力の優劣を
認識したくないんです。

◆奥村:

それはお父さんだけでなく
お母さんにも言えることですね。

なんでもかんでも
親が子どもに勝たなければ
いけないということはないんです。

負けたら良いんですよ。

体力でも口げんかでも。

親が負けたら、

「もうこれ以上できない」

「ここまでしかできない」

と、正直に言えば良いのです。

それなのに、

「いつでも親が正しくて、
親はなんでもできる」

かのように振舞おうとするからいけないのです。

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編集後記
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本日のポイントは、

「プライドを捨てる」

ということです。

「子どもの前で恥をかきたくない」

「強いところを見せたい」

「良いところを見せたい」

と親は思うものです。

これは多かれ少なかれ
親なら誰もが持っている気持ちでしょう。

しかし、そんなプライドが
子育てを邪魔するのです。

負けてもいいじゃないですか。

子どもに負けることは恥ではありません。

完璧な人間などこの世にはいません。

「私も失敗することもあるし
間違えることもあるよ」

と伝えるほうが、
お子さんはより親を身近に感じられます。

また、親の側も、
下手なプライドに縛られているより、
自分の弱さをさらけ出す方が、
同じように弱い子どもの小さな失敗や言い訳も
笑って許せる余裕が持てるのではないでしょうか?

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さて、本日は
【子育てラジオ定期便】の内容を
特別に紹介させていただきます。

今回は、
母子家庭で、14歳の娘さんの交際について
心配しているお母さんからのご相談です。

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中1のとき、部活の先輩のいじめ(悪口や無視)で退部、
それ以来「人が信じられない」
と言うようになりました。

昨年、少年院を退所したばかりの
2歳上(16歳)の男性と交際を始め、
門限を破ったり、無断外泊もするようになりました。

性交渉もあるようです。

警察に2回保護され、
一時保護(数日)されたこともあります。

学校は1ヶ月以上不登校で、
学校が終わる時間になると
遊びに出かけていました。

【現在の状況】

本気で怒り、

「遊びに行きたいなら毎日学校に行きなさい」

と言うと、20時には帰ってきて、
学校も毎日行くようになりました。

【質問】

1.少年院帰りという事もあり、
相手の男性をどうしても受け入れられません。
その男性についてどう考え、対応したら良いでしょうか?

2.将来、結婚した後も、働くためにも
勉強してはどうかと思うのですが、
これも過干渉なのでしょうか?

3.もし妊娠したらと心配することも
過干渉なのでしょうか?

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まず、この方には
「過干渉」を間違って理解されている
とお話ししました。

「夜遊び」や「交際」について
注意するのは当たり前のことです。

「過干渉」ではありません。

母子家庭の場合、愛情が不足すると
女の子は、愛情をくれて
しかも父親のように強い存在である
“彼氏”にはまってしまいます。

根本的な原因は、「愛情不足」なのですから、
問題を解決するには、
娘さんへの愛情不足を
お母さんが補えば良いのです。

彼氏と別れたからといって
すぐ勉強するようになるわけではないので
当面の対応策については、
本編で説明しています。

お子さんの非行や
異性との交際でお悩みの方には
とても参考になる内容だと思います。

ぜひご覧ください:

→ https://futoukou365.com/radio/

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読者の方から頂いた喜びの声
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続いて、DVD、メルマガ、
子育てラジオ定期便などをご覧になり
状況を改善された読者の方の喜びの声をご紹介します。

今回はOCさんからのメッセージです。

お子さんの状況が改善してきている様子を
送ってくださいました。

*******************ここから********************

いつもメルマガの配信をありがとうございます。

今、不登校の子どもに過保護を心掛け、
一緒に遊んだり、
子どもの興味があることを一緒にやったりしています。

近頃、会話が増え、
スキンシップが多くなった気がします。

1日に何度も、
ハイタッチを求めてくるようになりました!

まだ、学校へは行けていませんが、
夕方、私が仕事から帰ってくると、
子どもの方から

「学校までドライブしよう」

と言うようになり、
週3回ぐらいは、校門までドライブしています。
(私立中学なので、登校に1時間程かかります)

少しづつですが、変わり始めています。

これからもよろしくお願いします。

*******************ここまで********************

OCさん、
貴重なメッセージをありがとうございました。

会話やスキンシップが増えているとのこと、
本当に良かったですね。

「学校までドライブしよう」

というお子さんの言葉は
「学校へ行く」ことを
意識している証拠です。

すばらしい変化ですね。

ドライブの日は

「学校に行けたね、すごいね」

と声をかけても良いかもしれませんね。

「学校に行けない」

ことの罪悪が少し薄れて、
お子さんにさらに余裕が出てくると思いますよ。

改めまして
貴重なメッセージをいただきまして
ありがとうございました。

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私の元には
このような嬉しいご報告が
たくさん届きます。

そんなメッセージを読むたびに
この活動をしていて本当に良かったと感じます。

とは言え、全国を見渡すと
まだまだ救えていない子どもたちが
たくさんいます。

そうした現状を見るたびに
もっと正しい子育てを広めたいと
つくづく思います。

ただ、やはり私の力では
やはり限界があります。

そこで、よろしければ
あなたのお力をお借りできないでしょうか?

あなたが
メルマガなどでお伝えしている子育て法を実践し、
お子さんの変化を感じているのであれば、
その事実を他の方々に
伝えていただけたら嬉しく思います。

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きっと多くの方のお役に立つことと思います。

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どうかご協力をお願いいたします。

本日も最後までご覧いただきまして
ありがとうございました。

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