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【伊藤幸弘の子育てアドバイス】#163 夜遊びを厳しく注意しても大丈夫か?
こんにちは、伊藤です。
本日も子育ての悩みから、
ひきこもりや非行など、子どもの問題行動に
悩む親御さんに役立つ情報をお伝えします。
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前回のおさらい
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前回も、妻の手記を紹介しました。
「子どもの持っている愛情の入れ物の大きさは、
子どもによって違うということです」
という言葉がありましたが、
これはよく覚えておいてください。
子どもによってそれぞれ感受性も違えば、
親に求める愛情の量や質も全く違います。
ですから、
「こんなに愛情を注いでいるのだから大丈夫だろう」
という思いこみはいけません。
子ども目線で、
お子さんが満足するまで
愛情を注ぐ必要があるのです。
いま問題行動を起こしているお子さんに対して、
部屋にひきこもっているから、
夜遊びしているから、
忙しくて愛情を注ぐタイミングがない、
と悩まれている方もいるかもしれません。
しかし、
小さなことでも、あなたが変われば
必ずお子さんは気がつきます。
そして、小さいながらも
変化が生まれるはずです。
どうか根気よく
お子さんと向き合ってください。
では、
本日も妻の手記の続きを
紹介させていただきます。
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宝石の原石だと思えていますか?
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今年の正月明けの夜、
訪問者がありました。
その男性は
きちんとした黒のスーツを着て、
髪も整えられていました。
そして以前、
この家で同居していた頃より
優しい声で
「こんばんは」
と挨拶しました。
彼は、以前に主人がこの家で預かり
更正した少年だったのです。
私たちは
今は美容院の店長をしている彼と
なごやかな会話を楽しみました。
私は、
彼のはつらつと成長した姿に
懐かしさよりも新鮮な感動を覚えました。
そして相変わらず
「〇〇ちゃん」
と呼ぶ私に
「やだなぁ、僕もう30だよ」
と少し照れながら言います。
時の流れの早さと
彼の苦労してきたであろう道のりを
思いました。
彼らと接していると、
1人1人が宝石の原石のように感じます。
みんな個性的で色んな可能性を秘め、
日々葛藤しているその姿が、
そのまま輝いて見えます。
そしてその彼らの両肩には
いつもご両親の顔が見えています。
「子どもが花だとすると、親は根っこだ」
とつねづね思っています。
子どもたちが
それぞれどんな花を咲かせていくかは、
根っことしての親と
花としての子どもの共同作業です。
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編集後記
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あなたはご自分のお子さんを
宝石の原石だと思えていますか?
怒鳴ったり、大声で文句を言ったりする、
そんな毎日を過ごすうちに、
いつしか宝とは思えなくなっている、
または、そう思えない瞬間もある、
そんな親御さんもいらっしゃるかと思います。
問題行動がひどい場合には、
時には憎しみさえ感じてしまうことも
あるかもしれません。
大声で罵倒されたり、
自分に暴力をふるう相手を
宝石だと思うことが難しいのは当然です。
ですが、
私の家で更正した子どもたちが
社会に旅立てたように、
親の対応や家庭の雰囲気を変えるだけで
子どもは変わることができるのです。
お子さんが変わる速度は
お子さんの性格や環境によっても異なるので、
早い子もいれば、遅い子もいます。
1ヶ月で問題行動から立ち直る子もいれば、
1年たってもなかなか変わらない子もいます。
ですが、必ず、
「親が変われば子も変わる」
のです。
あなたの目の前にいる宝石に、
愛情を注いでください。
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さて、本日は特別に
【子育てラジオ定期便】の
内容を紹介させていただきます。
今回は、
「五月雨登校の高3男子を見守るだけでいいのか?」
というご質問に回答させていただきました。
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我が家は会話はあまりなく、暗くピリピリした感じです。
夫婦共に口うるさいタイプです。
長男は、第一志望の高校進学後
欠席、遅刻、早退が増え、
現在は卒業が危うい状態です。
昨年、原付で登校したことがバレて停学処分をうけ、
部活の先輩からその事を責められ退部しました。
退部以降、夜遊びを始めました。
夜遊びで何度か補導され、
警察に迎えに行ったことも一度あります。
長男のノートに
「明日は必ず学校に行く」
「こんなヘタレな俺は今日で終わり」
というメモを見つけ、
不登校なのではと心配になりました。
予備校に通い、熱心ではないものの勉強しています。
高卒認定も考えているようです。
【ご質問】:
1.息子は不登校ですか?
2.学校に行かなくても、何も言わなくて良いですか?
3.夜遊びも黙認してて良いですか?
4.注意すると「俺のこと何も知らないくせに」と言います。
何も話してくれないので、知りたくてもわかりません。
普通の会話をするためにはどうすれば良いですか?
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まず
「息子は不登校ですか?」
という質問についてお答えしましょう。
「不登校」という大きい枠組みがあって
学校に行かずに
部屋にひきこもっているケースは
「ひきこもり」
ですが、高校生になり、夜遊びをして
自分のやりたいことをやっている
こちらのお子さんの場合は、
「非行」
です。
そして、お母さんの話を聞いて感じたのは
「力が無いのに自分で何とかしよう」
としているということです。
そのお気持ちも分かりますが、
非行の場合は、
厳しく言わなければいけない
場面があるわけです。
例えば
「夜遊びをするな」
と。
当然、一言いえば、
夜遊びをやめるわけではありません。
ここからが闘いです。
お母さんの力だけでとても大変です。
助けが必要なわけですが、
その助けについて、詳しい解説は
『子育てラジオ定期便』の本編をご覧ください。
※『子育てラジオ定期便』の詳細はこちら
https://futoukou365.com/radio/
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読者の方から頂いた喜びの声
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続いて、DVD、メルマガ、
子育てラジオ定期便などをご覧になり、
状況を改善された読者の方の
喜びの声をご紹介します。
今回はDVDをご覧いただいた
TWさんから、
「子どもが少しずつ学校へ行けるようになりました」
とのご報告をいただきました。
何をしてそういう結果が生まれたのか、
ぜひ参考にしてください。
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子どもの不登校や、
勉強しないことなどに悩んでいました。
DVDを見て、
まず伊藤先生の話していることが
最もだと思い感激しました。
私は仕事人間で、
実際に子育てをほとんどしていなくて
子どもの話を聞いてあげていませんでした。
伊藤先生の言うことをそのまま実践して
私自身が変わることができて、
子どもも少しずつ学校へ行けるようになりました。
5歳6歳の頃に戻って
家の中のルールを話しあいながら決めて
コミュニケーションをとっています。
子どもからのメールが増えてきたり
会話が増えて楽しいです。
まだまだ時間はかかりますが
これからは子ども中心で頑張ります。
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TWさん、
貴重なメッセージをいただきまして
ありがとうございました。
「伊藤先生の話していることが
最もだと思い感激しました。」
と書かれていましたが、
正しい子育て法を信じていただき
嬉しく思います。
そして素直に実践されたからこそ
良い変化が生まれているのだと思います。
また、
「会話が増えて楽しいです。」
とありましたが、TWさんご自身も
お子さんとのコミュニケーションを
楽しまれているように感じられます。
こちらも素晴らしいことです。
お子さんも
TWさんの変化を感じられていることでしょう。
これからが楽しみですね。
改めまして、貴重なメッセージを
ありがとうございました。
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TWさんのように
お子さんを保育園やご両親などに預けて
お仕事をされていた方も多いと思います。
共働きが悪いということはありません。
大事なのは、お子さんと接する時間ではなく
接し方です。
TWさんも書かれていますが、
>5歳6歳の頃に戻って
>家の中のルールを話しあいながら決めて
>コミュニケーションをとっています。
お子さんが問題行動を起こしたら
「幼児期の子育てからやり直す」
これが重要なのです。
TWさんはこれをきちんと実践されました。
お仕事をされていても、
いまお子さんが何歳であっても、
子育てのやり直しをすること、
それがとても大事だということを
覚えておいてください。
本日も最後までご覧いただいまして
ありがとうございました。
PS:
私がお伝えしていることを実践されて
何か変化はありましたか?
「子どもの態度が変わった」
「ついに学校に通えるようになった!」
など、嬉しいエピソードがありましたら
ぜひご連絡ください。
こちらのメルマガで
他の親御さん方に共有させていただきたいと思います。
どうぞご協力のほどよろしくお願いいたします。
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