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【伊藤幸弘の子育てアドバイス】#164 「××をしてあげたのに〇〇をしない」が多すぎる

2018-04-12

こんにちは、伊藤です。

本日も子育ての悩みから、
ひきこもりや非行など、子どもの問題行動に
悩む親御さんに役立つ情報をお伝えします。

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前回のおさらい
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前回も、妻の手記を紹介しました。

「彼らと接していると、
1人1人が宝石の原石のように感じます。」

という言葉がありましたが、
あなたはお子さんを
宝石の原石だと感じていますか?

暴言や暴力を振るう、
わがままであごで親を使う、
学校に行かずダラダラしている、
そんなお子さんを目の前にして、
正反対のことを感じてしまう
親御さんもいるかもしれません。

ですが、
あなたが正しい子育てを理解し、
愛情をしっかりと与えれば、
本来お子さんは無限の輝きを放つ存在です。

お子さんの未来は
あなたにかかっているのです。

お子さんを信じて
正しい子育てを続けてください。

では、
本日も妻の手記の続きを
紹介させていただきます。

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「××をしてあげたのに〇〇をしない」が多すぎる
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「子どもが花だとすると、親は根っこだ」

とつねづね思っています。

子どもたちが
それぞれどんな花を咲かせていくかは、
根っことしての親と
花としての子どもの
共同作業にかかっています。

しかし、

「咲いた花だけ変えて欲しい」

と願うご両親と出会うことがよくあります。

親の理想とする花だけを
咲かせることはできません。

親が根っことしての役割を果たすことは
簡単ではありません。

しかし、決して終わることのない
根っことしての親の役割を
どのようなことがあろうとも
放棄してはならないと思います。

例えが少し悪く聞こえるかもしれませんが、
子育ての考え方を示す

「親ほど損な商売はない」

という言葉があります。

「子育て」を「商売」に例えられるほど
一生懸命やっているということでしょう。

そして、「損な商売」なのは、
子どもからの見返りを期待できない
ということです。

今の親御さん達はあまりにも

「××をしてあげたのに〇〇をしない」

と言う人が多いと思います。

親御さんにしてみれば、なんでも
お子さんのために良かれと思ってやっている
ことは百も承知です。

しかし、もう一歩踏み込んで、
お子さんの立場に立って、
お子さんと共に考えて欲しいと思うのです。

私も主人も、
自分たちのできる限りの力を振り絞って
そのお手伝いをしていきたいと思っております。

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編集後記
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>「咲いた花だけ変えて欲しい
>と願うご両親と出会うことがよくあります。」

とありました。

要は、
根っこである親が変わらないのに
花である子どもだけ変えるのは無理だ、
という意味です。

残念ながら、
問題行動を起こすお子さんをお持ちの親御さんには
このような傾向が顕著に見られます。

「子どもはこう育つべきだ」

という高い理想を持ち、
お子さんを半ば強制的に
その方向へ導いていこうとされる
親御さんもたくさんいらっしゃいます。

しかもそれは
お子さんのためというよりは
世間体を良くしたい、といった
親御さんのご都合によるケースが大半です。

「咲いた花だけ変える」

なんて都合の良いことは絶対に起こり得ません。

また、

>「××をしてあげたのに〇〇をしない」

という言葉が手記の中にありました。

親子関係は、
「Give and Take」で成り立つものではありません。

「ゲームを買ってくれたら
勉強すると言ったのに勉強しない」

「おいしいご飯を作ったのに食べない」

「新しい服を買ってあげたのに喜ばない」

などなど、親としての行為に、
子どもからの見返りを求め過ぎていませんか?

お子さんに与えるべきは

「無償の愛」

です。

今一度、ご家庭の「無償の愛」について
考えてみてください。

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読者の方から頂いた喜びの声
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続いて、DVD、メルマガ、
子育てラジオ定期便などをご覧になり、
状況を改善された読者の方の
喜びの声をご紹介します。

今回はDVDをご覧いただいた
TMさんから

「今では学校が楽しいと毎日元気に通っています。」

という嬉しいご報告をいただきました。

何をされて
そういった結果が生まれたのか、
具体的に書かれています。

ぜひご覧ください。

*******************ここから********************

約2年前の秋、当時小3だった長男が
不登校気味になったとき、
伊藤先生のDVDを購入させて頂きました。

学校に行けなくなってから1週間、
早めに何かしなくてはと
思っていた時に出会ったのが、
伊藤先生のDVDでした。

届いてすぐに夫婦で見ました。

伊藤先生の話はストレートでわかりやすく、

「難しく考えなくてもいいんだ。
子育てで一番大事なのは愛情なんだ。
それだけで良いのだ。」

という事にはっとさせられました。

私には難しいことはできないけど、
寄り添うことならできそうだと思い、
DVDを見てちょっと楽になれました。

主人とも色々話して、
まずは長男の気持ちを大切に過ごすことにしました。

愛情不足で思いあたることがありました。
長男が2歳の時に次男、4歳の時に長女が生まれ、
しっかりしていて手がかからない長男を
楽だなと思ってしまっていたのです。

私自身が甘えてしまっていたのですね。

長男はもっともっと甘えたかったのでは
と思いました。

2歳からの育て直しだと思い、
長男に接することにしました。

過保護を心掛けましたが、
過干渉の時もあったでしょう。

実際どのくらいできていたか、
自分自身では分かりません。

DVDを購入したのが登校できなくなってから1週間。

その2週間後、母親同伴で教室とは別の部屋に登校。

その都度、長男の意思を確認しながら、
行けそうな時に行く形を取りました
(午後だけ、行きやすい教科だけなど)。

そして3学期の終わりには、
親の同伴なしで教室でみんなと過ごせるようになりました。

4年生の新学期、最初は不安もありましたが、
集団登校で登校。

5年生の今では学校が楽しいと毎日元気に通っています。

兄弟の仲も良くなって、子ども達も私も楽しい毎日です。

自分の子育てを見直すきっかけとなった
登校渋りでしたが、伊藤先生のDVDに
出会えて本当に良かったと思います。

元気に通えている今でも、過保護を忘れないよう
メールマガジンは読ませて頂いています。

これからも楽しみにしています。

*******************ここまで********************

TMさん、
貴重なメッセージをいただきまして
ありがとうございました。

「子育てで一番大事なのは愛情なんだと。
それだけで良いのだ。」

と書かれていましたが、
まさにその通りです。

難しいことはありません。

誰でも心ひとつでできることです。

そして、できることから
1つずつ実践されている様子が
伝わってきましたが、
その姿勢もとても良いと思います。

「その都度、長男の意思を確認しながら」

とありましたが
こちらもとても大切なことです。

母親同伴での学校生活は、
お母様にも大きなストレスを与えたと思います。

それでも、焦らず、急かさず、
お子さんの意思を尊重されたのは
素晴らしいと思います。

「子ども達も私も楽しい毎日です。」

という言葉が私もとても嬉しいです。

もう大丈夫かとは思いますが、
ぜひこれからも過保護を意識し
メルマガも参考にしていただきながら
正しい子育てを続けてください。

改めまして、
貴重なメッセージをお送りくださいまして
ありがとうございました。

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TMさんのメッセージから
勇気をもらった方も
いらっしゃるのではないでしょうか。

TMさんは母子登校をされていました。

「教室とは別の部屋」とは書かれていますが、
一緒に学校に登校し、校舎に入っていく。

好きな授業だけ受けて帰る時に
移動の生徒たちに会うこともあるでしょう。

母子登校は意外と人目を引きます。

また、
子どもを学校に行かせる為とはいえ、
ご自分の自由時間はなくなります。

メールには書かれていませんが、
お母様にも大きなストレスがあったと思います。

それでも「長男の意思を確認しながら」と
書かれています。

お子さんが学校に行かなくなると

「学校に行くことを忘れてしまうのでは?」
「このまま学校に行かないのが
 当たり前になってしまうのでは?」

と登校刺激をされる方がたくさんいます。

また、過干渉をなくして
過保護に接してくると
親子関係が良くなってきます。

家で元気になったお子さんを見て
ついつい登校刺激をしてしまう方もいます。

その登校刺激で学校に行く
お子さんもいる事は確かです。

ですが、親に言われて学校に行くのと
自分で決めて学校に行くのでは
全く意味が違います。

TMさんのお子さんは

「学校が楽しい」

と毎日学校に通っています。

最初のお母様の対応の素晴らしさから
このような違いが出るのでしょう。

あなたは、お子さんの意思を
尊重していますか?

もう一度考えていただければと思います。

お子さんの問題行動が
1日も早く解決することを
心から願っております。

それでは本日も最後まで
ご覧いただきましてありがとうございました。

PS:

メルマガでお伝えしていることを実践されて
何か変化はありましたか?

「子どもの態度が変わった」

「ついに学校に通えるようになった!」

など、嬉しいエピソードがありましたら
ぜひご連絡ください。

こちらのメルマガで
他の親御さん方に共有させていただきたいと思います。

あなたの体験談が皆さんの励みとなります。

どうぞご協力のほどよろしくお願いいたします。

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