【伊藤幸弘の子育てアドバイス】#119 子どもの前で夫婦喧嘩をしていませんか?
こんにちは、伊藤です。
本日も子育ての悩みから、
ひきこもりや非行など、子どもの問題行動に
悩む親御さんに役立つ情報をお伝えします。
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前回のおさらい
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前回は、夜遊びばかりしていた
吉夫という少年についてのお話でした。
吉夫の夜遊びをやめさせるため、
私は吉夫の父親に対して
「真正面からぶつかっていくこと」
を提案しましたが、
吉夫の父親には
それができませんでした。
それでも母親の努力の甲斐があって
吉夫はだんだん夜遊びを
しなくなっていきました。
ところが、そんなある日
魔が差したのか吉夫は
バイクの無免許運転で事故を起こし
亡くなってしまいました。
問題行動は時には
子どもの命すら奪うこともあります。
このような結果を引き起こさないためにも
お子さんに精一杯の愛情を注ぎ、
正しい子育てをされることを願っています。
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北海道から来た美加のケース
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私がこれまでに
更生の手助けをしてきた子どもの数は
3,000人を超えています。
一言で更生と言っても
様々な形があります。
元の生活に戻り、
真面目に人生を歩むことだけが
更生ではありません。
曲がったままでも
自分なりに力を出し切って生きていくのも
また更生だと、私は思っています。
本日は、当時中学3年生の
美加(仮名)という少女の
更生をご紹介します。
美加は、中学1年生の頃から学校へ行かず、
髪を染めては
いろんな男の子と遊んでいました。
そんな彼女が中学3年生の頃、
私が預かり面倒を見ることになりました。
美加が私のところに居たのは
7ヶ月間くらいでした。
美加は北海道出身でした。
北海道へ転勤となり、
美加の父親と知り合った私の知人が
美加のことで悩んでいた父親に、
私を紹介したということでした。
美加は、私が家にいるときは
シャキッとしていて、
「はい!」
ときちんと返事もしましたが、
私が出勤してしまうと
途端に別人のようになり、
育児や家事で忙しい妻を横目に
ダラダラと過ごしていたそうです。
まだ私の家の子どもも小さく
手がかかる時期だったので
妻も大変だったと思います。
妻が用事を頼んでも、
とてもだるそうな態度を取りました。
例えば
「買い物に行ってくるから子どもを見ていて」
と頼んでも
「なんで私がガキの世話なんかしなきゃならないの」
という顔つきで
渋々子どもの手を引いて
散歩に行ったそうです。
そもそも、なぜ美加が非行に走ったのか、
お話しましょう。
美加の両親は、美加が小さい頃から
いつも喧嘩ばかりしていたそうです。
美加はそんな親を見るのが嫌で、
家を空けがちになり、次第に
非行の世界に入ってしまったのです。
美加は後にこんなことを言っていました。
「非行の世界だったら
自分を認めてもらえると思った」
と。
そして、美加は中学3年生で
タバコやシンナーにも手を出し、
本格的に非行に走っていました。
つづく
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編集後記
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本日は、
美加という非行少女のお話を
ご紹介しました。
美加の非行の原因は
両親の不仲でしたが、
これはとてもよくある話です。
中には心当たりがある読者の方も
いらっしゃることと思います。
心当たりがある方は、
まずはできるだけ夫婦喧嘩をしない
ことを心がけてください。
とはいえ、
「すぐに夫婦仲を良く」
と言われても難しいでしょう。
それでも、せめて
夫婦喧嘩は子どもの見てないところで
してください。
いつまでたっても
子どもの前で喧嘩をしているようでは
お子さんの問題行動も
解決には向かわないでしょう。
多くの親御さんは
お子さんに変わることを求めますが、
まず変わらなければいけないのは
親御さんご自身です。
何度もお伝えしていますが、
改めて「親が変わる」ことの重要性を
考えてみてください。
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読者の方から頂いた喜びの声
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では、読者の方からいただいた
喜びの声をご紹介します。
本日紹介させていただくのは
HYさんという方からのメッセージです。
「奇跡のような事が起きた」
と、メッセージをくださいました。
どのような経緯で
奇跡的な出来事が起きたのか
詳しくご報告くださいました。
ぜひご覧いただき
あなたの子育ての参考にしてください。
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伊藤先生
初めてメールさせて頂きます。
いつもメルマガを拝読しております。
手記という程大げさではありませんが、
奇跡のような事が起きたので
先生にお知らせしたくご連絡致しました。
我が家の次男は
小学校高学年から少し休みグセはありました。
本格的に不登校になったのは、
志望高校に落ちて
二次志望の高校に入ってすぐの事です。
不登校の原因は未だによく分かりませんが、
追求を嫌がるので
その事には触れないようにしていました。
戸惑いの中、
先生の動画やメルマガ、様々な本からの情報で、
家庭環境(特に母親)に大きな原因がある事を悟り、
子どもを変える事よりも、
自分の内面を変える事に重点を置きました。
幸い高校1年生の秋には
県外の通信制高校への転入が決まりました。
家での3年間は昼夜逆転ゲーム三昧の日々。
レポートだけはなんとか
仕上げて提出という感じで、
将来については全く見えていませんでした。
進路については
私自身も焦りはありましたが、
うるさく言うのは
逆効果だと思っていたので、
黙って見守っていました。
それが逆によかったのか、
自分で大学の資料をいくつか請求し、
旅行気分でオープンキャンパスに
参加し始めました。
たまたま指定校推薦で
環境の素晴らしい大学が見つかって、
親子共々すっかり気に入ってしまい、
そこからはトントン拍子で
大学合格となりました。
息子は鉄道が好きなので、
県外の通信制高校へ
思い切って転入したのが
功を奏したのではないかと思っています。
スクーリングの際は
宿を取って一人で宿泊していたので、
時々一人旅も出来るようになっていました。
多少お金は掛かりましたが、
行動範囲が広がり自分に
自信が持てるようになったと思います。
ゲームだけやってて何も考えてないように見えても、
子どもは意外に自分と向き合い、
将来についても考えているものだと思います。
(と信じています)
春からは親元を離れての生活になります。
だらしのない息子がちゃんと生活できるか、
ちゃんと学校へ行けるのか
不安でいっぱいですが、
24時間息子と一緒の生活から
開放される楽しみもあります。
息子にも新しい生活を
満喫して欲しいと願っています。
ですが、大学で不登校になる
お子さんもいるので油断は出来ません。
人生は苦で満ちていて、一生勉強ですね(笑)
伊藤先生の動画やメルマガとの出会いによって、
私の人として欠けている部分に
気付かせて頂いたのが大きな収穫でした。
伊藤先生始めスタッフの皆様方には
心より感謝申し上げます。
本当にありがとうございました。
息子が安心して遠くで学生生活を満喫出来るよう、
私も明るく元気に頑張ります。
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HYさん、
貴重なメッセージをありがとうございました。
まずはおめでとうございます!
息子さんが大学に合格されて
本当に良かったです。
一人暮らしということで
お母さんとしては
心配になる部分もあるかと思いますが、
これからも息子さんを信じ、
そして暖かく見守ってあげることが大切です。
>子どもを変える事よりも、
>自分の内面を変える事に重点を置きました。
とのことですが、これが一番重要なことです。
本日のメルマガでも
書かせていただきましたが、
お子さんを変えるためには
親御さんご自身がまずは
変わらなければならないのです。
HYさんの場合、
そのことをしっかり理解されて
実践されたからこそ、
今こうして息子さんが
変わられたのだと感じます。
とはいえ、これから先、
HYさんも懸念されているように
何が起こるか分かりません。
これからも「過保護」の気持ちを忘れず、
そして、お母さん自身が明るく
楽しく生活することもとても大事です。
これからも頑張ってください。
改めて貴重なメッセージを
ありがとうございました。
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毎週紹介させていただいているように、
しっかりと問題を解決されている
親御さんがたくさんいらっしゃいます。
しかし、その一方で
なかなか光が見えずに
苦しまれている親御さんがいらっしゃることも
また事実です。
同じDVDを見て、
同じメルマガをご覧になっていて、
なぜ、このような差が出るのでしょうか?
それはやはり、
「親御さんが変わったかどうか」
だと思います。
まだ光が見えていない親御さんは
この機会に以前と比べて
「自分は変われたのか?」
どうか、考えてみてください。
「どうしても変われない」
という親御さんは、
お子さんと接する時だけでも結構です。
あるいは、演技でも良いのです。
お子さんにとって、
いい親を演じてください。
演技を続けるうちに、その演技が
本物に変わってくることもあるでしょう。
まずは、行動を起こすことが大事です。
頑張っていきましょう。
本日も最後までご覧下さいまして
ありがとうございました。
お子さんの問題が
1日も早く解決することを
心から願っています。
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