【伊藤幸弘の子育てアドバイス】#120 更生しかけた家出少女を非行に引き戻したもの
こんにちは、伊藤です。
本日も子育ての悩みから、
ひきこもりや非行など、子どもの問題行動に
悩む親御さんに役立つ情報をお伝えします。
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前回のおさらい
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前回は、
美加(仮名)という
当時中学3年生だった女の子を
家で預かることになった
話をいたしました。
美加は、私が家にいるときは
シャキッとしているのですが、
私が外出すると別人のように
ダラダラと過ごしていました。
本日は、
その美加が家出をした時の話を
ご紹介します。
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親も変わらなければいけないのです
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私の家に来てから、
3ヶ月くらい経ったある日、
美加が家出をしました。
いつの間にか、私の家の近所で
仲間を作っていたのです。
必死になって美加を探し回っていると
私の友人が「美加を見かけた」と教えてくれました。
教えられた場所に行ってみると、
美加は非行少年達と一緒にいました。
その姿を見て私は怒りました。
「ただ遊びたいだけで家出をするのか?
おい!分かってるのか!」
「遊んでもいい。
だがやることだけはちゃんとやってから遊べ!
それだったら誰も文句を言わないぞ!」
その2日後から
美加は私の友人の会社で
アルバイトを始めました。
まだ中学生なので
できることは、お手伝い程度でした。
それでも、家出事件の後
アルバイトを始めるようになって
美加は変わりました。
髪の色も黒く戻し、アルバイトにも
真面目に行くようになりました。
しかし、改善の兆しが見えた矢先に、
美加が盲腸になってしまったのです。
美加の親に連絡すると
母親が私に相談もせず、
美加を北海道に連れ帰ってしまいました。
美加にしてみれば
地元に帰れて嬉しかったとは思いますが、
私はせっかく改善し始めていたのに
また悪い方向に向かわなければ良いのが、
と心配していました。
しかし、残念ながら
私が心配していた通り、
美加の態度はまた悪化してしまいました。
盲腸の手術をした後、
美加は病院で
また髪を染めてしまったのです。
それを知った学校側は
「髪を染めるのであれば入学させない」
と通告してきました。
しかし美加は
それを聞いても髪を黒く戻しませんでした。
彼女なりに
学校への反発があったのでしょう。
そして結局、美加は
また私の家に戻ってきました。
ところが、
アルバイトに復帰し数日が経ったある日、
美加がバイト先から帰って来ませんでした。
ほうぼう手を尽くして探しましたが
見つかりません。
するとしばらくして
北海道にいる美加の親から電話が入りました。
「娘は今、東京で怖い目にあったので
北海道の家にいます。
スケボーをやっている男に乱暴され
フラフラ歩いているところを
警察に補導されました。
家に連絡があったので迎えに行き、
連れて帰りました。」
と言いました。
また、私はかやの外です。
私はこの時、
「もうだめだ」
と思いました。
なぜ、私がそう思ったか?
%%NAMESei%%さんはわかりますか?
私も妻も、子ども達を預かっている時は、
本当に真剣に、その子達の事を思って
1日1日、命を削って世話をしています。
ましてや、今、現在、
問題行動を起こしている子ども達ですから
なおさら大変です。
その大変さは、
%%NAMESei%%さんも容易に
想像がつくと思います。
ですが、両親の美加への対応は
私たち夫婦とは異なるものでした。
自分達の都合で、
子どもが可愛いと思える時は
手元に置いて可愛がり、
問題行動が出てくると
うちに預ける。
子どもが急にいなくなれば
誰でも心配します。
それが、他人の子どもでもです。
当然、私たち夫婦も
とても心配していました。
本来であれば、
警察から連絡が来たときに、
美加の両親は、まず私に
連絡してくるべきだったと思います。
そのような常識的なマナーさえも
残念ながら美加のご両親は
守れていませんでした。
子育ては、親の都合でするものではありません。
子ども目線で、
子どもの気持ちになって
子どもが望むことを叶えてあげる、
そういう”過保護”な子育てをすべきです。
そして、子どもが社会的ルールに反した時には、
しつけとしてきちんと注意することも必要です。
そんなメリハリのある子育てが
「良い子育て」です。
美加のご両親は、
このメリハリのある子育てができませんでした。
せっかく前向きに改善してきた美加ですが、
正しい子育てを理解していない親の元に戻っては、
元の状態に戻ってしまうのは当然です。
このメルマガでも繰り返しお伝えしているように、
子どもだけでなく、
親も一緒に変わる必要があるのです。
そして、
親が変われば、子も変わる
です。
子どもだけを変えようとせず、
あなたも一緒に変わることを心がけてください。
次回は、
英二という高校1年生の男子の
エピソードを共有させていただきます。
大人しい英二がなぜ包丁を持って
暴れるようになったのか?
次回をご期待下さい。
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編集後記
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子どもを預かるということは
とてつもなく骨の折れることです。
それでも私たち夫婦は
美加の後にも
何人もの子どもたちを
狭い借家に住まわせ
一緒に生活をして
更生させてきました。
なぜ、わざわざそんな大変な事を
してきたのか?
それは
「子どもが更生することが一番だから」
です。
これは私の妻が言った言葉でもあります。
子どもが良くなれば家庭が明るくなり、
家庭が明るくなれば社会が良くなります。
そう考えるからこそ私たち夫婦は
大変な思いをしながらも、
問題行動のお子さん達の
世話をしてきたのです。
このメルマガを毎週で配信しているのも
同じ思いからです。
1人でも多くの親御さんに
本物の子育てを伝えるために。
1人でも多くのお子さんが
更正するように。
そして、1つでも多くの
明るく楽しく安らげる家庭が
できることを願っています。
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読者の方から頂いた喜びの声
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続いて、
読者の方からいただいた喜びの声を
紹介させていただきます。
本日紹介させていただくのは
HMさんという方からのメッセージです。
DVDで学ばれた結果、
不登校ひきこもりだった息子さんが
高校を無事卒業されたと
メッセージをくださいました。
ぜひご覧いただき
あなたの子育ての参考にしてください。
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こんにちは!
伊藤先生のDVDを購入させていただいた者です。
中学2年で不登校引きこもりになった息子も、
今日、高校を卒業しました。
DVDで勉強し、
いかに自分が過干渉だったか反省し、
高2で息子が部屋から出てきてくれた時には
色々と要求が出てきたので、
これはやり直せるチャンスをくれている!と
息子の言葉を常に聞くように心がけました。
今では、冗談も言いあえるし、
いつからか、また、
「お母さん」
と呼んでくれるようになりました。
時々、
「主婦って大変だね!」
なんて、言ってくれるようになりました。
先生のDVDに出会ってなかったら、
今日の日は迎えられなかったと思います。
駆け足でのご報告となりましたが、
ありがとうございました!
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HMさん、
貴重なメッセージをありがとうございました。
そして高校卒業おめでとうございます!
本当に良かったです。
>高2で息子が部屋から出てきてくれた時には
>色々と要求が出てきたので、
>これはやり直せるチャンスをくれている!
この事に気付かれたことが
問題解決の大きな転機となりましたね。
もしかしたら、面倒な要求もあったかもしれません。
面倒くさい
こんな事、私がしなくちゃいけないの?
など思うこともあったかもしれません。
それでも、正しい子育て法を信じ、
息子さんの要求に応えられたからこそ
今日があるのだと思います。
>「主婦って大変だね!」
過保護ができて、愛情が満たされると
親の事を考えられるようになります。
以前は、心がまだ成長できず、
自分のことで精一杯で幼児のように
「自分が一番」
「自分のことばかり」
だったのではないでしょうか。
きちんと自分以外の人のことを
考えられるようになったのは、
きちんと成長されている証拠です。
本当に良かったです。
ただ、社会に出れば
様々な困難も待ち受けていることでしょう。
ですから、これからも、
今の子育てを続けてくださいね。
改めまして、素敵なメッセージを
ありがとうございました。
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「しっかり子どもと向き合ってみよう」
という勇気が湧いてくるような
メッセージだったのではないでしょうか。
もちろん、HMさんの息子さんのように
うまく要求が出てこないケースも
たくさんあります。
また、必ずしもHMさんのようには
いかないこともあるでしょう。
しかし、
お子さんの問題行動を解決するための方法は
基本的に1つしかありません。
しっかり愛情をかけて過保護にし、
要求が出てきたらしっかり応え、
必要な時にはしつけを行うことです。
このメルマガを機に、今一度
「子どもの要求をしっかりと聞く」
ことを胸にきざみ、気持ちを新たに
正しい子育てを実践してください。
それでは
本日も最後までご覧下さいまして
ありがとうございました。
お子さんの問題が
1日も早く解決することを
心から願っています。
PS:
メルマガでお伝えしていることを実践し、
何か変化はありましたか?
「子どもの態度が変わった」
「ついに学校に通えるようになった!!」
など、
「光が見えてきた」というエピソードがありましたら
ぜひご連絡ください。
こちらのメルマガで
他の親御さん方に共有させていただきたいと思います。
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