【伊藤幸弘の子育てアドバイス】#66 あなたの子育てに欠けているもの

2016-04-21

おはようございます。
伊藤幸弘です。

本日も子育ての悩みから、
ひきこもりや非行など、子どもの問題行動に
悩む親御さんに役立つ情報をお伝えします。

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前回のおさらい
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前回は、

子どもに生きる力を与えるということは、
仲間と楽しむことができる力、
楽しくコミュニケーションできる力を
育んでやることだ。

というお話でした。

なぜなら、お子さんも含め、
人は疲れている時、
その疲れを癒すためには
一緒にいて楽しい人を相手に
人との関係を楽しむ必要があるからです。

おそらくあなたのお子さんは今、
誰かとのコミュニケーションを
楽しめていない状況ではないでしょうか?

今の状況が続くと、やはり
ストレスはたまる一方です。

できるだけ早くお子さんが
外の世界に飛び出すことができるように
あなたがお子さんに
自信を与えてあげてください。

そのために必要なのは
もちろん「過保護な子育て」です。

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本日のテーマ:子どもたちに足りないものとは?
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それでは本日は

「子どもたちに足りないものとは?」

というテーマでお届けします。

●佐々木先生;

祖父母が孫をめちゃくちゃ可愛がると
子どもの自己肯定感も
グンと育つんですよね。

■伊藤;

そうですね。

●佐々木先生;

そういうおじいちゃん、おばあちゃんは
あまりいなくなりました。

あるいは、最近は
そういうおじいちゃん、おばあちゃんと
仲良くできる親が少なくなりました。

こういうことも
子どもたちの世界に
いじめを起こしている
重大な原因だと思いますね。

子どもが
ひきこもりや不登校になる、
摂食障害になる、
リストカットをする
あるいは非行や、
場合によっては犯罪を犯すといった
反社会的な行動に出るかは
紙一重なんです。

こういう社会的ではない行動を
とらない子どもに育つかどうかは、
社会で良い人間関係が作れるかどうかが鍵です。

社会的な行動をとる為には、
「自分のことを好きになる」
そういう育児、教育が大切なわけですね。

子どもは、自分のことを
ありのままに好きに
なってくれる人に出会って、
初めて自分のことが好きになれるのです。

ところが親たちは

「勉強が、ピアノが
野球ができるように
なったら好きになってあげる」

こんな発想で育ててしまいがちです。

そして結局は

「自分のことが嫌いだ」

という子どもにしてしまっているのです。

どんなに勉強を頑張らせて、
受験を乗り越えさせて、
偏差値の高い大学に入れたって、
自分を好きになれる人間に
育ててあげなければ
ダメなんです。

そうでなければ
「死にたい」
という気持ちになってしまう人が
増えていく傾向は、
この先も簡単には止められないと思います。

■伊藤;

そうですね。

●佐々木先生:

子育て世代の親たちは、

「できなくったって
お前のことが大好きだよ」

というメッセージの伝え方が弱いよね。

■伊藤:

「勉強しろ」というメッセージは
嫌というほど伝えていますけどね(苦笑)

うちの子どもは、
とにかく数学が苦手で、
百点満点で15点とか20点しか
取ってこないんです。

親はほら
期待するじゃないですか?

「けっこう勉強していたから、
今度はいいだろう」

なんて。

ところが点数は変わらない。
そうなると親としては
つい小言を言ったり、
怒りたくなってしまうわけです。

けれど

「自分が高校の時は
15点も取れなかった。
6点ぐらいだった」

ということを思い出すと
怒れなくなるんですよ。

逆に

「今回がんばったじゃん」

と褒めてあげられるんですよね。

娘は

「お父さん、熱があるんじゃないの」

と言いますけどね(笑)

でもこんなふうに親が余裕を持って
常にチャンネルを切り替えて
接してあげるようになれれば
例えば学校に行った時にいじめがあっても
的確な判断ができるんじゃないかと思います。

●佐々木先生:

本当にそうですね。
親はね、何かがよくできると

“いい子”

できないと

“良くない子、悪い子”

って決めつけてしまいがちです。

ところが、
祖父母にとっては
できても”いい子”だし、
できなくても”いい子”なんですよね。

昔は、子どもたちは
遊び中でも
それを経験していたわけです。

上手にできても仲間。
できなくたって仲間だったんです。

できる子だけがいつも
いばっていたわけではありません。

こういうものが本当に
必要だと思いますね。

つづく・・・・

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編集後記
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本日あなたに考えて
いただきたかったことは

「あなたには今、余裕があるか?」

ということです。

お子さんのことで
必死になりすぎていませんか?

お子さんの言葉や態度に対して
あまりにも過剰に反応したり
イライラしたりしていませんか?

ということです。

お子さんの今の状態をなんとかしたくて
ご自身も不安でつらい気持ちなのは
よく分かります。

ですが、
あなたがお子さんの言葉や態度に
イライラしてしまうのは、
あなたの心の中に

「こうあって欲しい」

と願いや思いがあるからです。

自分が思った通りに子どもが
動かないからイライラしてしまうのです。

このメルマガを読まれている
あなたなら、すぐ分かりますよね?

それは本物の愛情ではありません。

「過保護」でもありません。

むしろ、そのイライラは「過干渉」です。

何ができても、何ができなくても
お子さんは1人の
愛すべきお子さんに違いありません。

どうかあなた自身が余裕を持ち、
要望を押し付けることなく
ありのままお子さんを
受け止めてあげることを
今日から始めてください。

お子さんのためにどうか
新しいお父さん・お母さんに
なってあげてください。

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読者の方から頂いた子育て体験談
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それでは本日も
読者の方から頂いた子育ての
体験談を紹介させていただきます。

本日は、息子さんの不登校に悩まれていた
SOさんからのご報告メッセージです。

息子さんの態度に変化が出てきたという
非常に嬉しいご報告をいただいています。

ぜひご覧いただき、
あなたの子育ての参考にして下さい。

*******************ここから********************

伊藤先生、スタッフのみなさま、
いつもありがとうございます。

高校2年の不登校の息子を持つ母です。
不登校になってから1年が経ちました。
始めの頃は騒いで怒って泣いて
途方に暮れて・・・
の繰り返しでした。

伊藤先生のDVDに出逢ってから
少しずつ家族の関係が
良くなっている気はしていたものの、
学校は全く行かなくなり、
完全に昼夜逆転となり、
内の世界にこもっていくように
見えていた息子に焦りを感じ、
苛立つ気持ちをなくすことが
できずに悩んでいました。

でも、やっと最近、
伊藤先生のお言葉の意味が
わかってきたような気がしています。

子育てというのは、
子どもを良く見て、
その子の本当に望んでいることを
たっぷりとしてあげることなんですね。

幼児期から周りに気を遣い続けた息子でした。

妹ができた途端に私の抱っこを嫌がり
距離を置くようになっていました。

母には「あなたも同じだったわ」と言われ、

「この子はこういう子なんだ、
男の子だから強く育てなければ」

と思っていました。

そして、大きくなるにつれて
問題行動が目につくように
なっていきました。

どうしてなのかと、
息子を責め立てること
ばかりしてきました。

本人は一生懸命に
黄色信号を出していたのに、
わかってやれることなく
今まで来てしまいました。

そして不登校になり、
息子の心が分からず悩んでいましたが、
伊藤先生のアドバイスを
何度も何度も聞いてノートに書き、
何度も読み返し・・・

としているうちに、
この子は私にもっと
認めて欲しいのかもしれない
と思うようになりました。

毎日ちょっとしたことで褒めたり、
ありがとうの声をかけ、
そしてスキンシップとして、
マッサージや耳かきなど試してみました。

すると、息子に明らかな
変化が出てきました。

リビングにいる時間が増え、
声に力が出てきました。

マッサージのあとは大きな声で、

「ありがとうね!」

と言ってくれます。

服の上から背中を
さすってやったりするだけですが、
私の心も落ち着くのが不思議です。

この子のことを
ゆっくり待ってあげようと
思えるようになってきました。

学校に通えるようになるのは
多分まだ時間が掛かりそうですが、
息子の力を信じて、
そして子どもとの時間を
楽しんで行こうと思います。

そして自分自身の中にある
自己肯定感の低さも認識し、
自分のことも尊重しながら、
周りの人達を大切に、
過ごして行こうと思っています。

丁寧に子育てをすることの
大切さを教えてくださり
辛い境地にある私達親を励ます言葉を
たくさんかけてくださる
伊藤先生に、心より感謝しております。

本当に、ありがとうございます。

これからもどうぞ
よろしくお願いいたします。

*******************ここまで********************

SOさん、
息子さんに明らかな変化が
出てきたとのこと、
本当に嬉しく思います!

そしてご報告のメールを
送っていただきまして
ありがとうございます!

>毎日ちょっとしたことで褒めたり
>ありがとうの声をかけ、
>そしてスキンシップとして、
>マッサージや耳かきなど試してみました。

SOさんがこのような心がけを
しっかりとされたことが
今の結果に結びつきましたね。

息子さんのSOさんに対する見方は
以前とは全く別物に
なっていることでしょう。

>息子の力を信じて、
>そして子どもとの時間を
>楽しんで行こうと思います。

素晴らしいですね。
息子さんとのコミュニケーションを
楽しめるようになれば
もうゴールは見えているようなものです。

そのSOさんの余裕が
きっと息子さんに良い変化を
与えてくれると思いますよ。

本日の本編でもあった通り、

『余裕を持つこと』

がキーワードです。

これからも余裕を持って
お子さんのことを
心から愛してあげる
子育てを続けてくださいね。

今後ともこちらのメルマガや
子育てラジオなどを通じて
応援させていただきます。

改めまして、貴重なメッセージを
ありがとうございました!

**********************************************

SOさんは

『この子は私にもっと
認めて欲しいのかもしれない』

ということに気付かれて、
状況を変えられたようですが、
これは非常に重要なことです。

「親に認めて欲しい」

と思わない子どもはいませんし、
一番身近で愛してくれるはずの親に
認められないことの悲しさは
想像を絶します。

どうかお子さんのことを
認めてあげてください。

SOさんがそうだったように、
あなたもこのことを本当の意味で理解し、
お子さんを認めることをすれば
状況は一変することでしょう。

さて次回は

「生きる力を失っている子どもたちに
大人たちはどのように対応すれば良いのか?」

というテーマでお伝えします。

とても大切なテーマですので
ぜひお見逃しなく。

それでは、
本日も最後までご覧下さいまして
ありがとうございました。



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