【伊藤幸弘の子育てアドバイス】#65 子供が精神的な疲れを和らげる最良の方法とは?

2016-04-14

おはようございます。
伊藤幸弘です。

本日も子育ての悩みから、
ひきこもりや非行など、子どもの問題行動に
悩む親御さんに役立つ情報をお伝えします。

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前回のおさらい
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前回は、”勉強” を
テーマにお話させていただきました。

もしかしたらあなたは

『勉強ができることが、子どもの幸せにつながる』

と考えているかもしれませんが、
それは大きな間違いです。

確かに

“学歴社会”の風潮は残っていますので
勉強ができれば得をすることは
十分にあります。

しかし、

『高学歴の子どもほど自殺率が高い』

という衝撃の話をさせて頂いた通り、
勉強ができて偏差値が高い大学へ入学すれば
それで精神的に満たされるのか?
と言えば
必ずしもそんなことはありません。

無理に勉強をさせられた
子どもの精神は疲弊するばかりです。

あなたは今まで
学歴至上主義の考えで
子育てをしていませんでしたか?

『勉強、勉強』

と言う前に
あなたがお子さんに
してあげなければいけないことは
たくさんあります。

今のありのままのお子さんを
認めてあげること
愛情を持って受け入れてあげること
そしてお子さんの要望に
応えてあげることです。

どうか「過保護」な子育てを
忘れないでください。

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本日のテーマ:子どもにとって生きる力とは?
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それでは本日は
「子どもにとっての生きる力とは?」
というテーマでお届けします。

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■伊藤;

やっぱり親は勉強ができる子に
なってほしいと思いますよね?

あまり勉強、勉強と
言わない親もいるとは思いますが。

子どもの方も、
どこかで勉強を頑張ろうと
いう気持ちは持っていると思います。

そこで
「頑張ろう」と
思ってやっているのに
成績が落ちてきてしまったりしたら
「自分はダメなんだ」
と卑下する気持ちが
出てきてしまうと思うんですよ。

「こんなに頑張っているのに結果が出ない」

となった時、
親がどう接してあげるかも
大切だと思うんです。

●佐々木先生;

私もそう思いますね。
親からの言葉・対応は
子どもの気持ちに
ダイレクトに響きますからね。

■伊藤;

実は、うちの子どもも
そういうことがあって、
朝起こした時に

「お父さん、今日学校休んでいい?」

って聞かれたことがあったんですよ。

「毎日2時間以上勉強して
学校に行って、人と関わって、
精神的にも肉体的にも疲れた」

と言うんですね。

だから

「先生に電話すれば済むことだから
じゃあゆっくり休めば?」

と言って、僕は仕事に行ったんですけど
途中で娘に電話をしたら
なんか生き生きとしているわけよ。

「何しているんだ」と聞いたら、
「ボーッとしている」と言うんですよ。

その翌日が土曜日で学校は休みでしたが、
英検があるからと言って学校に行き、
それから部活にまで出て帰ってきたんです。

そうやって少し休むだけで、
子どもって元気を取り戻せるんだ
と思いましたね。

●佐々木先生;

子どもも大人も、
急いで疲れを和らげようとする時には
一人でぼんやりするというのが
効果的ですよね。

そうやって
小さなくつろぎの時間を
持つのは大切ですよ。

でも根本から慢性的な疲労を癒そうとしたら
これは一緒にいて楽しい人を相手に
人との関係を楽しむ必要があります。

人は、人との関係の中で
楽しむ時間を持たないと
根本的には癒されないんです。

全ての人とコミュニケーションが
取れなくてはいけない
というわけではありません。

何人かの人と心から
コミュニケーションが取れれば
もうそれで十分なんです。

ですから、
子どもに生きる力を与えるということは、
仲間と楽しむことができる力、
楽しくコミュニケーションできる力を
与えるということなんですね。

遊びでも、クラブ活動でも
おしゃべりでもいい、
仲間と楽しく過ごせる力というものが、
子どもがイキイキと生活する上で
不可欠なんです。

大人だってそうですよ。

■伊藤;

ええ、全部繋がっていくと僕も思います。

それで、あるとき娘が学校から帰ってきて
グズグズ言ったことがあるんです。

頭が痛い
腹が痛い
成績がうまく上がっていかない

とかですね。

そうやってウダウダ言われると

親としては

「そんなことならやめちゃえば」

なんて言いたくなりますよね?

それでちょっと険悪なムードになった時に
娘が

「外で起きたことを愚痴れるのは
親しかいないじゃない」

と言ったんです。

●佐々木先生;

それはお嬢さんが正しいですね(笑)

受け止める大人がいなくてはいけませんよね。
親がそうしてあげたっていいですし
おじいちゃんやおばあちゃんが

「そうかそうか」

と聞いてあげてもいい、
お隣のおばさんだっていいんです。

■伊藤;

子どもの言動に一喜一憂してしまうと
親の側もつい文句が出てしまいますよね。

けれども親が大きく構えて

「ああ、ストレスを発散してるんだな」

という気持ちで受け取ってあげれば
子どももそれで済んでしまったりするんですよね。

親というのは常に
子どもの様子に一喜一憂して
それこそ

『あんなに勉強しているのに
なんで成績が上がらないんだ』

とか始まってしまう。
それはやっぱり良くないんです。

つづく・・・・

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編集後記
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本日の対談の中では
僕の娘の話をご紹介しました。

『学校を休みたい』

と娘が言った時に、僕は

『じゃあ休めば?』

と答えました。

皆さんはどうでしょう?

子どもだって、やっぱり疲れることがあります。

そんな時にその気持ちを理解してあげて
子どもが望む通りに
学校を休ませてあげることも時には大切です。

もしかしたら、
あなたのお子さんは今、不登校の状態で

「もう何ヶ月、何年も
学校に行けていないんです。
そんな悠長なことを言っている場合では無いんです」

とあなたは思うかもしれません。

だとしたら、
僕からお伝えしたいことは、1つです。

「お子さんにプレッシャーをかけないで下さい」

ということです。

今、あなたの中には
「子どもに学校に行ってほしい」
という強い思いがあるのではないでしょうか?

まるでお子さんが学校に行かないことを
悪いことをしているかのように
感じているかもしれません。

しかし、あなたがそう思えば思うほど
お子さんにプレッシャーを与えることになります。

もしかしたらお子さんに
罪悪感を与えることになり、
事態がますます深刻化するかもしれません。

少なくとも、

「学校に行くべきだ」

という気持ちをあなたが持っている限り、

「ああ、やっぱりお母さんは
僕の気持ちを分かってくれていないんだ」

とお子さんが不信感を募らせてしまうかもしません。

そんなことにならないためにも
ぜひ、広い気持ちを持って
お子さんの気持ちを受け止めてあげて下さい。

お子さんだって学校に行けずに苦しんでいます。
その苦しみをまずは理解してあげてください

「お子さんがなぜ学校に行けないのか?」

その部分を徹底的に理解し、
そしてケアしてあげてください。

あなたが考え方を変えるだけでも
事態は少しずつ改善に向かいます。

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読者の方から頂いた子育て体験談
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それでは本日も
読者の方から頂いた子育ての
体験談を紹介させていただきます。

本日は、息子さんの不登校に悩まれていた
OKさんからのご報告メッセージです。

とても嬉しいご報告をいただきました。

ぜひご覧いただき、
あなたの子育ての参考にして下さい。

*******************ここから********************

いつもメルマガや子育てラジオを
配信して下さり有り難うございます。

今日は、嬉しいご報告があります。

昨年 五月雨登校だった小4の息子が、
先週5日間の内、4日も
学校やフリースクールに行ってくれました。

しかも、自分から6時間行く
と言ってくれました。

このような嬉しいご報告が出来るのも、
伊藤先生のDVD 及び子育てラジオ等で
アドバイスして頂いているお陰だと
感謝しております。

過保護を始めてから、
息子が以前より前向きになった様に感じます。

学校でトラブルがあっても、
私に話しをしてくれ、
フリースクールに行ってくれたり、
担任の先生も迅速に対応してくれ、
また次の日から学校に
行ってくれる様になりました。

家でも、

「ママ、最近別人の様に変わったね、
優しいし、信じてくれるし。」と、
言ってくれました。

やはり、
親が変われば子どもは分かってくれるのですね。

今朝も、
去年の6月からどうしても治らなかった腹痛が、

「最近、お腹もあまり痛くなくなってきたし、
このまま治る様に頑張るわ。」
と、言ってくれました。

これは、何よりも息子が前向きに
なってくれたのだと思いました。

この様な、嬉しい成長が見られるのも、
伊藤先生の過保護を実戦したからだと思います。

また、その実戦が継続出来る様に
支えて下さった、スタッフの方々のお蔭だと、
本当に感謝しております。

これからも色々とあるかと思いますが、
過保護を続け、頑張って行きたいと思います。

本当に有り難うございました。

*******************ここまで********************

OKさん、
喜びのご報告を送っていただき
本当にありがとうございます!!

>先週5日間の内、
>4日も学校やフリースクールに行ってくれました。

とのご報告、
大変嬉しく思います。

DVDやラジオ、こちらのメルマガを
ご覧いただき、
そしてお伝えしていることを
素直に実践された結果ですね。

色々と思い悩むこともおありだったと思いますが
それでも前向きに
OKさんご自身が変化し続けたことが
今回の結果に繋がっていることと思います。

>「ママ、最近別人の様に変わったね、
>優しいし、信じてくれるし。」

というお子さんの言葉に全てが
表れていると思います。

おっしゃっるように、

『親が変われば子どもも変わる』

これが子育ての本質です。

子どもがどんな行動をするのか、
それは親によって決まるんですね。

OKさんはこのことを
もう十分に理解されているようなので
心配要りませんね。

毎日当たり前のように
お子さんがフリースクールに通われる日は
そう遠くないはずです。

これからも、是非
メルマガ、ラジオ、DVDなどをご覧頂き、
「過保護」を忘れずに
実践していただければ幸いです。

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もう何度もお伝えしていることですが、
本当に大切なことなので、
もう一度お伝えします。

『親が変われば子どもが変わる』

これが子育ての全てです。

今回ご報告のメッセージをくださった
OKさんは
そのことを深く理解されていたので
状況が改善しました。

多くの方が
なんとかお子さんを変えようとします。
そしてうまくいかないとイライラします。

ですが、それは間違いです。
お母さんご自身が変わることでしか、
お子さんの状況の改善は望めません。

冷静に考えて下さい。

人を変えるのはすごく難しいですよね?
相手にも都合もあれば、心もありますから。

でも、自分を変えるのは、
自分の気持ち一つでできます。

どちらが簡単でしょうか?

OKさんのメッセージをご覧いただき、
どうかそのことを今一度、
認識して頂ければと思います。

では具体的に
お母さんはどんなふうに変わり、
そしてどんなふうにお子さんに
接すれば良いのか?

次回はそんな話をさせて頂きます。

例えば、
お子さんが学校のテストで悪い点数を取って来た時、
どんな言葉をかけるのが正解だと思いますか?

ぜひ次回までに考えてみてくださいね。

それでは、
本日も最後までご覧いただきまして
ありがとうございました。

PS:

今回OKさんのメッセージをご覧になって

「不登校って本当に改善するんだ」

と実感された方も多いと思います。

あなたと同じ立場の親御さんが
実際に状況を改善されているという
現実を知ることは、あなたにとって
非常に価値あることだと信じています。

そしてそのような考えのもと、
こちらのメルマガでは間接的ではありますが、
親御さん同士がリアルな情報を交換できる場を
提供させていただいけるように、
頂いたメッセージを
シェアさせていただいております。

もしよろしければ
あなたご自身も何か子育てにおいて
嬉しい変化がありましたら
ぜひメッセージをいただけましたら幸いです。

あなたがどのような行動をしたら
どのような変化が見られたのか、
そういったことをご報告いただき、
こちらのメルマガで
紹介させて頂きたく存じます。

どうぞよろしくお願いいたします。



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S
S
2016年4月14日 1:10 PM

先日は、個別相談ありがとうございました。

あれから、私が夫へ、夫が娘へと気配りするように心がけています。
久しぶりに、家族団らんの時間を持ち、とても楽しそうにしている娘の姿を見る事ができました。
夫も、急に変わる事はないとおもいますが、娘を思う気持ちは私同様にあると思います。
これからも、家族の時間を大事に娘を保護して行きたいと思います。

本当にありがとうございました。また、これからもよろしくお願いいたします。


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