【伊藤幸弘の子育てアドバイス】#45 愛されないと愛せない、その真理
おはようございます。
伊藤幸弘です。
本日も子育ての悩みから、
ひきこもりや非行など、子供の問題行動に
悩む親御さんに役立つ情報をお伝えします。
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前回のおさらい
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前回は、
“依存と自立の関係”
について
お話させていただきました。
人間は、
「自分が望んだことを
望んだ通りに受け止めてもらう」
という依存体験を通じて
自立していくということです。
また、相手の言うことにわざと反抗してみて
「それでもボクのこと、
ワタシのことを受け入れてくれる?」
と聞いて、自分が受け入れられているのか
確かめたりします。
それが、いわゆる「反抗期」
である場合もあります。
つまり、依存と反抗を繰り返しながら、
人は自立していく、ということです。
また、これは子どもに限った話ではありません。
大人にも、依存できる場所というのは必要なんです。
より所があって初めて社会で力を発揮できるのです。
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本日のテーマ
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前回、大人も依存できる場所や人が必要だ、
という話をさせていただきましたが、
あなたは過去に誰かに依存した経験はありますか?
そして今現在、
依存できる場所、相手がいますか?
本日は、どちらかというと
お子さんのことではなくあなた自身について
考えてみてください。
それでは
僕と佐々木先生の対談をお送りします。
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■伊藤:
あるところで強く依存ができる人は、
表で自分の力を発揮することができますね。
●佐々木先生:
はい、自立できます。
逆に依存が無ければ
自立的な行動はできません。
小学生なら学校で、
社会人なら社会で、
自立的行動がとれないということです。
■伊藤:
僕は、
“子どもをしっかり依存させてあげることができる親”って、
“子どもを本当に可愛がることができる親”
だと思うんですよね。
●佐々木先生:
全くその通りなんですが・・・
本当に子どもを可愛がり愛するためには、
ある程度自分もそのように育てられていないと
ダメなんですよね。
大きくなってからでもいいんですよ。
いいんですが、本当に自分のことを
大切にしてくれる人に出会って初めて
子どもを大切にできるということが言えます。
そうでないと、
自己愛的なかわいがり方を
してしまうんです。
自己愛的な愛情ですから
子どもの将来を思っているようなことを言いながら、
自分の気持ちを満足させようとするわけです。
■伊藤:
つまり過干渉的な子育てに
なってしまうということですよね?
●佐々木先生:
そうです。
過干渉型です。
子どもが望んでいないのに
「あなたのためだから」
と言って、無理やりお稽古事に通わせたり
「この格好が可愛いから」
と子どもが嫌がっているのに動きにくい服装をさせたりする。
こういうのは本当の愛情ではなく、
親の自己愛を優先させた子育てですよ。
そしてこのタイプは最近とても多いですね。
■伊藤:
自分の生い立ちで言うと
僕はどちらかと言えば親よりも
周りや世間の人に愛情をかけられましたね。
●佐々木先生;
それでもいいんですよ。
■伊藤:
はい、いいんですよね。
どこかに依存できればいいんですよね。
もちろん親が一番いいと思いますが、
もし親に依存できなくても
周りに依存できる人がいたら、
自分が親になった時、
我が子に本当の愛情を
かけてあげることができるんですよね。
●佐々木先生:
そうです。
つまり、依存と自立というのは
このように絶えず背中合わせの関係になっているんです。
そして依存の後に自立が来るという時系列があります。
それによって人は成長し、生活しているんです。
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編集後記
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あなたは、あなたの親に深く愛された記憶がありますか?
あなたが心の底からお子さんを愛するためには、
“あなた自身が愛されたり大切にされていた”
という体験が、実はとても大切です。
そういった体験がなければ
愛されるということが、どういうことか
本当の意味で理解することが難しい、と言えます。
「愛されるという感覚がよく分からない」
からお子さんにも
「愛情を与えることもできない」
となってしまうのです。
あなたは「愛された記憶」がありますか?
ゆっくり思い出して下さい。
あなたのお母さんの事、お父さんの事
そして、配偶者の事。
あなたが当たり前に思っていた事に
実は「愛情」がたっぷり込められているかもしれません。
嫌な記憶で閉じ込めてしまったその奥に、
とても大きな「愛」があるかもしれません。
ゆっくりでいいです。
思い出してください。
僕のように周囲の人々からの愛情を受けて
依存するということでもOKです。
あなた自身のことを愛してくれて、
そしてあなたが依存できる人がいると、
あなたはより深くお子さんのことを
愛せるようになります。
ぜひ日常生活の中で、少し意識してみてくださいね。
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読者の方から頂いた子育て体験談
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さて、それでは本日も
読者の方から頂いた子育ての体験談を
紹介させていただきます。
息子さんの不登校とひきこもりに悩まれていて
DVDを購入いただいたSNさんからのメッセージです。
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こんにちは。
現在高校1年の息子の不登校と
ひきこもりに悩みDVDを購入しました。
最初は多くの情報に振り回され
取捨選択ができず迷っていた時期があったため
すぐには購入できませんでした。
それでも、伊藤先生の動画を拝見し、
子供に対する真剣な目に心打たれ
この人は信じれるのではと思ったため
購入を決意しました。
過干渉すぎた私は、現在 過保護を実践中です。
少しずつですが子供の心がほぐれ始め、
母である私を受け入れつつあると実感しています。
まだまだ余計なひと言を
口走ってしまうこともありますが、
「これが過干渉だな」と
自分で気付けるようになったことも
進歩かなと思っています。
うまくいかず落ち込む事も多々ありますが、
DVDはもちろん、定期的なメール配信のおかげで
モチベーションが維持できるような配慮も心強いです。
「まだ私にできる事がある…」
時間はかかると思いますが、
それを知ることができた事に感謝しております。
これからも過保護を心がけ、私にできることを
頑張っていきたいと思います。
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SNさん、ご報告のメッセージ
本当にありがとうございました!!
僕の子育て法を選んで実践して頂き
少しずつその効果を実感して頂いているようで
非常に嬉しく思います。
信じてください。
過干渉を少しずつでも減らし、そして
お子さんの要望を少しでも多く聞いてあげることで
多少時間がかかったとしても
必ずお子さんは自立されます。
本日の対談にもありましたが
存分に、お子さんを依存させてあげてください。
人間がこれまでの価値観を壊して
新しい自分を作るためには
ある程度の時間がどうしても必要です。
たとえうまくいかない時があったとしても
どうか気を落とさずに、
過保護な子育てを続けてくださいね。
そしてこのメルマガでも
毎週、大切なことをお伝えしてまいりますので、
ぜひご活用頂けたらと思います。
お子さんが再び登校される日が
1日も早く訪れることを
心から願っていますし、
このメルマガを通じて応援しています。
改めまして、貴重な情報をありがとうございました。
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あなたは今、お子さんの問題で悩まれ
旦那さんにも、誰にも相談できず
抱え込んでらっしゃるかもしれません。
時には
「なんでうちの子に限ってこんなことに・・・」
と思われることもあるかもしれません。
「子どもにはこうあってほしい」
という想いが強く、
理想と現実のギャップに
絶望することもあるかもしれません。
でもあなたは一人ではないということを
どうか忘れないでください。
僕がいます。
同じように悩まれている
親御さんも全国にたくさんいらっしゃいます。
SNさんのように、迷ったり悩んだりしながら、
それでも前に進まれている方がいらっしゃいます。
今、お子さんとの関係がどんな状況にあっても
何度でも修復可能です。
頑張って下さい。
必ず道は開けます。
さて、次回も本日に引き続き、
“自立”
をテーマにお伝えさせて頂きますが、
ここである統計をご紹介します。
日本の高校生の性体験率を調べたところ
全国的には性経験を持つのは約40%でしたが、
東京都だけ突出して高く、
45.6%だったそうです。
なぜ東京だけが高いのか?
追跡調査をすると、
非常に興味深いことが分かってきました。
この話が”自立すること”とどういう関係があるのか?
そして、追跡調査からどんなことが分かったのか?
次回はそんなお話をさせていただきます。
それでは、本日も最後まで
お読みいただきまして
ありがとうございました。
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温かいメッセージ、ありがとうございます。心が安定していると、感謝の心があふれて、周りの人にも、優しい気持ちになります。
疲れたり、うまくいかないと、憂鬱です、でも、毎日の様に送って下さるメッセージに、どれほど助けられているか、本当にありがとうございます。これからもよろしくお願いします。いい報告ができます様に。
不登校児を二人目体験している母です。しつこいほどのメ?ルのおかげで、過保護を忘れずにいられ、感謝しています。現在高校二年生の次男が中学1年から不登校になり、色んな所に相談に行きました。迷いつずけて伊藤先生にたどり付きました。全く中学は行かなかったのに、何とか高校入学出来、プライドを傷つけない先生方のおかげで、高校は休まず行き部活もやっています。ただ、三男も兄の影響で不登校になり、現在中一ですが小6からほとんど学校に行っていません。私は過干渉でしたが、兄のことがあったので、弟は出来るだけ過保護にしたつもりですが、またかという気持ちと、なぜという気持ちです。いじめはなく、友達もいます。勉強が苦手なのと、きっちりした先生や生活などが苦手です。特に、男の先生が威圧的に感じるらしく、苦手です。お父さんはあまり怒りませんが、子供に関心も余りなく、子供と会話がほとんどありません。拒否してる訳ではないので話しかければ良いのですが、テレビを見ながらだったり、私と子供が話してるとうるさいと言ってテレビのボリュウムを上げるので、話が出来なくなります。主人は、自分は変わる気が無いし、不登校も自分とは関係ないと思っています。カウンセラーや、伊藤先生も嫌いなので内緒で見てます。私と長男と主人は仲が良いので、私が次男以下と主人を繋げて明るい家庭になるように三男が不登校から脱せるよう引きつずきがんばります。