【伊藤幸弘の子育てアドバイス】#44 子どもを自立させる唯一の方法

2015-11-12

おはようございます。
伊藤幸弘です。

本日も子育ての悩みから、
ひきこもりや非行など、子供の問題行動に
悩む親御さんに役立つ情報をお伝えします。
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前回のおさらい
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前回まで数回にわたり、
敏幸という男の子の
実話をお伝えしてまいりました。

敏幸は母親と2人暮らしでしたが
家庭内暴力を起こしていました。

母親はノイローゼになり入院してしまいます。

しかしそんな中、敏幸がバイクを盗み
逮捕されるという事件が起こります。

釈放後は入院している母親に代わり
僕のところで敏幸の面倒を
みることになりました。

調理師免許の取得を目標に頑張って
社会復帰を目指していたはずが
突然演劇をやりたい、と方向転換するなど、
紆余曲折ありましたが、なんとか
問題行動は収まる方向に向かいました。

僕がしたことは
真剣に愛をもって叱ること、
外に遊びに連れ出すこと、などです。

このメルマガをご覧の方の中にも
家庭内暴力に悩まれている方は
いらっしゃると思います。

とてつもなく辛い想いをされていることでしょう。

時にはお子さんを憎む気持ちが
生まれることもあるかもしれません。

今までの子育てに
後悔されることもあるかもしれません。

問題の根が深ければ深いほど
親子関係の間に生まれた亀裂が大きいほど
解決の糸口が見つかりづらいかもしれません。

でもどうかあなた自身を責めることなく
そして変わらずお子さんのことを
愛してあげてください。

「愛情があれば問題は解決されます」

という軽々しいことは言えませんが、
まず愛情が無いと何も始まりません。

敏幸の母親が僕の力を借りたように
可能なら力の強い他の人間の力を
借りることも大切です。

どうか諦めないで下さい。
僕もこのメルマガやDVDを通じて
できる限りの情報を発信し続けます。

少しでも参考にして頂けたら幸いです。

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本日のテーマ
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さて本日は、

“子どもの自立”

をテーマに
佐々木先生と対談をさせて頂きましたので
その様子をお届けいたします。

“親に依存できれば、子どもは自立できる”

と言われたらあなたはどう思いますか?

「逆じゃないの?親に依存する子は、
親離れできないのでは?」

と思われる方も多いかもしれませんが、
実はこれが子育ての真実なのです。

本日はその真相を佐々木先生との対談を通じてお伝えします。

どうぞご覧下さい。
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■伊藤:

親子関係をどう作っていくかを考えるとき、
まず知っておいたほうがいいと思うのが
依存と自立との関係なんです。
そこから話をしたいと思うのですが。

●佐々木先生:

はい。
基本的には、十分な依存が十分な自立に
つながるということなのですが、
人間が自立していくのには
一定の順序があるように思うんです。

依存というのは、

「自分が望んだことを望んだ通りに受け止めてもらう」

という体験のこと、
甘えさせてもらう体験ですね。

子どもは、というより人間は、

「自分が十分に受け止めてもらえているかどうか」

ということを確認したいものなのです。

その確認作業が

「反抗」

相手の言うことにわざと反対してみて

「それでもボクのこと、
ワタシのことを受け入れてくれる?」

と聞いているわけです。

意識しているわけではなくて、
人間というのは自然にそういう行動をとるんです。

■伊藤:

試すような?

●佐々木先生:

試すような。
そういう依存と反抗を繰り返しながら、
人は自立していくのです。

■伊藤:

反抗期というのも確認作業なのでしょうか?

●佐々木先生:

僕は一緒だと思っています。
それから、大きく依存ができた子どもほど
反抗は小さくて済むんですよ。

■伊藤:

大きく依存ができたというのは
小さい時に十分保護をしてもらった、
母性をいっぱい与えられて、
それから父性へと
順序正しく育てられたということですよね。

●佐々木先生:

そうです。
順序正しくね。
人間には、まずそういう生い立ちの中で
依存から自立へとつながる
プロセスがあるんです。

さらには大人になってからの
毎日の生活の中でも
依存と自立の関係があるんですね。

■伊藤:

ありますね。

●佐々木先生:

大人の自立というのは、
社会の中で活動をする、
仕事をするということですよね?

毎日きちんと仕事をする、
自立した生活ができる人というのは、
どこかに大きな依存できる場所を持っているんです。

例えばお父さんなら、
家庭が依存できる場所になっているとか・・・
そこで面白いのは、
男性の中には飲み屋のママさんとか
ホステスさんに依存する人もいるんですよ。

変態系の依存をしながら
社会的自立をしているわけですね。

夜になるとそこに立ち寄って
ふっと息抜きをする。

癒すとか休息という言い方をしますが、
やっぱり依存であることには
変わりありません。

そうやって、明るくなると自立した活動をし、
夜になると依存するのです。

■伊藤:

あるところで強く依存ができる人は、
表で自分の力を発揮することができるんですね。

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編集後記
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“大人だったら自立していて当たり前”

もしあなたがそう思っているとしたら
実は、大きな間違いです。

何歳になっても自立できていない人は
たくさんいます。

その理由は、

「依存できる相手がいないから」

です。

あなたのお子さんは
「依存できる場所」がありますか?

もし「依存できる場所」が見つからなければ
ずっと自立できないまま
年齢だけを重ねることになってしまうかもしれません。

対談の中にあったように、
もしあなたがお子さんに「自立」して欲しいと
強く願うのであれば、やはり過保護が必要なんです。

安心できる、
必ず自分が受け止めてもらえる場所、
寄り添える場所

そういう場所が必要なんです。

その後ろ盾があって初めて
自信をもって社会に出ることができて
才能を存分に発揮できるのです。

「そんなの甘えだ!」

という声もあるかもしれませんが・・・
決して”甘え”とか、
そういうものではありません。

時には厳しい教育が必要なことは認めますが、
それは、過保護な子育ての上にしか成り立ちません。

順番が大事なんです。

例えば、見栄とか虚栄心とか
そういうものを
子どもに押し付けてしまって
就職するまでのレールを勝手に敷いてしまって・・・

そして

「偏差値を高めることがあなたにとって幸せだよ」

と言ってそれを押し付けてしまう親御さんを
今でもやはり多く見かけます。

「ああしなさい、こうしなさい」

そう命令するのは、お子さんの要望を
聞いてからにしてほしいと思います。

「自分のことを心の底から受け入れてくれている」

お子さんがあなたに対してそんな風に思っているなら、
あなたが言うことも気持ち良く聞く準備ができています。

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読者の方から頂いた子育ての成果
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さて、それでは本日も
読者の方から頂いた子育ての成果を
紹介させていただきます。

息子さんの不登校に悩み、
DVDを購入された方からのメッセージです。

*******************ここから********************
中3の息子が4月末より、不登校になりました。
原因は母親である私にあるそうです。

主人は「黙って見ているしかない、
本人がその気にならないと仕方がない」
と言いますが、受験もあることから、
本当に何も言わなくていのかと迷っていました。

息子は

「不登校の原因は私が口うるさいから」

と言っていますが、
息子も母親である私のことが
大好きだろうと思っていたので
息子にどう対応していいのか分からずにいました。

そんな時にインターネットで検索して
『不登校ひきこもり解決DVD』を知りました。

どうしたら良いのかを知りたくて
すぐに購入しました。

中2の始めくらいまでは
普通にハグしていましたが、
身長が伸びて私を超えるようになってから
いつの間にかスキンシップをしなくなったと気づき、
できるだけスキンシップを取るように心がけました。

些細なことでも嬉しいと思えば、
褒めてハグ(※軽く抱きしめること)。
逃げるようにしますが表情は笑っています。

DVDを見てから私も息子に対して
きつく言うこともなくなり
柔らかくなったと思います。

息子からも一緒に家にいると
私に声を掛けてくることが増えました。

私は息子が本当に可愛くて、
だから、怒ることもしながら育てたと
思っていたのですが、
過干渉していたという事に
気づきませんでした。

また、感受性が強いと
思ったことは無かったのですが
昔を思い出すと、

「感受性が強いからあのようにしていたのかも?」

と感じるところもありました。

子供のことをわかっているつもりで、
実は、子供の本当の性格も
分かっていなかったのかも
と情けなくなりました。

息子は学校に行かないことが当たり前で
勉強にも近づかず毎日ゲームばかりです。
見てると不安なことだらけですが、
息子の変化を楽しみに続けていこうと思います。

*******************ここまで********************

詳しくご報告頂きまして
本当にありがとうございます。
DVDもご覧下さり、嬉しく思います。

息子さんへの愛情がすごく伝わってきました。

好きだからこそ心配だという
お気持ちもすごくよく分かります。

でも、過干渉だったという事に気づかれたこと
本当に良かったです。
それだけでも、子育てが半分成功したようなものです。

ハグをされているのもとても素敵ですね。

ハグに関しては
しようと思ってもできないお母さんも
たくさんいらっしゃいますし、
お母さんによっては
とても難易度の高い行動なのです。

素晴らしい習慣です。

以前もこのメルマガでお伝えしましたが、
スキンシップの力は本当に大きいので
ぜひこれからもマメにハグをしてくださいね。

まだ息子さんは
学校に通われていないということで、
不安に思われることも多いかもしれませんが、
大丈夫です。

息子さんを信じてあげてください。
お母さんという全てを受け入れてくれる存在がいれば
時が来れば自然と自立していきます。

時間はまだかかるかもしれませんが、
必ず息子さんが社会に出る日が訪れます。

改めまして
メッセージをいただきまして
ありがとうございました。

ぜひときどきDVDを見返して下さいね。
きっと新しい発見があるはずです。

そしてこのメルマガも
合わせてご覧頂けましたら幸いです。
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おそらく多くのお母さんにとって、
ハグをすることは難しいのではないでしょうか。

特に思春期の多くの男の子は嫌がると思います。

でも今回メッセージを下さったお母さんは
ハグを積極的にされています。

息子さんも
表情は笑っていると書かれていました。

「案外ハグって出来るんだ」と
思いませんでしたか?

自分にとって当たり前のことが
他のお母さんにとっては当たり前ではない、

ということ、
けっこうあるんですよね。

喜びのメッセージを紹介させていただくのは
そういったことに気づいていただける
メリットもあると思っています。

「そんなの無理だ」

と思っていたことが

「意外とできるかも」

に変わるというメリットです。

このメルマガが、
私の一方的な発信だけで無く
読者の方同士が
体験談を交換し合えるような場として
機能することを願っています。

ですから、あなたのお力もぜひお借しください。

あなたが体験された子育ての中から特に、

「こんなことをしたら、
こんな良いことがあったよ」

といったポジティブな情報を
ドシドシお寄せください。

他のお母さんのメッセージを
読まれた感想などでも構いません。

子育てに悩まれているお母さん同士が
善意で助け合う
そんな小さな流れができればと思っています。

僕からも惜しみなくどんどん情報を
発信してまいりますので
ぜひぜひよろしくお願いいたします。

※メッセージを下さる時は、このメールにご返信ください。

さて、次回も本日に引き続き、

“自立”

をテーマにお伝えします。

自立させるためには
過保護が必要だと本日お話しましたが・・・

実は、

「どうしても心の底から子どもを愛したり
可愛がったりすることができない」

という方が中にはいらっしゃいます。

なぜなのか?

これにもちゃんと理由が存在するのですが、
その理由について
次回はお話させていただきます。

もしあなたが該当するようでしたら
ぜひ次回もお読み下さい。

それでは、本日も最後まで
お読みいただきましてありがとうございました。



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T.N
T.N
2015年11月18日 10:12 AM

この様な機会を作って頂き、本当にありがとうございます。
ハグ出来てすごいですね。
私の息子は、高校2年で9月から不登校です。いつも、リビングの横の部屋で布団を敷いてほとんどそこで、起きている時はスマホでアニメを見たりして過ごしているのでよく見れるねというと、暇なんやもん、と言います。
そんな学校に行かず、闘っている息子に、気持ちはハグしたい思いで一杯です。
息子のそばに行って、話しかけても、あっちへ行けって言うし
、本当にしたら、おこりそうで、自信がなくて、出来ません。
息子がお風呂に入っている時、外から声かけるだけでも、あっちへ行けと怒ります。


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