【伊藤幸弘の子育てアドバイス】#42 息子の暴力に耐えかねた母親はついに・・・

2015-10-29

おはようございます。
伊藤 幸弘です。

本日も子育ての悩みから、
ひきこもりや非行など、子供の問題行動に
悩む親御さんに役立つ情報をお伝えします。
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前回のおさらい
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ここ最近、家庭内暴力をテーマに
お話させていただいております。

敏幸という男の子に関する実話を
前々回から紹介してまいりました。

前回は、ついに敏幸の家庭内暴力が
始まりました。

「これからバイクを盗んでくる」

全てはこの一言から始まりました。

まるで多重人格者のように
普段とはまったく違う敏幸が現れたのです。

母親一人では到底歯が立たず
叔父が助けに来ますが、
敏幸がおとなしくなるのはその時だけ。

帰ってしまうと
結局また暴力が始まります。

地獄絵図は一体いつまで続くのか・・・
母親の精神は衰弱する一方です。

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本日のテーマ
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敏幸は母親を奴隷のように扱い、
要求が通らないと

「オレがこんなになったのは
オマエのせいだ!」

と叫びながら暴れ出すようになりました。

家庭内暴力を起こす子どもは
常に人のせいにして
自分の暴力を認めようとしませんが、
敏幸もまさにそうでした。

母親は、どうにもならず
学校に相談してみましたが
教師たちも対応に困っていました。

児童相談所に行き、
施設に入れてくれと頼んでも

「本人が行くと言わない限りはダメ」

と断られました。

叔父にもたびたび来てもらいましたが、
叔父が来ると敏幸は部屋にこもって出てきません。

困り果てた母親は
たまたま立ち寄った本屋で僕の本を見つけ
僕のところに相談に訪れたのでした。

目の前に座っている母親は
ノイローゼに陥っているようでした。

暗い顔で僕の話を聞き続けていましたが
心ここにあらず、という感じです。

僕は

「どんなことがあってもお金は渡さないように」

ということを強い口調で伝え
敏幸に会うことを約束しました。

その数日後、僕は敏幸と会い
3時間ほど話をしました。

その時の敏幸の言葉はこうでした。

「普通に生きるのがつまらない。
常にハラハラドキドキしていないと
おかしくなりそうだ」と。

「その気持ちは分かるよ」

と頷きながら

「それでも母親に暴力を振るうなど
最低のことだよ。
自分の好き勝手にやっていると
今に天罰がくだるぞ」

と僕は敏幸に言いました。

敏幸は、ジッと下を向いたまま
その言葉を聞いていました。

その翌日のこと、敏幸の暴力は
とうとう母親以外の人間に向けられてしまいます。

「これが最後だから」

と、バイクを買うための20万円を
母親に要求してきた敏幸は
僕の言葉通り要求をはねのけた母親に
腹を立てて、またもや暴れ出したのです。

母親の連絡で叔父と、
叔父の息子が駆けつけましたが
暴力は止まりません。

止まらないどころか、
叔父の息子を殴りつけてしまいました。

自分以外の人間に
暴力をふるう息子の姿を目にして
母親はショックのあまり
その場で倒れてしまいました。

救急車で運ばれ、
気がついた後も分からないことを
ブツブツつぶやいている母親に
医者は

「ノイローゼ」

と診断を下し
その場で入院させてしまいました。

叔父たちが家に戻り
事情を話しましたが
敏幸は母親の入院など
どうでもいい様子だったといいます。

それよりも、20万円はどうなるのか
そればかり気にしていたということです。

呆れ果てた叔父は
敏幸を残して自宅へと戻りました。

ところが翌朝、
叔父の元に警察から連絡が入りました。

明け方早く
敏幸が250ccのバイクを盗み、
盗んだバイクを乗り回しているところを
警察に見つかったというのです。

窃盗で現行犯逮捕されたため、敏幸は
そのまま鑑別所に送られることになると
警察官は告げました。

叔父はもうお手上げ状態でした。

僕のところに連絡をよこし

「母親が入院している状況では
鑑別所を出てきた敏幸を
自分が面倒を見なければならない。
だが、自分には面倒をみる自信が無い。
伊藤さんのところで預かってくれないか。」

と言ってきたのです。

確かに、
ここまでわがままが増長した敏幸を
叔父が預かるのは無理だろう。

母親はまだ入院したままです。
僕は敏幸を預かることを了承しました。

しかし、人は一朝一夕で変われるものではありません。

敏幸が来てから・・・

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編集後記
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物事には必ず原因と結果があります。

「オレがこんなになったのは
オマエのせいだ!」

という敏幸の言葉がありましたが、
残念ながらこれは真実なのです。

もし母親が仕事ぱかりではなく
敏幸の相手をしてあげることができたのなら
状況は全く変わっていたはずです。

母親は目の前の仕事に追われて
敏幸のことをないがしろにしてしまったが為に
家庭内暴力が発生して、
そして結局入院することになってしまったのです。

入院してしまったら
仕事どころの話ではありません。

そうならない為にはどうすればいいか、
このメルマガを読んでいる方ならすぐ分かりますよね?

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読者の方から頂いた子育ての成果
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さて、本日も
読者の方から頂いた子育ての成果を
紹介させていただきます。

家庭内暴力ではありませんが、
お子さんが家のお金を盗むということで
悩まれていたAGさんからのメッセージです。

*******************ここから********************
子どもの不登校や
家のお金を盗むことに悩んでいました。

不登校の対策について調べていて、
伊藤先生の存在を知る前に
佐々木先生の本を読み、

「まさにこんな育て方を
しなければいけなかったんだ」

と感動し、後悔し、涙しました。

伊藤先生と佐々木先生の子供に対する考え方が
同じだったので安心してすぐにDVDを購入しました。

伊藤先生のHPを拝見し、
今まで子供に対する接し方など
このままでいいのか不安になりながら
過ごしていました。
(もちろん子育てや不登校の本もたくさん読みました。)

しかし、DVDを見ていくうちに、
私が良いと思ってやってきたことは
間違いだらけだったと気づき、
先生のアドバイスの通りに
少しずつ接し方を変えたところ
以前と比べて大分親子関係が良くなってきました。

でも意識していないと時間が経つにつれ、
以前のように一日中小言を言ったり、
注意ばかりしている自分に気づきます。

まめに何回もDVDを見て
子供が望んでいることをちゃんと
聞いてやっているか、
条件付きの愛情になっていないかを
確認しないといけないと思いました。

本当に伊藤先生に出会えて良かったと思っています。
*******************ここまで********************
AGさんへ

メッセージを頂き、
そして状況を細かくご報告いただきまして
本当にありがとうございます。

世の中には
はっきり言って間違った子育ての方法が
たくさん蔓延しています。

そんな状況を見ると、
僕自身もすごく残念な気持ちになります。

間違った子育て方法を実践してしまうと
まさに火に油を注ぐような
状況になってしまいます。

AGさんには正しい子育て方法に気づき、
実践していただけて本当に良かったです。

僕が千人単位の子どもと向き合い
そして実際に問題行動を解決してきた
子育ての理論なので、
続けていただければ
今後、今よりもさらに良い関係を
必ず築いていただけます。

何度もDVDをご覧いただいているということで、
嬉しい限りです。

おっしゃる通り、
人は忘れる生き物なので
正しい子育てを習慣化するまでには
少し時間が必要だと思います。

それでも、ぜひ素敵な親子関係をリアルに
イメージしていただきながら
何度もご覧いただければ幸いです。

また、何か変化がありましたら
ぜひお知らせくださいね。

さらなる親子関係の改善を心から願っています。

改めましてご報告いただいたことに
心から感謝いたします。

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いかがでしたか?

あなたもAGさんからのご報告をご覧いただき
得るものがあったのではないでしょうか。

特に、あなたにも
気をつけていただきたいのが、

「間違った子育て方法を正しいと誤解し実践する」

ことです。

“過保護”の子育て、
そして愛情を注ぐ子育て
が正しい子育てです。

「子どもがダメになるのではないか?」

と心配される方もいらっしゃいますが、
そんなことはありません。

むしろ、愛情を注がれない子どもは
自信を持つことができなくて
自立できないのです。

愛情が与えられるからこそ
子どもは自立できるということを
ぜひご理解いただき、
あなたの子育てにも取り入れてください。

さて、次回も
敏幸の話の続きをお伝えします。

私の元に来た敏幸がその後、
どんな行動をとったのか、
そして母親との関係は改善されたのか?

その全てをお伝えします。

かなり興味深く、あなたの子育ての
参考にしていただける場面もありますので
ぜひ期待ください。

それでは、
本日も最後までお読みいただきまして
ありがとうございました。

PS:
もし子育てをされている中で
「こんなことをしたらうまくいった」
という事例がありましたら
ぜひこのメールへの返信で
教えていただけましたら幸いです。

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リアルな情報を読者の方々と
どんどん共有していきたいと考えておりますので
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