【伊藤幸弘の子育てアドバイス】#55 中2の息子が1年ぶりに登校しました

2016-02-04

%%NAMESei%%さん

おはようございます。
伊藤幸弘です。

本日も子育ての悩みから、
ひきこもりや非行など、子供の問題行動に
悩む親御さんに役立つ情報をお伝えします。

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前回のおさらい
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前回は、僕と佐々木先生が
専門家としての立場から
親離れ・子離れしていない親子に出会った時に
どのように接するべきか?
というお話をさせていただきました。

幾つかお話させていただきましたが
基本的には
お母さんが自分自身を肯定できる状況を作る
というお話でした。

お母さんが自信を持って自分を肯定したり、
ポジティブな姿勢でいることができれば、
子供がそんな明るい前向きなお母さんに対して
信頼感を抱くようになるからです。

さて、あなたは自分自身を肯定してあげていますか?

そして普段から幸せを感じることはできていますか?

「自分はダメな人間だ」と思ったり、
「誰からも愛されていない」と感じ
イライラしたり、落ち込んでいるような状態では
お子さんに対しても愛情を持って接することは
非常に困難です。

そしてお子さんがお母さんに対して
信頼感を抱くようになることもありません。

自分で自分を肯定することは
それほど簡単なことでは無いかもしれません。

でも工夫次第で、
気持ちはいくらでも変化します。

例えば、今
無理にでも笑ってみてください。

仮にそれが嘘の笑いであったとしても
あなたの脳は

『ああ、楽しい気持ちでいるんだな』

と錯覚します。

実は人間の感情や気持ちは
身体の動きによっても作られるのです。

もし自信が欲しければ
背筋を伸ばして胸を張ってください。

気持ちが落ち込んでいるなら
明るい色の服を着て、おしゃれをして下さい。

たったそれだけのことでも
あなたの感情は変化し、
そして人生は変わり始めます。

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本日のテーマ
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本日も前回に引き続き、
親離れ、子離れがテーマですが、
これまでとはまた違った角度から
お伝えします。

それでは佐々木先生と
伊藤の対談をご覧ください。

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■伊藤:

うまく親子離れできていない親子の場合、
社会が手を差し伸べないと
ずっと親子離れできないんじゃないかと思います。

そして、
親子離れを手助けしてあげるとしたら
その突破口は挨拶じゃないかと僕は思うんです。

●佐々木先生:

なるほど、そうですよね。
今は挨拶ができない人が本当に多ですからね。

■伊藤:

うちの近所に
こちらが挨拶しても挨拶しない人がいるんですよ。
ゴミを出しに行った時などに会いますよね。

「おはようございます」

と僕が言うと
あさっての方を向いちゃったりするんです。

そんなとき僕はその人を追いかけて

「おはようございます」
「おはようございます」

と連呼するんです(笑)

相手が

「おはようございます」

と言ってくれるのを聞いてから
その人と離れるんです(笑)

●佐々木先生:

(笑)

でも伊藤さん、その人は
一種の対人恐怖症でしょうね。

僕も
挨拶ができなくなっている人が
本当に多いと感じています。

僕は大学で教えていて
6年前に非常勤講師から
専任の教授になったんですが
そこで本当に驚きました。

学生が挨拶ができないんです。
そのことを大学の他の先生たちと話していると
中には

「しつけができていないからだ」

とか

「学生が礼儀知らずだ」
「傲慢だ」

と言う先生もいるわけです。

けれども実際はそうではないんですよ。

挨拶ができないというのは
対人恐怖症なんです。

人によっていろいろ程度はあるでしょうけど。

■伊藤:

対人恐怖の中に
照れもあるんじゃないかと思います。

●佐々木先生:

照れもあるとは思いますが
それ以上に
恐れの方が強烈ですね。

■伊藤:

照れというのは
恐れからも来ると思うんです。

僕がそうだったので
よく分かるんですが、
向こうから話しかけてくれれば
こちらも話せるのにと思うことがありました。

そういう気持ちは恐れから来る照れなんですよね。

結局怖いんでしょうね。

自分が挨拶した時
向こうが挨拶しなかったら

「おかしな雰囲気になって嫌だな」
「虚しいな」
「居心地が悪いだろうな」

と悪い結果を予測してしまうんです。

●佐々木先生:

確かにそれはあるでしょうね。

大学でも学生たちとすれ違うことがあります。

学生たちは全員が僕の講義をとらないと
卒業できないものですから
僕のことを知らない学生というのは
いないんです。

だからすれ違うときには
挨拶をしなければいけない運命にあるんですよ。

学生はキャンパスの向こうから歩いてくる僕に気づきます。

途端に身体がこわばってくるのが僕には見えるんですよ。

それまでぼんやり歩いていたのに、
急に仲間とおしゃべりしようとしたり
どうやったら僕と視線を合わせないで
うまくすれ違えるか?

ということを思案しているのが見えるわけです。
体も不自然な動きになって来ます。

そうなるのは
決して傲慢だからとか、
礼儀知らずだからではないんです。

人に対する恐れ、
別の表現をすれば
信頼できない弱さがそうさせるんです。

僕が殴るわけはありませんし、
危害を加えるわけでもありません。

それは学生もよく知っています。

それでも、なんとも言えない精神的、
心理的な不安がそうさせるんです。

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編集後記
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本日のテーマは「挨拶」でした。

あなたはお子さんと
普段から挨拶を交わしますか?

おそらく普段、挨拶が少ないのではないでしょうか?

「おはよう」

と言っても

「おはよう」

と返ってこなかったり

「おかえり」

と言っても

「ただいま」

と返ってこなかったり。

そんな状況ではありませんか?

あなたのお子さんは
なぜあなたに挨拶を返さないのでしょう?

それは・・・
ちょっと言いにくいのですが、
お子さんはあなたのことが苦手だからです。

例えば、お子さんが朝起きてリビングに行く時、
何を考えているかわかりますか?

『おはようって言われるの嫌だなあ、うざいなあ』

こんな事を思っているかもしれません。

あなたはいつもお子さんに、

「勉強しなさい」
「夜は早く寝なさい」
「ゲームはやめなさい」
「スマホを見るのをやめなさい」

と言っていませんか?

あれをしなさい
これをしなさい
これはダメです

そんなあなたの要求を
押し付けるようなことをしていませんか?

そのあなたの行動が
お子さんに”恐れ”を抱かせるのです。

リビングに行ったらまたうるさい事を言われる
親と話をしないといけない
何か僕がいうとすぐママは怒る

そして、そういう子供は
外に出ても挨拶できない子供になってしまいます。

「否定されたらどうしよう」

という気持ちが、挨拶を阻害します。

そこで、今日あなたにお伝えしたいことは、

「お子さんの味方になってあげてください。」

ということです。

「私はあなたの味方だよ」

ということを、
愛情を持って行動や態度で示してあげてください。

そして信頼関係を築いてください

お子さんが「安心」できない限り、
何度挨拶をしても
お子さんから素敵な挨拶が
返ってくることはありません。

お子さんが
安心して人と接することができるようになるために
少しずつできることから実行していきましょう。

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読者の方から頂いた子育て体験談
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さて、それでは本日も
読者の方から頂いた子育ての
体験談を紹介させていただきます。

1年ぶりに息子さんが学校に行かれた、
ということで、
MSさんからメッセージをいただきました、

ぜひあなたの子育ての参考にされてください。

*******************ここから********************

いつもメルマガを参考にさせてもらっています。
ありがとうございます。

中2の息子が1年ぶりに登校しました。
朝、一度起こし、時間だけ言いました。
30分後、自ら起きて来て、
身支度をし、学校まで乗せてって
というので乗せて行きました。

1人で学校の門をくぐり、
教室に行けました。

初日からテストがあり、
解る問題だけやってきたと教えてくれました。
頑張ったねというと嬉しそうでした。

今日は行けませんでしたが、
今までのわたしなら無理矢理起こして、
息子と格闘していたと思います。

息子は学校に行くとき、
時間に余裕を持って動く子です。

起きてこないのは無理なんだな
と思い待てるようになりました。

昨日、授業はまだ無理だなって言っていたし・・・

中3に進級する迄には
行きたいという言葉も出てきました。

部活にも声を掛けられれば
遅れてでも頑張って行っています。

息子も私も少しずつ前に進んでいると思います。

時には 腹が立つときがありますが、
メルマガを見ては初心に返っています。
まだまだこれからですが頑張って行きます。

*******************ここまで********************

MSさん、貴重なメッセージをいただきまして
ありがとうございました!

息子さんが学校に行かれたとのこと、
本当に嬉しく思います!

息子さんは
本当に大きい一歩を踏み出されましたね。

そして何より、
MSさんご自身が大きく変化されたようで
嬉しく思います。

>時間に余裕を持って動く子です。
>起きてこないのは無理なんだなと
>思い待てるようになりました。

と書かれていましたが、
こう思えるのは
本当に素晴らしいことだと思います。

お子さんのペースに合わせてあげる
お子さんの行動を認めてあげる

これは本当に素晴らしい事です。

学校に行き始めると
また別のストレスが
息子さんに溜まると思います。

そのストレスを解消できる位に、
これからも「過保護」を頑張って下さい。

改めまして
貴重なお話を送っていただきまして
ありがとうございました。

これをご覧になった他のお母さんにとっても
気づきのあるお話だと思います。

これからもメルマガを通じて
応援させてくださいね。

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お子さんがなかなか起きてこない時
イラっとしたことはありませんか?

「なんで起きてこないんだ!!(怒)」と。

多分これを読まれているほとんどのお母さんが
経験していることだと思います。

でも、そこで我慢できるかどうかが
運命の分かれ道です。

イラっとしたとき、
怒鳴ってしまいそうになったとき、
愚痴をこぼしそうになったとき、
どうか、このメルマガを思い出してください。

それでもダメな時は
ちょっと外に出るなどして
なんとか感情をお子さん以外に
向けるようにして下さい。

そして冷静になった状態で
またお子さんと接してください。

根気強く続けていれば
少しずつでも確実に成果が出てきます。

その成果を糧に
ぜひ忍耐強く、子育てに向き合ってくださいね。

さて、次回は佐々木先生が
挨拶のコツを教えてくれます。

大学の中を歩いていて
学生とすれ違う時に、
学生がスムーズに挨拶を返してくるように
工夫したことをお話してくれます。

ちょっとしたコツですが、
そのエッセンスはあなたの子育てに
十分活かせるものです。
ぜひ楽しみにお待ち下さい。

最後に、もしあなたの子育てにおいて
喜ぶべき出来事がありましたら
このメールへの返信で
メッセージを頂けましたらとても嬉しいです。

匿名でこちらのメルマガで
シェアさせていただきたく思います。

今回紹介させていただいた
MSさんのメッセージのように
1人のお母さんのリアルな成功談は
他のお母さんを励ましたり、
勇気付ける力があります。

あなたの体験談が他のお母さんに
とって価値ある情報となり、
救いにもなります。

あなたからの貴重な体験談を心待ちにしております。

どうぞよろしくお願い致します。

それでは、
本日も最後までお読みいただきまして
ありがとうございました。



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クー
クー
2016年2月4日 12:19 PM

いつも、メルマガありがとうございます。
くるたびに私も勇気づけられます。

小6の息子が、去年の夏休み明けから、不登校になりラジオでも相談させていただきました。

あれから、一歩も外に出ず、髪も伸ばし放題。
家族全員で優しく見守っています。
しばらくは「死にたい」「俺なんかいなくてもいい」などと言っていましたが、今はそれほど聞かれなくなりました。そして、あれが食べたい飲みたいと言えばすぐに買ってきてあげたり、要望に応えています。
最近では、目標を立てようと提案したり、この前は「お母さん、外に出たい」と言いました。
私は嬉しくて「いいよ、行きたいところに連れて行ってあげるよ」と返事しました。
徐々にではありますが、上向きになってきているのかなと思います。
報告まで、失礼します。


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