【伊藤幸弘の子育てアドバイス】#18 その子育て、少年犯罪を起こします

2015-05-07

おはようございます。
伊藤 幸弘です。

本日も子育ての悩みから、
ひきこもりや非行など、子供の問題行動に
悩んでいる親御さんに役立つ情報を
お伝えしたいと思います。

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前回のおさらい
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前回は、母性と父性について
お話させて頂きました。

母親と父親の役割は全く違います。

お母さんの母性によって、
子どもの全てを愛情で包み込み、
お父さんの父性によって、
子どもにしつけを施すのが正しい子育てです。

一言で言うならば
母性とは

「無条件の保護」

父性とは
「条件付きの愛情」

です。

しかし、残念ながら必ずしもそういった子育てが
なされていないケースが多く見受けられます。

その場合、たいてい何かしらの問題が発生します。

特に問題なのが父性が強すぎる場合ですが、
その時、一体どんな問題が発生するのか?

本日はそんなお話をさせていただきます。

世間を震撼させたあの少年が起こした事件の背景にも
実は父性が強すぎる家庭環境がありました。

今日は特に大切なお話なのでぜひ読み進めてください。

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本日のテーマ
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■伊藤:

父性というのが「干渉」ですね。

●佐々木:

「制限」とかね。

■伊藤:

父性が強すぎた場合、
結果的にどうなるかと言うと・・・。

●佐々木:

「退行」と「攻撃」が現れてきますよ。
赤ちゃん返りと攻撃性、
幼児性と攻撃性。

強い人の前では幼児性が出てきて
弱い人の前では攻撃性が出てくる。

■伊藤:

なるほどね。
思春期で荒れている子、大人の言うことをきかない子というのは、
父性が強すぎる子育てをされてきたからだと。

逆に言えば、幼児期に十分な母性=保護を
されてこなかったということにつながる?

●佐々木:

つながります。
言うことを聞いてもらわなかったから、
大人や社会の言うことを聞かないのです。

■伊藤:

僕ね、よく講演でも話すんですが、神戸の少年Aがいるでしょ?

酒鬼薔薇聖斗ですけど、彼は幼児性と攻撃性が強いですよね?

それは強すぎる父性の元で育てられた、
過剰な干渉で育てられた子だからではないかな という気がするんです。

●佐々木:

基本的にはそうでしょうね。
少年Aの場合、お母さんが父性的だったと思います。

当時の産経新聞に少年Aのことが記事になっていました。

その記事の中にこういうことが書かれていました。

あの少年は幼稚園に通っている頃に
すでに悲しくなくても涙を流す技術を覚えていた。

なぜかというと泣いて謝らない限り、
母親が許さなかったからだ、と。

だから涙を出して泣く技術を覚えた。

それからね、夜寝るときには
ありったけのぬいぐるみをベッドの前に並べて寝た。

それは母親からの攻撃から身を守るための心理的バリアだった、と。

こういうことを少年自らが語ったのでしょうが、
とにかくお母さんがめちゃくちゃ厳しくて怖い。

父性のかたまりのようなお母さん。

■伊藤:

母性がなく、父性ばかりで育てられた子というのは
極端な非行とか犯罪に走る傾向が強いようですね。

●佐々木:

大阪教育大小学校を襲った宅間守も
多分そうだったと思います。
お母さんの影が感じられないもの。

****ここまで****

本日は、
父性が強すぎる環境で育った子どもがどんな風に育つのか?

ということをテーマに、とても極端な例をお伝えしました。

極端な例ではありますが、最悪の場合、
ご自身のお子さんが
犯罪者になってしまう可能性だってゼロではない、
ということを意識してもらいたいと思いお伝えしました。

幼児期、子どもの頃に言うことを聞いてもらえず、
親の要望を押し付けられた子どもは成長した時に
親の言うことを聞かなくなります。

そして、幼児性と攻撃性
を兼ね備えた子どもに成長してしまいます。

あなたの子育てはいかがでしょう?

おそらくこのメルマガの読者はお母さん方が
ほとんどだと思いますが、あなたが母親なら、
あなたの母性は十分お子さんに届いていますか?

父性が強い子育てをされていないでしょうか?

もし子育てに関して何かしら悩みをお持ちでしたら
父性が強い子育てをされている可能性が非常に高いです。

母親だから父性を持っていないというわけではありません。

お母さんのなかにも父性は存在します。

とはいえ、

「心当たりがあるけど、具体的にどうしたらよいのか分からない」

というあなたのために次回は、具体的な子育て方法についてお伝えします。

あなたのお子さんが

不登校、
家庭内暴力、
非行、
犯罪、

などの問題行動を絶対に起こさないために
何をすべきか、ぜひご自身でも次回のメルマガまでに
考えていただくと良いと思います。

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さて、本日も読者の方からいただいた喜びの声を1通紹介させて頂きますね。

***ここから***

いつもありがとうございます!

高校1年から不登校だった娘。
今は19歳ですが・・・・
今年3月に自分の意志で高校を退学し
今はアルバイトをしながら勉強を始めました!

バイト先の人が足りなくて今まではできなかった
朝8時からのシフトにも起きて行けるようになりました!!

責任感が強くなったです・・・

娘が疲れている時は洗濯をしたり
頑張ってるね!凄いね!!と誉めています(^-^)

これからは母として柔らかく、楽しく
を意識していきたいです。
この講座を 楽しみにしています(^.^)/~~~

***ここまで***

娘さんの意思を尊重した子育てを実践され、

「無条件の保護」が

感じられます。

本日のメルマガ本文にあった
母性を重視した子育てをされているようで私もとても嬉しいです。

>責任感が強くなった

とても良い傾向ですね。
おそらく娘さんは以前より自信をもつようになったのでは?
と思います。

これから成長するに従って
娘さんと社会との関わりが今以上に増えてくるかと思いますが、
今の子育てを続けられていれば大きな問題は起こらないはずです。

成長されていく娘さんをこれからも温かく見守ってあげてくださいね。

このような形で最近、続々と喜びの声が届いており、
本当に嬉しく思います。

送ってくださった方には心から感謝申し上げます。

ただ、読者の方の中には

・子供に何をしてもダメ
・自分だけではどうにもできない

などとお子様への対応に困り
半ば諦めている方もいるかもしれません。

でも、このように他の方が実際に状況が改善されている話を聞くと

「あれ、自分もできるかも」

と思える内容もいくつもあります。

実は、みなさんが実践している内容は特別な事ではなく、
誰にでもできる事が多いんです。

まだお子さんに変化が見られないという方は、
まずは、

・「絶対改善できる」とお子さんを信じて下さい

そして、

「絶対私が治してあげる」と自信を持って下さい

どんな最悪な状況からでも改善することは可能です。
焦る必要はありません。

いろんなタイプのお子さんがいます。

家庭環境もそれぞれです。

すぐに変化が見られることもあれば長い時間が必要な場合もあります。

ぜひ根気よく「母性」を大切にした子育てを実践されてください。

あなたの喜びの声、いつでも受け付けておりますので
その時がきたらぜひご報告くださいね。

1つの困難を乗り越えられたなら
次はあなたが他のお母さん方に道を示す番です。

僕自身は、そんな風にして

日本に子育ての良い循環を作っていきたいと考えています。

それでは、本日も最後までご覧いただきましてありがとうございます。

次回も期待してお待ち下さい。



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はな
はな
2020年3月9日 1:33 PM

 我が家も父親が2人だったのではないかと思いました。ありのままを安心してさらけ出せるところが無かったから、アパートを借りたいと言っていたのだなと振り返りました。申し訳なかったです、、、。
 夫に従っていれば自分は安心でしたが、それは夫が間違っている時もそのままにしてしまいました。この結果は、私が母親として自立していなかったせいだともいえます。弱かったと思います。
 子どもが安心して楽しく毎日を過ごせるように、夫と子どもの関係をとりもてるように、自分の役割を果たしていきたいと思います。


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