【伊藤幸弘の子育てアドバイス】#8 薬で解決しようとするな!

2015-02-26

おはようございます。
伊藤 幸弘です。

先週に引き続き、今日も子育ての悩みから、
ひきこもりや非行など、子供の問題行動に
悩んでいる親御さんに役立てる情報を
お伝えしたいと思います。

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前回のおさらい
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前回は、

“健全な荒れ”

“異常な荒れ”

という2種類の荒れについてお伝えしました。

そして、その話の流れから
最終的にお伝えしたかったことは
子どもは、愛情不足や、粗末に扱われることで
荒れてしまうということです。

前々回のメルマガでもお伝えしたように
その“荒れ”を解決するために必要なのが
コミュニケーションです。

親子のコミュニケーションを大切にすることが
問題解決の第一歩です。

ただし、当然のことながら現実はそう甘くありません。

コミュニケーションが大切だと分かっていても
解決につながらないようなケースも多々あります。

その結果行き詰まって、
もしかしたら病院に行かれて、
薬の力で解決を試みた方もいるかもしれません。

しかし、それは何の解決にもなりません。

なぜでしょうか?

なぜ病院に行って、安定剤などの薬を飲んだとしても
荒れは解決しないのでしょうか?

今日はそんなお話をさせて頂きます。

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今日のテーマ:薬で解決しようとするな!
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子どもが荒れてどうしようもない、
そんな時はワラにもすがるような気持ちで
薬に頼ってしまう気持ちも分かります。

でもそんな方はじっくり本日のメルマガを読んで頂ければと思います。

薬なんていくら飲ませたって状況は何も変わらない、
ということが理解できるはずです。

それでは本日も引き続き佐々木先生との対談を通じて、
「問題行動を起こす子ども」について
深く掘り下げていきます。

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■伊藤:

僕ね、講演のタイトルを

「最高の出逢いが子供を変える」

にしているんですよ。

●佐々木:

最高の出逢いがあれば、どんな子供でも変わる。
その最高の出逢いの対象は親だと思っているんです。

■伊藤:

自分自身の体験でも親父がこの世を去っていく時に

「この親父と巡り会えたことが
いちばん最高の出逢いだったんだ」

と気がついたんです。

その瞬間、音を立てて自分が変わるのがわかった。

だからどんな子でも

「この親と巡り会えて本当によかった。
最高の出逢いは両親なんだ」

って気がついた時には180度変われるんじゃないかって
感じたんです。

●佐々木:

僕もそう思います。
基本的にはもう絶対的に親だよね。
兵庫県に引きこもりや不登校の生徒を中心に
教育している生野学園高校という全寮制の高校があって
森下一先生という非常に優れた精神科医が
理事長をしているんです。

その森下先生がこう言っている。

「第一歩は親への信頼の回復なんだ」

とね。

少年や青年がもっている、
親を含めた、周囲の人に対する猜疑心の深さ、
大きさはね、想像を超えるものがあると。

だから第三者が安易に何か言ったって
簡単に通じる世界ではない。
こういうことを森下先生は本当に心を込めて
言っていますよ。

治療者としての自分と信頼関係を結ぶなんて
安易なものを超えて親とそうならなくてはいけない、

その仲介の役割を自分がどれくらいきちんとできるかということだ、
と森下先生は言っていると思うんです。

■伊藤:

言ってみれば親から見放された子が
荒れた子になるわけですけれど、病的な荒れや

「病的だな」

と感じるような荒れ方をしている子供に
治療が必要なのかどうか、
またどういう荒れに治療が必要で、
どういう荒れなら治療はいらないかという
見分け方の部分で言うと?

●佐々木:

これはね、カウンセリングでも教育でもいいんですが、
そこがもっている力の奥行きが
深ければ、いわゆる狭い意味での医療は
いらないんですよ。

カウンセラーや教育者が
どのくらい受け止めることができるかなんですね。

受け止められない部分を
医療や薬に頼るということになるわけですから、
しっかり受けとめてあげられることができれば
薬などは必要無いんです。

たとえば、このままにしておいたら
リストカットで死んじゃう、
拒食症で死んじゃうというような人でも
セラピーがしっかりできれば
点滴も薬もいらない。
成人になってしまった人だって、
しっかりしたスタッフがいれば、
薬なんかのませる必要はないわけです。

■伊藤:

なるほど。

●佐々木:

狭い意味での医療に頼るべきか
頼らないでおくかという部分は、
その本人の態度で決まるというより、
こちらの能力で決まると
僕は思っています。

そういう力がなければね、
リストカットしてしまうのを
やめさせなくちゃならないから、
安定剤を飲ますということになる。

だから、こちらがどれくらい優れた
カウンセリングが行えるか、
セラピーをする力を持っているかによって
違ってくると思います。

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本日はここまでです。

いかがでしたか?
まず、結局薬は何の解決にもならない、
ということを感じて頂けたのではないでしょうか。

子どもの問題は親が作ってしまったたものでもあります。

ですから、それを根本的に解決できるのは、
親であるあなたです。

もちろん、親御さんが私を信じてくれて
お子さんを預けてくれて
お子さんの状況が良くなった例もいくらでもあります。

ただ、やっぱり最後は親なんです。

結局 ”親の愛情” に勝るものはありません。

そのことをぜひ頭に入れておいて下さい。
文中にあった

「第一歩は親への信頼の回復なんだ」

という言葉は本当に大切なことを伝えています。

いかがでしょう?

本日のメルマガを読んで頂き
どうしたら信頼関係が回復するか
少しピンときましたか?

それとも、まだ何をして良いのか
よく分からない状態でしょうか?

“親への信頼関係の回復”のため、
具体的にどうすれば良いのかよく分からない、
という方のために次回は
「拒食症の女の子」の例などを挙げて
どのようにして親との信頼関係を回復したのか
という内容をお伝えします。

次回紹介させて頂く具体的な事例が
仮にあなたの状況と違っていたとしても
「子どもの荒れ」という広い視野で見ると
根本的な理由は同じです。

なのでぜひ次回も期待して
お待ちいただければと思います。

本日も最後まで読んで頂きまして
ありがとうございます。

1日も早く良好な親子の信頼関係が築かれることを
願っています。



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MT
MT
2015年4月16日 11:51 PM

とても、勉強になります。
毎回メルマガには、しっかり目をとおしています。

子供に、親にさせてもらっています。
時間は、かかるかもしれませんが、ここからスタートしよう?という気持ちで毎日過ごしています。


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