【伊藤幸弘の子育てアドバイス】#6 親子関係を救う1つのキーワード

2015-02-12

おはようございます。
伊藤 幸弘です。

先週に引き続き、
今日も子育ての悩みから、
ひきこもりや非行など、子供の問題行動に
悩んでいる親御さんに役立てる情報を
お伝えしたいと思います。

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前回のおさらい
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前回は
非行や引きこもりの子どもたちは
親に

「ノー」

を突きつけられて生きてきた、
というお話をさせて頂きました。

親の都合で

「あれはしちゃダメ」

「もっと早くしなさい」

そんな
「ノー」を突きつけられ続けてきた子どもたちが
思春期になって今度は自分たちが
「ノー」を始めるのです。

そして他人に対して攻撃的になったり、
困らせたり、という行動が生まれます。

表面上だけ見ていると
なんでこの子はこんなに
人を困らせるようなことをするのだろう、
なんでこんなに攻撃的なのだろう、
と理由が分からず途方に暮れてしまう時も
あると思います。

でも、どんな物事にも必ず原因が存在します。

根気強く、子どもと向き合っていたなら、
たとえ表面上は荒れ狂っていたとしても

「僕のことをもっと大切にしてほしい」

といった悲痛なメッセージが
解決のヒントとして垣間見える瞬間が
あるのではないでしょうか。

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今日のテーマ:親子関係を救う1つのキーワード
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「もしかしたら
これまで子どもに対してずっと
「ノー」を突きつけてしまっていたかもしれない、
それは分かった。

でも、それが分かったとしても
どうしたら良いのか分からない。」

そう感じられたあなたに
本日は
ひとつのキーワードをお伝えします。

親子の信頼関係を
もう一度、築くために絶対に必要なキーワードです。

前回のメルマガで
是非そのキーワードを考えてほしいと
お伝えしましたが、
もしまだ考えられていなければ
この先を読み進める前に
それが何なのか
ぜひ考えてみて下さい。

それでは、本日も
前回の対談の続きを
お伝えします。

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■伊藤:

思春期の荒れって、突然起こるものじゃない。
乳幼児期からつながっているんですよね。
僕はつくづくそのことを実感しているわけですが、
佐々木先生の目から見て、
これからの子どもたちの荒れは
どのようになっていくと感じますか?

僕としては、
今の非行の子たちを見ていると
大勢でいることができない、
5人、6人、7人という数で
たむろすることが
”うざったく”なってきている。

そんな傾向が強いように感じるのですが?

●佐々木:

要するに人間関係がつくれなくなっている
わけですよね。

■伊藤:

ええ。
だから2,3人でたむろしているのが
一番安心できるという、
そういう非行の型が
出てきているように感じますね。

●佐々木:

同じことだと思うのですが、
僕には個別化のほうが
目立ってきたように感じる。
例えば犯罪にしても
”1人”という単位でやるのが
増えてきているでしょう。

一番典型的なのは、
2000年5月に起こった
愛知県豊川市の殺人事件ですね。

17歳の高校3年生が
65歳の主婦を刺しましたね、

「人間が死ぬってどんなものか、
自分で試してみたかった」

と言って。
他にも九州の佐賀で起きた
西鉄バスジャック事件とか。

山口県下関で、
レンタカーを借りて改札へ突っ込んで、
無差別に人を殺したりする事件もあった。

それから
大阪教育大学附属池田小学校に、
刃物を持って入って、
幼い小学生たちを
殺傷したという事件もありましたね。

いずれも単独ですよ。

犯罪の個別化も
少人数で非行するようになったということも
同じことかもしれませんが
要するに人と協力して何かをするということが
できなくなってきている。

社会生活が
健全に営めない人間が増えているってことです。

■伊藤:

じゃ、どうすれば?

●佐々木:

大切なことを子どもに教えていくために、
親とか教育者に何が必要になってくるかというと、
僕はコミュニケーションだと思う。
大人たちが、
どのくらい人とコミュニケーションしながら
生きているか、
ここを見せていかなきゃいけないと思うんです。

人と協力するというのは、
コミュニケーションの力。

子どもにどのくらいその力があるのか?

つまり本当の友人を
子どもが何人もっているかというところも
見ていかないと。

■伊藤:

要するに人間と人間が
共存共栄して生きていくことを教える、
ということですよね。

●佐々木:

その力をつけてあげる。
ここを一番重要なチェックポイントにしていくことが
大切でしょう。

■伊藤:

そのためにも、
親子が共存しあって、
子どもが望んだように
子育てをするところから始める。
そこが原点になるんですね。

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本日はここまでです。

冒頭に

「本日1つのキーワードをお伝えする」

と言いましたが、
そのキーワードとは

「コミュニケーション」

です。

家庭も学校も職場も、
全て人間と人間の繋がりでできています。

心理学者のアドラーは

「全ての悩みは人間関係に帰結する」

とさえ唱えています。

その人間関係の基本にあるのが
コミュニケーションです。

本日の対談にあったように
一番最初の社会である家庭で
まずは親が子どもに

「ちゃんとコミュニケーションしながら生きている」

ということを見せなければいけません。

その上で、子どもがコミュニケーション力を
どれくらい持っているのかを見極めて
足りないのであれば育ててあげるべきです。

みなさんは、

“コミュケーション力” 

ということを意識されたことはありますか?

もし、これまで子どもに対して
“コミュケーション力” を
意識で接してきたことがなければぜひ今日からでも

「コミュニケーション」

というキーワードを
意識して子どもと接してみて下さい。

コミュニケーションと一言で言っても
とても抽象的で曖昧な言葉ですよね。

みなさんなりでいいです。
その言葉の意味を考えてみて下さい。

そして、次に
そのコミュニケーションを通じて
子どもの状況を
しっかり把握してあげて欲しいのです。

子供の状況を把握する際に
知っておいて欲しいことがあります。

それは、

「子どもの荒れには2種類のタイプ」

があるということです。

さて、それはどういったタイプの荒れなのか?

次回は

「子供の荒れにある2種類のタイプ」

というテーマでお伝えします。

前回のメールに対して
数多くメールを頂きました。

本当にありがとうございます。

お一人ずつ返信をさせて頂くことはできませんが
全てのメールに目を通させて頂いております。

中には具体的な現状を書いて頂いた方も
いらっしゃいました。

このメルマガが一人でも多くの方にとって
価値となるように、
頂いたメールも参考に
引き続きこのメルマガで
問題解決に役立つ情報をお伝えしていきたいと思っています。

もし何か、こんなことを書いてほしい
というご要望がありましたら送って下さい。

それでは
本日も最後まで読んで頂きまして
ありがとうございます。

1日も早く
良好な親子の信頼関係が築かれることを
願っています。

次回もあなたにとって価値のある情報を
提供致しますので
ぜひ期待してお待ち下さい。



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まる
まる
2020年1月17日 10:11 PM

一緒に楽しむをテーマにお正月はトランプをしたり、ご飯を食べたり、出かけて過ごしました。子供が話しかけてきた時は、家事をしていても、一旦止めて話しを聞くようにしました。そんな時、子供達も笑顔が出ます。一時期はいつも起きれないのに、起きて用意をして登校しました。家庭が安心できる場所であれば外で何かあっても頑張れるんだなあと教えてもらいました!いじめがきっかけで、すぐ先生に話したのに対応してくれず、私に相談したけど、きちんと話しを聞いてもらえず、対応が遅れ、先生に言わないでって言ったのに話した事で信頼関係が崩れてしまいました。あれから一年、途中登校しましたが、いじめた子と同じクラスで今も不登校です。今は無理に登校を促しません。昼夜逆転、起立調節障害で朝も起きれない、血圧を上げる薬を飲んだり、学校に行っていじめた子を見ると吐き気や蕁麻疹と体に支障もあります。初めは、長女がいじめで中2から不登校に、3年生から学校に行きましたが、10月からまた不登校です。その頃、下の子も不登校になりました。私も仕事を始めたばかりで、主人とケンカをしたりと色々重なりました。長女はHSCだと思います。色々指示が多かった、否定をしてきた、コミニュケーションを取れなかった、して欲しいと言ったことを後回しにしてきたなど色々反省することばかりです。今はできる事を一生懸命して、子育てをやり直しています。私も一緒に絵を書いたり、映画を見たり、娘達の興味のある事楽しんだり、私もたまに不安に思う事がありますが笑顔で子供がしたい事をサポートするしかありません。信頼関係を取り戻すのは中々すぐにはできませんが、私なりに頑張っていこうと思います。

かた
かた
2020年1月17日 12:21 PM

お世話になります
子供が学校にいきません すぐ傷ついた こんなこと言われたなどでいきたがらないです
幼少の育てがやはりあるのかと思いますが
こんな子供の対応を教えて下さい


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