【伊藤幸弘の子育てアドバイス】#158 本音が言えないのは自信がないからです

2018-03-01

こんにちは、伊藤です。

本日も子育ての悩みから、
ひきこもりや非行など、子どもの問題行動に
悩む親御さんに役立つ情報をお伝えします。

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前回のおさらい
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前回も元鑑別所所長の奥村晋氏と
私の対談の内容をご紹介しました。

前回は

「優先すべきは、
親の都合ではなく子どもの都合だ」

というお話でした。

また、父親も母親も子どもも楽しくて、
家族みんなが外で受けたストレスを解消できるような
明るく家庭を作ることの大切さ
もお伝えしました。

本日も対談の続きをお届けします。

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本音が言えないのは自信がないから
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◆奥村;

思春期には、子どもも自我が芽生え、
本音を出すようになってきます。

父親もその頃には子どもの前で
ポロっと本音を出すといいと思います。

そうすると子どもは、

「親父はこうして男をやっているのか」

と思うものです。

例え、その時は理解できなくても
将来、必ず分かる時がきます。

今は子ども同士でも
なかなか本音を言わなくなっています。

●インタビュアー:

それはどうしてでしょうか?

◆奥村;

子ども同士でも遠慮している
ということでしょうか?

これを言ったら嫌がられる
これを言ったら仲間はずれにされる

そんな不安もあるのかもしれません。

■伊藤:

本音を言えるか言えないかは
本人の自信とも関係があるような気がします。

自分に自信があれば何でも言える
と僕は思います。

●インタビュアー:

頭がいいとか、運動が得意とか
そういう自信ですか?

■伊藤:

それも自信ですが、僕がいう自信は、

「これを言っても僕は嫌われない」

「これを言っても友達は僕のことを好きでいてくれる」

という自信がつくのです。

これは、親から与えられる自信です。

幼児期の頃から愛情たっぷりに育てられ、
親の愛を感じながら育った子どもは、
自分のことが大好きになります。

「親が自分を愛してくれるから、
 友達もみんな自分の事を好きになってくれる」

「親が自分の言う事を認めてくれるから、
何を言っても友達も自分のことを認めてくれる」

という自信です。

自信があれば、
安心して本音が話せるようになるのです。

そして、
何でも言えれば非行に走らない
と僕は思います。

一昔前までは
中学2年生頃から非行が始まり、
中学3年生の終わり頃には
完成するというのが
普通だったのですが
今では中学2年生になると完成している。

そういう子に聞くと

「鑑別所なんて怖くない

どうせすぐに出てこられる」

「鑑別所に行っても更正はしない」

と言うんです。

これはどんな感覚なのでしょうか?

◆奥村:

「私が今、相談を受けている子も
中学2年生なんですが・・・」

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編集後記
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「子どもが本音を話せる」

ということは大切なことです。

そして親もまた
本音で子どもと話すことが大切です。

子どもに本音で話して貰うためには、
子どもに自信を与えてあげることが大切です。

そのためには、やはり愛情を注ぐことです。

親の前で何を言っても大丈夫
何をしても親は自分を見捨てない
何をしても親は自分の味方だ

という安心感です。

まず家庭でこの安心感を養い自信をつけさせます。

自分に自信が持てるようになると
子どもは友達や先生や他の大人たちと接すると時も
きちんと自分の本音が話せるようになります。

あなたのお子さんは
本音で話せていると思いますか?

本音で話すどころか
話すこともままならないお子さんも
いらっしゃるかもしれませんね。

そんなときこそ、愛情をもって
あなた自身も本音で
お子さんにぶつかってください。

必ず道は開けます。

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読者の方から頂いた喜びの声
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続いて、DVD、メルマガ、
子育てラジオ定期便などをご覧になり、
状況を改善された読者の方の
喜びの声をご紹介します。

今回はYMさんから

「全く会話がなかった
子どもと話せるようになった」

とメッセージをいただきました。

*******************ここから********************

高校2年の息子が突然不登校・引きこもりとなり、
周りに誰も相談相手がいなくて
夫婦共々、こうした事態に
どのように対応したら良いのか大変困っておりました。

伊藤先生のHPに書かれていた体験談を読んで、
DVDの購入を決めました。

不登校引きこもり解決DVDは大変参考になりました。

ここで過干渉をやめることと
親として子どもを見守ることの大切さを教えていただき
今もこれを実践しています。

少しづつですが、
全く会話がなかった子どもと話せるようになり、
自室へのひきこもりも減りました。

今は、将来の彼の進路について、
ゆっくりあせらず
話し合いを続けていこうと思っています。

まだ、ひきこもって数か月ですので
このまま後戻りさせることなく
粘り強く進めていこうと思っています。

先生には貴重なアドバイスをいただき
誠にありがとうございました。

*******************ここまで********************

YMさん、
貴重なメッセージをいただきまして
ありがとうございました。

全く会話がなかったお子さんと話せるようになって
本当に良かったです。

「過干渉をやめること」

と書かれていますので、
以前は過干渉にされていたのでしょうか。

親として子どものことを心配することは
当たり前ですから、
そのお気持ちもよく理解できます。

ですが、過剰の干渉は
親子関係を悪くします。

そのことに気がつけて
本当によかったですね。

完全に解決するまでには
まだ時間が必要かと思いますが、
しっかりと道筋は見えています。

ぜひ諦めずに今の子育てを続けてくださいね。

改めまして、
貴重なメッセージをお送りくださいまして
ありがとうございました。

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YMさんのお子さんは
「本音を話す」どころか
口すらきかないという状況でした。

ところが、過干渉をやめることで
状況が変わりつつあります。

YMさんのお子さんは、
今日のメルマガでご紹介した

「親の前で何を言っても大丈夫
何をしても親は自分を見捨てない
何をしても親は自分の味方だ」

という気持ちが芽生えているのでしょう。

「過干渉」を簡単に説明すると

・●●しなさい
・●●はだめ
・早くしなさい
・あれしなさい
・これしない

という命令と指図です。

これをやめることは、
子どもの行動を認める事に
つながります。

「心配でつい子どもにあれこれ言ってしまう」

という方は多いでしょう。

しかし親が心配しなくても
子どもは親が考えている以上に
色々と考えているものです。

どうかお子さんをみくびらず、
信頼し任せてあげてください。

時には手を差し伸べてあげることも大切ですが
暖かく見守ることもまた愛情です。

1歩進んで2歩下がる、
問題はそんな風に行きつ戻りつしながら
ゆるやかに改善していきます。

どうぞ諦めることなく
メルマガ等でお伝えしていることを
実践してください。

ご家庭により色んな事情があるかとは思いますが、
子育ての本質は1つです。

本質を見極め、
素晴らしい親子関係を築いてください。

それでは本日も最後までご覧いただき
ありがとうございました。

あなたが抱える問題が解決することを
心から願っています。

PS:

メルマガでお伝えしていることを実践して
何か変化はありましたか?

「子どもの態度が変わった」

「ついに学校に通えるようになった!」

など、

嬉しいエピソードがありましたら
ぜひご連絡下さい。

こちらのメルマガで他の親御さん方に
共有させていただきたいと思います。

どうぞご協力をよろしくお願いいたします。



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MO
MO
2018年3月1日 12:00 PM

こんにちは!
以前東京の講座でお世話になったMOです。
高校1年の一学期末テスト時にチャイムがなったのにペンを置かず停学になりました。
納得がいかない息子に対して伊藤先生から、学校側と戦ってでも息子の味方になるようにとのアドバイスを頂き、自分なりに全力で実行しました。
その後サッカー部に入り頑張っていましたが、二年生の夏休み前に「高校受験で失敗したから大学は一般受験で現役合格を目指す」と部活を辞め受験勉強に励んでいます。
偏差値40の高校からの高いレベルの大学受験を目標にしているようで険しい道ではありますが、自分の決めた目標に向かって頑張っている姿はとても頼もしいです。
当時は親子の会話はほぼ無く、振り返って高校受験で親のことが大嫌いになったと言っています。そのような話も今は少しづつ少しづつ話してくれるようになりました。
思えばあの停学の時がターニングポイントだったと思います。あの時、的確にアドバイスをしてくださり本当にありがとうございました。
私も息子を見習って親として成長していけるように頑張ります。


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