【伊藤幸弘の子育てアドバイス】#155 お子さんと世間体、どちらが大切ですか?

2018-02-08

こんにちは、伊藤です。

本日も子育ての悩みから、
ひきこもりや非行など、子どもの問題行動に
悩む親御さんに役立つ情報をお伝えします。

*********************************************
前回のおさらい
*********************************************

前回も元鑑別所所長の奥村晋氏と
私の対談の内容をご紹介しました。

前回は

「親に依存できている子ほど自立が早い」

というお話でした。

世間には、

「強い子に育てたい」

という意識から、
子どもに依存させない親御さんも
少なくありません。

ところが、それは間違っています。

親子間で愛情ある依存関係が築ければ
子どもは、親から自信を手に入れ
安心して外に出て
自立して生きていけるようになるのです。

************************************************
プライドは百害あって一利なし
************************************************

●インタビュアー:

伊藤さんは、お子さんのことで
色々と相談を受けると思いますが、
ご相談はお母さんからが多いですか?

■伊藤:

はい、お母さんからの方が
圧倒的に多いですね。

●インタビュアー:

なぜ、父親はあまり相談して
来ないんだと思いますか?

■伊藤:

育児は母親のするものだとか、
仕事で忙しいとか、
いろいろと理由はあると思いますが、
僕は一番の理由は、

「プライド」

だと思います。

父親は「一家の大黒柱」ですし、
外で仕事をしています。

当然、「自分は男だ」という意識があり、
女性より、プライドや世間体が気になるようです。

◆奥村:

父親はつい、自分を強く、大きく見せたくて、
できもしないことをできるように言ったり、
幻想の上に幻想を重ねるようなことをしたり
言ったりしがちです。

伊藤さんのところに相談に行かないのも、

「自分の過ちを認めたくない」

という気持ちからかもしれませんね。

■伊藤:

子どもが不登校や非行・ひきこもりになったからと言って
それが「子育ての失敗」だとは思いませんが、
プライドの高い方は気になるのかもしれません。

でも、子どもの前では、
そんなプライドをとっぱらって
人間対人間として、
本音で向き合って欲しいですね。

でなければ、問題行動は解決できません。

◆奥村:

その通りですね。

男の見栄は、
社会ではときに役立つことはあっても
子育てに役立つことはありません。

子どもには本音で話をすることが大切です。

父親も、母親も、いつか
必ず子どもに負けるときがきます。

その時は潔く負ければいいじゃないですか。

私も息子に何もかも負けました。

息子にも、

「お前に負けていないのは、
ただ一つ、”年齢だけ”だ」

と言って、笑い話にしています。

見栄を張らず、片意地を張らず、ありのままで、
そんなつきあい方でいいと私は思いますよ。

*********************************************
編集後記
*********************************************

本日は
プライドや見栄、世間体に関するお話でした。

特に男性の方がプライドや見栄、
世間体を気にする傾向にありますが、
女性にも世間体を気にされる方が
たくさんいらっしゃいます。

しかし、そんなものに縛られず、
本音の子育てを心がけてください。

子育てについて見栄をはったところで
何のメリットもありません。

例えば、
お子さんがレベルの高い学校に通い、
優等生であれば、
それは親にとって誇らしく、
世間体も良いかもしれません。

しかし、
お子さん自身がそれを望んでいなければ
お子さんは苦しいだけです。

何の意味もありません。

子育てについて、見栄や世間体、
そんなものを取り払うところから始めましょう。

*********************************************
読者の方から頂いた喜びの声
*********************************************

続いて、DVD、メルマガ、
子育てラジオ定期便などをご覧になり、
状況を改善された読者の方の喜びの声をご紹介します。

今回はMJさんから、お子さんが、

「私立の高校に、進学できました」

とメッセージをいただきました。

*******************ここから********************

こんにちは
毎日、メール配信をありがとうございます。

小学6年から中学3年まで
いじめを受けてひきこもっていました。

入試の直後にまで、

「学校に来るな」

と男子生徒に言われました。

学校の対応が悪いので直接、
その男子生徒の親御さんに連絡しました。

男子生徒は、反省し、謝罪に来ました。

娘は、3年間学校に行けず、苦しんでいましたが、
塾やWEB授業で勉強して
この春、私立の高校に進学できました。

諦めずに、親子で頑張った甲斐がありました。

中学を卒業した直後、
後輩の中学2年が「60才教員を殴る」と
新聞に載っていました。

何でもっと子どもの話しを
聞いてあげないのかと思いました。

高校生になった娘は、やり直しが出来ると、
なんでも話してくれるようになりました。

毎日届く伊藤先生のメールで、
私もとても勇気がでました。

5年間ひきこもっていたので、
まだ自分からお友達に話かけることができませんが、
他校の同級生が電車で毎日話かけてくれるので
楽しい、と喜んでます。

これからも、
伊藤先生のメールでお勉強させていただきます。

よろしくお願いいたします。

*******************ここまで********************

MJさん、
貴重なメッセージをいただきまして
ありがとうございました。

「3年間学校に行けず、
苦しんでいました」

と書かれていましたが、
ご家族のお気持ち、お察しします。

娘さんにとっても、
MJさんにとっても、
苦しい日々だったことでしょう。

しかし、
今また新たな人生を歩むことができたこと、
心から嬉しく思います。

お母様が具体的に
どのような対応をし、解決されたのかは
書かれていませんでしたが、

>何でもっと子どもの話しを
>聞いてあげないのかと思いました。

と書かれていますので、
きっとたくさん娘さんの話を
聞いてあげていたのだと思います。

そして、娘さんの望むことを
たくさんしてあげたのでしょう。

「やり直しはできる」

いい言葉ですね。

今まで学校に行けなかった分、
楽しい高校生活を過ごしていただければと思います。

これからも「過保護」の
子育てを頑張ってください。

改めまして、
貴重なメッセージをお送りくださいまして
ありがとうございました。

**********************************************

3年間も苦しまれると、

「もうこの苦しみは終わらないのではないか」

と思うこともあったかと思います。

永遠に問題が解決しないかのように
思えた瞬間も多々あったことでしょう。

しかしMJさんは
苦しみに耐え抜き、頑張られました。

今たくさんの方が
お子さんの問題で悩まれています。

暗闇でもがいていらっしゃいます。

しかし、必ず光はあります。

そしてその光は
親御さんご自身が作り出すものです。

親御さんが変わることで、
親御さんががんばることで光は生まれます。

「やり直し」は、
お子さんが何歳になってもできるんです。

どうかそれを信じ、
今日もお子さんに愛情を注いでください。

本日も最後までお読みいただきまして
ありがとうございました。

あなたが抱える問題が解決することを
心から願っています。

PS:

メルマガでお伝えしていることを実践されて
何か変化はありましたか?

「子どもの態度が変わった」

「ついに学校に通えるようになった!」

など、嬉しい変化がありましたら
そのエピソードをご連絡ください。

こちらのメルマガで他の親御さん方に
共有させていただきたいと思います。

あなたの体験談が皆さんの光となります。

どうぞご協力のほどよろしくお願いいたします。



まだメルマガにご登録されていない方は、下記よりお申し込みができます。
この他にも不登校やひきこもり役立つ情報を随時発信しております。
下記フォームよりお申し込みください

メールアドレス【必須】
お名前【必須】

※ご記入頂いた個人情報は、メールマガジン配信やセミナー情報など、その他弊社のからの不登校解決のご案内のみに使用させていただくものです。どんなことがあってもあなたの情報を第三者にはわたしません。詳しくはプライバシーポリシーをご覧下さい。 ※ご登録後も「いならい」「役に立たない」と思ったら、ワンクリックで配信解除ができます。お金は一切かかりません。あなた自身の目で内容をご確認下さい。
guest
0 Comments
Inline Feedbacks
View all comments

TOP