【伊藤幸弘の子育てアドバイス】#155 お子さんと世間体、どちらが大切ですか?
こんにちは、伊藤です。
本日も子育ての悩みから、
ひきこもりや非行など、子どもの問題行動に
悩む親御さんに役立つ情報をお伝えします。
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前回のおさらい
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前回も元鑑別所所長の奥村晋氏と
私の対談の内容をご紹介しました。
前回は
「親に依存できている子ほど自立が早い」
というお話でした。
世間には、
「強い子に育てたい」
という意識から、
子どもに依存させない親御さんも
少なくありません。
ところが、それは間違っています。
親子間で愛情ある依存関係が築ければ
子どもは、親から自信を手に入れ
安心して外に出て
自立して生きていけるようになるのです。
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プライドは百害あって一利なし
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●インタビュアー:
伊藤さんは、お子さんのことで
色々と相談を受けると思いますが、
ご相談はお母さんからが多いですか?
■伊藤:
はい、お母さんからの方が
圧倒的に多いですね。
●インタビュアー:
なぜ、父親はあまり相談して
来ないんだと思いますか?
■伊藤:
育児は母親のするものだとか、
仕事で忙しいとか、
いろいろと理由はあると思いますが、
僕は一番の理由は、
「プライド」
だと思います。
父親は「一家の大黒柱」ですし、
外で仕事をしています。
当然、「自分は男だ」という意識があり、
女性より、プライドや世間体が気になるようです。
◆奥村:
父親はつい、自分を強く、大きく見せたくて、
できもしないことをできるように言ったり、
幻想の上に幻想を重ねるようなことをしたり
言ったりしがちです。
伊藤さんのところに相談に行かないのも、
「自分の過ちを認めたくない」
という気持ちからかもしれませんね。
■伊藤:
子どもが不登校や非行・ひきこもりになったからと言って
それが「子育ての失敗」だとは思いませんが、
プライドの高い方は気になるのかもしれません。
でも、子どもの前では、
そんなプライドをとっぱらって
人間対人間として、
本音で向き合って欲しいですね。
でなければ、問題行動は解決できません。
◆奥村:
その通りですね。
男の見栄は、
社会ではときに役立つことはあっても
子育てに役立つことはありません。
子どもには本音で話をすることが大切です。
父親も、母親も、いつか
必ず子どもに負けるときがきます。
その時は潔く負ければいいじゃないですか。
私も息子に何もかも負けました。
息子にも、
「お前に負けていないのは、
ただ一つ、”年齢だけ”だ」
と言って、笑い話にしています。
見栄を張らず、片意地を張らず、ありのままで、
そんなつきあい方でいいと私は思いますよ。
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編集後記
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本日は
プライドや見栄、世間体に関するお話でした。
特に男性の方がプライドや見栄、
世間体を気にする傾向にありますが、
女性にも世間体を気にされる方が
たくさんいらっしゃいます。
しかし、そんなものに縛られず、
本音の子育てを心がけてください。
子育てについて見栄をはったところで
何のメリットもありません。
例えば、
お子さんがレベルの高い学校に通い、
優等生であれば、
それは親にとって誇らしく、
世間体も良いかもしれません。
しかし、
お子さん自身がそれを望んでいなければ
お子さんは苦しいだけです。
何の意味もありません。
子育てについて、見栄や世間体、
そんなものを取り払うところから始めましょう。
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読者の方から頂いた喜びの声
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続いて、DVD、メルマガ、
子育てラジオ定期便などをご覧になり、
状況を改善された読者の方の喜びの声をご紹介します。
今回はMJさんから、お子さんが、
「私立の高校に、進学できました」
とメッセージをいただきました。
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こんにちは
毎日、メール配信をありがとうございます。
小学6年から中学3年まで
いじめを受けてひきこもっていました。
入試の直後にまで、
「学校に来るな」
と男子生徒に言われました。
学校の対応が悪いので直接、
その男子生徒の親御さんに連絡しました。
男子生徒は、反省し、謝罪に来ました。
娘は、3年間学校に行けず、苦しんでいましたが、
塾やWEB授業で勉強して
この春、私立の高校に進学できました。
諦めずに、親子で頑張った甲斐がありました。
中学を卒業した直後、
後輩の中学2年が「60才教員を殴る」と
新聞に載っていました。
何でもっと子どもの話しを
聞いてあげないのかと思いました。
高校生になった娘は、やり直しが出来ると、
なんでも話してくれるようになりました。
毎日届く伊藤先生のメールで、
私もとても勇気がでました。
5年間ひきこもっていたので、
まだ自分からお友達に話かけることができませんが、
他校の同級生が電車で毎日話かけてくれるので
楽しい、と喜んでます。
これからも、
伊藤先生のメールでお勉強させていただきます。
よろしくお願いいたします。
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MJさん、
貴重なメッセージをいただきまして
ありがとうございました。
「3年間学校に行けず、
苦しんでいました」
と書かれていましたが、
ご家族のお気持ち、お察しします。
娘さんにとっても、
MJさんにとっても、
苦しい日々だったことでしょう。
しかし、
今また新たな人生を歩むことができたこと、
心から嬉しく思います。
お母様が具体的に
どのような対応をし、解決されたのかは
書かれていませんでしたが、
>何でもっと子どもの話しを
>聞いてあげないのかと思いました。
と書かれていますので、
きっとたくさん娘さんの話を
聞いてあげていたのだと思います。
そして、娘さんの望むことを
たくさんしてあげたのでしょう。
「やり直しはできる」
いい言葉ですね。
今まで学校に行けなかった分、
楽しい高校生活を過ごしていただければと思います。
これからも「過保護」の
子育てを頑張ってください。
改めまして、
貴重なメッセージをお送りくださいまして
ありがとうございました。
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3年間も苦しまれると、
「もうこの苦しみは終わらないのではないか」
と思うこともあったかと思います。
永遠に問題が解決しないかのように
思えた瞬間も多々あったことでしょう。
しかしMJさんは
苦しみに耐え抜き、頑張られました。
今たくさんの方が
お子さんの問題で悩まれています。
暗闇でもがいていらっしゃいます。
しかし、必ず光はあります。
そしてその光は
親御さんご自身が作り出すものです。
親御さんが変わることで、
親御さんががんばることで光は生まれます。
「やり直し」は、
お子さんが何歳になってもできるんです。
どうかそれを信じ、
今日もお子さんに愛情を注いでください。
本日も最後までお読みいただきまして
ありがとうございました。
あなたが抱える問題が解決することを
心から願っています。
PS:
メルマガでお伝えしていることを実践されて
何か変化はありましたか?
「子どもの態度が変わった」
「ついに学校に通えるようになった!」
など、嬉しい変化がありましたら
そのエピソードをご連絡ください。
こちらのメルマガで他の親御さん方に
共有させていただきたいと思います。
あなたの体験談が皆さんの光となります。
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