【伊藤幸弘の子育てアドバイス】#129 26歳でもひきこもりから脱することはできるのか?
こんにちは、伊藤です。
本日も子育ての悩みから、
ひきこもりや非行など、子どもの問題行動に
悩む親御さんに役立つ情報をお伝えします。
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前回のおさらい
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前回は、17歳男子の手記を紹介しました。
17歳の少年が、
幼少期に両親にどのように育てられたのか、
そのエピソードが語られていました。
親の言いなりになっていた
いわゆる”いい子”の幼少時代でしたが、
やがてそれが問題行動を引き起こす
引き金となるのです。
それでは本日も
本人が書いた手記の続きを
そのまま掲載させていただきます。
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ドロンとした空気の家庭でも、何も考えなかった
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ある日、公園まで、
他校の同じ年の子たちと
スケボーをしに
自転車で行った。
その時、みんなでタバコを吸った。
俺はこの時
初めてタバコを吸った。
中学2年のときだったが
すごく気持ちが悪くなった記憶がある。
それから、かくれてタバコを吸うようになった。
中学3年になると
色々な他校の友達ができてきたが
みんな先輩の関係で知り合った。
自分の中学校の奴らとは
全く遊ばなくなり、
毎日他校の奴らと遊んでいた。
親も俺が他校の奴らと遊んでいることを
知っていて
「あんな奴らと付き合うと
ろくでもない人間になる」
と言われ続けていたが、
いくら親の言うことを聞いていた俺でも
こればっかりは聞けなかった。
繁華街に出て
「カツアゲ」をするようになった。
親にこづかいをねだってもくれないので
「くれないのならカツアゲをするからいい」
といっておどしたが、こづかいはくれなかった。
カツアゲをしたり
盗んだりして
スケボー用品や服など
(このころ非常にカッコウにこだわっていた)
を揃えていた。
弟も一緒にスケボーをやった。
弟は学校の奴らと仲がよくて
一歳年下ということもあって
その友達やら
いろいろな奴らとスケボーをやっていた。
弟が中学2年生のときだったと思うが、
親に対して反抗し、
暴力もふるっていた。
俺よりも親に対しては厳しかった。
そんなことをやっているうちに
受験がせまってきた。
一応塾には行っていたが
勉強は全くダメで
毎回テストは30点以下だった。
父親はすべてについて
母親をせめたてる毎日。
俺は受験よりも遊ぶほうが大事だった。
高校は、全日制を受けたが、
全部落ちてしまい、
結局、定時制高校へ入った。
中3までずうっと遊んでいた先輩や他校の奴らとは
ピターっと遊ばなくなり、
定時制で一緒の奴らと遊ぶようになった。
以前遊んでいた他校の奴らよりも
こっちの方が楽しかった。
定時制に入ってからは、
主にナンパをしていた。
朝の10時ごろから繁華街の近くに
住んでいる奴の家に行った。
定時制の友達は
人生の中で一番と思えるくらい
いい奴だった。
別にカツアゲなどの悪いことをする奴ではなかった。
親とも仲がよかったし、
たまにはみんなの前でふざけて
母親のことをけなしたりはしていたが、
やつらは実は親思いのいいやつだった。
高校1年生の6月ごろだったと思うが、
友達の1人が突然、
学校を辞めてしまった。
二人で時々サボっていて
たぶんこいつは他の友達と
合わなかったんだろう。
そして俺はまた
地元で遊ぶようになった。
先輩が暴走族に入っていて、
おれも誘われて
集会に一回出た。
集会は非常に楽しかった。
単車でブンブンふかすと
楽しくて
俺も暴走族に入れてもらった。
このころは、女と遊んでも
あまり楽しくなかったということもあるし、
家庭もドロンとした空気だったので
何も考えなかった。
つづく
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編集後記
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少年が
徐々に道を踏み外していく様子が
描かれた手記でした。
おそらく、
それを食い止めるタイミングは
いくつもあったはずです。
しかし、状況は悪化する一方でした。
それはなぜでしょうか?
その答えは
「家庭もドロンとした空気だったので
何も考えなかった。」
この一言に隠されています。
要するに「家庭」が少年にとって
居心地の良い場所ではなかったからです。
そのため、少年は居心地の良い場所を求めて
どんどん悪の道へと進んで行ったのです。
本日の内容を通じて
あなたに考えていただきたいのは、
「家庭が子どもにとって
居心地の良い
リラックスできる場所になっているか?」
ということです。
ここで「居心地が良い」と
感じる必要があるのは子どもです。
感じ方は、そのお子さん一人ひとり違うので
難しいかもしれませんが、
・両親(家族)が仲が良い
・いつもニコニコ笑顔が耐えない
・自分を認めてくれる
(あれしろ・これしろと指図されない)
こんな事を意識すれば
お子さんにとって、
居心地のいい家庭になるのではないでしょうか?
もし、お子さんが家庭を
居心地が良い場所だと感じていないようであれば、
今日から少しずつでも改善していきましょう。
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読者の方から頂いた喜びの声
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続いて、
DVD、メルマガ、子育てラジオ定期便などを
ご覧になり、状況を改善された読者の方の
喜びの声をご紹介いたします。
本日紹介させていただくのは
SNさんからのメッセージです。
*******************ここから********************
26歳の息子は強迫障害で心療内科にかかっており、
薬を飲み、月2回カウンセリングに通っています。
このままずっとニートのままで終わってしまうのではないか、
と、とても心配しています。
担当医には、
「仕事をしろ」
とは言わないように、
と言われていますが、
本当にそれでいいのか悩んでいます。
伊藤先生のDVDは本当に役に立つ
素晴らしい内容だと思いました。
やはり問題行動をされているお子さん相手に
実践されてきた伊藤先生だからこその深い内容でした。
DVDを購入して大正解です。
息子はまだまだ仕事はしてませんが、
以前と比べると私と話をたくさんするようになりました。
これからも頑張っていきます。
*******************ここまで********************
SNさん
貴重なメッセージをありがとうございました。
>このままずっとニートのままで終わってしまうのではないか、
>と、とても心配しています。
心配される気持ち、
とてもよくわかります。
もう26歳ですし、
「今の状況がずっと続いてしまったらどうしよう・・・」
と不安になるのも無理はないでしょう。
でも、安心してください。
年齢は関係ありません。
何歳からでもひきこもりは直せますし、
子育てのやり直しはできます。
もちろん、お子さんの年齢や
ご家庭の状況によって
解決までの時間に差は出ますが大丈夫です。
必ず、解決できます。
実際に、
>以前と比べると私と話をたくさんするようになりました
と書かれているように
お子さんにいい変化が見えてきています。
年齢の若いお子さんに比べると
成人されている場合は、
やはり時間はかかってしまいます。
ですが、お子さんには
きちんと良い変化が出てきていますので、
このまま過干渉を控えて
過保護に接してください。
時間はかかるかもしれませんが、
幼児期に戻ったつもりで
引き続き子育てをやりなおしてください。
引き続きこちらのメルマガなどを通じて
応援させていただきます。
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SNさんと同じように
20歳以上のお子さんのひきこもりに
悩んでいる親御さんもいらっしゃると思います。
このまま一生
社会に出られないのではないだろうか?
と焦る気持ちをお持ちの方も
少なくないでしょう。
心配で焦ってしまうお気持ちは良く分かります。
ただ、知っておいていただきたいのは、
心配する気持ちが大きくなればなるほど
イライラしたり、
あなた自身の思いをお子さんに
押し付けることになったりしがち
だということです。
その結果、家庭の雰囲気が悪くなったり、
過干渉になってしまい、
状況がかえって悪化してしまう可能性もあります。
ですから、
焦りやイライラをお子さんには見せずに、
お子さんの思いを汲み取ることに
集中してください。
そして愛情を与えて続けてください。
先にもお伝えした通り、
遅すぎる、
ということはありません。
お子さんが何歳であっても
子育てはやり直せます。
一緒にがんばっていきましょう。
それでは、本日はここまでです。
本日も最後までお読みいただきまして
ありがとうございました。
お子さんの問題が
1日も早く解決することを
心から願っています。
PS:
正しい子育てを実践されて
何か変化はありましたか?
・子どもの態度が変わった」
・ついに学校に通えるようになった!
など、前向きな変化が見られたら
ぜひご連絡ください。
こちらのメルマガで
他の親御さん方に
共有させていただきたいと思います。
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