【伊藤幸弘の子育てアドバイス】#128 幼少期の子育てを間違えたら、もう取り返しがつかないのか?

2017-07-27

こんにちは、伊藤です。

本日も子育ての悩みから、
ひきこもりや非行など、子どもの問題行動に
悩む親御さんに役立つ情報をお伝えします。

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前回のおさらい
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前回は
ある少女の手記をご紹介しました。

世間体のことばかりで、
自分のことを考えてくれていない親に失望し、
煙草、飲酒、窃盗、無免許運転など
非行に走った少女。

ところが、交通事故を機に
両親や周りの人々の
ありがたさに気づきます。

そして私と

「夜九時までには帰宅する」

「暴走行為をやめる」

この2つを約束しました。

その代わりに私は

「ライブに出させてやる」

という約束を守り、
彼女は初めて
大人を信じることができました。

彼女の手記は

「伊藤さんと出会って、
いろいろなことを学びました。
逃げてばっかりの自分に気がつきました。

すこしずつ自分の気持ちに
正直に、素直になり、
自分の夢を大切に追いかけようと思います。」

という言葉で締めくくられていました。

本当の意味で
彼女は更生することができたのです。

さて、本日は新たに
17歳男子の手記を紹介いたします。

本日も
誤字脱字を除き、
本人が書いた手記を
そのまま掲載させていただきます。

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幼少期の我慢
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小学生の時、
俺はあたたかい家庭にいたと思う。

俺はサッカーをやっていて
友達もけっこういた。

今、子どものころについて
俺が思うには、
父親は俺と弟に対して無関心だったが、
小学生の俺にはごく普通の父親だったと思う。

父親は仕事熱心(開業医)で
毎日朝8時には家を出て仕事に行き、
帰ってくるのは
母も俺も弟も寝静まった
夜中に帰ってくるという感じだった。

朝ごはんは朝7時半で
家族全員で食べるという決まりだった。

父親の休みは
夏休みの3日間と
正月に3日間だけで、
それ以外は家におらず、
母親1人で、
母親が全部親としての活動をしていた。

夏休みは毎年必ず
長野の田舎に帰っていた。

父親自慢の車で
ぎゅうぎゅう詰めになって
家族全員で行っていた。

小学校2?3年生頃までは
嫌がらずに行っていたが、
高学年になると
いやでも強制的に連れて行かれた。

弟は親に

「行きたくない」と反抗していた。

俺は嫌でもけっこうすんなり
親のいうことを聞く方だった。

小学生のときは
ほとんど親の言いなりになっていた。

弟のことを合わせて語ると、
例えば塾のことで
俺は塾へ行けと言われると

「まあ友達も一緒だからいっか」

という感じであったが、
弟はいやなものはいや、
と激しく抵抗していた。

今思うと、
弟はこの頃ものすごく
家庭内でわんぱくだった。

塾へ行っていても
別に中学受験はしなかった。

そして公立中学に入学して友達ができた。

俺の行っていた中学校は
2つの小学校から通ってくる学校だったので
もう1つの小学校から来た奴とも
俺は毎日遊び、スケボーをやりだした。

そして遊んでいるうちに
ある不良グループの先輩と出会った。

俺たちがいつもスケボーをする所は
最適な場所だったので、
先輩たちも同じ場所で遊ぶようになった。

ある日、スケボーをやっていたら
他校の奴らが20人位現れた。

俺たちを見た瞬間、全員逃げ出したので
俺たちはスケボーをこぎながら追いかけて
その他校生を全員呼び止めた。

そして「どこ中学なの」
と聞いたりして話をした。

結局その他校生とも遊ぶようになった。

その時俺は帰れば

家で勉強しろ、勉強しろ

と言われ続けていた。

門限も7時までと決められていた。

まあ、今思えばけっこう遅い時間だ。

俺は門限ギリギリまで
他校生と遊びまわっていた。

つづく

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編集後記
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本日は新たに
ある男子の手記をご紹介しました。

彼は後に問題行動を起こすわけですが、
問題行動引き起こす原因は何か分かりますか?

このメルマガをいつも読まれている方なら
お分かりかもしれませんね。

手記の中で、

>朝ごはんは朝7時半で
>家族全員で食べるという決まりだった。

>いやでも強制的に連れて行かれた。

>ほとんど親の言いなりになっていた。

>家で勉強しろ、勉強しろ
>と言われ続けていた。

と、親の押し付けを我慢して
受け入れていた様子がうかがえます。

また父親はほとんど家におらず、
母親が、育児全般をすべてこなし、
母親と父親の役割を
両方担っていたのも原因の一つですね。

ここまでお読みになって

「我が家もそうだったな」

と共感される方も多いのではないでしょうか?

もしあなたがそう思われたなら
もう一度、幼少期の子育てから
やり直してください。

今からでも間に合います。

お子さんが今、何歳でもあっても
大丈夫です。

取り返しがつかないということはありません。

お子さんが幼い頃に
かけてあげられなかった愛情を
今たっぷりかけてあげましょう。

お子さんの話を良く聞き、
その気持ちに寄り添い
お子さんを認め、褒めてあげてください。

そして、お子さんの望んでいることを
望んだとおりに叶えてあげましょう。

・もううちの子は高校生だし
・親との会話に興味がないみたい
・希望を聞いてもゲームの話ばかり

と考える方もいるかもしれませんが、
子どもは、何歳であっても、
満たされなかった親の愛情を求めるものです。

体は大きく、大人ぶっていても
中身は幼児と一緒です。

あなたのお子さんをもう一度
注意深く見てください。

どこかに”幼児らしさ”が残っていると思いますよ。

ですから、相手は小さい子どもだと思って
安心して愛情を注いでください。

きっと、少しずつ変わり始めるはずです。

頑張りましょう。

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読者の方から頂いた喜びの声
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続いて、DVD、メルマガ、
子育てラジオ定期便などをご覧になり、
状況を改善された読者の方の
喜びの声をご紹介します。

本日紹介させていただくのは
EYさんという方からのメッセージです。

*******************ここから********************

娘にかなり変化がありましたので、
報告させて頂きます。

娘は、高校に入って、
女子が極端に少なかったせいか、
友達ができず、不登校になり、
鬱のような症状で、学校を辞めました。

その後、受験し直し、女子校に入りました。

一年生の時はよかったのですが、
二年生になって、イジメでいけなくなり、
昨年10月から不登校サポート校に通っています。

娘は、私と全く口をきいてくれなかったのですが、
とにかく愛情を示すように努力したところ、
3ヶ月足らずで、話をしてくれるようになりました。

やっと過保護に出来る状態になりましたので、
意識して話を聞いてあげて、
行きたいと言ったところに
連れていってあげたところ、
以前にも増して、打ち解けた状態になっています。

今、不登校サポート校に
順調に通っていて、
大学に進学すると言っています。

今から思うと、娘は、小さい時、
私にもっと構って欲しかったと言った事があり、
中学の時はママは私の話を聞いてない
と言った事があります。

娘の満たされてない心が
埋まるように私が接していけば、
絶対に大丈夫だと今は、確信しています。

それもこれも、伊藤先生の教えに出会う事が
出来たお陰だと感謝しています。

*******************ここまで********************

EYさん
貴重なメッセージをありがとうございました。

娘さんの状況に変化が見られたとのこと、
とても嬉しく思います。

「もっと構って欲しかった」
「ママは私の話を聞いてない」

以前は、このような娘さんのSOSに気が付かず、
受け流していたんでしょう。

でも、今は娘さんのSOSをきちんと受け止め、
話を聞き、行きたいところに連れて行ってあげる
という過保護を実践されているんですね。

EYさんが変わったことが、
娘さんを前向きに変えたのです。

素晴らしいですね。

今の子育てをしっかりと継続されれば
必ず良い関係を築くことができると思います。

明るい未来を信じて
前向きに行動していきましょう。

改めまして
貴重なメッセージをありがとうございました。

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「なかなかうまくいかない・・・」
「過保護にしているのに変化がない」

そう思ったことはありませんか?

EYさんの娘さんには

・かまって欲しい
・話を聞いて欲しい

という欲求がありました。

EYさんは、以前に言われたSOSを思い出して
娘さんの要望を叶えることができました。

あなたのお子さんも
何か要望したことはありませんか?

お子さんが要望しているものを
与えるのが一番の「過保護」であり
親子の信頼関係を築く上で重要です。

もし、「うまく行かない」と
思っていたら、

・幼児期のお子さんの様子
・お子さんの性格・特徴
・お子さんから言われたことがある要望

など思い出して、
愛情の伝え方をもう一度見直してみましょう。

あなたが行動を起こせば、
お子さんは必ず変わります。

信じてください。

それでは本日は、もう一つ、
素敵なお話を紹介させてします。

『子育てラジオ定期便』の中でもご紹介していますが、

相田みつを著

『なやみは つきねんだなあ 生きているんだもの』

という本の中に

「子どもは親が思った通りに育つ」

という一節があります。

親が子どもの事を「可愛い」と思って育てれば
必ず子どもは可愛い子どもに育ちますし、
子どもの事を「心配だ、心配だ」と思っていると
心配な子どもに育つのです。

EYさんは、娘さんの今後について

>絶対に大丈夫

という確信をもって、子育てをされています。

だから、私も「絶対に大丈夫」だと思います。

逆に、手記で紹介した17歳少年の親御さんは、
息子さんが心配で、

塾へ行け
勉強しろ
門限は7時

などと、

あれをしろ
これをしろ

と自分が敷いたレールからはみ出さないように
心配して育てました。

だから、少年は「心配な子ども」に育ったのです。

相田みつをさんの詩は
他にも素晴らしいものがたくさんあります。

この本は、絶版していますが、
アマゾンなどではまだ取り扱いがあるかもしれません。

また、『子育てラジオ定期便』の中でも
ご紹介していますのでぜひご覧ください。

きっとあなたも心が洗われ、
前向きな優しい気持ちになれると思います。

『子育てラジオ定期便』のお申込みは

→ https://futoukou365.com/radio/

それでは、本日はここまでです。

本日も最後までお読みいただきまして
ありがとうございました。

お子さんの問題が
1日も早く解決することを
心から願っています。



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