【伊藤幸弘の子育てアドバイス】#96 子どもは親の操り人形ではありません

2016-12-08

おはようございます。
伊藤幸弘です。

本日も子育ての悩みから、
ひきこもりや非行など、子どもの問題行動に
悩む親御さんに役立つ情報をお伝えします。

*********************************************
前回のおさらい
*********************************************

前回は、『愛情』を
テーマにお伝えしました。

本日も引き続き『愛情』の話です。

私がさらに深い愛情に包まれ、
そして人生が大きく変わったエピソードを
お伝えします。

“人は愛情によって救われる”

ということを
あなたに知っていただければと思います。

ぜひ最後までご覧ください。

*********************************************
本日のテーマ
*********************************************

昭和51年7月、
数々の悪事に終止符を
打つ時がきました。

数人の刑事が
私のアパートに踏み込んできて
私は逮捕されました。

逮捕理由は、
「道路交通法違反(駐車禁止)」の
共謀共同正犯容疑でした。

ご存知のように、普通なら
駐車禁止くらいでは逮捕されませんが、
どうしても暴走族の頭をしていた
私を捕まえたかったようです。

いわゆる別件逮捕です。

来る日も来る日も
取り調べが続きました。

その取り調べの中で私は、
あんなに目をかけ
可愛がっていた仲間から
裏切られたことを
刑事から聞かされました。

自分だけは助かりたいという思いで、
私の悪事を1から10まで
全部吐いた者もいました。

私は警察に捕まったことよりも
信頼していた仲間に
裏切られたことの方が
ショックで愕然としていました。

それから約1年後、
桜の花が散る頃、
やっと塀の中から解放されました。

しばらくぶりの外の世界・・・

自由という空気を
胸いっぱいに吸い込んで、
これからのことを色々と考えている時、
信じられないことが起こりました。

なんと、逮捕される前に
勤めていた会社の社長が
迎えに来てくれていたのです。

私は本当に色々と
迷惑をかけた会社の社長が
まさか来てくれるとは
夢にも思っていませんでした。

「よう、元気そうじゃないか。
良かった。
腹減ったろう。
うなぎでも食べようや!」

社長はそう言うと、
キツネにつままれたような気持ちで
突っ立っている私を車に乗せ、
町へ向けて走り出しました。

うなぎを食べているときに
社長の温かい心を感じ

「なんでこんな俺のために・・・」

という、熱いものがこみあげてきて、
せっかくの上うなぎの味が
分からなくなりました。

会社へ着くと
十数名の従業員の
先輩たちがみな入り口で
出迎えてくれました。

「こんなクズみたいな俺のために・・・」

そう思い、とても感激しました。

そして私は会社に戻り、
以前のように働き出しました。

心を入れ替えてまじめに働きだしたその一方で
暴走族というエネルギーの発散源を失って、
普通の生活に飽き飽きしていた自分もいました。

犯罪を犯した後、
罪を償って刑務所から出て来ても、
また犯罪を繰り返してしまったり、
昔の仲間のところに戻ってしまう
というパターンがよくあります。

この時の私はいつそうなっても
おかしくない状況でした。

しかし、幸いにもそうなりませんでした。

なぜなら
社長や先輩たちの愛情があったからです。

仕事が終わると一緒に会社の風呂に入り、
そのままみんなで私のアパートに来て
飲めや歌えの小宴会が始まります。

花札やトランプなど
大したことはしていませんでしたが、
私の周りには常に誰かがいてくれるという
安心感に満たされていました。

みんなはほとんど
毎晩のように来てくれました。

はじめのうちは

「先輩たちはいつもいつも
こんな時間まで俺の部屋にいるけれど
奥さんとうまくいってないのかな?」

などと、
逆に心配する脳天気ぶりでした。

つづく

*********************************************
編集後記
*********************************************

本日は愛情が
伊藤先生の人生をも救ったという
お話しを紹介しました。

悪事を行い、逮捕された伊藤先生を
社長は包み込むように
受け入れました。

「あの時
もし社長が出迎えてくれなければ
今頃、どこで何をしているか分からない」

伊藤先生はそう話しています。

「昔の仲間に会い、また前と同じ過ちを
繰り返していたかもしれない。

本当に感謝してもしきれない」

とのことです。

このエピソードから
あなたにご理解いただきたいのは

「人は1人では生きていけない」

ということです。

「この人だけはいつでも自分の味方でいてくれる」

「この人だけはいつでも愛情を与えてくれる」

と言い切れる存在がいなければ
生きていけないのが人間なのです。

特に感受性が強く
人一倍愛情を欲する子どもにとって
そのような存在は不可欠です。

そして、
今あなたのお子さんが問題行動を起こしているのは
私にとっての社長のような存在が
お子さんにはいないからです。

「どんなことがあっても
最後まで自分のことを
愛情で包み込んでくれる」

という安心感を与えてくれるような人がいないために
問題行動を起こしているのです。

ですから、
本日あなたにしていただきたいことは

「どんなことがあっても子どもを愛し続ける」

と覚悟を決めることです。

例えお子さんが逮捕されたとしても愛し続ける、
世間から非難を受けようとも子どもを守り抜く、
それくらいの覚悟をもってください。

それは簡単なことではないかもしれません。

しかし、
あなたがその覚悟を持って
お子さんに接することができれば
お子さんもそれを敏感に感じ取り、
必ず目に見えて
お二人の間に新たな関係性が
生まれることでしょう。

*********************************************
読者の方から頂いた喜びの声
*********************************************

それでは本日も読者の方から頂いた
ご報告のメッセージを紹介させていただきます。

本日ご紹介するのは
KMさんからのメッセージです。

大きな気づきを得て
少しずつ変化を感じている
というメッセージを送ってくださいました。

KMさんは一体どういったことに気づかれたのか?

ぜひご覧いただき、
あなたの子育ての参考にしてください。

*******************ここから********************

こんにちは。

中学一年の夏休み明けから不登校となり、
本来であれば今年高校一年になる
男の子の母親です。

毎日、些細な変化が起きたり、
また後退したりと
息子の様子は一進一退で、
日々悩みながら息子と接していました。

先日、息子の部屋に行ってみると
中学卒業以来、
友達と一切連絡を取ってなかった息子が
お友達と電話で話をしていました。

その数日後、
遊びにも出かける事ができました。

今までは誰と遊ぶのか、
どこに行くのかなど、
聞いてましたが、
息子に任せよう!と決め、
あれこれ聞くのをやめました。

何時に遊びにいくの?

と声をかけなくても、
ちゃんと自分で起きて
身支度をして出かけました。

今までを振り返ると
私があまりにも息子を支配していたこと、
親の気持ちを押し付け、
プレッシャーをかけていたことに気づき
たくさん反省しました。

それと同時に、

「もっと子どもを信じよう」

と強く思うようになりました。

信頼関係は、
すぐには取り戻せないように思いますが、
愛情を形にして日々接していれば、
必ず息子に伝わると信じて、
息子を見守っていきます。

まだまだ私自身が未熟で
日々迷いながらですが、
伊藤先生の教えを思い出しながら、
引き続き頑張ってみようと思います。

*******************ここまで********************

KMさん、
素晴らしいメッセージを
送ってくださいまして
ありがとうございます。

>もっと子どもを信じようと
>強く思うようになりました。

と書かれていますが、
これはとても重要なことですね。

多くの親御さん方は

「子どもにはこうあってほしい」

とあまりにも強く思ってしまったり、

「子どものことが心配でたまらない」

と考えすぎてしまう傾向にあります。

そして
KMさんが気づかれたように、
それが押し付けやプレッシャーにつながります。

KMさんはすでにそのことをよく理解し、
実際に正しい子育てを実行されていますので
問題解決は時間の問題ですね。

どうぞ安心して
ゆったりとした気持ちで
子育てを続けてください。

そして、
もしまた新たな展開がありましたら
一緒に喜びを共有させて
いただけましたら幸いです。

お忙しいところ
メッセージを送ってくださいまして
ありがとうございました。

これからも引き続き、
メルマガを通じて
応援させていただきます。

**********************************************

「息子に任せよう!」

これができるだけで
お子さんとの関係は一気に変わります。

「ああしなさい、こうしなさい。
こっちにしなさいよ。
これはダメ・・・」

こんな風に言いたくなる気持ちは
とてもよく分かります。

ですが、子どもは親の
「操り人形」ではありません。

親の言う通りに動く子どもは、
親にとっては都合が良いかもしれませんが
そこにはお子さんの意志はありません。

結果として、
「指示待ち人間」になってしまうか、
行き場を失ったお子さんの意志が
思いもよらぬ形で爆発(非行)してしまう
恐れがあります。

お子さんの意志に任せることは
親御さんにとって
時には勇気がいることでしょう。

しかし、そこにこそ
問題解決のヒントが隠されています。

ぜひKMさんのメッセージを
参考にして実行してみてください。

それでは
本日も最後までご覧下さいまして
ありがとうございました。



まだメルマガにご登録されていない方は、下記よりお申し込みができます。
この他にも不登校やひきこもり役立つ情報を随時発信しております。
下記フォームよりお申し込みください

メールアドレス【必須】
お名前【必須】

※ご記入頂いた個人情報は、メールマガジン配信やセミナー情報など、その他弊社のからの不登校解決のご案内のみに使用させていただくものです。どんなことがあってもあなたの情報を第三者にはわたしません。詳しくはプライバシーポリシーをご覧下さい。 ※ご登録後も「いならい」「役に立たない」と思ったら、ワンクリックで配信解除ができます。お金は一切かかりません。あなた自身の目で内容をご確認下さい。
guest
0 Comments
Inline Feedbacks
View all comments

TOP