【伊藤幸弘の子育てアドバイス】#92 別人のような息子さんの姿に歓喜!!

2016-11-10

おはようございます。
伊藤幸弘です。

本日も子育ての悩みから、
ひきこもりや非行など、子どもの問題行動に
悩む親御さんに役立つ情報をお伝えします。

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前回のおさらい
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前回は、
私がまたしても車の事故を
起こしてしまった話を紹介しました。

一つ間違えば、今私はここに
いなかったかもしれません。

前回の事故に限らず、
それ以前にも私は何度も
命を失いかけてきました。

それでも何度も同じ失敗を繰り返し、
それでもまだ懲りずに続ける。

父親の注意もきかず、
叔母たちの優しい気持ちをふみにじって
私は非行を続けるのです。

あなたのお子さんは、
私のような非行行為はしていないでしょう。

ですが、同じように

何度注意してもいう事を聞かない
同じ失敗を繰り返す

という事はありませんか?

なぜ親の注意が聞けないでしょうか?

なぜ「失敗するだろう」と思っても
やめられないでしょうか?

子どもの気持ちになって、
私のこの非行の話を
読んでいただければと思います。

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本日のテーマ
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私は16、17歳の少年を誘い、
車5台、
50ccのバイク10台、
250ccのバイク5台で
「UFO」というチームを作り
走り出しました。

ついに暴走族のチームを作ったのです。

しかし弱小チームなので
大きいチームに狙われます。

そこで、
我々が当時憧れていた
知り合いの女性のご主人に
チームに入ってもらうように
頼みました。

その人は私より3、4歳年上で
以前はかなりのワルで有名でしたが
結婚してからは落ち着いていました。

ですが、私のチームへの誘いが
彼の眠っている修羅の心を
起こしてしまいました。

そして私自身も

「この人(アニキ)と一緒なら何も怖くない」
「全てが思い通りになる」

と錯覚してしまい
また調子に乗るようになりました。

その結果、
再び父とのいさかいが激しくなり
私は夜逃げをすることになりました。

夜逃げをした後は
友達のアパートに転がり込み
プータロー(無職)として
1ヶ月ほど過ごした後、
板金塗装の会社に入りました。

社長にアパートを借りてもらい
父から離れた生活を始めました。

でも世間的には私は家出人で
姉たちはずいぶん心配していたはずです。

そこで私は家族の様子を見ようと
友達に運転させて家の前を通り、
助手席からそっと
のぞいたりしていました。

実は家のことが気になり
1日1回は必ず通っていました。

暴走族のチームでは、
私とアニキは気が合い、
何をするのも一緒でした。

そして着々とメンバーを増やしていました。

20台から始まったチームも
次々に勢力を拡大していき
ついに平塚の暴走族を
まとめるほど大きい組織になりました。

6つのチームを統合した組織となり
名前をどうするかと考えた結果、
神奈川を昔は相州と呼んだことから

「相州連合」

にしようということになりました。

相州連合では
メンバーは皆、
仕事をしていることが
規則でした。

そして他にもこんな規則がありました。

・仕事はきちんとやる
・シンナーや覚せい剤はしない
・仲間内の喧嘩はしない
・半端なことはしない

※規則を破った者は1000円の罰金

当時の暴走族のチームで
こんな規則があったのは
おそらく相州連合だけです。

合併前の各チームには会長、副会長、
特攻隊長などの幹部が約10人、
兵隊が200?250人位いました。

合併により、
全体で1500人位の大所帯になったため、
全員がこの規則を守るのは難しかったのですが
幹部は毎日チェックしていました。

ですから相州連合は神奈川県下では
最もまとまりの良いチームだったと言えます。

他のチームは

仕事もしない
シンナーはする
覚せい剤はする

という若者が多く、
統制がとれていない状態でした。

ただ、いくらまとまりが良い、
と言っても所詮は暴走族です。

綺麗事では済まないことばかりでした。

もちろん自然と縄張り争いや
暴力沙汰も起きました。

湘南のチームは東京の暴走族が
大手を振って走っていると

「生意気だ」

と言い、東京は東京で

「田舎の暴走族が意気がるな」

と言って火花を散らしていました。

走るコースは
週に1度の集会で決めていました。

神奈川をグルリと回るコースが多かったのですが
時には東京や静岡にも足を延ばしました。

幹部たちからコースについて意見を聞き、
最後は総長が決断をしました。

幹部会では都度

「東京の車を1台も湘南に入れるな」

と伝えられていました。

幹部たちはみな腕っ節が強く
幹部会の席では
いつも喧嘩の話に花が咲きました。

そうこうしているうちに
2ヶ月ぐらいたったある日、
私にある転機が訪れます。

初代総長が引退して
ついに私が
2代目総長として指揮を
とることになったのです。

つづく

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編集後記
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ついに私は総長になりました。

1500名以上の組織をまとめるのは
簡単なことではありませんでした。

しかし、総長という立場になったおかげで
色々なタイプの非行少年と話す機会があり、
その経験が今の活動に活きています。

家出の後、家族の様子が気になって
1日1回は実家の前を通っていた
という話がありました。

どれだけツッパっていても
暴走族の総長であろうと、
やはり愛情を求めていたのです。

「親や姉は自分のことを気にしているだろうか?」

という気持ちからの行動でした。

そしてその行き場のない気持ちを
暴走行為にぶつけていたのです。

この当時の私の行動から
学んでいただきたいのは、

あなたのお子さんの行動や言葉の
真意を見なくてはならい

ということです。

どれだけツッパっていても
暴言を吐き続けていても
お子さんは
寂しがったり、愛情を欲していたりします。

純粋な想いを持っているものです。

そのことを忘れることなく、
お子さんの表面上の行動や発言に
腹を立てたり感情的になるのではなく、
大きい愛情で包んであげてください。

お子さんが寂しい気持ちでいるところに
さらに追い討ちをかけるように
親が怒りをぶつけてしまうと
お子さんは
果てしなくあなたから離れていきます。

もちろん
注意したくなる気持ちも分かります。

「子どもにはこうあってほしい」

と願いたい気持ちも分かります。

しかし、まずはお子さんの気持ちを
尊重することが何よりも先決です。

どうか順番を間違えることないように
気をつけてください。

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読者の方から頂いた喜びの声
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それでは本日も
読者の方から頂いた
ご報告のメッセージを
紹介させていただきます。

HYさんからいただいたメッセージです。

息子さんが
今までに見せたことのないような姿を見せた
という嬉しいメッセージをくださいました。

喜びあふれるメッセージなので
ぜひご覧いただき、
あなた自身の希望に変えてください。

*******************ここから********************

いつも、ためになるメールを
ありがとうございます。

今日はうれしいことがありました

昨日息子と、本人の希望でカラオケに行きました。

相変わらず本人希望の曲だけで、
私が好きな曲は皆無でしたが・・・。

翌日、曲を足したウォークマンとか、
頼まれたもの届けに行くと、
離れたところに居た息子と
目が合ったので、手を振りました。

そうしたら、嬉しそうに
ガッツポーズをしました。

息子のそんな姿は産まれてから初めて見ました。

喜びを身体中で表現してる

ただ、そんな息子が、
目に焼き付いて、嬉しいんです。

あんなに体調が悪く、苦しんで、
全てを憎んで自暴自棄になっていた
息子とは別人のようでした。

高校に入学して欲しい私の願い以前に
そういう息子の姿を
とっても望んでいたんです。

まだ先は全く見えませんが
いつまでもこの事を覚えていたいんです。

また、嬉しいことがありますように。

いつもメールで困っている私達、親を
見守っていてくれて、
ありがとうございます。

*******************ここまで********************

HYさん、
息子さんのガッツポーズ姿が見られて、
本当に良かったです!

HYさんの喜びが伝わってきました。

“産まれてから初めて”

と書かれていましたが、
息子さんの中で
かなり大きい変化が
あったのではないでしょうか。

HYさんが
メルマガを素直に理解され、
息子さんの気持ちを考えた行動を取られた
結果が現れたのでしょう。

今の子育てを続けられれば
必ず息子さんのそういった姿が
当たり前のようになりますはずです。

ぜひ今の子育てを継続してください。

改めまして、
素敵なメッセージを送って下さいまして
ありがとうございました。

これからもHYさんにとって
役立つ情報をお伝えしてまいります。

ぜひ引き続きこのメルマガをご覧ください。

そして、また嬉しい変化がありましたら
メッセージをいただけましたら幸いです。

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HYさんのメッセージに

“ガッツポーズ”

という話がありましたが、
お子さんの変化が目に見える
顕著な形で現れると嬉しいですよね。

分かりやすい変化が見られなくても、
言葉尻が少し変化していたり、
目つきが優しくなったり、
口答えが減ったり、
実は細かい変化があったりするものです。

お子さんの性格によっては
照れからなかなか感情を表に出さなかったり、
変化が見えづらいケースもあります。

それでも、
お子さんが嬉しいと感じているときは
多かれ少なかれ必ず変化が見られますので、
正しい子育てをされた上で、
お子さんの変化に敏感であってください。

お子さんからの些細なサインも見逃さず、
子育ての励みにしてください。

それでは
本日も最後までご覧下さいまして
ありがとうございました。



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