【伊藤幸弘の子育てアドバイス】#87 親以外の愛情でも子どもの問題行動は解決するか?

2016-10-06

おはようございます。
伊藤幸弘です。

本日も子育ての悩みから、
ひきこもりや非行など、子どもの問題行動に
悩む親御さんに役立つ情報をお伝えします。

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前回のおさらい
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前回は、私が家出をした時の話、
そして、エスカレートする私の非行について
お伝えしました。

あなたに注目していただきたかったことは、

「当時、私がどんな気持ちで、
なぜそんな状況になって行ったのか?」

ということです。

前回もお伝えしましたが、
私は親から十分に愛情を受けられず、
自信を持つこともできず
家庭内でも居場所を
見つけられなかったことから
不良の世界に居場所を
求めるようになりました。

はっきり言っておきますが、
生まれつき悪い子どもなんていません。

「悪さ」をするようになるのには
必ず原因があるのです。

そしてその原因は
基本的には、親子関係にあります。

それでは、本日は
パーティ券の事件の続きを
お話させていただきます。

高校二年生の時、
私は違法なパーティ券を
売りさばくことを
仲間から頼まれました。

しかしそれが学校にバレて
誰から頼まれたのかを自白してしまったため、
その仲間が停学処分になってしまいました。

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本日のテーマ
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事件からしばらく経ったある日、
私にパーティ券を押し付けた仲間の友達が
私のところに来てこう言いました。

「おまえがパーティ券のことを
ばらしたと言って仲間が怒っている。
落とし前として1万円用意してくれ」

と。

脅しや脅迫のように
聞こえるかもしれませんが、
実はこれ、非行の世界の
暗黙のルールなのです。

私は、家の店番の時に
レジからくすねた1万円を
言われた通り差し出しました。

おかげで仲間の友だちから
ヤキを入れられずに済みました。

「ヤキを入れる」とは、
暴力などにより制裁を加えることです。

親の財布やレジから
1万円を持ち出すときは
1万円札ではなく、
5千円札1枚と千円札数枚、
あとは小銭、というように
ばれない工夫をしました。

なにせレジといっても
機械ではなく
ザルがレジになっていたものですから
1万円など大金で
それを持ち出したら
すぐにばれてしまいます。

そんなことがあった後、
私は家を出て
一番上の姉のところに
居候した時期がありました。

姉は、私が父と折り合いが悪く
毎日のようにいがみ合っているのを見て、
自分の夫の了解を得て
引き取ってくれたのです。

姉のところに移った私は
目の上のたんこぶが取れたように
晴れ晴れとした気分でした。

しかし、
非行の世界から足を洗うことは
しませんでした。

申し訳ないと思いつつ、
姉を裏切ることばかりしていました。

姉は2人目の子をお腹に抱え
そして昼間は父を手伝い、
それなのに、
夜はいつ帰るか分からない弟の食事を作る
という生活を送っていました。

私は、姉の苦労も知らず、
学校を途中で抜け出し、
ポルノ映画を見たり、
万引き、恐喝、喧嘩を
したりする毎日でした。

「父から離れればまともになるだろう」

という姉の思いを
裏切り続けていたのです。

そんなある日、
私に彼女ができました。

パッとしない中学時代を送ってきた私は
ツッパリの世界に入れば
それが可能になると思っていたのですが、
思惑通り彼女ができたわけです。

しかし、ツッパっていて
怖い顔をしているのに
彼女の前では純そのもので
私はすぐにふられてしまいました。

初めての失恋で
食事も喉を通らない日々・・・

立ち直るのに随分時間が
かかってしまいました。

そんな頃、
失恋の傷が癒えない中、
こんな事件がありました。

姉が作ってくれた弁当を家に忘れ
学校に行ってしまった私のために、
姉が身重の体で
平塚から藤沢まで30分もかけて
弁当を届けてくれたのです。

先生には

「いいお姉さんじゃないか、
感謝しろよ」

と言われました。

姉からは

「教科書は忘れても
弁当だけは忘れたことのないお前が・・・
普通じゃないよ」

と言われましたが
ふられたことだけは
言えませんでした。

それにしても
本当に優しい姉でした。

それなのに私は
その後も迷惑をかけ続けるのです。

つづく

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編集後記
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本当に優しい姉でした。

姉は裏切り続ける私のことを
ずっとかまってくれました。

ただ、
それでも私が非行の道から
抜けなかったのは
やはり姉からもらう愛情が
親の愛情とは違っていたからです。

当然です。

姉は結婚していましたから
最も気にかけるのは
自分の夫や子どもです。

弟である私に
かまってくれていたとは言え、
やはり限界があるのです。

兄弟や親戚からの愛情では
補いきれない部分が
どうしても出てきてしまうのです。

私の場合は、
最終的に、ある会社の社長さんが
愛情を与えてくれたため救われました。

しかし、やはり親の愛情が一番ですし、
問題解決の早道なのです。

あなたの親の愛情をお子さんに伝えるために、
できることはたくさんあります。

例えば、5分叱ったら、
10分はフォローするこということです。

叱りっぱなしでは
子どもにストレスが溜まります。

あなたが抱える問題が
根本から解決することを願っています。

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読者の方から頂いた喜びの声
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それでは本日も、読者の方から頂いた
ご報告のメッセージを紹介させていただきます。

MMさんからいただいたメッセージです。

MMさんはお孫さんの状況を改善するために、
娘さんに伊藤先生のDVDなどを
送られていたそうです。

そして結果的にお孫さんの状況は改善されました。

「必ず状況は改善する」

ということを実感頂けるメッセージです。

*******************ここから********************

私の孫が中学校2年頃から不登校ぎみになり
3年生では保健室に時々行くという感じでした。

インターネットで伊藤先生のメール講座を知り、
DVDを購入し、孫の母親である私の娘に
「参考しなさい」と渡しました。

娘夫婦は遠方に住んでいますが、
毎週のように頂くメールは毎回、
私が娘に転送しておりました。

父親は単身赴任期間が長く、
父親不在の状況ながら、
母親は温かく見守り続けました。

その甲斐あってか、孫は
高校は地元から少し離れたところで通い、
今年、現役で希望する大学の
法学部に合格しました。

今後は紆余曲折はあっても
何とか自己努力でやっていける
のではないかと思います。

理想的な成長過程には程遠かったかもしれませんが、
自らの希望で大学の専門職を目指すという孫を
後押ししてやろうと思っています。

さまざまな角度から子どもの自立心を育てようという
伊藤先生はじめ、スタッフの皆様方の
心に支えられたおかげと深く感謝申し上げます。

長年にわたる温かいご指導に
心より感謝申し上げます。

ありがとうございました。

*******************ここまで********************

MMさん、
お孫さんが希望の大学へ進学されたとのこと、
本当におめでとうございます。

単身赴任という状況においては
お母さんがお父さんの役割も
果たさなければいけなくなります。

つまり、過保護と過干渉を
同時に行わなければならなくなるわけです。

おそらく最初は過干渉が過剰になってしまい
うまく機能しなかったのでしょう。

しかしMMさんが根気よく
DVDやメルマガを娘さんにお渡しいただき、
そして結果が表れて本当に良かったです。

改めまして、
嬉しいメッセージを送ってくださいまして
ありがとうございました。

このメールをご覧になって
MMさんのようにお孫さんのために行動を
起こす方もいらっしゃると思います。

今後も夢を叶えようとしていらっしゃる
お孫さんを見守ってあげてください。

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「家族一丸となって状況を改善する」

素晴らしいですよね。

1人でも多くの身内の協力があれば
それだけ状況の改善も早くなります。

もしあなたが

「今一人で悩んでいてどうしようもない」

という状況なら
少しだけ身内の方に助けを
求めてはいかがでしょう?

旦那さんが助けてくれないのなら、
あなたのご両親、
もしくは親戚でも良いと思います。

「こんなことを頼むのは気がひける」

と思うこともあるかもしれませんが、
あなたのお子さんのためです。

1歩でも解決へ近づくために
できる限りのことは、やりましょう。

もちろん、先にお伝えしたように、
最後には親の愛情が最も重要だ
ということは忘れないでください。

あなたが1日でも早く
問題を解決されることを
心から願っています。

また、あなたからの
素敵なメッセージもお待ちしております。

それでは、
本日も最後までご覧下さいまして
ありがとうございました。



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