【伊藤幸弘の子育てアドバイス】#86 大人が知らない非行少年の本音と闇

2016-09-29

おはようございます。
伊藤幸弘です。

本日も子育ての悩みから、
ひきこもりや非行など、子どもの問題行動に
悩む親御さんに役立つ情報をお伝えします。

*********************************************
前回のおさらい
*********************************************

前回は、

「子どもが問題行動や非行に走り出すことが
多い時期は4つある」

ということをお伝えしました。

下記4つの時期でしたね。

1:小学5・6年生
2:中学2年の夏休み後
3:高校1年の1学期直後
4:高校2年

そして実際、私自身も
高校2年のときに家出を企てました。

親に分からないように
自分と同じ思いの友達を誘って
夜行列車に飛び乗りました。

あなたは
家出をする子どもに対して
どんなイメージをお持ちですか?

おそらく

「悪い子」

というイメージを
お持ちではないでしょうか。

しかし実際には
家出当時、私の心の中には

「うるさい親から解放された」

という喜びもあったのですが、
罪悪感もありましたし、
当然、不安もありました。

悪さをする子どもだって
実は罪悪感を持っていたり
不安だったりするのです。

ですから、万が一
あなたのお子さんが
家出をするようなことがあっても、
頭ごなしに怒るのではなく、
子どもの気持ちを考えて
なぜそうなったのかを真剣に考え、
対処するようにしてください。

もちろん、
そもそも家出などする必要の無い
家庭や人間関係を築くことが
最も大切なのは言うまでもありません。

それでは、本日は
私の家出のエピソードの
続きをお届けします。

当時の私の心情に注目しながら
ご覧ください。

*********************************************
本日のテーマ
*********************************************

私と友達は長野に行きました。

「なぜ長野?」

だったのか、
その理由は覚えていません。

特に理由はなかったのかもしれません。

「遠いところ」

として
長野しか浮かばなかったのでしょう。

私たちは
夜中の長野に着き、
まず駅前の蕎麦屋で
腹ごしらえをしました。

それから働き口を
見つけようということになり、
駅の周りを歩き始めました。

夜なので働いている人といえば
道路工事の人ばかり。

働くところなど
見つかるはずがありません。

駅の周りを一周した私たちは

「働くところなんか無いね」

「帰ろうか」

ということになりました。

今になれば、

「一晩、駅に寝て朝になってから
働き口を探せば良かったものを・・・」

とも思います。

ただ家出の真似事を
したかっただけなのかもしれません。

翌日帰宅した私は
父や周りの人にひどく叱られました。

「帰って来なければ良かった」

と思うほどでした。

そしてそれ以来、
周りは何かにつけて
私に注意することが増えてきました。

何をしていても
いつも見張っているような
父の目線が気になりました。

それに対して私は

「おれは非行に走っているんだ」

と言わんばかりに
格好がどんどん
ツッパリスタイルになっていきました。

学校で服装をチェックされて
ズボンを取り上げられたり
坊主頭にされたこともありました。

しかし

「健全な不良」

はそんなことではめげません。

取り上げられれば
すぐに新しいズボンを作り、
先生の見ていないところで
長ラン(丈の長い学生服)
をひっさげて
番長スタイルに励みました。

それはイタチごっこで、まるで
キツネとタヌキのばかし合いのようでした。

大人たちは

「あいつらバカか」

という目で見ていますが、
本人たちは一生懸命です。

非行の世界に入ったら
まず格好が大事で
普通の格好をしていると
肩身の狭い思いをします。

そして自分よりも
強そうなツッパリに出会ったら
目が合わないようにします。

でも

「こいつには勝てる」

と思ったらガンを飛ばし合い、
相手の目線がそれた時に
一気に攻めます。

目をそらしたら負けです。

こんなふうに、
子どもの非行の世界も結構大変で
大人が考えるほど甘くはありません。

そんな風に過ごしていた
高校2年のある日、
喧嘩の強そうなある仲間から

「パーティ券をさばいてくれ」

と頼まれたことがありました。

と言っても
実際には行われないパーティです。

そのパーティー券には
開催されもしないパーティーについて
「いつどこそこで開催するぞ!!」
と書かれていました。

もちろん、違法のパーティ券です。

そのパーティ券を持ち歩いていたところ
学校の持ち物検査で
見つかってしまいました。

私は先生の厳しい尋問に
そのパーティー券が誰から回ってきたかを
つい自白してしまいました。

そして、
パーティ券を私に押し付けた仲間は
停学処分になってしまいました。

事件からしばらく経ったある日、
その仲間の友達が
私のところにやって来ました。

つづく

*********************************************
編集後記
*********************************************

本日は、
私の非行時代の話がメインでしたが、
当時の私の行動や心情に注目して
お読みいただけましたか?

本文の中に

・「おれは非行に走っているんだ」と言わんばかりに

・非行の世界に入ったらまず格好が大事で・・・

・自分よりも強そうなツッパリに出会ったら目をそらして・・・

といった文章がありましたが、
なぜだと思われますか?

そのような態度を取るのは

「非行少年は虚勢を張らざるを得ない」

からです。

当時の私も、
自信を持つことができなかったからこそ
不良のような格好をして
相手を威嚇していました。

あるいは、
自分の存在を認めてほしくて
見た目だけでも派手にして
目立とうとしていました。

派手な格好をしていると
周りからジロジロ見られますので、
自分の存在をアピールする事ができました。

また、
他の生徒たちから強そうに見られることで、
優越感に浸ることもできました。

ですが、私の心の中はまったく逆でした。
強くなんてなかったのです。

では、なぜ私は
自信を持つことができなかったのか?

その理由はただ1つ。

「親からの愛情が不足していたから」

です。

私は、小学生の頃に母を亡くし
父からは一切の愛情を感じることが
できていませんでした。

当時の私が両親からの愛情を
十分に感じることができていれば、

「どんなことがあっても
親だけは味方でいてくれる」

という気持ちになり、
自身の存在意義も感じ、
自信を持って社会で生きていけたはずです。

非行にも走らなかったでしょう。

今回の話から、

「親からの愛情を感じるか感じないか、
それだけのことで
子どもの人生は180度変わる」

ということをご理解いただきたいのです。

そして

「あなたのお子さんが
自信を持って生きているかどうか?」

ということをもう一度
ふり返ってみてください。

不登校やひきもりなど
問題行動を起こしているお子様であれば
おそらく自信を持てずに
いるのではないでしょうか?

もしそうであれば、
自信を持たせてあげてください。

子どもに対してたっぷりと愛情を注ぎ、
そして自信を与えるのは
親としての最大の役目なのです。

*********************************************
読者の方から頂いた喜びの声
*********************************************

それでは本日も
読者の方から頂いた
ご報告のメッセージを
紹介させていただきます。

OMさんという方から
いただいたメッセージです。

正しい子育てをされた結果、
娘さんに新たな変化が生まれたことを
ご報告くださいました。

同じようなお悩みをお持ちの親御さんにとって
とても勇気が出るお話かと思います。

ぜひご覧ください。

*******************ここから********************

小6の娘は以前から時々学校を休んだり、
とても疲れた顔で帰って来ることがあり、
気になっていました。

最近になって自律神経失調症の症状がひどくなり、

「疲れた」
「食欲が無い」
「体調が悪い」

と、学校を欠席するようになりました。

学校の先生からも

「いつものように様子を見ていて治るものではない」

と指摘され、

「解決しなくては」

と思いました。

佐々木正美先生の推薦があったこと、
伊藤先生が実際に子ども達と
向き合ってこられたこと、
伊藤先生の言われることが、
私や娘にそのまま当てはまっていたことから、
DVD購入を決めました。

6月の初めは体調が悪く、食事もできず、
お菓子など決まったものしか
食べることができませんでした。

また、その頃は神経も高ぶっているようでした。

それからは、
間違った接し方をやめて、
好きなようにさせ、
いつも娘のことを一番に心に留めて、
その時に望んでいることを
してあげるようにしました。

その結果、今日は真夏の炎天下の中、
学校を欠席するようになって以来はじめて、
徒歩3分ほどのお友だちの家まで
一人で遊びに出かけることができました!

ありがとうございます。

*******************ここまで********************

OMさん、
素敵なメッセージをいただきまして
ありがとうございます。

娘さんが1人で遊びに行けるようになったとのこと、
本当におめでとうございます。

非常に大きい1歩ですね。

OMさんが実行されたように

「いつも娘さんのことを一番に心に留めて、
その時に望んでいることをしてあげる」

これこそが正しい子育てです。

ぜひ今後とも、
正しい子育てを続けてください。

メルマガ通じて応援させていただきます。

改めまして、貴重なメッセージを
ありがとうございました。

**********************************************

OMさんは学校の先生から

「いつものように様子を見ていて治るものではない」

と指摘を受けられました。

とても親切で熱心な先生だと思います。

大抵の先生やスクールカウンセラーは

「少し様子を見ましょう」

とアドバイスします。

皆さんの中にも、
そうアドバイスされた方が
いるのではないでしょうか?

学校の先生の言う事だから、
カウンセラーの言う事だから

とみなさん、その言葉を信じて、

「様子を見て」

大事な時間を無駄にしてしまいます。

しかし、この考えは
絶対的に間違っています。

本当に何もせずに、
様子を見ているだけで状況が改善するのなら、
これほど楽なことはありません。

不登校初期
ひきこもり初期

この期間に正しい子育て法を
実践していただくことができれば
早い回復が見込めます。

時には

「本当に過保護の子育てで大丈夫なのかなあ」

と不安になり、
他の専門家の方に相談したくなる
こともあるでしょう。

つい焦ってしまうお気持ちは
とてもよく理解できます。

しかし、このメルマガで
皆様の体験談をご紹介しているように、
正しい子育てをしっかり実行された方は
必ず状況を改善されています。

ぜひ根気よく取り組んでください。

そして、
親子関係に、または、
お子さんに何か変化がありましたら
ぜひメッセージを送ってください。

正しい子育てを実践されて
「結果が出た」と
ご報告をいただけることは
私にとって何よりも励みになります。

また、あなたのリアルな経験談が
他の親御さんにとって
非常に貴重な情報ともなります。

ぜひご協力をお願い致します。

あなたからの
素敵なメッセージお待ちしております。

それでは、
本日も最後までご覧下さいまして
ありがとうございました。

PS:
喜びのメッセージをお寄せくださるような、
状況を劇的に変えられている方の多くが、
DVDをご覧になっています。

DVDでは子育ての本質を
体系化してお伝えしているので
圧倒的に理解が深まるのがその理由です。

「1秒でも早く、そして確実に
お子さんとの関係を改善したい」

とお考えであれば
ぜひDVDをご覧いただくことを
お勧めします。

→ https://futoukou365.com/dvd/16

状況を改善するための最強の近道です。

ぜひ、ご検討下さい。



まだメルマガにご登録されていない方は、下記よりお申し込みができます。
この他にも不登校やひきこもり役立つ情報を随時発信しております。
下記フォームよりお申し込みください

メールアドレス【必須】
お名前【必須】

※ご記入頂いた個人情報は、メールマガジン配信やセミナー情報など、その他弊社のからの不登校解決のご案内のみに使用させていただくものです。どんなことがあってもあなたの情報を第三者にはわたしません。詳しくはプライバシーポリシーをご覧下さい。 ※ご登録後も「いならい」「役に立たない」と思ったら、ワンクリックで配信解除ができます。お金は一切かかりません。あなた自身の目で内容をご確認下さい。
guest
1 Comment
newest
oldest
Inline Feedbacks
View all comments
M
M
2016年9月29日 11:18 AM

高校1年と幼稚園年長の男の子の母です。
高校生の息子が、夏休み明けから、学校に行けなくなりました。サッカー部に入っているのですが、部活の同級生と何かトラブルがあったみたいです。
聞いても、別に。としか言わないです。
家に居ても、部屋に引きこもっているわけではありませんが、先日、学校に行くから、AKBのライブやイベントにいかせて欲しい。と、交換条件を出してきました。
この要求を聞くべきかどうか悩んでいます。


TOP