【伊藤幸弘の子育てアドバイス】#80 嫌がる息子をギュッと抱きしめた結果、驚愕の言葉が・・・

2016-08-04

おはようございます。
伊藤幸弘です。

本日も子育ての悩みから、
ひきこもりや非行など、子どもの問題行動に
悩む親御さんに役立つ情報をお伝えします。

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前回のおさらい
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前回は、
私の10代の頃のお話を
させていただきました。

母が亡くなりその後、
私は少しずつ父親との
距離感を感じ始めました。

本当は優しいのだけれど
理由も聞かずにすぐどなる父が
あまり好きではありませんでした。

周りの人たちは
子煩悩な父と言っていたようですが、
実際は口数も少なく、
冗談を言うことのない父でした。

そして今思うと、
こんな父に対して

「甘えたいけれど甘えられない」

という思いを抱いてした様な気がします。

前回はそういうお話でした。

それでは本日はその続きの
エピソードをお伝えします。

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本日のテーマ
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母の死と同じ時期に父の会社が倒産しました。

人のいい父は信頼していた会社の支店長に
お金を持ち逃げされたのです。

家族は食べるのに必死
という状態になってしまいました。

そして私も、
誰かに愛情を求めて必死でした。

一番上の姉は
高校に行きながら
親戚の酒屋でアルバイトをする忙しさ。

2番目、3番目の姉も優しいのですが
私の甘えに応える余裕などありません。

そういう中学時代を過ごしている頃、
一番上の姉が
父と口をきかなくなってしまいました。

父は親戚の酒屋で働いていたのですが、
人に使われた経験がなく辛かったのか
仕事も行ったり行かなかったりでした。

長姉はそういう態度を嫌ってか、
2人は口をきかなくなってしまいました。

3番目の姉がいつも中に入って
明るく仕向けます。

2番目の姉は頭が良くて
いつもマイペース。

母が亡くなってからは、
そんな風に過ごしていた我が家でしたが、
私は中学を卒業するまでずっと
父の愛情を求めていました。

父に自分の存在を示すために、
褒めてもらいために、
テストの点数を
書き直したりしました。

30点の3を8に変えて
80点にして見せたり・・・

きっと褒めてくれるだろうと、
知恵を絞った結果でした。

しかし、父からは一言、

「ふーん」

という無関心な答えしか
返ってきませんでした。

それでもテストが
返ってくるたびに直しました。

どうせ父はよく見ないのだから、
という気持ちから
どんどん大胆になってきました。

こうなると、
自己満足以外の何物でもありません。

通信簿もそうです。

3学期は学校に戻さないので、
手書きの部分を
書き直して父に見せました。

しかし私の期待する答えは
返ってきませんでした。

そして私はついには
友達に対しても見栄を張り、
嘘をつくようになりました。

自分のことを認めてもらいたい一心で。

そして嘘がバレれば友達は去っていく・・・

親しかった友達も
自然に私から離れていきました。

そう言えばこんなこともありました。

私が小学5年生の頃です。

家の周りは
梨やスイカの畑がたくさんありました。

私は友達2、3人と
近くの山で
ターザンごっこをして遊んだ帰りに
その畑から
梨やスイカを盗んで食べていました。

ある日スイカを食べて
種の飛ばしっこをしていた時に
1台の車が通りかかり、
私が畑のそばにとめていた
自転車を発見しました。

「まずい」

と思った私は
自転車を置いたまま
友達と広い畑の中を一目散に走り
家に逃げ帰りました。

するとその後、
父と風呂に入っているところに、
スイカ畑の持ち主が訪ねてきました。

風呂から上がった父が
その人と話をしました。

風呂場からそっと見ると、
その人は私の自転車を
持っているではありませんか・・・

私は内心ドキドキしながら、
何もなかったかのように
口笛を吹こうとしましたが、
唇が震えて音が出ませんでした。

しばらくしてその人は
帰っていきました。

風呂場から逃げるようにして出た私に父は

「お前、スイカを盗んだだろう」

と言いました。

「知らないよ」

「じゃあなぜお前の自転車が
畑にあったんだ?」

「僕は知らない。
自転車は友達に貸したんだ。」

と言うなり
私は自分の部屋に
逃げ込んでしまいました。

ワルの素質が十分に感じられる出来事です。

つづく

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編集後記
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いま、当時をふり返ってこう思います。

私が10代の頃に
やってしまったことに対しては
言い訳のしようもありません。

本当にたくさんの人に迷惑をかけましたし、
そして傷つけることもありました。

本当に申し訳なく思っています。

ただ、もし父親や姉が
私の甘えを受け止めてくれていたら・・・
状況は変わっていたと思います。

もちろん、やってしまったことの責任を
父や姉のせいにするつもりはありません。

しかし事実として、
私の満たされたない想いを
受け止めてくれる人が
1人でもいたならば・・・

確実に状況は変わっていました。

まるっきり違う人生を歩んでいたと思います。

「気が済むまで甘えさせて
くれる人がいるかどうか?」

それだけのことで子どもの人生は
大きく変わるのです。

さて、あなたのお子さんはどうでしょうか?

1人でもお子さんを甘えさせて
あげる人は側にいますか?

お子さんのに愛情をたっぷりと
注いであげている人はいますか?

では、質問を変えてみましょう。

あなたは

「子どもに愛情をたっぷり注いでいます」

と胸を張って言えますか?

このメルマガを読んでくださっている
あなたには、是非

「もちろんです!!」

と即答していただきたいところですが・・・

もしも即答できないとしたら、
今日からでも愛情を与えることを
改めて意識してください。

お子さんの想いを受け止め
そして愛情を注いであげてください。

私は子どもの頃

「甘えたい」
「認めて欲しい」
「褒めて欲しい」

そんな想いを抱えていましたが、

きっと
あなたのお子さんも
同じことを考えています。

どうか、精一杯
その想いに応えてあげてください。

ただ、愛情というのは無理に
与えるものではありません。

あなたがお子さんのことを心から想い、
そしてその結果、自然に生まれるものです。

どうかそのことも覚えておいてください。

お子さんの問題行動の解決まで
道のりは平坦ではありませんが
一緒に乗り越えて行きましょう。

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読者の方から頂いた喜びの声
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それでは本日も
読者の方から頂いた子育ての
体験談を紹介させていただきます。

本日は、KSさんという方からのメッセージです。

素晴らしい対応をされ、
現在お子さんの問題が
解決に向かっている親御さんです。

ぜひKSさんの考え方に注目しながら
ご覧ください。

素晴らしい発想の転換をされています。

*******************ここから********************

小学6年 男子の母です。
色々なところに相談に行きましたが、
相談する先々で違うことを言われ、
どうすればいいのか?悩んでいました。

そして、息子が不登校となり4ヶ月を過ぎた頃には、

「出口探しを楽しもう」

と思うようになり、
時間の許す限り一緒に遊んだり、
同じ布団に寝たり、
笑いながら嫌がる息子を
ギュッと抱きしめたりして過ごしていました。

その頃、伊藤先生のDVDを購入しました。

伊藤先生のDVDを見て、

「いま自分がやっていることは正しいんだ」

という安心感を得ました。

息子は、以前は壁に頭を打ちつけるなどの
行動もありましたが、
今はとても良い表情です。

つい最近

「オレ、かぁちゃんの介護はできる」

って言われびっくりしました。
その理由を聞くと

「なんかわかんないけど、
かぁちゃんがどんなになっても、
かぁちゃんには優しくできると思う」

と言ってくれたのが、
すごい嬉しかったし、
この7ヶ月で息子なりに
何かを感じ取ってくれてるんだな!
って思えた瞬間でした。

まだまだ出口は見えないし、
たくさんの方々から頂くアドバイスに
振り回されたりもしますが、
これからも息子と楽しみながら、
迷路をくぐり抜けて行こうと思っています。

そして、こまめに送られてくるメルマガは、
自分の気持ちを保つ上で
とても役立っています。

これからもよろしくお願いします。

*******************ここまで********************

KSさん、素晴らしいメッセージを
ありがとうございます!!

>「出口探しを楽しもう」
>と思うようになり、

とおっしゃていましたが、
本当に素晴らしい転換です。

悩んでいても何も変わりませんからね。

>笑いながら嫌がる息子を
>ギュッと抱きしめたり過ごしていました。

こちらも良いですね。

ハグしたり
スキンシップをはかるのは
非常に効果的です。

お子さんはそれによって
非常に大きい愛情を感じたはずです。

>「オレ、かぁちゃんの介護はできる」

この言葉が息子さんの口から
出るということは
親子の信頼関係が築かれつつある
という何よりの証拠です。

もうゴールが見えている
と言っても過言ではありません。

どうかこのまま愛情を
注ぎ続けてあげてください。

これからも応援させていただきます。

改めまして、
素敵なメッセージを
ありがとうございました。

**********************************************

いかがでしたか?

KSさんのメッセージの中に、
参考にしていただける部分が
たくさんあったはずです。

お子さんが成人の場合は
じゃれあったりすることは
難しいかもしれませんが、
ぜひKSさんの心の持ち方など
参考にしてみてください。

やはり、こういった生の声を
ご紹介できることは
私にとっても嬉しいことですし、
あなたにとっても
価値あることだと思います。

これからも

「たった1通のメールで救われる親御さんもいる」

ということを信じ
メルマガの配信を続けてまいります。

そして、引き続き、
あなたからのご報告メッセージも
お待ちしております。

他の親御さんにとっても
あなたからの1通が大きな励みになりますので
ご協力いただけましたら幸いです。

どうぞよろしくお願い致します。

次回は、引き続き
私の10代の頃のエピソードを
紹介させていただきます。

徐々に膨張するストレスと不満・・・

そしてそれに伴い私の行動も
徐々に変わり始めます。

当時の感情をさらけ出してお話します。

ぜひご覧いただき、
お子さんの気持ちを理解するための
参考にしてください。

それでは、
本日も最後までご覧いただきまして
ありがとうございました。



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