【伊藤幸弘の子育てアドバイス】#77 「過保護」の意味、本当に理解できてますか?

2016-07-14

おはようございます。
伊藤幸弘です。

本日も子育ての悩みから、
ひきこもりや非行など、子どもの問題行動に
悩む親御さんに役立つ情報をお伝えします。

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前回のおさらい
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前回は、問題行動を起こす
子どもの2つのタイプ
というテーマで
お話させていただきました。

「外に向けて行動するタイプ」

「内に向けて行動するタイプ」

でしたね。

『外に向けて行動するタイプ』
の行動は4段階に分けられます。

【第一段階】

長髪を茶色く染めたり、
ピアスなどをして服装が乱れます。
また、仲間とゲームセンター等にたむろし、
喋ったりナンパしたりします。

【第二段階】

タバコや酒を覚え始め、
家の門限などを破るようになります。

【第三段階】

この段階では親との言い争いも多くなり、
時には親に対して
小さな暴力を振るうこともあります。

子どもによっては暴走族に入ることもあるし、
校内暴力などを起こすこともあります。

【第四段階】

そしてさらに遊びは
エスカレートしていきます。

シンナーを始める者、
マリファナや覚せい剤などに
手を出す者・・・

同時に金銭目的の恐喝などが
暴力を伴って始まります。

この段階が一般的に言う非行であり、
法律によって罰せられる
行動をとる段階です。

一方で

『うちに向かって行動するタイプ』

はいわゆる「普通の子」が
言われる子どもが殆どです。

学校の成績も良く、
先生の言うこともきちんと守る、
全く問題無いように見える子が
ある日突然家庭内でキレます。

両親(特に母親)に対して暴力をふるい、
時には王様のようにふるまい、
場合によってはナイフや包丁、
金属バットなどで
親に襲いかかることもあります。

前回まではこれら
2つのタイプについて
具体的にお伝えしましたが
あなたのお子さんは
どちらのタイプに当てはまりますか?

お子さんの問題行動を解決するために
まず必要なことは
お子さんの特性を見極めることです。

このメルマガをいつも
ご覧いただいている方ならもう
見極めていらっしゃるでしょうか。

ぜひ確認の意味でも
お子さんのタイプを
改めて確認してみてくださいね。

それでは、
本日のテーマに移ります。

子どものタイプは
上で紹介したように2つに分かれますが、
この両タイプに共通している
ことがあります。

それは、
親の「子育て」方法です。

もっと具体的に言うと、
どちらのタイプの子どもも
正しい子育てが実行されて
いなかったということです。

今回は
その、実行されていない
「正しい子育て」について
お話させていただきます。

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本日のテーマ:
「親が変わらなければ、子どもは変わらない」

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子どもの問題行動は
いろいろなことが
積み重なり表面化します。

ある朝、
目を覚ましたら突然、
子どもが問題行動や
非行に走っていた・・・

などということはありえません。

15歳の子どもなら
15年間という人生の経験があります。

その年月の中で少しずつ
積み重なってきた
欲求や不満というものが
たまたま何かの衝撃によって
表面化するのです。

これは火山活動とよく似ていると
僕は考えています。

1度噴火を始めた火山は、
火口を塞いだところで
何の意味もありません。

地下からどんどん
噴き出してくるマグマを
止めることは不可能です。

マグマを出し切らなければ
火山活動は終息しません。

これと同じように、
15歳の子どもには
15年間のマグマが
たまっています。

このマグマをためることなく
少しずつ常日頃から
解消してやるのが
親の役目であり子育てなんです。

火山の場合、予知は可能でも、
噴火を食い止めることはできません。

しかし、人間の場合は
正しい子育てさえできていれば
噴火は食い止められます。

では、正しい子育てとは?

もうお分かりですね?

もちろん「過保護」です。

「うちは過保護で
甘やかしすぎるから、
子どもがわがままで
悪いことばかりする」

とおっしゃる親御さんが
今でもいらっしゃいますが、
僕はこの意見に賛成できません。

それは、

「過保護で」ではなく
「過干渉で」

が正解だと思うからです。

子どもをどんなに甘やかしすぎても
それで「わがまま」になる事はありません。

「過保護」だと思っているしている事が
実は、親の先回りで
「過干渉」だったりするのです。

「自立したい」と望む子どもの
要望を先回り(過干渉)で
つぶしてしまっていたりするのです。

過保護とはもちろん
子どもの言いなりになる
ということではありません。

“精神的に保護をしてやる”

ということです。

次回はこの「精神的な保護」について、
詳しくお話します。

あなたのご家庭の
「過保護」と「過干渉」について
ぜひゆっくり考えてみて下さい。

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編集後記
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子どもは必ずサインを出します。

必ずです。

「親には本音で話せない」

「言いたいことは言えない」

という子どもはたくさんいて、
子どもの本音が見えにくいケースが
大半ではあります。

しかし、よく子どもを見ていれば
必ずサインがあります。

「こうしてほしい」

「ああしてほしい」

という子どもの具体的な要望を知ることは
難しいかもしれませんが、
なんらかの意思や要望は
必ずどこかのタイミングで
感じられるはずです。

ほんの少し、
ほんの少しでも構いませんので
まずは、
そういった小さな意思や要望を
感じてあげてください。

そして、それが感じられたら
その要望に応えてあげるような
過保護な子育てをしてあげてください。

おそらく
このメルマガを読んでくださっている
親御さんなら

「今更そんなこと言われなくても分かってるけど・・・」

とおっしゃる方が多いと思います。

しかし、重要なことは
基本に忠実であることです。

いつもこのメルマガやDVDをご覧になっている
親御さんでも、時間が経てば
つい基本を忘れてしまうかもしれません。

ですから、今回は
復習の意味を込めて

「過保護」

についてお話させていただきました。

そして次回はさらに具体的に
過保護について
説明させていただきます。

あなたも子育てする中で、

「あれ、これって過保護だっけ?」

と迷われることがありませんか?

そんな時に迷わず
正しい選択ができるように、
ぜひ次回もご覧ください。

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読者の方から頂いた喜びの声
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それでは本日も読者の方から頂いた
子育ての体験談を紹介させていただきます。

本日は、MMさんという方からのメッセージです。

忍耐強くお子さんと向き合われた結果、
息子さんと新たな関係を築かれた親御さんです。

「正しい子育てをすれば必ず結果は出る」

そんなことを確信させてくれるメールです!

*******************ここから********************

こんにちは。
いつもメルマガありがとうございます。

私は高校1年と中学1年の息子の母です。
長男が中1の夏休みから少し荒れ始め、
2学期になって学校で
1ヶ月間別室に隔離されて以来、
不登校気味になりました。

当時は暴言がすごく、
家庭内から笑顔が一気に消えました。

2年になるときに私の実家がある
地域の中学に転校しました。

転校先でも結局学校は行けませんでしたが、
伊藤先生のDVDに出会ったおかげで、
過保護の大切さに気づくことができました。

2年間学校には行けなかったけど、
息子の変化は大きかったです。

初めは暴言が多く、
ヘッドホンをずっとして私と目を合わせず、
もちろんゲーム三昧、昼夜逆転していました。

そんな息子を責めたくなる時もありましたが、
その時はメルマガを何度も見直して、
過保護を心がけました。

そしたら少しずつ息子が変わってきました。

『おはよう』

と言ってくれたり、笑ってくれたり、
ヘッドホンも外れ、会話ができるようになりました。

そんな小さな変化が
本当に本当に嬉しかったです。

そして今は通信制の高校の
通学コースに毎日通ってます。

バイトもがんばってます。

これからも息子の一番の味方で
応援していきたいと思います。

ありがとうございました。

*******************ここまで********************

MMさん、貴重なメッセージを
ありがとうございました!

息子さんご自身も、
とても喜んでいることでしょう。

今までは、
息子さんの中で

「誰も自分のことなんか愛してくれていないんだ」

という気持ちが強かったはずです。

そして、
本当は一番の味方であってほしい家族とも、
良好な関係性を築けず
苦しんでいたはずです。

しかし、MMさんが変わられたことで、
息子さんは今、
精神的にものすごく
楽になったことと思います。

MMさん、
よく耐えましたね。

メッセージの中で

>そんな息子を責めたくなる時もありましたが、
>その時はメルマガを何度も見直し、
>過保護を心がけました。

という言葉がありましたが、

「なんとしてでもこの状況を変えるんだ」

というMMさんの強い意志が
しっかり伝わってきます。

そして、その前向きなMMさんの気持ちを
私のメルマガが支えられた事を
本当に嬉しく思います。

現在は通信制の学校にも通い、
そしてアルバイトも頑張っているとのことで、
一安心ですね。

今の状況がこれからも続き、
そしてさらに良い関係性が築かれるように
願っています。

改めまして、この度は
貴重なメッセージを送ってくださいまして
ありがとうございます。

「過保護」な子育てをすれば
必ず状況は変わるんだ

ということを
他の親御さんにも
感じていただけていると思います。

今後も「過保護」を忘れないためにも
DVDやこのメルマガをご覧ください。

そして、
もしまた何か新たな展開がありましたら
メッセージをいただけましたら幸いです。

**********************************************

MMさんはメールで

>ヘッドホンをずっとして私と目を合わせず、
>もちろんゲーム三昧、昼夜逆転でした。

と書かれていましたが
おそらくこのような状況にある
お子さんをお持ちの
親御さんは多いと思います。

もっとひどい状況にあるお子さんを
お持ちの親御さんも
いらっしゃることでしょう。

どれだけひどい状況にあっても
やるべきことは基本的に変わりません。

まずは、あなたが子育てを楽しむ、
そしてお子さんを愛し
「過保護」を徹底する、
ということに尽きます。

問題行動を起こしている
お子さんをお持ちの親御さんは
これまで過保護とは逆の子育てを
してこられたはずです。

これまでの習慣を覆すのは
難しいかもしれませんが、
ぜひ、常に「過保護である」ことを意識し、
お子さんに接して下さい。

それでは、本日も
最後までご覧いただきまして
ありがとうございました。

PS:

現在、不登校の小・中学生は
全国に12万3000人いると
言われています。

途方もない数です。

しかし、だとしても

「日本から不登校をなくす」

という理想を捨てるつもりはありません。

正しい子育てがしっかり認識されれば
それだけで不登校の数は
劇的に減らせると信じております。

ただ、やはり僕1人の力には限界があります。

そこで少しだけあなたの力を
貸していただけたら
これほど嬉しいことはありません。

いつもお願いしていることではありますが、
もしよろしければ
あなたがこれまでに体験した

「こんなことをしたら、
子どもとの関係が良くなった」

といった
あなたのリアルなエピソードを
送っていただけないでしょうか。

今まさに苦しまれている
他の親御さん方のために、
いただいたメールをこちらのメルマガで
紹介させていただきたく思います。

1人でも不登校児を減らすために
ご協力いただけましたら幸いです。

何卒よろしくお願いいたします。



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