【伊藤幸弘の子育てアドバイス】#71 ◯◯が伴わない愛情は、偽物です

2016-06-02

おはようございます。
不登校・ひきこもり解決事務局の高多(たかた)です。

先週に引き続き、
伊藤先生が実際にご相談を受けた事例を元に
お子様の不登校やひきこもり、問題行動の解決に
繋げる為のメルマガを今週もお届けしたいと思います。

是非、%%NAMESei%%さんのご家庭の問題の
解決に繋げていただければと思います。

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おはようございます。
伊藤幸弘です。

本日も子育ての悩みから、
ひきこもりや非行など、子どもの問題行動に
悩む親御さんに役立つ情報をお伝えします。

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前回のおさらい
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前回は、

「赤ちゃんとお母さんだって
等しく幸福を与え合っている」

という話をさせて頂きました。

世間を見渡すと、どうしても
親が上で、子どもが下だと考えてしまう
親御さんたくさん見受けられますが、
その考えは間違っています。

「親は与える存在で、
赤ちゃんは受け取るだけの存在」

なんてことはありませんし、
そこには上下関係は存在しません。

等しく幸福を与え合っているのです。

親子間に
上下関係を見出してしまうと、
どうしても”過干渉”な子育てをしがちです。

そして結果的に子どもが
問題行動を起こしてしまいます。

ぜひこれを機に

「子どもを下に見ていないか?」

「親の方が立場が上だ
と思っていないか?」

改めて考えてみてください。

そして、もしそんなふうに考えているとしたら
ぜひ今すぐにでも
子育てに対する考え方を変えてください。

さて、それで本日の本題に移っていきます。

テーマは

『親の犠牲』

です。

深い内容になりますが、
とても重要なことをお伝えしますので
ぜひじっくりご覧ください。

そして必ず実行に移してください。

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本日のテーマ:親の犠牲
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■伊藤:

親が本当に子どもに教えるべき事は?

今、親子に欠けているものとは
なんでしょう?

●佐々木先生:

伊藤先生はなんだと思いますか?

■伊藤:

僕は、本音で向き合うことかなと思います

●佐々木先生:

本音で向き合うというのは、
自分が本当に思っていることを
子どもに伝えるということですよね?

これが一番良い例えかどうかは
分からりませんが、
福沢諭吉が「教育」について
こう言っているんです。

「教育は言葉でやってはいけない、
態度でやるのがいいんだ」

と。

口で

「こう生きなさい」とか
「こうしなさい」とか言うのではなく
黙って自分の生き様を見せれば良いということです。

口で言うことというのは、
本当に本音かどうか
分からないですよね?

自分がこうしたいという希望を
伝えているだけかもしれません。

一方、自分がやっていることというのは
本音ですよね?

ですから口は少なくして、
お手本を見せるのが、
一番良い教育の仕方、育て方
だろうと僕は思います。

口はできるだけ慎んで、
その代わりに、見本を見せるというのがね。

■伊藤:

ああ、なるほど。
確かに・・・
自分の行動が一番の本音ですね。

●佐々木先生:

それから、
作家の曽野綾子さんが「寄付」について
こんなことをおっしゃっていました。

「有り余ったお金を寄付するというのは
大したことではないし、
ボランティアでもない。

このお金を寄付したら、
ちょっとどこかを
切りつめなくちゃいけない
という寄付が非常に尊いんだ。」

と。

僕もそうだなと思います。

それは、子育てにも通じるような気がします。

日本が貧しかった時代には
親の愛というものを、
子どもに伝えやすかったんです。

子どもにお腹いっぱい食べさせてやるために
自分の分を切り詰めて、
親はひもじさに耐えて・・・

そういう形で親は子どもに
愛情を伝えることができたんです。

それを今の時代でやろうとすると、
こういう形になるでしょう。

前に非行少年たちに聞いたことがあります。

自分のプライドと、
親のプライドが
ぶつかった時に
自分たちの親は例外なく
必ず親のプライドを
優先させた

と。

だから、逆に、親は、
子どもの自尊心や世間体を守るために、
自分のブライドを捨てて
泥をかぶってやる。

世間体を気にせず
自分の子どもを守ってやる。

こういう生き様・姿を見せてあげれば
いいんだと思います。

■伊藤:

ええ。
そうですね。

●佐々木先生:

自分は何も傷つかないで、
有り余ったお金をちょっと寄付する

そんな感じでは、本当の愛情ではないと
僕は思います。

ところが、残念ながら現代では
そういううわべだけの愛情しかない
親子も少なくありません。

その上、子どもに対して、
うるさいことをヤンヤと言うわけです。

これではいけませんよね。

口は慎んで、
子どものプライドのため、
子どもの要求を満たしてあげるために、
自分が苦しさに耐える。

プライドの一部を捨ててでもやる。

こうするのが親の愛情だと思いますし、
一番子どもに愛情として伝わると思います。

つづく

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編集後記
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今、あなたの目の前で起こっている
子どもの問題行動、
その原因を一言で表すと

『愛情不足』です。

このことは今までこのメルマガで
何十回もお伝えしてきたことなので
もうご理解いただいていると思います。

愛情不足が原因ならば
単純に考えて、
愛情を与えれば
問題は解決へと向かうはずです。

しかし、

「愛情を与える」

と一言で言っても
これが一筋縄ではいきません。

これまで、
本物の愛情を注ぐことを
怠ってきた親御さんには、
愛情の注ぎ方が分からないかもしれませんし、
もしかしたら、何が愛情かも、
分からない方もいらっしゃるかもしれません。

偽物の愛情を注いでも
お子さんの問題行動に
変化が見られない事もあることでしょう。

そこで改めて
自問自答しください。

「自分のプライドを投げ捨てでも
子どもの為に行動することが
できるだろうか?」

と。

「親としての世間体、
親としてのプライド、
そういったものに縛られて
子育てをしていないだろうか?」

と。

もし思い当たる節があるのなら、
本編でもお伝えした通り、
そういったものを、
一旦、全て手放していただきたいのです。

あなたがそういったものに囚われている限り
問題が本質的に解決することはありません。

はっきり申し上げますが、
お子さんはこれまで
あなたの世間体やプライドの犠牲に
なってきたのではないでしょうか。

あなたの世間体やプライドを
犠牲にしてでも
お子さんを愛してください。

そして、もう1つ重要なこと、それは

「言葉ではなく、態度で示してください」

ということです。

例えば、

「あなたを愛してる」

と10回言うより、
1度思いっきり抱きしめてあげる方が
愛情は伝わります。

今まで「愛してる」なんて
言ったことがない親御さんが急に
「愛してる」と言い出しても
子どもは「本当か?」と思って
不信に感じてしまいます。

もちろん、言葉も重要ですし、
時には「愛してるよ」と
伝えてあげることも大切です。

しかし、まずは言葉よりも
態度、行動を大切にしてください。

これを意識できるだけでも
親子関係は間違いなく変わり始めます。

どうかこれらを意識しながら
根気強く正しい子育てを続けてくださいね。

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読者の方から頂いた喜びの声
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それでは本日も
読者の方から頂いた子育ての
体験談を紹介させていただきます。

本日は、ISさんという方からのメッセージです。

メルマガをいつもご覧いただき
素晴らしい気づきを得ていただいたこと、
そして、お子さんの日常の変化を
ご報告いただきました。

ぜひご覧いただき、
あなたの子育ての参考にして下さい。

*******************ここから********************

伊藤先生、スタッフの皆様
いつもメルマガを送ってくださり
ありがとうございます。

幾度となく親のあり方に
一生懸命に手を差し伸べていただけた事に
感謝の気持ちでいっぱいです。

子どもの問題行動の解決には
何よりも親自身が抱える問題を解決すること、
というお話が私の娘と向き合う
出発点なのだと気づけました。

親が幸せを感じていますか?
親が愛されているという実感がありますか?

というメルマガの問いに、
私はどれもあてはまりませんでした。

こんな状態では、安心感も信頼感も
優しい眼差しも与えることはできないなと
心が苦しくなりました。

私の娘もきっと同じ思いだったんですね。

もう一つは自己肯定感についてです。

子どもは周りの大人に認めてもらって育つ。
大人も自分の周りの人達に認め与えられて、
それによって他の人も肯定できる。

とメルマガで教えていただきました。

私はこの点も欠けているので、
とんでもない親だと反省し、
家族のありかたを
もう一度見直すことができました。

そして、
「自分の周りを見てください」と
メルマガに書かれていたので、
家の外に目を向けると、私自身が
近隣の人に認められていたことを知り
その方から勇気をいただきました。

そんな風に私を見ていてくれた事に感謝しています。

伊藤先生のおっしゃった言葉。

「純粋に子どもが幸せに生きることだけを望むこと、
同じように私も幸せになること」

我が家の場合は、本当にゼロ地点ですが、
気持ちの切り替えになりました。

本当にありがとうございました。

ついこの間、

「私がお茶入れようか?」
「私が茶碗を洗おうか?」

と娘が自分から言ってきました。

こんなことは何年ぶりでしょうか?

驚きと嬉しさでいっぱいになりました。

そして、本当の癒しがあってこそ、
余裕が生まれ、
人を心から大切に思えると
思うようになったばかりです。

伊藤先生、スタッフの皆様
幾度となく一生懸命手を差し伸べていただき
本当に有難く思っております。

まだまだこれからですが
宜しくお願い致します。

*******************ここまで********************

ISさん、
貴重なメッセージを送っていただきまして
ありがとうございます!

たくさんの気づきを得られていることを
ご報告いただけて、心から嬉しく思います。

そして何より、

>「私がお茶入れようか?」
>「私が茶碗を洗おうか?」
>と娘が自分から言ってきました。
>こんなことは何年ぶりでしょうか?

と書いてくださっているように、
娘さんに良い変化が見られたこと
本当に良かったです。

今まで0だったものが1になった瞬間ですね。

これは非常に大きい変化です。

よく頑張りましたね。

まさに、
ISさんの考え方が変わり、
そして行動が良い方向に変化した証拠です。

きっと、ISさんご自身も、
以前にも増して
幸せを感じることができるように
なってきたのではないでしょうか?

そして余裕が生まれてきていることと思います。

また、

>純粋に子どもが幸せに生きることだけを望むこと
>同じように私も幸せになること

と書いていただきましたが
まさにその通りです。

今後それがしっかり実践できるようになれば
間違いなく問題は解決へ向かいます。

解決へ向けて
一緒に頑張っていきましょうね。

今後も引き続き、応援させていただきます!

**********************************************

やはり、親御さんからいただける
喜びの声ほど嬉しいものはありません。

前回も書きましたが、
お母さんに感謝されることで
こちらも救われた気持ちになります。

「こちらこそ感謝してます」

と思いながら
いつもメルマガ上で
お返事を書かせていただいております。

また、ISさんが

>近隣の人に私自身が認められていたことを知り
>その方から勇気をいただきました。

と書かれていましたが、
お母さん自身が認められてり、
褒められたり、勇気をもらうことは
非常に重要です。

お母さん自身が幸せを感じて余裕を持たないと
正しい子育てを実践できませんからね。

ですから、
喜びの声を送ってくださった方には
その努力を認め、褒め、そして勇気を与えたい
と思いながらお返事を書かせて頂いています。

もちろん、思ってないことは書きません(笑)

もし、

・認められたい
・褒められたい
・勇気が欲しい

と思われているあなたは
遠慮なくメッセージを送ってくださいね。

良い報告でなくても大丈夫です。

あなたの今の気持ちでも結構です。

ISさんのようにメルマガについてのご意見でも大歓迎です。

是非、お便り下さい。

最後に1つ
お伝えしておきます。

もしかしたら中には
他の親御さんの喜びの声を読んで、

「うちの子は全く変わらない・・・」

と焦りを感じていらっしゃる
親御さんもいるかもしれません。

解決までのスピードには
個人差がありますので
全く気にしないでください。

あなたが気にすべきは、

「過保護な子育てによって
愛情を注ぐことができているのか?」

それだけです。

正しい子育てを実践できているのであれば
何も問題はありません。

焦ると、かえって
台無しになってしまう場合もあります。

無理せず、ご自分のペースで大丈夫です。

過保護を実践していただければと思います。

さて、次回は

「本音で子どもと向き合うこと」

というテーマでお伝えします。

キーワードは

「喜怒哀楽」です。

次回も深い話をさせていただきます。

ぜひ期待ください。

それでは、本日も最後まで
お読みいただきましてありがとうございました。



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ダメ母
ダメ母
2016年6月3日 4:56 PM

こんにちは ちょうど一年程前に先生の存在を知り、それからは届くメールを励みに日々を過ごしています 主人も私もまさに過干渉そのものでした やっと授かった長男に過大な期待を掛けて叱咤激励のつもりで、まだまだ足りない、頑張れ頑張れと勉強も野球もさせて来ました 長男の頑張りを自分の勲章の様にしていました 次男にも恵まれたのですが、どちらかと言えば素直で出来る長男に二人とも期待を掛けていました そして、長男、中3の秋にお腹が痛くなり学校に行けなくなりました 私立の受験の為には欠席日数を増やす分けにはいかず、私は仕事を終えたり、切り上げたりして毎夕、長男と学校に放課後通いました その頃、長男はお腹が痛いと1日何時間もトイレにこもっていました 私と学校に行ってもすぐにトイレにこもってしまっていました 時には車から降りれない時もありました それでも私立の受験の前日は近くのホテルに前泊し備えましたが、当日、受付するとトイレにこもって出られないまま終わりました 公立の試験の日も行けないと言う長男に最後に学校を見てこようと言って連れて行きましたが、車まで迎え来た先生を見て私に「俺をだましたの?」と言いました、騙したつもりはないけれど出来るなら受験をして欲しかった私の気持ちが優先させた事でした、卒業式の前の日は友達が大勢来て一緒に卒業式出ようと言ってくれましたが当日、やはり行けずに私と二人、校長室で卒業証書を受け取りました、その後は本人の希望で通信制の高校に入りましたが、入学式もトイレにこもって出られないままで一年めはほぼ学校も行けずに終わりました、今年の3月からはガソリンスタンドでアルバイトを始めて、アルバイトは休まずにかなりの激務をこなしています、それこそ、皆勤賞です朝8時から夜の8時までなども何だかんだ言いながら勤めています、学校はやはら行けたり行けなかったりです、この一年、先生の教えを胸に過保護にするようにしてきました、高校はともかく、アルバイトが続き私達もほっとしていましたら、今度は次男が朝になるとお腹が痛くなり学校を休んでいます、ついつい長男に気持ちが優先していたからなのでしょうか?もう、どうしていいのか、分かりません、いえ、同じように過保護にとは思うのですが、今は途方に暮れています、私達は自分が幸せになりたかったのです、本当は子供達を幸せにしなくちゃいけないのに自分の気持ちを優先させて過干渉にして追い詰めて不幸にしてしまった、本当に後悔ばかりです、先生、子供達を助けて下さい

やっちゃん
やっちゃん
2016年6月2日 11:12 AM

いつもメルマガありがとうございます。
いつも心の支えになっています。

私の息子は14歳です。話すと長いので端折りますが、、今は傷害事件を起こし児童自律支援施設へ入所しています。中学に入学してすぐ勉強や友達関係につまづき、反抗期も重なりイライラする息子と私(母)と言い合いが絶えなく、子供は爆発して家出を繰り返し、非行するように。

学校へも行かなくなり、その後引きこもり。
引きこもりになる前に傷害事件を起こしていましたが、私は気づかず、引きこもり始めた頃に警察から連絡あり判明。

なぜ、息子がここまでの事を、、と思い悩む日々。

伊藤先生のメルマガに出逢ったのは、その後だったので、もっと早くに出逢っていればと。

過去はもう戻せない、後悔の日々を過ごす中で、伊藤先生のメルマガ、体験談の親子さんにすごく支えられています。

先日息子に今の自分の思いを手紙に書いてみました。離れてみてわかった息子がいる大切さ。

君がどんな状況であろうとお母さんはいつも君の味方だからね。と

その手紙を読んだ息子に私の思いが伝わり、今周りにいる大人の方たちに励まし認められながら、勉強、スポーツにと頑張っていることを聞きました。

私が変われば息子が変わる!手紙だけでも伝わるんだ!と感じました。

これからは、言葉だけでなく、息子の考えを第一に考えて信頼と安心を感じてもらえ、頼られる母になれるよう、私も自分磨きに挑戦していきます!

なんかまとまらない文章ですいません。


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