【伊藤幸弘の子育てアドバイス】#49 子供の感情を鷲掴みにする「Yes」の法則
おはようございます。
伊藤幸弘です。
本日も子育ての悩みから、
ひきこもりや非行など、子供の問題行動に
悩む親御さんに役立つ情報をお伝えします。
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前回のおさらい
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前回は、
母親の義務と権利についてお話しました。
少し耳の痛いお話だったかもしれませんが、
残念なことに世の中には、
母親の義務を果たさないまま
権利ばかりを主張するお母さんがたくさんいます。
そしてそれによって
たくさんの子ども達が苦しんでいます。
その結果、非行やひきこもりなど
たくさんの問題行動が発生しています。
こういう問題行動を起こさせないためには
まず母親の義務を果たす必要があります。
正しい子育ては、
まずはお子さんの気持ちを理解し、
その希望を聞いてあげる
過保護から始まります。
これが母親の義務なのです。
あなたがお子さんの気持ちを汲み取り、
その気持ちに応えてあげれば
今度は必ずお子さんがあなたの希望を
聞くようになります。
おそらくあなたも、
あなたの要望や希望を聞いてくれる人の話は
素直に聞けるのではないでしょうか。
逆に、あなたの要望や希望を聞いてくれず、
自分の要求ばかり押し付けてくれる人はイヤですよね?
そんな人とは仲良くしたくないはずです。
子ども目線に立って、その点に気をつけながら
子育てをしていただければと思います
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本日のテーマ
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そして、本日のテーマは
「親離れ」「子離れ」です。
それでは早速
佐々木先生と僕伊藤の対談をご覧ください。
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■伊藤:
「依存」から「自立」へという流れが
スムーズにいくということは、
うまく
「親離れ」「子離れ」
できるということにも
つながっていくと思うんですよね。
上手な「親離れ」「子離れ」の第1歩は
「Yes」から子育てを始めることだと僕は思います。
子供からの要求に対して、
まず初めに出す言葉を「Yes」にしましょう。
例えば幼児だったら
「抱っこして」と言ってきた時にすぐ
「いいよ」
と抱っこしてあげてください。
忙しくても
まず「いいよ」と言ってから、
「もうそろそろ夕飯の支度をしないといけないから
この続きは明日ね。今日はこれでガマンしてね。」
と言います。
思春期の子供が
「5千円ちょうだい」と言ってきたら、
「いいよ」と言った後に
「何に使うの」と聞くようにすると良いですね。
●佐々木先生:
なるほど。
まず子どもの要求を
「いいよ」と認めてあげるところから、
ということですね。
同じようなことなのですが、
子どもを育てるときには
「おまえのここはいいね」
と言ってあげるといいと思うんです。
「ここを直さなければダメだよ」
「お前のこういうところはいけない」
と言うのではなく
「ここはいいね」
というところから育てていくべきだと思います。
子供も大人もそうですが、
人間というのは、人から
「あなたのここは素晴らしいですね」
と言われて
初めて自分の素晴らしさに気付くんですよ。
誰からも指摘されないのに、
自分のことを素晴らしいと
思える人間はいないんですよね。
■伊藤:
要求を認めてもらう
自分を認めてもらうことが、
上手に「親離れ」「子離れ」していく秘訣と
言えるかもしれませんね。
そして、そこで大事になってくるのがやはり愛情です。
●佐々木先生:
愛情によって自己肯定感を与え合う
ということですよね。
子供に自己肯定感を与えてあげる、
親自身も自分の中に
自己肯定感を持っている、
こういう関係がいちばん良いと思います。
■伊藤:
そうですね。
●佐々木先生:
離れるというのは、
自立するということです。
自立できるということは
自己肯定感を持つことができた
ということなんですよね。
自己肯定感というのは
「自分はこのままでいいんだ」
と自分で自分を認め、
「自分のことが大好き」になるということです。
こうした自己肯定感は
自分だけで作り出せるものではなく、
人から与えてもらわないと
育っていかないものなんです。
幼い子であれば
親から与えてられなくてはなりません。
大人であれば、それまでの生い立ちの中で与えられ、
あるいは職場の同僚や夫、妻、
近隣の人や友人から与えられるべきなのです。
そして、そうやって自己肯定感を与えられてきた人しか
他者を肯定できないのです。
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編集後記
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本日のキーワードは
“自己肯定感”
です。
自己を肯定する・・・・
一人では、少し難しいかもしれませんね。
あなたご自身もそうではないでしょうか。
人から
「素敵だね」
と言われて初めて
「ああ、私って素敵なんだ」
と思えるものだと思います。
自信に満ち溢れた人は
やっぱり昔からたくさん認められ、
褒められてきた人です。
そして、本編でもありましたように
自信に満ちた人は自分だけではなく、
他人も認めることができるのです。
逆に自分に自信が無い人は
他人を素直に認めることができません。
嫉妬、妬みなどの感情から
他人に優しい眼差しを
注ぐことができないのです。
「あいつは自分よりできる」
とか、他人と自分を比べてしまい、
どうしても余裕を持つことができません。
そして、結局自立することが
難しくなってしまいます。
あなたご自身はどうですか?
あなたのお子さんはいかがでしょうか?
もし、思い当たるところがあれば、
今からでも遅くありません。
自己肯定感を養って行きましょう。
例えば、お子さんの発言に対して
「でも・・・」
と否定するのをグッとこらえて、
「Yes」
と言ってあげましょう。
これならできるのではないでしょうか?
どんな場面でも100%イエスです。
どうしても言いたいことがあるのなら
その後にしてください。
この「Yes」の習慣が身につくまでは
ぜひ意識的にお子さんを肯定してあげてください。
実践してみると意外と
この「Yes」の習慣は難しいかもしれません。
難しいと感じた方は、
今までのお子さんとのコミュニケーションで
「No/いいえ」という事が多かった方です。
是非、気をつけて頂ければと思います。
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読者の方から頂いた子育て体験談
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さて、それでは本日も
読者の方から頂いた子育ての
体験談を紹介させていただきます。
中1の3学期から
完全な不登校になってしまった息子さんを
お持ちのお母さんから
報告のメッセージです。
かなり詳細に事の成り行きを
教えてくださいました。
どんなことをしたらどうなったのか、
非常にリアルな体験談です。
ぜひあなたの子育てにもお役立てください。
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初めまして。
私は、中学2年生の男の子の母親です。
息子は中1の3学期から
完全な不登校になってしまいました。
しかし、伊藤先生のおかげで、
自分の子育ての間違いに気づき、
現在は日々戸惑いながらも、
正しい過保護を目指して
息子と向き合っています。
我が家にも起こっている息子との変化を
お知らせしたいと思いメールをしました。
息子は 今まで私の顔色を
うかがいながらの13年間だったのでしょう。
小学校中学年あたりから、
人の目を見て会話をしないことが
気になるようになり、
私がいちいち口をだして
無理やり目を合わせて
会話をさせていました。
中学生になってからは、
私とも目を合わせないで会話を
するようになり、
そのたびに注意をしていました。
そして、不登校になり
私が過干渉をやめ
息子の話をじっくり
最後まで聞くように心がけていると、
会話をするときに息子が
目を合わせてくれていることに
気が付きました。
少しづつ信頼を取り戻しているのだと感じ、
嬉しく思いました。
また、この2カ月ほど、家族にも息子にも
「ありがとう」
を口に出して言うことを心掛けていました。
「ご飯をきれいに食べてくれたね、ありがとう」
「脱いだ靴下を洗濯機に入れてくれたね、ありがとう」
など、ものすごく小さなことでも、
家族みんなに声掛けをしていました。
すると、家族が私に
「ありがとう」
を返してくれるようになり、
この頃は息子も「ありがとう」を
返してくれるようになりました。
以前は私自身が感謝を口にしていなかったことを
改めて思い知らされました。
一番変わったのは、私です。
以前は日に何度も不安や焦りや後悔など、
考えないようにしていても襲ってきていた感情が
今は全くなくなりました。
息子の事も「この子は大丈夫!」という
根拠のない自信が私の中に出てきました。
過干渉だった以前の私は、
まだ起きてもいない未来に不安を抱き、
息子が苦しまないようにと
勝手に手を出す最悪な母親だったので
「この子は大丈夫!」
という思いは、息子が生まれてから初めて
持ったかもしれません。
息子は、まだ学校には行きませんが、
「体育祭に行こうかな」
「文化祭は行きたいなぁー」
など、ことあるごとに発言しています。
彼の中で中で何かが変わってきたようです。
私はようやく楽しい子育てを
することができています。
息子の笑顔、家族の笑顔、
そして自分の笑顔をなくさないように
これからも過保護に取り組んでいきます!!
*******************ここまで********************
詳細にご報告くださいまして
本当にありがとうございます。
徐々にお子さんが変化されていることが
しっかり伝わってきました。
今まさに一筋も二筋も光が
差し込んできている状態ですね。
もう少しです。
息子さんが学校に通われる日は目前です。
>一番変わったのは、私です。
と書かれていましたが、
そうなんです。
本質はまさにそこにあります。
お子さんを変えようとするのではなく、
お母さんが変わる、
それこそが
子育ての本質です。
「親が変われば子も変わる」
です。
人の心を変えるのはとても難しいことです。
でも、自分は自分で変われます。
だから、自分を変えれば、その変化に
お子さんもきちんとついて来てくれるのです。
改めまして、貴重なメッセージを
いただきありがとうございました。
いただいたメッセージに
勇気付けられた方も
たくさんいらっしゃると思います。
これからもメルマガを通じて応援させてください。
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以前、「ほんまでっかTV」という番組で、
心理学者の植木理恵氏が、
「危ないところで幼少期を
過ごした子は友達も増えるけど、
母親の表情が不安気だと
友達の少ない子になる」
と指摘されていました。
お子さんが遊んでいる時、
お母さんが、不安気に見ていると、
子どもまで不安になって、
精神的に悪影響を与えるということですね。
心配なのはもちろん分かります。
しかし、ある程度お子さんを自由にしてあげないと、
将来にわたり、お子さんが自信を持って
イキイキと過ごせない可能性があります。
注意する前に、
まずは認めてあげる、
信じてあげる、
この習慣をぜひ身につけてくださいね。
さて、次回は
「親離れ、子離れってそもそも何?」
というテーマでお話をさせていただきます。
考えてみれば
「親離れ」「子離れ」って
とても曖昧な言葉ですよね。
どのような状態を
「親離れ」「子離れ」と言うのでしょうか?
ということを本日同様
佐々木先生との対談を通じてお伝えします。
次回もあなたの子育てにとって
価値のある内容をお伝えしますので
ぜひご期待ください。
それでは、本日も最後まで
お読みいただきましてありがとうございました。
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サリーさん
おはようございます。伊藤幸弘です。
幼児期に愛情が不足して大人になった場合には、「依存症」になることが多いです。
他に安心できるものがないんですね
なので、親であるサリーさんが「過干渉」をやめ、「過保護」に接することで娘さんの安心できるところになってあげてください。
>娘が「洋服を買っていい?」と言ったら、「いいよ」と言ったほうがいいのでしょうか。
所詮は、物は物でしかありません。
それには愛情はこもっていません。ですので、何度も娘さんは洋服を買ってと言って来ます。
洋服はお母様の許せる範囲で買っていただき、それと同時並行で娘さんの精神的な要求に答えるようにしてください。
娘さんの精神的要求が満たされてくれば、物質的な要求(買い物依存)も減ってきます。
>買ってくれて当たり前みたいに言います。それで私も、頭にきて喧嘩になります。
確かに目の前でこのように言われるとムカっとくるお気持ちもわかります。
ですが、ここは抑えて聞き流すようにして下さい
「過保護」ができて娘さんのストレスが減れば、普通の考え方ができるようになります。
一時的な考えです。
ここでお母さんが聞きに流すことによって、娘さんのストレスも減りますので・・・
少しづつ回復してくると思います
頑張って下さい
41歳の長女は、買い物依存症です。自分の洋服やバック、靴を際限なく買います。カード破産するからそんなに買ったらいけないと言うと、破産してもいいと言って買うことをやめません。
娘が「洋服を買っていい?」と言ったら、「いいよ」と言ったほうがいいのでしょうか。娘は鬱で働いてないのですが自分名義のカードは持っています。引き落とし日に私が入金しています。自分が引きこもりになったのは親のせいだと言います。親がちゃんと自立できるように育ててくれていれば、今頃はちゃんと働いて自分の収入で買い物くらいできていると言って、買ってくれて当たり前みたいに言います。それで私も、頭にきて喧嘩になります。そうしたら死ぬと言って部屋から出てきません。どうしたら買い物依存症がよくなりますか。