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【伊藤幸弘の子育てアドバイス】#130 「犯人探し」より「思いやり」

2017-08-10

こんにちは、伊藤です。

本日も子育ての悩みから、
ひきこもりや非行など、子どもの問題行動に
悩む親御さんに役立つ情報をお伝えします。

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前回のおさらい
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前回も17歳の少年の手記を紹介しました。

少年は

「あんな奴らと付き合うと
ろくでもない人間になる」

と言う親の言葉に耳を貸さず
繁華街でカツアゲをするようになりました。

本日は、
定時制高校に入学後も
暴走族の集会に参加し、
さらなる非行の道へと進み続け、
さらに状況が悪化していく様子を描いた
手記の続きをご紹介します。

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母をノイローゼ寸前まで追い詰めた少年
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先輩が暴走族に入っていて、
おれも誘われて
集会に一回出た。

集会は非常に楽しかった。

単車でブンブンふかすと
楽しくて
俺も暴走族に入れてもらった。

このころは、女と遊んでも
あまり楽しくなかったということもあるし、
家庭もドロンとした空気だったので
何も考えなかった。

そして、俺の暴走族人生が始まった。

俺は一応学校には行っていた。

俺の入った暴走族は
全部で十チームもあり、
俺は十五歳だったので
一番下っぱだった。

先輩に物を頼まれ買いに行ったりもする。

要はパシリだった。

なれていくうちに
集会に出たり、
単車を買って改造したりしていた。

頭をパンチパーマにして
親に見せたときは
親は泣いていた。

その時、俺は、一瞬心が揺れたが、
一度入ると先輩に言ってしまったからには
もう後戻りはできないと思い、

「これ、今、流行っているんだよ」

と馬鹿なゴマカシをしたりした。

髪の毛に変化が見られるたびに
親が泣いていたような記憶がある。

でもそのときは
親なんて関係なかった。

数えきれないぐらい
親に暴力をふるった。

主に朝寝ている時に起こされた時だ。

暴走族に入って6ヶ月位で
上の先輩(18歳)たちは引いた。

それからケンカがものすごく多かった。

原付で二人乗りしている奴をブッ飛ばして
金をとったり、
イキがってロン毛をしていたりする奴を狩っていた。

要は地元にチーマーみたいな
奴を俺たちは見つけしだい狩っていた。

俺が暴走族をやっている間、
母親は毎日泣いていたような気がする。

弟も暴走族ではなかったが
けっこう夜中に遊んだり
家庭内暴力をふるったりと
親を泣かしていた。

父親は毎日夜中に帰ってくるが
母親に「子どもが悪くなった」といい
毎日夫婦ゲンカ。

父親は子どもの非行の原因を全て母親のせいにし、
母は当時ノイローゼ寸前という感じだったと思う。

つづく

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編集後記
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少年の家庭は
完全に崩壊しました。

両親は解決するために何をすべきか分からず
相手のせいにばかりして、
夫婦喧嘩が絶えず、
さらに状況を悪化させてしまいました。

このメルマガの読者の中にも
同じ状況にある方が
いらっしゃるかもしれません。

まず、申し上げたいのは、
お子さんを非行や不登校にした

「犯人探し」

をしても意味はない、ということです。

犯人を捜すのではなく、

「これからどうすべきか?」

をご夫婦で、ご家族で話し合ってください。

当たり前ですが、
ご夫婦・ご家族が足並みを揃える事が
非行や不登校・ひきこもり解決への早道です。

この少年の父親がもし、
暴力を振るわれている母親を労わっていたら
暴言を吐かれ辛い母親の気持ちに寄り添っていたら
母親を助ける為に少しでも早く帰宅していたら

きっと状況は変わっていたでしょう。

必要なのは「犯人探し」ではなく
家庭内の「思いやり」なのです。

あなたのご家庭はいかがですか?

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読者の方から頂いた喜びの声
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続いて、
DVD、メルマガ、子育てラジオ定期便などを
ご覧になり、状況を改善された
読者の方の喜びの声をご紹介します。

本日紹介させていただくのは
SMさんからのメッセージです。

DVDをご覧になり、
解決への道を歩まれています。

問題が解決に向かえば
お子さんと
どのような会話ができるのか、
ということを感じていただける
貴重なメッセージです。

*******************ここから********************

高校3年生の息子がいじめから不登校になりました。

ネットで検索して伊藤先生のDVDを知りました。

伊藤先生ご自身が
実際にお子さんを救われた実体験があることと、
体当たりで取り組んでいる本気さ、
実際に子ども達の心が開いて救われている
ということから信頼できると思い、
DVDを購入しました。

伊藤先生のDVDを見て、幼少時の親の対応が
根本的な原因だというのは目から鱗でした。

息子のことを最優先にやる。

息子の何気ない話しにも片手間ではなくしっかり聞く。

いちいちガミガミ指示しない等を心がけていたら、
息子の表情が明るくなってきたように思います。

いろいろと話しかけてくれたり、学校の辛かったこと、
その時にお母さんに
心配かけたくなくて言えなかった等を
泣きながら話してくれたりしました。

まだまだ先は長いですが、
このままこの方法を続けていきたいと思います

有難うございました。

*******************ここまで********************

SMさん
貴重なメッセージをありがとうございました。

正しい子育て法を信頼していただき、
とても嬉しく思います。

多くの方がそうであるように、最初は
半信半疑で実践を始められたのではないでしょうか。

高校生の息子さんに
こんなに早く良い変化が現れるというのは
SMさんの過保護の賜物ですね。

>いろいろと話しかけてくれたり、学校の辛かったこと、
>その時にお母さんに
>心配かけたくなくて言えなかった等を
>泣きながら話してくれたりしました。

とありましたが、
息子さんが心の内を話してくれたときは
涙が出るほど嬉しかったでしょうね。

「親に心配かけたくなくて言えなかったことを
今は、安心して言える」

「心配かけていいんだ、遠慮しなくていいんだ」

「学校で辛い目に合うような情けない自分だけど
どんな自分でも親は受け止めてくれる」

そんな安心感、親への信頼感が
息子さんにできたということです。

読ませていただきながら
私共も心が動きました。

解決まではまだ時間がかかるかもしれませんが、
このままお子さんのことを信じて
愛情を注いでいただければと思います。

頑張ってください。

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SMさんの話をお読みになって
うらやましく思った方もいらっしゃるでしょう。

また、

「私も過保護に接しているつもりなのに
あまり変化が見られない」

と焦りを感じられた方も
いらっしゃるかもしれません。

「変化が見られない」場合は、
何かが間違っている可能性が高いです。

もしかしたら、
「過保護」を勘違いされているのかもしれません。

「過保護」とは単に優しくすれば良い
という単純なことではありません。

お子さんの本当に要望するものを
叶えることです。

・これがいいだろう
・きっとこう思うだろう

と先回りしてしてしまうのは
残念ながら「過干渉」です。

逆に、叶えてはいけない要望もあります。

それは「わがまま」です。

この「わがまま」に過保護に
接してしまうと逆に悪化してしまうこともあります。

実は、この「わがまま」と「叶えていい要望」の
区別ができない方がとても多いのです。

過保護にしているつもりなのに
変化が見られないという方は、
ぜひ他の教材なども活用いただき、
本当に正しい子育てについて
学んでいただければと思います。

『子育てラジオ定期便』

→ https://futoukou365.com/radio/

『伊藤幸弘・不登校ひきこもり解決DVD』

→ https://futoukou365.com/dvd/16

いずれも続々と喜びの声が届く、
自信を持ってお勧めできるコンテンツです。

本日も最後までお読みいただきまして
ありがとうございました。

お子さんの問題が
1日も早く解決することを
心から願っています。

PS:

メルマガでお伝えしていることを実践されて
何か変化はありましたか?

・子どもの態度が変わった

・ついに学校に通えるようになった!

など、嬉しい変化がありましたら
ぜひご連絡ください。

こちらのメルマガで他の親御さん方に
共有させていただきたいと思います。

どうぞご協力のほどよろしくお願いいたします。

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