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【伊藤幸弘の子育てアドバイス】#136 余計なことを言うくらいなら何も言わない方が良い

2017-09-21

こんにちは、伊藤です。

本日も子育ての悩みから、
ひきこもりや非行など、
子どもの問題行動に悩む親御さんに
役立つ情報をお伝えします。

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前回のおさらい
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前回も、問題行動を起こす
15歳の少年の母親の手記を
そのまま掲載させていただきました。

「大変明るく、ユーモアがあり、
クラスのムードメーカー」

と通知表に書かれるような少年でしたが、
中学3年生のクラス分けによって
仲の良かったグループから離れたことを機に
クラスに馴染むことができなくなり、
ついに不登校になります。

さらには、
暴力で手がつけられなくなり、
少年の母親はついに
私・伊藤に相談に来られました。

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子どもと約束したことは必ず守り実行
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その頃の息子は、
手がつけられない程、荒れていました。

その頃の私は、
食事ものどを通らず、
夜出かけて行った息子を
まんじりともせず待っていました。

夜出かけるのを止めさせようとして
玄関に仁王立ちになっても
つき飛ばされるだけ。

私の神経は
ピリピリしていました。

体重も15kgやせ、
はた目からも

「どうしたの?やせたね」
「疲れてるね」

などと言われ、この頃は
近所を歩くこともつらかったです。

「偉そうに学校の役員なんかして、
あんな子育てしかできないんだね・・・」

とうしろ指をさされているようで
人と会うのがとても怖かったのです。

人と話をすると、いつも

「すみません」「すみません」

と謝ってばかり。

そして、いつも涙が出て
止まりませんでした。

赤ちゃんを見ると、
息子の小さい頃を思い出し、

「あんなに可愛かったのに」
「あんなに大切にしたのに」
「いたずらをしている後ろ姿でさえ、
かわいく、愛おしかったのに」

と思うと、気持ちが暗く
沈みこんで行きました。

きっとその私の姿に息子も、
もっともっと落ち込み
荒れ狂って行ったのだろうと思います。

そして、ようやく夫と共に
伊藤さんのお宅へ伺い
相談することができました。

伊藤さんは、快く引き受け、
息子に会いに来てくれました。

息子と色々話をし、
少しずつ息子の心の中に入り、
体当たりで息子に接してくださいました。

今まで誰一人出来なかったことです。

息子は

「あの人はいい人だ。

親は信じられないけど、
あの人は信じられる。」

と言いました。

そして、伊藤さんは息子に

「やりたいことは何かあるか」

と尋ねました。

息子は、

「ギターをひきたい」

「ボーカルをやりたい」

と言いました。

伊藤さんは、息子のその言葉を大切にし、
信じて接してくれました。

「今から練習をし、
3月にはライブを開こう」

と目的と夢を持たせてくれました。

忙しい時間をさいて、
伊藤さんやその仲間の方々と共に、
厳しく、時には優しく、
真剣に本気で取り組んでいただきました。

伊藤さんは、

「喧嘩をして警察のお世話になっています。
どのように対処すればいいですか?」

と電話を入れれば、
遠いのにすぐに飛んで来て、
息子を真剣に叱り、息子の話を聞き、
話し合ってくれました。

この頃の私たち夫婦は、
息子と対話ができなくなっていて、
良いこと、悪いことも
何も言えなくなっていました。

息子に気をつかい過ぎて、
オドオドしてしまい、
一つ何かことが起きると
オロオロうろたえ、
慌てふためいていました。

伊藤さんは、
私たち夫婦にいつも

「親が変われば子は変わる」

「不動心だよ、振り回されるな」

と言ってくださいました。

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編集後記
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今回も引き続き
ある母親が書いた手記を
ご紹介しました。

いよいよ私の出番です。

私は全身全霊、
誠意をもって
真剣に少年にぶつかりました。

信頼できる大人もいるんだ
ということを教えるためです。

その結果、少年は変わり始めました。

私は少年との約束を全て守りました。

少年が希望していたライブも
規模は小さいものでしたが、
もちろん開きました。

私にしてみれば
一度した約束を守るのは当然のことでした。

しかし、この当然の事ができない親も
世の中にはたくさんいます。

だからこそ
全ての約束を守る私は
少年にとって特別な存在に映りました。

さて、あなたはこれまで
お子さんとの約束を守ってきましたか?

小さな約束から大きな約束まで、
たくさんの約束が果たされないままに
なってはいませんか?

過干渉が問題行動を引き起こすことは
間違いありません。

同時に、大小に関わらず
子どもとの約束を破ることも
問題行動を引き起こす引き金となることを
覚えておいてください。

約束を破る人は信用できない

それは、
大人でも子どもでも同じことです。

相手が子どもだから約束を守らなくてよい
ということは決してありません。

心当たりのある方は、
今からでも大丈夫です。

今後は、たとえ些細な約束であっても
お子さんとの約束を
意識して守るよう心がけてください。

できない約束はしない

どんな小さい約束も守る

それだけでも
お子さんがあなたを見る目は
少しずつ変わり始めるでしょう。

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読者の方から頂いた喜びの声
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続いて、DVD、メルマガ、
子育てラジオ定期便などを参考にして
状況を改善された読者の方の
喜びの声をご紹介します。

本日ご紹介するのは
SYさんからのメッセージです。

SYさんは腹痛と過呼吸に悩む
娘さんをお持ちのお母さんです。

DVDをご覧になり、
ご自身の行動を変えたとご報告をいただきました。

問題行動を起こすお子さんに対して
どのように接すれば良いのか、
ぜひ参考にしてください。

*******************ここから********************

中3の娘は、
プレッシャーを感じると腹痛と過呼吸になります。

そのため、今年の春は3週間ほど、
私が毎日、学校に迎えに行き早退しました。

小学生の時は10日間くらい
学校が嫌で休んだりしていました。

「どうせ自分はダメだ、やる気がしない」

などと言い続け、
母である私にあたることで
ストレスを解消していました。

小さいときから
「周りの子が羨ましい」と言っていたので、
愛情が足りないんだろうなとは思っていたものの、
どうしたらいいのかわかりませんでした。

私も親から厳しくされていたので
どう接していいのかわからなかったのです。

娘が2歳の頃、
伊藤先生のことをどこかで見たことがありました。

また、同じ頃に佐々木正美先生の本を読み、

「過保護」

という言葉が引っ掛かっていたことを思い出しました。

DVDの紹介にお二人が出ていたことで、

「今こそこれをやる時だ」

と思い、DVDを購入しました。

伊藤先生、
DVDを作ってくださりありがとうございます。

DVDを観て、まずは

「娘は苦しんでいるんだ」

ということを常に思い出すようにしました。

そして、

「余計なことを言うくらいなら何も言わない方がいい」

とメルマガにあったので、
余計なことを言いそうになったら
黙っていることにしました。

その2点くらいを気を付けていただけですが
娘がいろいろ話をしてきたり、
甘えてきたりするようになりました。

中3なのに勉強をせず、ゲームばかりの時があり、
イライラすることもありますが、
そういう時は、その場を離れて
気持ちを落ち着かせることができるようになりました。

すると、娘が「お母さんもがんばってるよね」
などと言ってくれるようになりました。

この調子で受験も乗り越えて欲しいと思いますが、
彼女なりに力を出し切ってくれれば
それでいいとも思っています。

これを機会に、
重りのようにくっついている私を切り離して、
娘が軽々と自分の道を歩いて行ってくれるように
がんばっていきます。

子育てに大切なことに気がつくのが
中3の今になってしまって、
娘に対して申し訳ないと思いますが、
今が私たちにとって
ちょうどいいタイミングだったんだと思い
やっていきます。

*******************ここまで********************

SYさん
貴重なメッセージをありがとうございました。

「過保護」

という言葉を覚えていてくださって
ありがとうございます。

>DVDを観て、まずは「娘は苦しんでいるんだ」ということを
>常に思い出すようにしました。

と書かれていましたが、
娘さんの気持ちに寄り添うことを実践されたことが
娘さんが変わるきっかけになったのだと思います。

そして、

「余計なことを言うくらいなら何も言わない方がいい」

と、「過干渉」を控えている様子が
伺えて安心しました。

中3で、受験を控えたお子さんに、

「過干渉をしない」
「お子さんの気持ちに寄り添う」

ことを実践できるのは本当に素晴らしいことです。

これにお母様が気づかずに
仮に高校に合格したとしても、
その後にきちんと通学できなければ意味がありません。

高校ですから、進級するには
最低限の出席日数が必要となります。

そう考えれば、いま無理に勉強させるよりも
まずは、親子の信頼関係を築かれているのは、
正しい選択だと言えるのではないでしょうか。

過干渉を控えた結果、
娘さんに前向きな変化が見られて、
本当に良かったです。

これからも、
娘さんにプレッシャーなどをかけることなく
自信を与えてあげられるよう、
しっかりと過保護な子育てを続けてください。

改めて、
貴重なメッセージありがとうございました。

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DVDをご覧になった親御さんからは、
このような感謝のメールやお手紙が
ひっきりなしに届きます。

それだけ世の中に
正しい子育てが認知されていない
ということでもありますが、それでも
そのようなメッセージを読むたびに
本当に嬉しい気持ちになります。

そして、そのたびに
より多くの親御さんに
DVDや子育てラジオ定期便などを通じて
正しい子育てをお伝えしたいという
思いを新たにします。

ただ、無料ではありませんので、
無理にお勧めするようなことは決していたしません。

また、万が一
DVDを繰り返しご覧になり、
実践し始めて90日が経過しても、
お子さんやご家庭に変化が見られない場合は、
返品いただける返金保障制度をご用意しています。

それだけ、
自信をもってお薦めできる内容です。

「子どもとの関係を何としても改善したい」

と思われているなら、
ぜひDVDをご活用ください。

【子育てDVDのお申し込みはこちら】

→ https://futoukou365.com/dvd/16

ご家庭の問題が
1日でも早く解決することを
心から願っています。

本日も最後までご覧いただき
ありがとうございまました。

PS:
メルマガでお伝えしている子育て法を実践されて
何か変化はありましたか?

「子どもの態度が変わった」

「ついに学校に通えるようになった!」

など、

嬉しい変化が見られましたら、
そのエピソードをぜひご連絡ください。

こちらのメルマガで他の親御さん方に
ご紹介させていただきたいと思います。

どうぞご協力のほどよろしくお願いいたします。

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