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【伊藤幸弘の子育てアドバイス】#138 ただ見守っていれば不登校は解決しますか?
こんにちは、伊藤です。
本日も子育ての悩みから、
ひきこもりや非行など、子どもの問題行動に
悩む親御さんに役立つ情報をお伝えします。
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前回のおさらい
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前回まで数回にわたり、
問題行動を起こす15歳の少年の
母親の手記を紹介してまいりました。
私は、少年と徹底的に向き合い
愛情が不足していた彼に
愛情を注ぎました。
約束したことはすべて守り、
「信用できる大人もいるんだ」
ということを理解させました。
その結果、彼は少しずつ変わり始めました。
本日は、
ある先生からいただいた
メッセージをご紹介します。
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先生からのお礼
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拝啓
早くも梅雨が始まったような毎日、
いかがお過ごしでしょうか。
先日はお忙しい中、
S中学校二年生の
生活講演会に講師として来て頂き、
誠にありがとうございました。
講演を聞くに当たって、
一部の生徒は落ち着きがなく
失礼をいたしましたが、
おおむね熱心に耳を傾けていたようでした。
暴走の世界に対して認識を深くし、
まっすぐ生きることの大切さを実感した生徒が
少なくないように思われます。
また一緒に講演を聞かせて頂いた職員、
父母からも
「中身のある講演で良かった」
の言葉が寄せられました。
特にご自身のプライベートな部分を
隠すことなく堂々と語られるお姿に
迫力を感じたのは
私だけではなかったようです。
何人かの生徒は、
自分の現在の家庭環境や生活を
伊藤先生の過去に重ね合わせ、
神妙な気持ちで聞いている生徒もいたようです。
公私共にお忙しいなか
私たちS中学校の生徒のために
貴重なお話をしてくださり、
ありがとうございました。
末筆ながら、
伊藤先生のますますの
ご活躍とご健康をお祈り申し上げ、
お礼に変えます。
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編集後記
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これは、以前 私が講演を行った
S中学校から受け取ったお礼の手紙です。
今回、注目していただきたいのは、
>特にご自身のプライベートな部分を
>隠すことなく堂々と語られるお姿に
>迫力を感じたのは
>私だけではなかったようです。
という点です。
問題行動を起こしているお子さんをお持ちの
親御さんの多くは
子どもに愛情を注ぐことよりも
自身のプライドや
世間体を大切にしがちです。
子どもたちは、
大きな声や音を出せば
「近所迷惑でしょう」
と怒られ、
金髪や派手な格好をすれば
「近所になんて言われているか?」
と注意され、
不登校や夜遊びをすれば、
「親のしつけが悪いって
後ろ指をさされているんだよ」
「恥ずかしい」
と言われます。
「悪い」と判断する指標が、
家族とは関係ない世間や近所など
他人から見た視点になっているのです。
このような叱り方では、
親が子どもの信頼を失うのも当然です。
誰に何を言われるからではなく、
「悪いことは悪い」
はずです。
近所からクレームが来なければ
「良いこと」になるわけではありません。
親は子どもに
「悪いこと」を「悪い」と叱るべきなのです。
世間体を気にした叱り方では
子どもに愛情は伝わりません。
そのような叱り方をしていると
子どもたちは
「自分よりも世間体が大事なのか?」
と思ってしまいます。
S中学での講演に限らず
私は自分のプライベートを
話すことがありますが、
その時もありのままに
話すようにしています。
もちろん、私の過去の行いは
「悪いこと」です。
警察に捕まらなければ
しても「良いこと」では
決してありませんでした。
私はその悪い行いの為に、
刑務所に入りました。
刑務所に入った話など
本来は恥ずかしいことで
誰かに話せるようなことではありません。
それでも、
私はご自身のブライドや
世間体よりも、
その刑務所に入ったという経験から
伝えられる思いや感情、言葉を
大事にしています。
あなたも世間体を気にするのではなく
子どもと子どもの行動をしっかりと見て
悪いことを悪いと叱れる親でいてください。
刑務所に入ったことにより、
私が失ったものはありましたが、
それ以上に得たものもあるそうです。
何より今の自分があるのは、
あのヤンチャな時代があったからだと
思っています。
「塞翁が馬」
ということわざがあるように
何が幸運になるのかは
本当にわかりません。
もしかしたら、
%%NAMESei%%さんはいま
お子さんの問題行動で
辛い日々を送っているかもしれません。
ですが、その辛い日々から
得るものもあると思います。
親子の絆
家族の信頼関係
人の気持ちを思いやる優しさ
待つことの素晴らしさ
子育てとは何か?
などです。
それはきっとあなたとあなたのお子さんの
今後の財産になるはずです。
そんな明るい未来を目指して
今の子育てを頑張っていただければと思います。
そして、本日は
このメルマガとは別にご提供している
【子育てラジオ定期便】の
内容を特別に紹介させていただきます。
今回は、父子家庭で
不登校の中3男子をお持ちの
お父さんからのご質問に
私がお答えしました。
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2年半位前から、妻とは別居中です。
最初は妻が長男を引き取りましたが、
中学2年の夏休みに家に戻ってきました。
息子は小学校の頃から、嫌なことがあったり、
宿題を忘れたりすると、
学校を休むことがありました。
秋に学校で進路の話し合いをした時に、
本人は「定時制の高校に行く」と言っていました。
昨年12月、週に2回、家庭訪問をしてくれている
担任の先生と意見が合わず、
それから学校の話しはしなくなりました。
それまでは、わずかながらも会話や夕食を
一緒にすることもありましたが、
今は部屋に引きこもりです。
毎日、声掛けはしています。
【質問】
伊藤先生のDVDを見て、少しずつですが、
子どもの話しを聞くように心がけています。
子ども自身が行動するまで、
見守っていけば良いのでしょうか?
具体的には他に何をしたら良いですか?
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このご質問を読んで、
父子家庭で頑張っているお父さんには
大変、申し訳ないのですが、
“息子さんが最初に母親と暮らし、
その後、父親と暮らし始めたが、
今は、引きこもっている”
ということは、
息子さんにとっては
両親が二人とも当てにならない、
のだろう、と思いました。
子どもは何歳になっても、
親に
甘えたい
頼りたい
当てにしたい
のです。
ところが、残念ながら
このご家庭は
それができる場所になっていません。
ご質問の
>子ども自身が行動するまで、
>見守っていけば良いのでしょうか?
の答えは、
「NO」
です。
ただ、見守っていても不登校は解決しません。
親が率先して変わり、
お子さんに対応しなければなりません。
私はこのお父さんに、
問題点を指摘して
お父さんがどう変わるべきか?
具体的に何をすべきか?
などをアドバイスしました。
具体的な対応法については
ぜひ子育てラジオ定期便
本編をご覧ください。
→ https://futoukou365.com/radio/
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読者の方から頂いた喜びの声
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続いて、DVD、メルマガ、
子育てラジオ定期便をご覧になり
状況を改善された読者の方の
喜びの声をご紹介します。
本日紹介させていただくのは
MMさんのメッセージです。
DVDをご覧になり、
伊藤先生にも相談されています。
あなたの子育ての参考にしてください。
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小6の娘が学校へ行き渋るようになり、
暴力、暴言、昼夜逆転などで、
生活に支障が出てきました。
色々な相談機関に相談しても、
どこかしっくりこなくて、悩んでいたところ、
伊藤先生のHPに行き着き、
原因は私の過干渉だ!と
初めて我が家の状況に当てはまっていて、
納得できるお話だったので、
伊藤先生の解決方法を実践してみたいと思いました。
以前は、なぜこうなったのか解らず、
どうしていいのか解らず、
つらい日々を過ごしていましたが、
伊藤先生のDVDを拝見して、
少しずつ紐が解けていくようで、
私自身の考え方も変わり、
前向きに子どもと向き合う事が出来ました。
まだまだ問題解決まで至っていませんが、
個別相談やフォローアップ相談で
伊藤先生に直接アドバイスを頂き、
アドバイスも具体的にして頂けるので、
日々実践しています。
私の場合、過保護の捉え方を間違えていました。
伊藤先生に相談の時は、
いつも最後に
「また、相談して」
と言って頂けるので、
本当に私の心の支えになっています。
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MMさん
貴重なメッセージをありがとうございました。
DVDをご覧になり、
ご自身の「過干渉が原因」と
理解できたことは大きな前進でしたね。
愛情をかけて育ててきたはずの
お子さんの不登校の原因が、
自分(親)にあると考えるのは辛いことですが、
まずそれを認め、前向きに自分自身を変えようと
努力される姿は本当にすばらしいと思います。
世の中の大多数の親御さんが
原因を特定できず悩む中、
まずは原因を理解できただけでも
大きな進歩です。
原因がわかれば、
自ずと対応法もわかります。
過保護な子育てを
1つずつ丁寧に積み重ねていけば
必ずゴールが見えてきます。
引き続き、
諦めずに一緒に頑張っていきましょうね。
改めまして
貴重なメッセージありがとうございました。
お子さんの問題行動が
完全に解決することを心から願っています。
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先にご紹介した
【子育てラジオ】にご質問を頂いた父子家庭のお父さん
今回、お手紙を下さったMMさん
ともに、
「どうしたらいいかわからない」
と悩んでおられました。
自分がどうすればいいのか?
子どもに何をしてあげればいいのか?
がわかれば、
親御さん自身が前向きに明るくなることができます。
親御さんが前向きに明るくなれば
当然、家庭の雰囲気も良くなります。
家庭の雰囲気が良くなければ
お子さんの問題行動の解決が早くなります。
あなたが「どうすればいいのか?」
を悩んでいるのと同じで
お子さんも今
「どうすればいいのか?」を
悩んでいるのかもしれません。
その悩んでいる気持ちをどうやって、
前進させるか?
やる気に変えるか?
それができるのが
「当てになる親」なのです。
「当てになる親」になる為に、
正しい子育て法をご活用ください。
具体的な事例に対する対応法を紹介する
【子育てラジオ定期便】
→ https://futoukou365.com/radio/
不登校の原因や対応法・親のすべき事など
基本的な事から大事なノウハウを教える
【不登校ひきこもり解決DVD】
→ https://futoukou365.com/dvd/16
あなたが抱える問題が
1日でも早く解決することを
心から願っています。
本日も最後までご覧いただきまして
ありがとうございました。