【伊藤幸弘の子育てアドバイス】#127 問題解決の第一歩は「子どもとの約束を守ること」です

2017-07-20

こんにちは、伊藤です。

本日も子育ての悩みから、
ひきこもりや非行など、子どもの問題行動に
悩む親御さんに役立つ情報をお伝えします。

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前回のおさらい
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本日も子どもの手記をお届けします。

前回ご紹介した19歳少女の両親は、
少女が幼い頃から共働きで留守がちだったため
少女は家に帰ることが嫌になりました。

小学6年生の頃から親子喧嘩が増え、
煙草、飲酒、窃盗、無免許運転など
非行行為に走るようになりました。

ところが、交通事故を機に
両親や周りの愛情に気づきます。

伊藤先生に

「けじめをつけろ」

と厳しい言葉をかけられた少女は、

「夜九時までには帰宅する」

「暴走行為をやめる」

という2つ約束をしました。

また、本人は

「高校を卒業する」

ことを目標としました。

今回はその続きを紹介いたします。

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守られた約束
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私のけじめは

「夜九時までには帰宅する」

「暴走行為をやめる」

ことだった。

伊藤さんとの電話をきった後、

「約束は絶対に守ってやる」

という気持ちが強かった。

決意が強かった分、
自分だけの目標もでてきた。

それは「高校を卒業する」ことだ。

本気で話を聞いてくれた伊藤さんに
自分に負ける情けない姿を見せたくなかったから
自分しか知らない強い目標を
もてたと思います。

そして、
両親にも強い自分を見せたかったし、
今まで白い目で私を見てきた人たちを
見返してやるという気持ちもあふれてきました。

そして、
自分の気持ちにうそつかずに
無事に高校を卒業。

何度か生徒指導をうけて、
学校を辞めるか辞めないかの
瀬戸際だったけれど、
自分の決意に負けることなく
無事卒業式をむかえました。

卒業式は
今までに感じたことのないほど
自分にとって最高のものでした。

高校の先生のことは
本気で大嫌いで
いつもばかにしていたけれど、
卒業式はなぜかその気持ちが
うそのようになくなり、

「先生、今までありがとう」

という感謝の気持ちでいっぱいになり、
涙があふれ声に出せませんでした。

高校を卒業して本当に
良かったと思いました。

もし高校を辞めていたら、
絶対に後悔しただろうし、
「けじめ」もつけられないまま、
ズルズルした行動、生活が
続いていたと思う。

高校を卒業した今は、
私の胸にはいい思い出が
いっぱいつまっています。

そして伊藤さんとの約束の
暴走行為はきっぱりと辞めました。

が、帰宅時間はついつい守ることができなかった。

でもどんなに夜遅くても
家には毎日帰るように
努力しました。

そして、
私が一番楽しみにしていた
「ライブ」が現実になったのです。

伊藤さんは、
私との約束を守ってくれたのです。

初めて、大人を信じることができました。

ライブは小さな、小さなライブでしたが、
みんなで協力してライブができること、
みんなの気持ちが一つになって
ライブができる感動、
努力が分かりました。

伊藤さんと出会って、
いろいろなことを学びました。

逃げてばっかりの自分に気がつきました。

少しずつ自分の気持ちに
正直に、素直になり、
自分の夢を大切に追いかけようと思いました。

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編集後記
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私はライブの約束を守りました。

もしかしたら、少女は心の奥底では
半信半疑だったかもしれません。

「どうせまた大人は嘘をつくだろう」

そう思っていたかもしれません。

これまでにも散々大人たちから
うそや社交辞令を言われ
約束を破られてきた経験が
あったからです。

しかし、私は約束を守りました。

少女にとって
約束が守られたことは
大きい出来事だったはずです。

彼女の心の中には

「信用できる大人もいる」

という意識が芽生えたでしょう。

あなたはお子さんとの約束を
守ってきましたか?

仮にそれが
小さい約束であったとしても
それをきちんと守ってきたと
自信を持って言えますか?

おそらく、胸を張って
「YES」と言える人ばかりではないでしょう。

約束したことさえ
忘れたこともあったかもしれません。

心当たりがあるなら、今日からは

「お子さんとの約束を守る」

ことを心がけてください。

あなたが約束を破るのに、
なぜ子どもがあなたとの約束を守ることが
できるでしょう?

「自分だって約束を守らないくせに
なんで自分ばっかり守らなきゃいけないの?」

と子どもが思うのも当然です。

子どもは親が思う以上に
しっかりと親の言動を見ているものです。

そのことをしっかりと意識してください。

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読者の方から頂いた喜びの声
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続いて、読者の方の喜びの声をご紹介します。

本日紹介させていただくのは
「科学屋の卵さん」のメッセージです。

ご自身が変わった結果、
息子さんが登校するようになった過程を
詳細にご報告下さいました。

*******************ここから********************

我が家は三人の子どもがいて、
下二人が不登校でした。

現在、大学一年の次男は中学1年から不登校になり、
中学は行きませんでした。

三男も次男の後を追うように一年遅れで、
小4から中3まで不登校でした。

三男はときどき登校したり、
放課後のみ登校したりでした。

次男は何とか公立高校に入学でき、
それをきっかけに通学し始め
ほぼ休まず卒業しました。

三男は受験がせまってきた今、
やっと朝から通学し始めました!

次男のときは中3になっても行かなかったので、
とても嬉しいです。

長い戦いでした。

三男の不登校は、
次男でいけなかったことを
やらないように注意していたので、

「仲良くしてるのになぜ?」

と思いました。

いじめはありません。

最初の不登校の時はバトルでした。

次男を追い詰めることばかりし、
自分も体を悪くしました。

色んな所に相談しました。

次男は鬱になり何時間も寝続け
部屋から出なくなりました。

私を変えたのは

「あなたより苦しいのは息子さんですよ。」

というスクールカウンセラーの一言です。

この言葉で、

「可哀相なのは私じゃない、子どもだ」

と気づくことができました。

それまでの私は、
「不登校は次男のわがままだ」と思っていました。

子どもに指導ばかりして、
気持ちに寄り添っていませんでした。

盲導犬を育成するときには、
人を好きにさせるため決して叱らないそうです。

だから頭に来る事を言われても、
これらを思い出して我慢し、受け流しました。

そんな頃、伊藤さんのビデオに出会い、
息子達に幼児のように接しました。

まず、仕事から帰る時に「帰るコール」をします。

何が欲しいか聞くと毎回「アイス」と言うので、
必ず買って帰るようにしました。

三男の時も同じようにしました。

昼夜逆転して寝ずに起きている夜は
二人で話す良い時間になりました。

「ゲームは夜11時まで」というルールを決めました。

守らないときは「体に悪い」と注意しました。

時間は掛かります。

私が息子達に優しくしても、
「気持ち悪い」と思われます。

主人は非協力的です。

でもいいところは子ども達を怒らないところです。

私も時には怒っていますが・・・

そんな毎日で次男が登校後、
なぜ三男が行かないのか分かりませんでした。

でも、学校が子どもに合ってないんだなと思いました。

合わない環境に行きたくない
子どもの気持ちを優先しました。

土日に友達と外で遊んでいると

「学校に来ないのに」

と学校のお友達に言われます。

担任にもそれを言われた時、

「平日は外に出られないのに、
いつ太陽に当たり体を動かすのですか?」

と言い返してやりました。

それは、
次男が誰かに見られたくなくてずっと家にいて、
体力が無くなったということもありましたが、

「親が完全に味方になる」
「人を信用させる」

ことが大事だと思ったからです。

まだ次男は人を信用しておらず、
また不登校になるかも心配しています。

三男も登校し続けるかわかりません。

これからも、送られてくるメールを
見ながら子どもを応援します。

ありがとうございました。

*******************ここまで********************

科学屋の卵さん
貴重なメッセージをありがとうございました。

「あなたより苦しいのは息子さんですよ。」

という言葉を紹介してくださいましたが
ドキっとする言葉ですね。

でもこの言葉が
科学屋の卵さんが変わるきっかけとなり
良かったです。

「子どもの気持ちになる」
「子ども目線で考える」

そして、

「親が変われば子も変わる」

これが子育ての鉄則です。

また、

>そんな頃、伊藤さんのビデオに出会い、
>息子達に幼児のように接しました。

>まず、仕事から帰る時に「帰るコール」をします。

>何が欲しいか聞くと毎回「アイス」と言うので、
>必ず買って帰るようにしました。

>三男の時も同じようにしました。

と書かれてますが、
これも素晴らしい対応です。

お母さんが仕事中は、息子さん達は
寂しい思いをして待っているかもしれません。

お母さんからの電話は、

「欲しいものを買ってきてくれる」

という喜びだけではなく、寂しさを紛らわしたり、

「ああ、しっかりと気にかけてくれているんだな」

という愛情を感じさせるものとなったでしょう。

さらに、

>「平日は外に出られないのに、
>いつ太陽に当たり体を動かすのですか?」
>と言い返してやりました。

というエピソードがありましたが、
こちらも素敵ですね。

息子さんがこの言葉を聞いていたかどうかは
こちらの文章からは分かりませんが、

「いつでも子どもの味方でいる」

という気持ちをお母様が持っていることは
不登校の解決にとても重要です。

この言葉を聞いていなかったとしても
息子さんは普段の生活の中で、

「親御さんは味方でいてくれている」

と感じていることでしょう。

まだまだ心配はあるようですが、
これからもこの調子で
「過保護」を続けていけば大丈夫です。

改めまして
貴重なメッセージをありがとうございました。

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共感できる言葉や文章が
たくさんありましたね。

一番のポイントは

「親御さんが変わる」

という点です。

お子さんに変わることを強要するのではなく
あなたご自身が変わることを意識してください。

そうすれば
自然とお子さんも変わり始めます。

考えてみれば当然のことですよね。

あなただって、

「ああしなさい、こうしなさい」

とうるさく指示してくる人に対する態度と、
自分を褒め、自分を理解し、
優しい言葉をかけてくれる人に対する態度では
全く変わってくるはずです。

これまでにも何度もお伝えしていますが、
改めて「自分が変わる」ことを
意識してみてください。

本日も最後までご覧いただきまして
ありがとうございました。

お子さんの問題が
1日も早く解決することを
心から願っています。

PS:
正しい子育てを実践して
何か変化はありましたか?

・子どもの態度が変わった」
・ついに学校に通えるようになった!

など、嬉しい変化がありましたら、
ぜひご連絡ください。

こちらのメルマガで他の親御さん方に
共有させていただきたいと思います。

どうぞよろしくお願いいたします。



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