【伊藤幸弘の子育てアドバイス】#76 問題行動を起こす子どもの2つのタイプとは?

2016-07-07

おはようございます。
伊藤幸弘です。

本日も子育ての悩みから、
ひきこもりや非行など、子どもの問題行動に
悩む親御さんに役立つ情報をお伝えします。

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前回のおさらい
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前回は、佐々木先生に
これまでのお話を総括していただきました。

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現代社会に生きる私たちは
人との関係が薄れていく中で
知らないうちに喜びを失い、
哀しみを失ってしまったのかもしれません。

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というお話でした。

これは、とても深刻な話だと思います。

実は、現代の大人たちは
SNSなどの影響から、
人と対面でコミュニケーションを
取らなくなってきています。

そして、他人の前で
感情を露わにする機会も
どんどん少なくなってきています。

そして、それが今
問題行動を起こす子どもを
増やす原因になっているのです。

一体、どういうことなのでしょうか?

大人が外でコミュニケーションを取らないと、
コミュニケーション能力がどんどん低下します。

そのため、家庭内でも子どもとうまく
コミュニケーションを取れなくなってきます。

そして、親が子どもの前で
素直に喜びや哀しみの感情を出せなくなり、
子ども達もそれに応じて家庭内で
感情を出さなくなってきているのです。

その結果、子ども達は無感情な人間になり、
外に出ても素直に感情を出すことができません。

友達ともうまく
コミュニケーションが取れなくなってしまい、
場合によっては、例えば
家にひきこもってしまったりするのです。

このように現代社会において、
親のコミュニケーション能力の低下が
子どもの問題行動を引き起こしているのです。

このメルマガをこれまで
しっかりお読みいただいているあなたは、
こういったことを十分に
ご理解いただけているとは思いますが、
ぜひ今一度、あなたの子育てにおいても
思い当たる節がないか見直してみてくださいね。

それでは、
本日のテーマに移ります。

今回は

「問題行動を起こす子どもの2つのタイプ」

というテーマでお届けします。

問題行動を起こす子どもには
どんなタイプがあるのか?

じっくりご覧ください。

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本日のテーマ:問題行動を起こす子どもの2つのタイプ
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最近、毎日のように
新聞紙上をにぎわせている
少年少女による
凶悪な事件を知るにつけ、
本当に心が痛みます。

これまでにも、少年少女による
凶悪犯罪は数多くありましたが
その「凶悪」の中身が
以前とはかなり
違ってきているように思います。

残忍さが目立つのです。

さらに、以前ならば
そのような事件を起こすのは
非行に走っている子どもたちでしたが
最近の傾向を見ていると、
いわゆる

「普通の子」

と言われる子どもたちが
突然にキレるのです。

子どもたちは

「キレる」

という行動に出るまでに
(昔に比べ大きくなってきたとは言え)
その小さな体いっぱいにストレスを溜め込み
我慢に我慢を重ね、それでも必死に

「普通の子」

を演じ続けています。

そしてある日「キレる」。

私はこれまで20年間近くにわたり、
非行に走った子どもたちの更生の
手助けをしてきました。

その経験から言えることは
子どもたちの抱えているストレスの中身は
子どもによって様々ではあるものの、
その多くは

「親による過剰な期待からくる過干渉」

による場合がほとんどだということです。

**問題行動の2つのタイプ**

荒れた行動を取る子ども達には、
大きく分けて2つのタイプがあると
私は考えています。

(2つのタイプが重複する場合もあります。)

それは、

「外に向けて行動するタイプ」と
「内に向けて行動するタイプ」です。

「外に向けて行動するタイプ」は、
ロン毛(長い髪)を茶髪にしたり、
ピアスなどをしてファッションで
自分をアピールします。

また、仲間を作ってゲームセンターや
ファーストフード店などにたむろし、
喋ったりナンパをしたりして
遊んでいます。

ここまでは非行といいません。
「遊び型問題行動」の第一段階です。

そのうちに遊びが度を越えるようになると、
タバコや酒を覚え始めます。

家の門限などを破るようになる、
これが第二段階です。

この段階では親との言い争いも多くなり、
時には親に対して
小さな暴力を振るうこともあります。

子どもによっては
暴走族に入ることもありますし、
校内暴力などを起こすこともあります。

そしてさらに遊びはエスカレートしていきます。

シンナーを始める者、
マリファナや覚せい剤
(最近はスピードとも呼ばれ、
ダイエットに利用されることも増えています)

LSDなどに手を出す者、
と様々ですが
これらは薬物の力を借りて

「現在ある苦しみや悩み」

から逃避しようとする行動です。

同時に金銭目的の恐喝などが
暴力を伴って始まります。

この段階が一般的に言う非行であり、
法律によって罰せられる行動を取る段階です。

一方、「内に向かって行動するタイプ」は
いわゆる「普通の子」と言われる
子どもが多く取るものです。

学校の成績も良く、
先生の言うこともきちんと守り、
全く問題が無い子です。

しかしある日
突然に家庭内でキレて、
両親(特に母親)に対して暴力をふるい、
時には王様のようにふるまい、
場合によってはナイフや包丁、
金属バットなどで親に
襲いかかることもあります。

前者の「外向型」に対して
後者は「内向型」と
私は考えています。

内向型のこの行動を
非行ととらえるか、または
親子ゲンカととらえるかは、
当事者の考え方によると思います。

いずれにしても、外向型と違い、
子どもの服装や言葉遣い、
帰宅時間などの現象的な面からは
判断できないことが多いため、、
よほど親が注意深く子どもを見ていないと
事前に問題行動を予知することは
難しいのです。

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編集後記
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少年少女による残虐な事件、
あなたもニュースで見かけることは
多いはずです。

そして時には

「大変だなあ。」

と傍観することもあるかもしれません。

でも、決して他人事だと思わないでください。

今あなたのお子さんが
問題行動を起こしているなら、
もしくは、現時点で何の問題行動も
起こしていないお子さんでさえも、
今後、何か事件を起こしてしまう
可能性がないとは言いきれません。

「バカなこと言わないでください!」

と思われるかもしれませんが、
残念ながら、それが真実です。

いま問題行動を起こしている
あなたのお子さんは
ストレスを抱えている状態です。

もし学校に通えない状態であれば
相当なストレスです。

「誰とも気軽にコミュニケーションを
取ることができない」

という状態は、
人間にとって極めて苦しい状態です。

ですから、そのストレスを日々、
上手に解消してあげなければ
もしかしたら爆発する
可能性だってあります。

今まで僕は、事件を起こし、
警察のお世話になる子どもを
何人も見てきましたが、
その時、親御さんはたいてい
「まさかうちの子が」とおっしゃいます。

その言葉を聞くたびに僕は

「親御さんはお子さんの現実を
把握しきれていなかったんだな。」

ということを感じます。

つまり
お子さんのことを
知っているつもりになっている
親御さんが本当に多い、
ということです。

どうかあなたのお子さんが
過ちを起こさないように
お子さんの気持ちをしっかりと
察知してあげてください。

そして温かく包み込むような愛情を持って、
過保護な子育てをしていってくださいね。

ちなみに本編の中で、
「外向型」「内向型」
のお話をしましたが
あなたのお子さんはどちらのタイプでしたか?

次回は、
この2つのタイプについて
詳しく解説いたします。

ぜひ改めてお子さんのことを
より深く知る手がかりにしてください。

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読者の方から頂いた喜びの声
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それでは本日も
読者の方から頂いた子育ての
体験談を紹介させていただきます。

本日は、OOさんという方からのメッセージです。

まだ不登校の状態は続いているものの、
息子さんの意識が確実に変化している
とのことでご報告をいただきました。

本日お話させていただいた内容にも通じる
素敵なメッセージです。
どうぞご覧ください。

*******************ここから********************

いつもメールをありがとうございます。

中学3年生の娘が不登校です。

中学1年の夏休みが終わる頃から、
体調不良になり肉離れになったり、
起立性低血圧になったりと
心身共に沈んで行きました。

『死にたい』と部屋に籠るようになり、
悩んでいたところ、
インターネットで伊藤先生に
たどり着くことができました。

先生を信じて、
過保護にしてきたつもりです。

それまでの私は、
子どもが可愛くて心配し過ぎて、
過干渉だったと気付くことができました。

まだ、学校には行けないですが、
よく食べ、よく笑います。

先日の中学生二人が
電車にひかれてしまったニュースを見た時は

『親や家族が気付いてあげないから』

と怒っていました。

自分は家族が気付いてくれた
と思っているのかなと思い、
親が変われば子も変わると実感しています。

本当にありがとうございます。
これからも、よろしくお願いします。

*******************ここまで********************

OOさん
貴重なメッセージを
送ってくださいまして
ありがとうございました。

>よく食べ、よく笑います。

と書いてくださっていますが
変化が見られているようで
大変嬉しく思います!

>中学1年の夏休みが終わる頃から、

とありましたので、約2年ほど
ツラい時期を過ごされてきたことと
お察しします。

よく頑張りましたね。

ちなみに

>『親や家族が気付いてあげないから』

と言う言葉は
まさにOOさんがおっしゃっていたように、
OOさんに対する信頼の表れですね。

親子の信頼関係ができてきた良い傾向です。

ただ、油断は禁物です。

今後も引き続きメルマガをご覧いただき、
愛情たっぷりの子育てを続けてくださいね。

これからも引き続き
応援させていただきます。

改めまして
貴重なメッセージを
ありがとうございました。

**********************************************

OOさんは2年間、
娘さんの不登校と向き合われています。

もしかしたらあなたもOOさんと同じように
長期間お子さんのことで
悩まれているかもしれません。

期間が長くなれば長くなるほど、
当然、苦しみも増えますよね。

「この苦しみから解放される日は
来ないのではないだろうか・・・」

と悲観的に思うこともあるかもしれません。

もしそんな風に思うことがあれば、
思いつめない工夫をしてみてください。

もちろんお子さんのストレスを
解消してあげることは大切ですが、
あなたがストレスを溜め込んでいる状態では、
問題解決への道は遠のいてしまいます。

ですから、あなた自身が
精神的に健康であることが
まず何よりも重要です。

あなた自身のことを大切にしてあげて、
そしてお子さんのことを
大切にしてあげてくださいね。

本日も最後までご覧下さいまして
ありがとうございました。



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