【伊藤幸弘の子育てアドバイス】#91 言葉で伝えることが苦手なら◯◯を使いましょう

2016-11-03

おはようございます。
伊藤幸弘です。

本日も子育ての悩みから、
ひきこもりや非行など、子どもの問題行動に
悩む親御さんに役立つ情報をお伝えします。

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前回のおさらい
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前回は、
私が無断で先輩の車を使い、
事故を起こしてしまった、
というお話をしました。

人の車を勝手に乗り回した挙句に
事故を起こすという
最悪の出来事でした。

しばらく真面目に働いていた私が
このような大事故を引き起こしたのは
高校時代の友達と再び遊び始めた
影響が大きかったと思っています。

人間は
周りにいる仲間の影響を
大きく受けますので、
悪い仲間とつるめば
状況はいくらでも悪い方へ向かいます。

そして止められなくなるのです。

本日は、懲りない私が起こした
更なる事件についてお伝えします。

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本日のテーマ
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ある日、昔の仲間と
車2台でドライブに行きました。

前の事故の借金も終わっていないのに
親に車を買ってもらい、
車体を低くしたシャコタンに改造して
走り回っていました。

「伊藤さんの運転はすごい。
一味違うね!」

なんて言われて
有頂天になっていた頃です。

運転する私の車の助手席には
高校時代の親友が乗っていたこともあり、
つい悪い癖が出て
調子に乗ってしまいました。

友達が

「スピードを落とせ!」

と言うのに私は
後ろの車との距離を空けようと
さらにスピードを上げます。

そして120キロのスピードで
カーブに差し掛かったとき、
急ブレーキを踏んだ車は
車体後部を左右に振って
電柱めがけて突進しました。

電柱への衝突を避けるため
慌ててハンドルを左に切ると
車は勢い良く林に入り、
映画の一幕のように
木々をなぎ倒して谷に落ちました。

車がようやく止まった時、
とっさに隣の友達を見ると、
青ざめているだけで
怪我はありませんでした。

2人はすぐに車を降りて
上を見上げました。

すると・・・

30?40メートルも
谷を落ちていました。

やっとの思いで道路に出ると
電柱のすぐ脇に
タイヤの跡がありました。

電柱の左横には
車1台分くらい空いた場所に
道路標識があります。

私の運転していた車は
奇跡的に
その電柱と道路標識の間を通って
谷を落ちたのでした。

今考えてもゾッとします。

一つ間違えば2人とも
死んでいたかもしれません。

谷に落ちた車は
社長に頼んで引き上げてもらい
一件落着となりました。

高校の時に海で溺れたこと、
横浜で喧嘩をして刺されたこと、
先輩の車で事故を起こしたこと、
そして今回と、
私はこれまでに4回も
死に損なったことになります。

父は案の定

「またか」

という顔をして

「お前はどこまで他人に
迷惑をかければ気が済むんだ!」

と体を震わせて言いました。

それに対して

「うるせーな!」

と開き直った表情の私。

父と私の間の溝は深まるばかりでした。

しかしその事故から数ヶ月後、
叔母夫婦の

「2人で仲良く店をやらなければダメよ」

という意見に従い、
私は父がいる自宅に
戻ることになりました。

19歳の終わりの頃のことです。

家に戻った私は

「朝8時から夜7時まで」

と勤務時間を決め、
まじめに働きました。

休みも週1回として
その日だけは1日中、
車で遊びました。

車に依存する生活でした。

そんなある日、
友人達と4人でA市に行った時、
またしても事件が起こりました。

6、7人の暴走族に囲まれ
暴行されたのです。

暴走族が出始めた頃で
シャコタンに乗っている者は
暴走族に入らないと
脅かされる時代でした。

友人をボコボコにされ
悔しくてたまらなかった私は

「今に見ていろ。

俺も暴走族を作って仕返ししてやる」

と心に決めたのでした。

そしてまずは平塚で一番大きい
暴走族のチームに入りました。

しかし、
人に指図されるのが嫌いな私は
結局、自分でチームを作ることにしました。

16、17歳の少年を誘い、
車5台、
50ccのバイク10台、
250ccのバイク5台で

「UFO」

というチームを作り
走り出したのでした。

つづく

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編集後記
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何度事故を起こしても
また事故を起こす・・・

私はいつまでも懲りませんでした。

そしてさらには暴走族のチームを
作り始めました。

残念ながら人は
そう簡単には変わらないのです。

一度非行の道に踏み込むと、
そこから抜け出すことは困難です。

徹底的に悪さをし続けます。

本日のエピソードから
あなたにお伝えしたかった事は、

「無理にお子さんを
変えようとしないでください」

ということです。

非行を繰り返しすお子さんの行動を
無理にやめさせようとしても
それは賢い選択ではありません。

あなたが始めにすべきことは
息子さんの行動を
変えようとするのではなく、
あなた自身の言動を変えることです。

お子さんを変えたいのであれば
まずはご自身が変わる必要があるのです。

とはいえ。
頭では理解できても、
実際に行動に移すことは
簡単ではないでしょう。

そこで、本日は
このメルマガでご紹介している
「喜びの声」を参考に
より簡単に実践していただける
コツをご紹介します。

例えば、

「好きなゲームの話をしたら、
話しかけてくるようになった」

というような体験談を
ご紹介することが時々ありますよね。

これは、お子さんにとって

「自分が好きなことに親が興味をもってくれた」

のがとても嬉しいからです。

それと同時に

「自分のしている事を認めてもらった」

という自己肯定感も得られます。

ですから、

「具体的に何から始めたら良いのか分からない」

という方は、
お子さんが好きなこと、
興味のあることを
あなたご自身が勉強してみてください。

それについて会話ができることで
親子の距離はぐっと近くなるはずです。

もしかしたらお子さんは
照れてぶっきらぼうな
返答しかしないかもしれません。

ぶっきらぼうでも
返事が返ってきたり、
拒否されなければ
それはOKの合図です。

何度でも、根気良く
お子さんの好きなことを話してください。

もしそこで1回でも笑い合えたなら
関係性は一気に縮まることでしょう。

ぜひ一度、試してみてください。

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読者の方から頂いた喜びの声
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それでは本日も
読者の方から頂いた
ご報告のメッセージを
紹介させていただきます。

やっちゃんさん
という方からのメッセージで、
息子さんが過去に傷害事件を起こし、
今は児童自律支援施設へ
入所されているとのことです。

たとえ距離が離れていても
ある行動をきっかけに
親子関係が修復されつつあることを
感じるようになったそうで、
そのことをご報告くださいました。

さて、その行動とは・・・?

あなたにも真似をしていただけることなので
ぜひご覧ください。

*******************ここから********************

いつもメルマガありがとうございます。
いつも心の支えになっています。

私の息子は14歳です。

話すと長いので端折りますが、
今は傷害事件を起こし
児童自律支援施設へ入所しています。

中学に入学してすぐ、
勉強や友達関係につまづき、
反抗期も重なりイライラする息子と
私(母)と言い争いが絶えませんでした。

イライラを爆発させた息子は
家出を繰り返し、非行、不登校を経て、
その後、引きこもりとなりました。

引きこもり始めた頃に
警察から連絡あり、
引きこもりになる前に
傷害事件を起こしていたことが判明しました。

「なぜ、息子がここまでの事を、、」

と思い悩む日々でした。

伊藤先生のメルマガに出逢ったのは、
その後だったので、
もっと早くに出逢っていればと
思う気持ちもありました。

「過去はもう戻せない」と
後悔の日々を過ごす中で、
伊藤先生のメルマガで紹介されている
体験談にすごく支えられています。

先日・・・
息子に今の自分の思いを手紙に書いてみました。

離れてみてわかった息子がいる大切さ。

君がどんな状況であろうと
母さんはいつも君の味方だからね。

と書きました。

その手紙を読んだ息子に私の思いが伝わり
今周りにいる大人の方たちに
励まし認められながら、
勉強、スポーツにと
頑張っていることを聞きました。

私が変われば息子が変わる!
手紙だけでも伝わるんだ!

と感じました。

これからは、言葉だけでなく、
息子の気持ちを第一に考えて
信頼と安心を与えられる、
頼れる母になれるよう、
私も自分磨きに挑戦していきます!

*******************ここまで********************

やっちゃんさん、
素敵なメッセージをお送りいただきまして
ありがとうございました。

息子さんが
児童自律支援施設へ入所されていて
苦しい思いをされていることとお察しします。

しかし、そんな状況の中、
手紙という手段で
息子さんへの思いを伝えられたのは
本当に素晴らしいことだと思います。

「君がどんな状況であろうと
母さんはいつも君の味方だからね。」

この言葉は
息子さんにとって非常に
嬉しい言葉だったでしょう。

息子さんは
間違いなくお母さんの
大きい愛情を感じています。

「私が変われば息子が変わる!
手紙だけでも伝わるんだ!と感じました。」

と書いてくださいましたが
まさにその通りです。

人間関係は鏡のようなもので
やっちゃんさんが笑えば
息子さんも笑いますし、
やっちゃんさんが怒れば
息子さんも当然怒ります。

大きい愛情で包みこめば
愛情を返してくれるものです。

息子さんが施設から出てこられた際には
言葉やハグなどを使い、
さらに大きい愛情で包んであげてくださいね。

これからもメルマガを通じて
応援させていただきます。

**********************************************

やっちゃんさんのように
お子さんに手紙を渡すのも1つの手です。

いざ、子どもを目の前にすると、
感情が先走ってしまい、
つい、言いたかったことが
言えなくなってしまう。

そんな親御さんは
手紙を書いてみるのも良いですね。

普段伝えきれていない愛情を
じっくり考えて伝えてみてください。

まだまだ
うまくいかないこともあるかもしれません。

せっかくうまくいっていた関係が
また悪化するようなことも
あるかもしれません。

しかし、正しい行動は
素晴らしい結果を
必ずあなたにもたらします。

本日紹介させていただいた
やっちゃんさんのように
あなたも必ずお子さんと
良い関係を築くことができる、
と信じてください。

あなたが抱える問題が
1日も早く解決することを
心から願っています。

それでは
本日も最後までご覧下さいまして
ありがとうございました。

PS:

もしお子さんとの間に
何かしら嬉しいニュースがありましたら
ぜひご一報いただけましたら
これほど嬉しいことはありません。

どんな些細なことでも構いません。

「こんな嬉しいことありました!!」

というあなたからの一通を
心からお待ちしております。



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