【伊藤幸弘の子育てアドバイス】#85 問題行動の発生が最も多いのは中学●年の夏休み後

2016-09-15

おはようございます。
伊藤幸弘です。

本日も子育ての悩みから、
ひきこもりや非行など、子どもの問題行動に
悩む親御さんに役立つ情報をお伝えします。

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前回のおさらい
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前回も私が10代の頃の
エピソードをお伝えしました。

仲間と海に遊びに行った時に

「カッコイイところを見せたい」

という虚栄心から
無理に泳いで溺れたエピソードです。

この時、私は
命に別条は無かったのですが、
非常に大きい恐怖を感じました。

だからこそ、
帰宅後に父から何か一言
慰めの言葉が欲しかったのですが、
実際には、父から何の慰めも無く
むしろ店の仕事を手伝わなかったことを
とがめられました。

本気で人生の終わりを
覚悟するような事件の後に
父親から
愛情のこもった言葉がもらえなかった私は
この事件をキッカケに
父を本格的に憎むようになりました。

この私の気持ちを
あなたにもご理解いただけたでしょうか?

どんな場面でも
お子さんはあなたからの
本当の愛情を求めています。

お子さんに非がある場合でも、
親としては、まず
無事であったことを喜ぶべきでしょう。

そして、その後にはお子さんに対する
愛情を示してあげてくださいね。

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本日のテーマ
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母の死後、
父に愛情を求めましたが
父は応えてくれませんでした。

そしてそんな父を信頼できずにいました。

理由はともかく、
体調を悪くしている自分の息子に
優しい言葉一つかけず、
仕事を優先させる父。

「こんな時、
本当の母親がいれば
僕の気持ちをわかってくれるのに」

という思いが膨らんできました。

そして父に対して

「親父がお袋を殺したんだ。
お前が悪いんだ!」

とまで思うようになりました。

自分の思い通りにいかない
苛立ちの原因を
父に押し付けようとしたのです。

「忙しいのに手伝いもせず
遊びに行くから事故を起こすんだ。
バチが当たったんだ」

と言った父に対して
当時の私は反発心を持ちましたが、
今思えば、逆の立場だったら
私も父のように感じたかもしれません。

でも当時は

「親父がお袋を殺した」

とこじつけることによって
息子である自分が非行に走っても仕方がない
という無理な理由付けをしていたのです。

そしてある日、
いつものように夜遊びをして帰り、
父に叱られた私は
ついに家を出ようと思うようになりました。

家を出てもっと楽しいことをしよう
と考えた私は、
海で溺れた事故の1ヶ月後、
ついに家出を決意します。

開放的な夏休みを過ごした直後のことで、
家や父のことを不満に思っていた
私の気持ちは、爆発しました。

ちなみに
子どもが問題行動や非行に
走り出すことが多いのは
中学二年生の夏休みの後です。

この時期を含め、
子どもの問題が起きやすい時期は
4つに分けることができます。

1:小学5・6年生

2:中学2年の夏休み後

3:高校1年の1学期直後

4:高校2年

です。

特に高校2年ごろに
中退する子が非常に多いのですが、
そのキッカケになるのは
大抵夜遊びと家出です。

実際に私も

「自由になりたい」
「うるさい親から離れたい」

という気持ちになり
高校2年のときに家出を企てたのです。

そして決意した翌日、
私は親に分からないように
自分と同じ思いの友達を誘って
夜行列車に飛び乗りました。

親に黙って出てきたという罪悪感と
うるさい親から解放されたという
喜びが交互に現れました。

私たちは長野に行きました。

「なぜ長野?」

と聞かれても
その理由は覚えていません。

特に理由はなかったのかもしれません。

「遠いところ」

として長野しか浮かばなかったのでしょう。

つづく

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編集後記
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もしかしたら
あなたのお子さんも
家出をしたことがあるかもしれません。

これまでしたことが無くても
これから家出をする可能性が
あるかもしれません。

ですからぜひ今回の内容をご覧いただき、

「なぜ子どもが家出をするのか?」

ということを理解いただきたいと思います。

そしてお子さんの家出を
未然に防いでください。

では、なぜ子どもは家出をするのか?

それは、一言で言うと

「家の居心地が悪いから」

です。

心が休まるはずの家で
色々と気に触ることを
言われすぎているからです。

本来であれば
学校などで気を遣ってきた分、
じっくり心を休めるのが家庭です。

しかし、学校では友達や先生に気を遣い、
家庭でも親から色々と小言を言われる。

そんな状態が続くと、
心がおかしくなり
逃げ出したくなるのです。

世間一般的には、
家出した少年少女が悪者にされていますが、
本当は違うのです。

このメルマガの読者であるあなたは
その事を理解してあげてください。

子どもは好きで家出をするわけではありません。

ちゃんとそれ相応の理由があって
家出をするのです。

さて、あなたの家庭は

「居心地が良い」

と言い切れるでしょうか?

もしかしたら、
お子さんが精神を擦りへらして
暮らしている
なんてことは無いでしょうか?

もしそうであれば
今後お子さんが家出をする可能性は
十分に考えられます。

今すぐに
お子さんが心地よい環境を作る
工夫をしてみてください。

「子どもの要求ばっかり聞くとわがままになるのでは?」

「子どもは王様じゃない!!」

と思われる方もいるかもしれませんが、
王様とかわがままとか、
そんな次元の話ではありません。

親として、ごく当然の義務として
お子さんに愛情を注いであげてください

ということです。

あなたとお子さんとの関係性が
少しでも良好になることを願っています。

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読者の方から頂いた喜びの声
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それでは本日も
読者の方から頂いた
ご報告のメッセージを
紹介させていただきます。

OAさんからいただいたメッセージです。

不登校になった息子さんとのエピソードを
報告してくださいました。

多くの親御さんが共感する内容だと思います。

一歩一歩着実に
問題解決へと歩みを進めている
OAさんのお話をご覧ください。

*******************ここから********************

中学校3年生の息子が
昨年10月から不登校になりました。

息子がなぜ不登校になったのか?

親として何が悪かったのか?

そしてこれから息子に
どのように接して良いのか?

分からずに悩んでいました。

伊藤先生の過保護と過干渉のお考えに
共感致しました。

私は過干渉が多かったことを思い出し、
息子を苦しめていたことに気づかされました。

息子の信頼を取り戻すために
伊藤先生のDVDを購入して
子育てを勉強したいと思いました。

不登校になった10月?11月は
ほとんで口を聞いてくれませんでした。

何か話しても

うるさい!
干渉するな!

ばかりでした。

食事も必ず一人で食べていました。

しかし息子から受験について
話しをしてきた時に
過保護と過干渉を意識して
接するようにして以来、
日常生活でも出来るだけ要望を
受け入れるようにしたところ、
今では日常会話はしてくれるようになりました。

また食事も時々一緒に食べるようになり、
時には「外食したい」と
話してくるようになりました。

まだまだ学校へは行く気を見せませんし、
昼過ぎに起きてくる生活が続いていますが、
息子と会話ができるようになったのは
伊藤先生のお陰と感謝しています。

*******************ここまで********************

OAさん、
貴重なメッセージをいただきまして
ありがとうございます!

過干渉が多かったことに
気づいていただき
本当に良かったです。

学校に通えるようになるまでは
まだ時間がかかるかもしれません。

でも、今の子育てを続けていけば
いずれ学校に通えるようになることは確実です。

「うるさい!干渉するな!」

というお子さんの言葉は
単なる暴言にも聞こえるかもしれませんが、
実はお子さんの
心からの悲痛な叫びです。

そして、
とてもわかりやすい
「叫び」でもあります。

ただの暴言ではなく、
お子さんからの「要望」としてとらえ、
この叫びに対してOAさんが
真摯に向き合われたこそ、
今の状況が生まれているのです。

ぜひ、これからも「過保護」を
続けていただければと思います。

頑張ってください。

改めまして、貴重なメッセージを
ありがとうございました。

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OAさんの息子さんは
まだ登校はできていませんが、
確実に少しずつ状況は変わりつつあります。

「過保護」

やっぱりこれなんです。

読者の皆様の中にも
お心当たりのある方がいるかと思いますが、

「お子さんの要望を聞いてあげる」

これをするだけでも
瞬時にお子さんの表情が変わります。

あまり難しくとらえず、
シンプルに考えてください。

時には

「もう無理かもしれない」

と諦めたくなる時もあるかもしれませんね。

ですが、あなたはすでに問題の原因も、
そしてそれに対する対処策もご存知です。

あとはそれを実行するかどうか、
ただそれだけです。

あなた自身を追い詰めることなく、
ぜひ前向きに
過保護な子育てを続けていきましょう。

そして、
もしあなたとお子さんとの関係に
嬉しい変化がありましたら
メッセージでご報告いただけましたら
これほど嬉しいことはありません。

あなたからの
素敵なメッセージお待ちしております。

それでは、
本日も最後までご覧下さいまして
ありがとうございました。



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K.N.
K.N.
2016年9月17日 11:08 AM

2016年、3月22日の過干渉としつけの境界線についての動画が大変わかりやすく、ありがたい内容でした。特に食事の作法を身につけさせるための「しつけ」の理由付けについては、その意義を本人に説明し、本人が理解しないことには始まらないのだということがわかりました。食事に限ったことではなく、注意(干渉)するからには?その目的や理由が明確で、?本人に説明し、?本人がその必要性を理解できて、初めて、本人にストレスなく受け入れられるものとなることが理解できました(^o^)!ありがとうございます??


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