【伊藤幸弘の子育てアドバイス】#145 中3の息子にアゴで使われる親御さんからのご相談

2017-11-23

こんにちは、伊藤です。

本日も子育ての悩みから、
ひきこもりや非行など、子どもの問題行動に
悩む親御さんに役立つ情報をお伝えします。

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前回のおさらい
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前回も元鑑別所所長の奥村晋氏と
私の対談の内容を元に、
「更生の秘訣」についてお話しました。

私は子どもたちに対して、

「今までのことは気にするな」
「君のそのままでいいんだ」
「枠なんか気にするな」
「君の人生なんだから自由に生きろ」

と言って彼らを認める事により、
心の中に入っていきます。

まずは問題行動を起こす子どもを

「認めることから始める」

ということです。

では本日も対談の続きです。

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「どんな悪いことをしてきたんだ」とは聞かない
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●インタビュアー:

伊藤さんの言う、

「子ども一人ひとりに
考えさせるようにする」

ことについて
奥村さんはどうお考えですか?

◆奥村氏:

彼らと接するとき、
倫理観、道徳観、法律などを
掲げたら会話になりません。

逆にこちらが何も言わないと
向こうから答えを出してきます。

多くの非行少年たちが
伊藤さんに惹かれるのは、
今まで自分のして来たことを
認めて受け入れてくれる人だから
ではないでしょうか。

彼らは「最後の許し」を
伊藤さんに求めているのでしょう。

鑑別所に入ってきた子に

「どんな悪いことをしてきたんだ」

と言う職員はいません。

鑑別所のルールを説明するだけです。

そして、子どもたちが
このルールを破っても
そのことについて叱りません。

職員たちは、ルールを守らせるために
別の手を考えます。

ルールで縛り付けても
子どもは反発するだけだからです。

逆に、伊藤さんのように
大人の側がルールを重んじ、
子どもたちとの小さな約束事でも必ず守るというのは
本当にすばらしいことだと思います。

非行少年少女たちには
いい手本になるでしょう。

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編集後記
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奥村氏もやはり
私と同じ感覚で
子どもたちと接しています。

大人のルールを押し付けるような
接し方はされていません。

ルールを押し付けると
子どもの反発を招き、
職員の言うことを聞かなくなります。

それにより、
秩序が乱れることのほうが問題です。

もし、あなたが、
お子さんの問題行動を解決したいのであれば
まずはあなたが子どもにとって
特別な存在にならなければいけません。

「お母さんだったら
私の言うことを理解してくれる」

と思われない限りは
子どもはあなたが言うことを聞かないでしょう。

時には家庭のルールをゆるめることも必要です。

今一度、ご家庭を振り返ってみてください。

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そして、本日は
このメルマガとは別にご提供している
【子育てラジオ定期便】の
内容を特別に紹介させていただきます。

今回は、
親をあごで使う中3の息子さんに
困っている親御さんからの
ご相談にお答えしました。

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【家庭の雰囲気】
家族全員が同居を始めたばかりの
祖父母の認知症に振り回されています。
祖父母が日常と違う事を嫌うため、
父とは別居しています。

【現状】
小さい頃から友達との喧嘩が多く、
些細なことが原因で怒って暴れ、
パニックになることがありました。

小学校の高学年から中1までは順調で、
成績も良くバスケ部では
スタメンとして活躍しました。

中2で怪我が続き、
激しい運動ができなくなり、
スタメン落ちしました。

それを機に成績も急降下し、
昨年12月より今年1月に転校するまで
家に引きこもり、ゲーム三昧となりました

現在は、転校先の学校の努力で友達もでき、
バスケからサッカーに気持ちを切り替え、
充実した生活が送れるようになりました。

しかし、些細なことで怒ったり、

「ジュース持って来て」

「靴下を洗濯機に入れといて」

などと母を使います。

自分では部屋を全く片付けず、
少しでも触ると激怒します。

不登校はなんとか克服しましたが、
今後、高校受験や就活で挫折しないか、
将来がとても心配です。

現在、過保護に努めていますが、
あまりにもあごで使われ、
自分勝手に振舞われ、
王様気分になっている息子を
見ると悲しくなります。

【質問】
1.今後、精神的に成長する見通しはあるでしょうか?

2.100でない時、0と捉えず、壁に当たっても
乗り越えられるような強さを育てるには、
今のやり方で良いのでしょうか?

――――――――――――――――――――――――――

この質問を読まれて、

「うちの子もそうだ」

と思われた方もいらっしゃるかと思います。

このメルマガの読者の方からも

「子どもに奴隷のように扱われ」

とメッセージをいただくことがあります。

なぜ、この息子さんはお母さんに対して
優しくないのでしょうか?

祖父母の介護で母親が大変なのは
見ていればわかることです。

それなのに、なぜ本来自分でできることを
母親にやらせようとするのでしょう。

毎週、このメルマガを読まれている方なら
ピンときたかもしれません。

その答えは幼児期の子育てにあります。

幼児期に、子どもが望んだことを
望んだ通りにしてあげる
「過保護」な子育てをしていると
子どもは自律し、
人の気持ちのわかる優しい子に育ちます。

ですが、過干渉な育て方をしてしまうと、
いつまでたっても、
心は幼児のままで成長する事ができません。

幼児は自分中心です。

自分が一番偉いし、
自分のことが一番でないと嫌がります。

今、この息子さんは、
まさに「幼児返り」している状態なのです。

では、幼児返りをしている
中学生の息子さんに対して
どう対応すれば良いのでしょうか。

難しい質問だと思われますか?

意外と簡単です。

それは、幼児の子育てに戻ればいいんです。

どのように戻るべきなのかは、
ケースバイケースです。

ここでそのすべてをお伝えすることはできません。

同じように、わがままなお子さんに悩まれている方は
本編をご覧ください。

→ https://futoukou365.com/radio/

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読者の方から頂いた喜びの声
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続いて、DVD、メルマガ、
子育てラジオ定期便などをご覧になり、
状況を改善された読者の方の喜びの声をご紹介します。

今日ご紹介させていただく方は、
7年に渡り、メルマガを読んでくださっています。

そして、お子さんが、
5月から平日フルタイムで働いているとの
ご報告をくださいました。

どのような経緯をたどって今に至るのか、
ぜひ参考にしてください。

*******************ここから********************

7年間ほどメルマガを見させていただいております。

7年前に高2で不登校になり、
親として何とかしなければという思いから、
伊藤先生のDVDにたどりつき、
先生のDVDを拝見して以来、
メルマガもずっと読ませて頂いています。

高校は中退し、通信制で高認をとり、
専門学校にも行ったのですが、
結局卒業4カ月前から行けなくなり、
決まっていた就職も没になりました。

いよいよ頼みの綱が切れたかと思いましたが、
1年以上ゲーム三昧の後、犬を飼いたいと言いだし、
何かのきっかけになればとの思いで飼い始めたところ、
散歩は毎日朝夕のどちらかは行き、
病院等も全部行ってくれていました。

今年の2月ころからバイトの面接を受け始め、
5月からパートですが、
平日フルタイムで働いています。

大変さに音を上げそうになりながらも
毎日頑張っている姿が嬉しい毎日です。

今は、

「また家にこもるときがあろうとも、
あの子ならいつか自分で考えてやっていくだろう」

という気持ちになっています。

「何を考えているんだろう」

「いつになったら」

と何度も思いつつも、
できることに目を向けて
私だったら一日中ゲームだけで
過ごすなんてできっこない、
反対にそれってすごい!

くらいの気持ちになれたとき、
彼に対する見方が変わったかもしれません。

「一番考えているのは子ども自身なんだ」

「子どもの気持ちを軽く、
楽にしてあげるのが私の役目なんだ」

「自分だって
できないところにばかり目を向けられていたら
やる気は失せてしまう」

と思いながら、
彼に対して犯してしまった大きな間違いを
他の子どもたちにもしてはならないという戒めを持ち、
あの子は犠牲者かもしれないと思いながら、
この数年は過ごしています。

これからもメルマガを見させていただきます。

一人でも多くの方々が笑顔になれますよう、
お祈りしています。

*******************ここまで********************

貴重なメッセージをありがとうございます。

長期にわたり、メルマガをご覧いただき嬉しく思います。

そして、お子さんが現在
平日フルタイムで働いているとのこと
おめでとうございます。

>私だったら一日中ゲームだけで過ごすなんてできっこない、
>反対にそれってすごい!くらいの気持ちになれたとき、
>彼に対する見方が変わったかもしれません。

と書いてくださっていましたが、
お母様がそのような発想の転換ができたことが
素晴らしいですね。

>自分だって
>できないところにばかり目を向けられていたら、
>やる気は失せてしまう

まさにその通りですね。

少し見方を変えれば、もっともっと
お子さんの素晴らしいところが
見えてくると思いますよ。

お母さんのその考え方の転換を
きっと息子さんも感じ取ったのでしょう。

だからこそ、お子さんが変わったのです。

これからも「過保護」な
子育てを続けてください。

改めまして、
貴重なご報告をありがとうございました。

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TTさんからのメッセージを読まれて、
「親が変わることの大切さ」を
感じていただけたことでしょう。

なぜ親が変わる必要があるか、それは、
「親が変われば子が変わる」
からです。

お子さんだけを無理やり変えることはできません。

変えることができるのは
このメルマガを読んでいる
親御さんご自身です。

「どうしても自分が変わることができない」

という方は、TTさんのメールを
もう一度読み返してください。

「悪いことではなく良いことに目を向ける」

そして、

「発想の転換」

です。

簡単なことのようですが、
これができていない親御さんが多いのです。

そして、これはお子さんを
ずっと見ていないとできません。

もし、自分が変われないと思った方は、
お子さんをよく見てください。

お子さんの気持ち
お子さんのつらさ

そういうものが見えてくると思います。

お子さんの気持ち/つらさが
わかれば、優しい気持ちで
お子さんを見ることができるようになります。

きっとそこから、
良い発想の転換が生まれると思います。

ぜひチャレンジしてみてください。

それでも、

「どうしても変われない」

「どのように変われば良いか分からない」

と思われる方は
ぜひこちらのDVDや子育てラジオ定期便を
ご活用ください。

【不登校ひきこもり解決DVD】

→ https://futoukou365.com/dvd/16

【子育てラジオ定期便】

→ https://futoukou365.com/radio/

お伝えしていることを
少しずつでも実践していただければ、
きっと変化が見られる日が来るでしょう。

本日も最後までお読みいただきまして
ありがとうございました。



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