【伊藤幸弘の子育てアドバイス】#122 親を傷つける英二に対する適切な対処法

2017-06-15

こんにちは、伊藤です。

本日も子育ての悩みから、
ひきこもりや非行など、子どもの問題行動に
悩む親御さんに役立つ情報をお伝えします。

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前回のおさらい
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前回は、
英二という高校1年生の男子の
エピソードを紹介しました。

英二は、気は優しく、おとなしい性格で
周りにもよく気を配る少年です。

しかし、その英二が豹変します。

原因は父親にありました。

英二の父親は、
テストで良い点をとることは
当たり前だと言い、
少しでも成績が下がれば
激しく叱り、ときには
暴力をふるうこともありました。

その結果、
英二の胸の中には
徐々にストレスがたまり始め
そのストレスを
タバコやシンナーによって
発散するようになっていきました。

そして・・・

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何が英二をキレさせたのか?
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ある夜、英二の両親は
テレビを見ていました。

夜の11時を回ったころ、
英二が
遊びから帰ってきました。

その頃、英二は
非行グループとも深く付き合うようになり、
深夜の帰宅は当たり前になっていました。

11時の帰宅は早い方でしたが
父親は怒り文句を言い始めました。

「おまえは実の父親似だ!」

父親のその怒声を聞いて
ついに英二がキレました。

英二の本当の父親は、
女を作り、
サラ金に多額の借金をして逃げたのです。

その為、母親はとても苦労しました。

英二もその事は知っていたため、
実の父親を嫌っていました。

その大嫌いな実の父に似ている言われて
英二は激怒したのです。

英二は台所から
包丁を持ち出し
父親に襲いかかりました。

母親が止めようとしますが
力では英二にかないません。

父親も必死に抵抗したものの
とても太刀打ちできませんでした。

父親は身体中を切りつけられて
部屋はあっという間に
血の海と化しました。

母親はどうして良いのか分からず
以前相談したことのある
私の家に電話をかけてきました。

私は車をめいっぱい飛ばし、
その場に駆けつけました。

私が着いた時には
母親は血まみれになって
倒れている父親を
抱きかかえるようにして
床にへたれこんでいました。

「これはひどい・・・
すぐに救急車を呼ぼう!!」

言いましたが、母親は、

「救急車を呼べば、
警察も呼ばなければいけなくなる、
警察が来たら英二がまた暴れだすかも」

と、救急車を呼ぼうとしませんでした。

仕方がないので
私は自分の車に父親を乗せて
病院に連れて行きました。

幸いにも傷はどれも浅く
大事には至らずに済みました。

病院から家に戻ると
部屋は片付けられていました。

私が駆けつけたことで
母親が落ち着いたのでしょう。

私は英二のことが心配になり、
彼の部屋へ行きました。

包丁を振り回し
父親にけがをさせたこともあって
興奮したまま
部屋に閉じこもっていました。

私はドアを叩きましたが
鍵がかかっていて
中からも返事はありませんでした。

「おれだよ、伊藤だよ。
ここを開けてくれよ。」

英二と私は
彼が中学の時に 2、3回会って
話をしたことがありました。

「開けないんだったら、ドアをぶち壊すぞ!」

と私は足でドアを蹴り出しました。

しばらくしてドアが開きました。

血まみれになった包丁を
握った英二が突っ立っていました。

私はすかさず英二に言いました。

「いい加減に、目を覚ませよ。」

そして包丁を取り上げ、
英二を強く抱きしめました。

つづく

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編集後記
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今回の英二の事件の原因は
父親にあります。

確かに包丁を持ち出して
父親を切りつけたことは
許されることではありません。

しかし、
子どもの気持ちを一切無視した
言葉を投げ掛けた
父親にも責任はあります。

「言ってはいけない言葉」

もあるはずです。

「おまえは実の父親似だ!」

という言葉は、

英二が嫌っている実の父親に似ている
だらしなかった実の父親に似ている

というだけではなく、

今、そこにいる義父が

「俺に似ていない」
「俺の子どもではない」

と言っているようなものです。

そこには、愛情はありません。

あなたもこれを機に
お子さんに対して
心ない言葉を投げ掛けてはいないか?
省みてください。

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読者の方から頂いた喜びの声
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では、DVD、メルマガ、
子育てラジオ定期便などをご覧になり
状況を改善された
読者の方の喜びの声をご紹介します。

本日紹介させていただくのは
MMさんからのメッセージです。

娘さんが、
2ヶ月で学校に通えるようになった
とご報告をいただきました。

とても早く不登校を解決されたケースです。

ぜひご覧になり
参考になさってください。

*******************ここから********************

やっと19歳の娘が動き始めました。

ありがとうございました。

中2、中3と不登校で、
高校は週2日通う通信高校に行きました。

その後、専門学校に通ったのですが
頑張り過ぎて9月から通えなくなりました。

それで伊藤先生のDVDを購入して、
不登校の原因がやっと分かりました。

私が過干渉 、主人が全くの放任で
娘は愛情不足だったんですね。

中学生の時にはなぜ学校に行けないのか解らず、
なかなか上手に対処してあげられませんでした。

可哀想なことをしたと思います。

しかし、DVDやメール、
子育てラジオから色々ヒントをいただき、
愛情不足だった事が分かりました。

自分では愛情をかけていたつもりでしたが、
私自身の気持ちが第一になっていた様です。

心から優しいお母さんに徹して
約2カ月で「死にたい」と言っていた娘が
学校に行き始めるなんて夢のようです。

まだまだ油断はできませんが、
とりあえず感謝を述べたいと思います。

ありがとうございました。

*******************ここまで********************

MMさん
貴重なメッセージをありがとうございます。

娘さんが変わられて良かったですね。

娘さんが変わられたのは、
MMさんご自身が変われたことが
大きな理由でしょう。

「愛情不足だった事が分かりました。」

「自分では愛情をかけていたつもりでしたが、
私自身の気持ちが第一になっていた様です。」

と書かれていましたが、
これらに気付くのは容易ではありません。

しかしMMさんは
そのことに気付き、変わられました。

そして、わずか2ヶ月で
娘さんの不登校を解決された事実は
このメルマガをご覧の皆様にとっても
大きな勇気を与えてくれるお話です。

本当におめでとうございます。

改めまして貴重なメッセージを
ありがとうございました。

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「変わらなければいけないのは親」

ということを
感じていただけたでしょうか。

愛情をかけていない親はいません。

みなさん、お子さんの事を考えて
子育てをされています。

ですが、MMさんのメールにあったように

「私自身の気持ちが第一になっていた様です。」

という子育てとなってしまっているご家庭は
決して少なくありません。

子どもの気持ちになって考える
子ども目線で考える

そして、自分を変えるのです。

このような正しい対応をすれば、
場合によってはたった2ヶ月で
解決に向かうこともあるのです。

私も応援させていただきますので
一緒に変わっていきましょう。

最後に、
私の今年2回目の講演会を
6月24日(土) 東京23区内で
開催いたします。

「子どもの不登校を何とかしたい」
「私も変わりたいけどうまく変われない」
「とにかく先が見えなくて不安」

という方は、この講演会で
ぜひ、変わるきっかけを
つかんでいただければと思います。

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★【伊藤幸弘 講演会】概要 ★

開催日時:
平成29年 6月24日(土) 
13:00?16:30(予定)
※開場12:40

参加費:
1名:5,000円(税込)
2名:8,000円 (税込)

場 所:
東京都内

定 員:
150名

内容:第二回テーマ:

「保護と干渉の考え方」

ワガママと要求どうやって見分ける?
しつけの考え方とは?

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お申込みがまだの方は
こちらからお願いします↓

https://futoukou365.com/user/kouen170624/

本日も最後までご覧下さいまして
ありがとうございました。

お子さんの問題が
1日も早く解決することを
心から願っています。

PS:

私がお伝えしていることを実践されて
何か変化はありましたか?

「子どもの態度が変わった」

「ついに学校に通えるようになった!」

など、

苦しい状況から少しずつ光が見えてきた
というエピソードがありましたら
ぜひご連絡ください。

こちらのメルマガで他の親御さん方に
共有させていただきたいと思います。

どうぞご協力のほどよろしくお願いいたします。



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